
「オークス」が2021年5月23日に開催されます。
オークスは3歳牝馬の頂上決戦で、牝馬クラシックの第2戦目として行われます。
2400mという3歳牝馬にとって過酷な距離で行われるレースです。
今回は、2021年オークスの特別登録馬や過去10年のデータを基にしたレース傾向と穴馬予想を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
中日新聞杯 |
中日新聞杯 特集 |
![]() |
1:オークス
オークスは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G1)です。
競馬番組表での名称は「優駿牝馬(オークス)」であり、「オーク(Oak)」は、樫を意味する英語となっています。
1938年にイギリスのオークスを模範として創設され、スピードとスタミナを兼ね備えた繁殖牝馬を選定するためのレースとされています。
2400mという距離で行われますが、3歳にとっては初めてとなる距離です。
牝馬クラシック第1戦目の桜花賞から800mも距離が延びるので、オークスで着順が逆転してしまうことも珍しくありません。
直線の長い東京競馬場で行われることもあり、3歳牝馬にとって非常にタフなレースです。
昨年は、桜花賞を制した「デアリングタクト」がオークスも勝ち牝馬三冠を達成しました。
今年も桜花賞馬「ソダシ」がオークスへ出走するので、牝馬三冠の行方にも注目です。
1-1:レース条件と賞金
出走資格 | 負担重量 | 賞金 |
---|---|---|
サラ系3歳牝馬 | 定量 | 1着1億1000万円 |
JRA所属馬 | 55kg | 2着4400万円 |
地方競馬所属馬 | 3着2800万円 | |
外国調教馬(優先出走) | 4着1700万円 | |
5着1100万円 |
1-2:特別登録馬と予想オッズ
2021年オークスの特別登録馬と5月18日現在の予想オッズを紹介します。
予想オッズの1番人気は、「ソダシ」でオッズは1.8倍です。
「ソダシ」は白毛馬として、初めてG1レースを勝ちました。
アイドルホースとして注目されていますが、桜花賞で勝利し実力が本物であることを証明しました。
マスコミで報道されることも多く、人気急上昇中の競走馬です。
これまでデビューから5戦全てで1着になっていて、無敗の桜花賞馬としての走りに期待が高まります。
近走3走はマイル戦でしたが、デビュー戦では1800mを経験しています。
マイルから1ハロン延びても対応できていたことを考えると、2400mを克服してもおかしくありません。
白毛馬が牝馬二冠を達成すれば快挙となるので、今年のオークスは「ソダシ」の走りに注目です。
予想オッズの2番人気は、「アカイトリノムスメ」でオッズは3.4倍です。
「アカイトリノムスメ」の母馬は牝馬3冠馬を達成した「アパパネ」であり、母のような活躍が期待されています。
デビュー戦では7着と敗れてたものの、その後3連勝で重賞レースのクイーンCを勝利しました。
桜花賞は4着でしたが、勝ち馬「ソダシ」とのタイム差は0.2秒しかありません。
母の「アパパネ」がオークスを勝っていること考えると、2400mという距離で「ソダシ」との力関係が入れ替わる可能性もあります。
また、父「ディープインパクト」の産駒も直線の長い東京競馬場で好成績を残していて、コース適性と距離適性は「アカイトリノムスメ」に分があると考えられます。
過去3勝が全て東京競馬場での勝利なので、オークスでの激走に期待です。
予想オッズの3番人気は、「ユーバーレーベン」でオッズは10.4倍です。
「ユーバーレーベン」はまだ重賞レースを勝ったことがありませんが、2歳G1の阪神JFで3着になるなど安定して上位に食い込んでいます。
前走では前哨戦のフローラSに出走していて、フローラSは2000mで行われるレースです。
そこで3着になっている点は高く評価でき、距離延長も大歓迎です。
特にラスト3ハロンは33.2秒という驚異的なタイムを出しているので、最後の直線での追い込みから目が離せません。
直線の長い東京競馬場が向いているタイプなので、オークスでも注目の存在です。
中日新聞杯 |
中日新聞杯 特集 |
![]() |
2:ウマダネ独自の穴馬予想
オークスは3歳牝馬による1戦で、意外な穴馬が台頭するケースも珍しくありません。
そこで、ウマダネ独自の穴馬について紹介します。
今年のオークスで穴馬として注目なのが、「ククナ」です。
「ククナ」は、予想オッズでは31.0倍の8番人気となっています。
「ククナ」はアルテミスSで2着、クイーンCで3着という実績を残しています。
東京競馬場で行われる重賞での成績が良いので、コース適性は問題ありません。
「ククナ」自身はマイル戦以下のレースしか経験していませんが、母の「クルミナル」はオークスで3着に入ったことがあります。
血統面から考えると、距離延長はプラス材料です。
前走の桜花賞では6着と敗れていますが、最後方から凄まじい追い込み見せました。
直線の長い東京競馬場なら、「ククナ」の末脚が爆発してもおかしくありません。
桜花賞での結果は度外視できるので、オークスでの挽回に注目です。
それでは、オークスでのウマダネ独自の狙い目予想を紹介します。
ワイドなら「ソダシーククナ」「アカイトリノムスメ―ククナ」。
馬単なら「ソダシ→ククナ」「アカイトリノムスメ→ククナ」。
「ソダシ」は未だ無敗と底を見せていないので、オークスでも中心にしたい一頭です。
「アカイトリノムスメ」も血統背景から考えて、オークスで素質を開花させてもおかしくありません。
ウマダネ独自の穴馬である「ククナ」を絡めて、万馬券を的中させてくださいね。
中日新聞杯 |
中日新聞杯 特集 |
![]() |
3:過去10年のデータとレース傾向
昨年のオークスは1番人気に支持されていた「デアリングタクト」が勝ち、2着には7番人気「ウインマリリン 」が入って3連単の配当は42,410円となりました。
オークスでは、以下の3点のレース傾向が見られます。
・忘れな草賞組が好成績
・騎手の乗り替わりは割引き
それでは、3つのレース傾向を過去10年のレース結果を基に紹介します。
3-1:内枠が有利
オークスでは内枠が有利という傾向が見られます。
過去10年の枠番別成績を調べると、1枠が3着内率25.0%、2枠が3着内率27.8%と好走していました。
これは、オークスが2400mという3歳牝馬にとっては過酷な距離であることが要因として挙げられます。
内枠の馬はラチ沿いをロスなく回ることができるので、外の馬に比べて走る距離も少なくて済みます。
スタミナを温存できることが結果に繋がっているので、オークスでは1枠と2枠の馬を積極的に狙ってみてください。
3-2:忘れな草賞組が好成績
オークスでは、忘れな草賞組を無視できないという傾向があります。
過去10年の前走別成績を調べると、忘れな草賞組が連対率27.3%、3着内率36.4%と非常に高い数字を残していました。
忘れな草賞は重賞レースではないので、どうしても軽視しがちです。
しかし、過去10年のレース結果から考えると軽視することはできません。
もちろん桜花賞組も良い成績を残していますが、忘れな草賞組にも注目してください。
3-3:騎手の乗り替わりは割引き
オークスでは、騎手の乗り替わりが減点材料となります。
過去10年の前走の騎手別成績を調べると、前走と同じ騎手だった馬が3着内率20.9%だったのに対して、異なる騎手だった馬の3着内率は9.5%と大きく下回っています。
オークスは長距離レースなので、騎手との折り合いが大事です。
同じ騎手の方が馬の癖も理解していて折り合いやすいので、スタミナを消耗しにくいと言えます。
オークスでは騎手が乗り替わっている場合、評価を下げる必要があることを覚えておいてください。
中日新聞杯 |
中日新聞杯 特集 |
![]() |
まとめ
2021年オークスの過去10年のデータを基にしたレース傾向と狙い目を紹介しました。
過去10年のデータを基にした予想ポイントは以下の3点です。
・忘れな草賞組が好成績
・騎手の乗り替わりは割引き
オークスでは、内枠が有利だという傾向が見られます。
過去10年のレース結果を見ても、1枠と2枠が好成績を残していました。
内枠の馬はコーナーでロスなく立ち回れるので、スタミナを温存することができます。
2400mという3歳牝馬にとって過酷な距離では、いかにスタミナを温存するかが大切です。
1枠と2枠の馬の評価を上げるようにして、予想を組み立ててください。
また、オークスでは意外なことに忘れな草賞組が好成績を残していました。
忘れな草賞はオープンレースであり、重賞ではないので軽視してしまう人も多いかもしれません。
しかし、過去10年の前走別成績では、最も良い成績を残していました。
忘れな草賞組の走りにも期待したいところです。
そして、オークスでは騎手の乗り替わりは割引きとなります。
騎手の乗り替わりは基本的にマイナス要素ですが、オークスではそれが顕著に表れていました。
騎手が乗り替わると馬の癖などがわからずに、折り合いを欠いてしまうこともあります。
折り合いを欠いてしまうとレース以外の部分でスタミナを消費し、最後まで体力が持ちません。
馬券の軸は、乗り替わりのない馬から選ぶようにしましょう。
これらの過去10年のデータを基にしたレース傾向を参考にして、オークスでも高配当を的中させてくださいね。