2022年のキーンランドカップですが、1週前追い切りを終えた時点で少々異変が生じていると言わざるを得ません。
各メディア等で出走予定馬として名前が上がっている馬の中に、前走後に調教時計を1本も出していない馬が目立ちます。
理由はいくつか考えられますが、調教過程が結果を大きく左右するキーンランドカップになることだけは間違いないでしょう。
早速、出走予定馬の調教過程をチェックしましょう。
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1:8/25速報！キーンランドカップの出走馬追い切り・調教タイムランキング
それでは8/25までに1週前追い切りを終えた馬たちの調教時計と調整過程をご紹介します。
1位：【評価A】レイハリア
| 2022/8/24（水） | 函館W | 助手 | 良 | ーー | ーー | 54.0 | 38.9 | 12.5 | 馬なり |
| 2022/08/21（日） | 函館W | 助手 | 良 | ーー | ーー | 57.3 | 41.1 | 13.3 | 馬なり |
| 2022/8/18（木） | 函館W | 松岡 | 良 | ーー | 66.6 | 52.1 | 38.5 | 12.3 | 強め |
前走・函館スプリントステークス（4着）後も函館に残り、調教時計を8本出しています。
函館スプリントステークスに出走した馬の中では、最も順調に仕上げられていると考えていいでしょう。
連覇の可能性は十分にあります！！
2位：【評価A】ヴァトレニ
| 2022/08/24（水） | 札幌芝 | 調教師 | 良 | ーー | 62.2 | 47.4 | 34.3 | 11.5 | 仕掛け |
| 2022/08/21（日） | 札幌D | 助手 | 良 | ーー | ーー | 56.5 | 42.1 | 13.5 | 馬なり |
| 内ジョウショウホープ（馬なり）を5Fで１秒7追走し、1F併せで0秒2先着 | |||||||||
| 2022/8/17（水） | 札幌芝 | 横山武 | 重 | ーー | 67.0 | 51.9 | 37.4 | 11.7 | ゴール前強め |
前走の青函ステークスを勝利後、札幌に移動して調教時計を6本出しています。
1週前には併せ馬も消化しました。
連勝中の勢いは続いています。
3位：【評価A】ウインマーベル
| 2022/8/24（水） | 札幌芝 | 助手 | 良 | ーー | 66.2 | 50.2 | 36.2 | 12.0 | 馬なり |
| 外ヒノクニ（馬なり）を5Fで2秒3追走し、iF併せで併入 | |||||||||
| 2022/8/21（日） | 札幌D | 助手 | 良 | ーー | ーー | ーー | 44.2 | 12.4 | 一杯 |
| 2022/8/17（水） | 函館W | 助手 | 稍 | ーー | 66.4 | 51.3 | 38.4 | 12.8 | 馬なり |
| 中ホウオウリアリティ（ゴール前一杯）を5Fで０秒6追走し、3F併せで併入 外シンヨモギネス（一杯）を5Fで1秒3追走し、3F併せで1秒0先着 |
|||||||||
葵ステークス優勝後、調教時計が7本出ています。
1週前追い切りで3頭併せを消化し、最終追い切りも併せ馬でした。
力を出すことができる状態に仕上がっています。
4位：【評価B】ヴェントヴォーチェ
| 2022/8/24（水） | 函館W | 助手 | 良 | ーー | 70.3 | 54.0 | 40.0 | 12.9 | 馬なり |
| 2022/8/17（水） | 栗東坂 | 助手 | 重 | ーー | 53.8 | 39.3 | 25.5 | 12.6 | 馬なり |
前走はアイビスサマーダッシュ（9着）でしたので、その後の調教時計が4本と少なめなのもやむを得ません。
1週前追い切りの時点を終えた後、栗東トレーニングセンターから函館競馬場に移動しました。
函館での最終追い切りも順調です。
5位：【評価B】シゲルピンクルビー
| 2022/8/24（水） | 札幌芝 | 助手 | 良 | ーー | 65.3 | 49.5 | 35.4 | 11.7 | 馬なり |
| 2022/8/21（日） | 札幌D | 助手 | 良 | ーー | 72.2 | 56.2 | 41.9 | 13.5 | 馬なり |
| 2022/8/17（水） | 函館W | 調教師 | 稍 | ーー | 70.7 | 54.4 | 39.9 | 12.1 | 馬なり |
函館スプリントステークス（10着）後も函館で調整されていましたが、1週前追い切り後に札幌競馬場に移動しました。
札幌に移動後も調教時計が2本出ており、調教時計が6本となりました。
調教量が少ない馬が多い顔ぶれになりそうなので、順調に調整されている1頭と考えていいでしょう。
6位：【評価B】トウシンマカオ
| 2022/8/24（水） | 札幌芝 | 助手 | 良 | ーー | 67.3 | 52.1 | 36.7 | 11.5 | 馬なり |
| 内サルサロッサ（馬なり）に5Fで0秒6先行し、4F併せで0秒4先着 | |||||||||
| 2022/8/17（水） | 美浦南W | 吉田豊 | 良 | 84.7 | 67.5 | 52.3 | 38.2 | 11.8 | 馬なり |
| 外レイデルマール（強め）と併せ、0秒1先着 | |||||||||
NHKマイルカップ（8着）の後、調教時計は7本出ています。
1週前追い切りの後、美浦トレーニングセンターから札幌競馬場に輸送されましたが、美浦〜札幌と4週続けて併せ馬を消化している点に注目です。
７位：【評価B】ロードマックス
| 2022/8/24（水） | 札幌芝 | 助手 | 良 | ーー | ーー | 56.0 | 39.8 | 11.6 | 馬なり |
前走のUHB賞優勝からレース間隔が短いので、中間の調教時計が1本というのはやむを得ません。
その最終追い切りでラスト1F11秒台を馬なりでマークしました。
前走で好走した反動は感じられません。
8位：【評価B】マウンテンムスメ
| 2022/8/24（水） | 函館芝 | 助手 | 良 | ーー | ーー | 51.0 | 36.6 | 11.7 | 強め |
| 内フォワードアゲン（馬なり）に4Fで2秒0先行し、1F併せで併入 中コスモサンレミ（馬なり）に4Fで1秒4先行し、1F併せで0秒2先着 |
|||||||||
| 2022/8/17（水） | 函館芝 | 助手 | 稍 | ーー | 69.0 | 52.3 | 38.4 | 11.7 | 馬なり |
| 内フォワードアゲン（馬なり）に5Fで0秒8先行し、1F併せで併入 | |||||||||
前走のアイビスサマーダッシュ（8着）時は函館で追い切ってから新潟に移動していました。
レース後は再び函館に戻り、調教時計が2本出ています。
2本とも併せ馬で、最終追い切りは3頭併せでした。
調教量は少ないですが、内容は非常に濃いものだけに、大駆けが期待できるかもしれません。
9位：【評価C】ジュビリーヘッド
| 2022/8/24（水） | 札幌芝 | 斎藤 | 良 | ーー | 61.4 | 48.1 | 34.9 | 11.6 | 強め |
| 2022/8/18（木） | 函館芝 | 斎藤 | 良 | ーー | 66.2 | 50.7 | 37.5 | 12.3 | 強め |
| 外ヴァレッタカズマ（強め）を5Fで0秒8追走し、1F併せで0秒2先着 | |||||||||
前走の青函ステークス（2着）後、調教時計が3本というのは、レース間隔を考えると、物足りない印象です。
青函ステークスの前は函館スプリントステークスでしたので、使い詰めの可能性もあり、少々不安が残ります。
10位：【評価C】エイティーンガール
| 2022/8/24 | 札幌芝 | 荻野琢 | 良 | ーー | ーー | 50.2 | 34.7 | 11.3 | 馬なり |
| 2022/8/17（水） | 札幌芝 | 武豊 | 重 | ーー | 65.3 | 49.9 | 36.4 | 11.7 | 馬なり |
前走は高松宮記念（8着）ですので、その後の調教時計が6本というのは少ないと言わざるを得ません。
最終追い切りは4Fからの時計でした。
次走を見据えた仕上げと考えるべきでしょう。
11位：【評価C】ジェネラーレウーノ
| 2022/8/24（水） | 札幌芝 | 丸山 | 良 | ーー | 68.3 | 53.0 | 38.4 | 12.0 | 馬なり |
| 2022/8/21（日） | 札幌D | 丸山 | 良 | ーー | 72.8 | 57.3 | 41.8 | 13.2 | 馬なり |
| 2022/8/17（水） | 札幌D | 丹内 | 重 | ーー | 65.8 | 52.2 | 39.2 | 12.5 | ゴール前強め |
函館記念（13着）の後、調教時計が4本出ています。
路線変更ということになりますが、その準備としてこの調教量が妥当だとは思えません。
強調できる材料はありません。
12位：【評価C】メイショウミモザ
| 2022/8/24（水） | 札幌芝 | 丹内 | 良 | ーー | 65.0 | 48.9 | 36.2 | 11.7 | 馬なり |
| 2022/8/21（日） | 札幌D | 助手 | 良 | ーー | 71.1 | 54.2 | 39.5 | 12.6 | 強め |
クイーンステークス（12着）後ですので、調教時計が2本というのは仕方がないところですが、路線変更ですのでレース間隔の短さから生じる調教の軽さが気になります。
高い評価はできません。
13位：【評価C】ビリーバー
| 2022/8/20（土） | 美浦南W | 助手 | 良 | ーー | ーー | 56.2 | 38.5 | 11.2 | 馬なり |
| 2022/8/17（水） | 美浦南W | 杉原 | 良 | 84.2 | 67.3 | 52.7 | 38.1 | 12.0 | 馬なり |
アイビスサマーダッシュ優勝後、美浦トレーニングセンターで2本の調教時計が出ています。
但し、最後に時計を出したのが前週の土曜日です。
札幌への輸送が理由だと思われますが、当該週に時計を出していない点が気になります。
14位：【評価C】オパールシャルム
| 2022/8/24（水） | 札幌D | 助手 | 良 | ーー | 64.1 | 49.9 | 36.9 | 12.2 | 馬なり |
| 2022/8/19（金） | 札幌D | 助手 | 良 | ーー | 68.9 | 52.6 | 38.6 | 12.8 | 馬なり |
前走の福島テレビオープン優勝後、まだ時計が2本しか出ていません。
レース間隔を考えると、調教量が物足りません。
重賞で相手が強化されているだけに、厳しい戦いを強いられそうです。
15位：【評価C】サヴォワールエメ
| 2022/8/24（水） | 札幌D | 助手 | 良 | ーー | 73.0 | 57.2 | 41.6 | 13.2 | 馬なり |
前走のUHB賞（3着）後、調教時計は1本のみしか出ていません。
レース間隔が短いので、調教量が少ない点は仕方がないのですが、上積みもなさそうです。
16位：【評価C】マイネルジェロディ
| 2022/8/24 | 札幌D | 丹内 | 良 | ーー | ーー | 53.1 | 39.1 | 11.9 | 馬なり |
この馬も、前走は青函ステークスでした（6着）。
調教時計はこの1本で、ラスト1Fで11秒台が出た点は評価できますが、他の馬との比較で考えると、強調できるほどの材料とは言えません。
2:結論！キーンランドカップ追い切り・調教好調馬はこの3頭！
中間の調教時計の本数が少ない馬も多いメンバー構成となりました。
こうした中で、順調に調整され、上積みも期待できる馬を3頭挙げるとすれば、上記の1〜3位のレイハリア、ヴァトレニ、ウインマーベルではないでしょうか。
3:キーンランドカップ追い切りから浮上する3頭の穴馬たち
前述したレイハリア、ヴァトレニ、ウインマーベルの3頭は恐らく人気になるでしょう。穴党ファンの方は、この3頭に続く評価（4〜6位）となったヴェントヴォーチェ、シゲルピンクルビー、トウシンマカオが面白そうです。
特にトウシンマカオはまだ3歳馬ですので、その成長力にも期待したいところです。
キーンランドカップの追い切りまとめ
調教量が少ない馬が多いだけに、格下ながらも調教内容の良い馬が波乱の主役を演じる可能性も十分にありそうです。
昔から「夏は格より調子」という格言があります。
格下馬でも、調教でいい動きをする馬には注意すべきでしょう。
最終追い切りから目が離せません！！
