毎年7月に大井競馬場で行われるジャパンダートダービーは、ダート競馬における3歳世代の最強馬を決めるレースです。
この3歳世代におけるダート戦線ですが、2024年からレース体系が大きく変わり、ジャパンダートダービーという名称で世代最強ダート馬が争われるのは、今後は2022年と2023年の2回のみとなります。
寂しさはありますが、残る2回のジャパンダートダービーにいい想いを残したい、という方も多いでしょう。
ここでは、その2022年のジャパンダートダービーにおける様々な情報をご紹介します。
1:ジャパンダートダービー(2022)はいつ?何時?出走時間は7/13(水)の20時10分
まずはジャパンダートダービー当日、大井競馬場で行われるレースについてご紹介します。
ジャパンダートダービーの前日発売時間と場所
ジャパンダートダービーが行われる7月13日(水)当日、大井競馬場で行われるレースは次の通りです。
4月23日時点
レース番号 | 発走時刻 | レース名 | 出走条件 | 距離 |
1R | ||||
2R | ||||
3R | ||||
4R | ||||
5R | ||||
6R | ||||
7R | ||||
8R | ||||
9R | ||||
10R | ||||
11R | 20:10 | 第24回ジャパンダートダービー(Jpn1) | 3歳オープン | ダート2000m |
12R |
続いて、ジャパンダートダービーの勝馬投票券の発売が行われる施設をご紹介します。全国91箇所の施設で発売予定です。
4月23日時点
門別競馬場 | Aiba旭川 | Aiba静内 | Aiba浦河 | Aiba苫小牧 |
Aiba滝川 | Aiba中標津 | Aiba千歳 | Aiba小樽 | Aiba江別 |
Aiba函館港町 | Aiba石狩 | Aiba札幌駅前 | Aiba札幌中央 | Aiba登別室蘭 |
Aibaくしろ | 帯広競馬場 | ハロンズ釧路 | ミントスポット北見 | ハロンズ名寄 |
レラスポット北彩都 | ハロンズ岩見沢 | アプスポット網走 | 琴似駅前場外発売所 | 深川場外発売所 |
テレトラック十和田 | 盛岡競馬場 | 水沢競馬場 | UMACCO盛岡大通 | テレトラック安代 |
テレトラック種市 | テレトラック宮古 | テレトラック釜石 | テレトラック石鳥谷 | テレトラック横手 |
テレトラック山本 | テレトラック三本木 | オフト大郷 | ニュートラックかみのやま | ニュートラック松山 |
ニュートラック福島 | オープス磐梯 | オフト新潟 | オープス中郷 | オフトひたちなか |
オフト伊勢崎 | BAOO高崎 | 浦和競馬場 | 船橋競馬場 | エフケイバ成田 |
エフケイバ木更津 | 大井競馬場 | オフト後楽園 | オフト汐留 | オフト京王閣 |
川崎競馬場 | ジョイホース横浜 | ジョイホース双葉 | ジョイホース浜松 | 金沢競馬場 |
笠松競馬場 | シアター恵那 | 名古屋競馬場 | サンアール大須 | JRA中京競馬場 |
サンアール名古屋 | サンアール一宮 | サンアール磯部 | ウインズ難波 | DASH心斎橋 |
DASH岸和田 | DASH和歌山 | 園田競馬場 | 姫路競馬場 | DASHよかわ |
BAOO鳥取岩美 | 益田場外 | BAOO三刀屋 | DASH福山駅前 | DASH呉 |
BAOO宇部 | DASH観音寺 | パルス藍住 | 高知競馬場 | パルス宿毛 |
BAOO博多 | 佐賀競馬場 | トゥルー佐賀 | BAOO荒尾 | ドリームなかつ |
BAOO天文館 |
発売開始時刻、当日発売のレース数、前日発売の有無については、それぞれの施設を運営する主催者のホームページなどでご確認ください。
なお、ジャパンダートダービー当日の7月13日(水)、大井競馬場の指定席チケットは既に完売となっております。
2:ジャパンダートダービー(2022)の出走予定馬16頭!有力なのはスピーディキック
4月23日時点で、ジャパンダートダービーにはJRA所属馬7頭、地方他地区所属馬3頭、南関東地区所属馬6頭が出走予定です。
補欠馬を含めた登録馬は次の通りです。
1.JRA所属馬(7頭) | |
アイスジャイアント | 美浦 |
コマンドライン | 美浦 |
セキフウ | 栗東 |
ノットゥルノ | 栗東 |
ハピ | 栗東 |
ブリッツファング | 栗東 |
ペイシャエス | 美浦 |
(補欠馬)※順位順 | |
カフジオクタゴン | 栗東 |
トウセツ | 栗東 |
ビヨンドザファザー | 栗東 |
ホウオウルーレット | 美浦 |
インディゴブラック | 栗東 |
2.地方他地区所属馬(3頭) | |
ガルボマンボ | 高知 |
タニノタビト | 愛知 |
バウチェイサー | 兵庫 |
3.南関東地区所属馬(6頭) | |
カイル | 浦和 |
キャッスルブレイヴ | 船橋 |
クライオジェニック | 大井 |
スピーディキック | 浦和 |
タツノエクスプレス | 川崎 |
リコーヴィクター | 大井 |
(補欠馬)※順位順 | |
トーセンエルドラド | 大井 |
イルヴェント | 大井 |
マイブレイブ | 船橋 |
コスモファルネーゼ | 大井 |
ファルコンソード | 川崎 |
※JRA所属馬の繰り上がり期限は7月7日(木)です。
国内組か?海外経験馬か?それともディープインパクト産駒か?
2022年のジャパンダートダービーに登録しているJRA所属馬ですが、臨戦過程が例年以上に多彩で評価が難解です。
兵庫チャンピオンシップを勝ったブリッツファング、ユニコーンステークスを勝利したペイシャエス、3戦3勝のハピといった、国内のダート戦線を戦ってきた馬たちに、サウジダービーで2着に入ったセキフウ、初ダートとなるディープインパクト産駒コマンドラインといった馬たちが集いました。
上記の5頭にJBC2歳優駿勝ちのアイスジャイアント、兵庫チャンピオンシップ2着のノットゥルノも加わり、JRA勢の中でも比較が難しい顔ぶれとなりました。
サウジアラビア、UAE・ドバイと転戦し、帰国後の初戦となったユニコーンステークスで2着に入っているセキフウが帰国後、叩き2戦目という点と戦ってきた相手から1枚上と見るべきでしょう。
しかし、他のJRA所属馬たちも差がありません。
地元・南関東からは牝馬2冠馬が参戦
迎え撃つ南関東勢ですが、2022年は1冠目の羽田盃、2冠目の東京ダービーがいずれも大波乱の決着でした。
注目すべきは牡馬よりも牝馬でしょう。
3月の桜花賞(浦和)、5月の東京プリンセス賞を勝利した牝馬2冠馬スピーディキックが参戦予定です。
前走はJRA勢相手の関東オークスで3着でした。
今度は牡馬との戦いになる点では楽ではありませんが、2戦2勝の大井が舞台となります。
JRAの牡馬に人気が集まることが予想され、人気になりにくい分、馬券の魅力も含めて面白い存在と言えます。
[banner file=’ad-banner34′]4:ジャパンダートダービー(2022)で使用されるコースの2つの特徴
ジャパンダートダービーの舞台、大井競馬場のダート2000m戦は、帝王賞や東京大賞典、東京ダービーでも使用される、地方競馬のダート戦線におけるチャンピオンコースと呼ぶにふさわしいコースです。その特徴をまとめておきましょう。
逃げ・先行馬が台頭する理由はコース形状にあり
2021年のジャパンダートダービーは、12番人気の伏兵馬キャッスルトップが逃げ切り勝ちを決め、大波乱の決着となりました。
大井競馬場は、地方競馬としては4コーナーから直線まで距離があり、差し・追い込み馬にもチャンスがある競馬場と思われがちです。
しかし、キャッスルトップのような逃げ馬が活躍するケースが時々見られる点を不思議に思われている方も多いのではないでしょうか。
その理由は、大井競馬場のコース形状にあるのです。
大井競馬場の2000m戦におけるスタート地点は4コーナーです。
そのスタート地点から最初のカーブとなる1コーナーまで、486mもあるのです。
前でレースを進めたい人馬にとって、最初のコーナーまで距離があるのは非常に楽です。
無理に前のポジションを取りに行こうとする人馬が少ないため、その分だけレースの流れが緩くなります。流れが緩くなるということは、逃げ・先行馬は余計な脚を使わずに済む分、1週回って再び最後の直線に戻ってきても、まだ余力十分ということになります。
余力十分で逃げている馬を後続が差し切るのは容易なことではありません。
そのために、2021年のような人気薄の馬が逃げ切り勝ちを決めてしまう、前残りの決着になりやすいのです。
2000m戦だけは8枠にも注目
一般に、地方競馬は外枠が不利な競馬場が多いです。
大井競馬場も例外ではありません。
ところが、2021年のジャパンダートダービーが8枠2頭で決まったように、2000m戦だけは8枠が不利にならないのです。
2000年以降に大井競馬場で行われた2000m戦を集計すると、8枠は勝率では11.5%で5枠に次いで2位、連対率19.7%、複勝率27.9%は全ての枠順においてトップです。
ジャパンダートダービーも8枠に要注目です。
5:結論!初心者の方はジャパンダートダービーで迷ったら、1番人気馬を馬券に入れろ!
2021年のような波乱は、基本的にはレアケースと考えた方がいいでしょう。
近10年のジャパンダートダービーで、単勝オッズ1番人気馬の成績は「4・2・1・3」で勝率40.0%、連対率60.0%、複勝率70.0%です。
複勝率70.0%ということは、無理に1番人気馬をノーマークにすべきではないことを意味しています。
2022年のJRA勢は実力が拮抗していて、JRA勢7頭の取捨選択に悩む方も多いのですが、1番人気馬は絶対に押さえておくべきです。
まとめ
2022年のジャパンダートダービーは、JRA勢の中でもどの馬を狙うべきか、悩んでしまう方も多いでしょう。
上記の情報を参考に、残り少ないジャパンダートダービーを有意義に過ごして頂ければ幸いです。