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[banner file=’ad-banner28′]1600m戦の桜花賞から2400m戦のオークス(優駿牝馬)への距離延長という、過酷な舞台に挑むべく登録された3歳牝馬は21頭。
出走可能なのは18頭ですが、収得賞金順で除外になるかもしれない馬も含め、21頭は全てオークス(優駿牝馬)に向けて調整が続けられています。
このオークス(優駿牝馬)出走予定馬を調教という視点で評価してみました。
1:【5/18速報!】オークス(優駿牝馬)出走予定馬追い切り・調教結果
2022年のオークス(優駿牝馬)に出走する馬たちは、5月12日(木)の朝までに1週前追い切りを終えています。
前走後、この1週前追い切りまでの過程から調教内容が良かった馬を順番に並べてみました。
【評価A】ベルクレスタ
オークス(優駿牝馬)出走予定馬の中で、最も内容の濃い調教をしているのが、栗東・須貝尚介厩舎のベルクレスタです。
5月5日(木)の2週前追い切り、12日(木)の1週前追い切りは、いずれも同厩舎の古馬オープン馬スワーヴアラミスとの併せ馬でした。
ベルクレスタはこの栗東・Cウッドチップコースで行われた併せ馬で2週続けてスワーヴアラミスに先着し、いずれもラスト1Fは11秒台をマークしています。
7着に敗れた桜花賞以降、4本時計を出していますが、内容からも時計からも巻き返す可能性は十分にあると判断できます。
坂路で須貝師による追切が行われ、4ハロン53.2-12.3秒をマーク。
担当した須貝師からは「ちょうどいいぐらい負荷をかけられた。調子はいい。もともとオークスがいいと思っていた。それでも桜花賞は差のない競馬をしてくれた。一発を狙っている」と発言。
【評価A】エリカヴィータ
フローラステークスを勝って出走権を手にしたエリカヴィータですが、前走後、5月8日(日)、11日(水)と、美浦・南ウッドチップコースで2本の時計を出しています。
レース間隔は短いですが、意欲的な調教が行われていると言えます。
11日(水)の1週前追いきりは、ヴィクトリアマイルに出走するマジックキャッスルとの併せ馬で併入しています。
ラスト1Fは11秒2ですので、タイムからも順調であることが判断可能です。
乗り替わりの福永騎手を背に南ウッドで追い切りをおこなった。
ベロアを内から追走し、最後まで楽な手応えで併入した。5ハロン68.6-11.7秒をマーク。
福永騎手は「操縦性が高い馬でいい脚を長く使える。コンディションもいい。2000メートルあたりがベストに思えるが、マイルより2400メートルの馬で距離は十分こなせる。上手に走れそう。非常にいい印象を受けた」とコメント。
【評価A】サークルオブライフ
前年の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬で、桜花賞は4着だったサークルオブライフですが、その桜花賞後はこれまで5本の時計を出しており、オークスでの巻き返しに賭ける陣営の意気込みが感じられます。
5月1日(日)、4日(水)、8日(日)、11日(水)は、いずれも美浦・南馬場ウッドチップコースでの併せ馬ですので、実戦を意識しつつも強い内容の調教が行われたと判断できます。
11日(水)のラスト1Fは11秒5ですので、状態面も問題ありません。
美浦南Wでの3頭併せで追い切りが行われた。
最後まで余裕の表情で5ハロン67.5-11.1秒をマーク。
1週間前に比較すると大分力強さがでてきている印象。
国枝調教師は「先週しっかりやったので今日はあまり時計が速くならないように、しまいを生かすイメージで追ったけど、いい動きだったね。思った通り順調にきています」
とコメント。また、距離が伸びることに関しても「全く問題ない」と強気なコメント。
【評価A】スターズオンアース
桜花賞馬スターズオンアースも至って順調です。
前走後は4本の時計をマークし、5月12日(木)は美浦・南馬場ウッドチップコースで併せ馬を消化し、ラスト1Fは11秒3でした。
前走と違い、今回は関東エリアでのレースですので、最終追い切りも強い内容での調教となることが予測され、その1本で仕上がると推測されます。
ルメール騎手を背に美浦Wで6ハロン83.4-11.9秒をマーク。
ルメール騎手は「すごくいい追い切りをしてくれました。2番手でずっと冷静に走れていたし、手応えもよく、ストライドもすごくきれい。状態は良さそうです」とコメント。
調子はあがってきているようだ。
【評価B】ウォーターナビレラ
桜花賞2着のウォーターナビレラは、前走後は3本の時計を出しています。
1週前追い切りは5月11日(水)に栗東・Cウッドチップコースで武豊騎手を背に、2頭併せで併入しました。
ラスト1Fは11秒4でした。
特筆すべき内容ではありませんが、順調に調整されていると言えます。
栗東ウッドで併せ馬は馬なりで行われ、6ハロン87.6-11.3秒をマーク。
担当した武幸調教師は「ここまでしっかりと調整できていますので、今日の追い切りがどうこうではないと思う。中間も特にトラブルはなく、順調な仕上がりをみせています」とコメント。
タイム自体は特筆すべき内容ではないもののしっかりと調整はできているとのこと。
【評価B】パーソナルハイ
フローラステークス2着のパーソナルハイは、その後は栗東の坂路コースで5月8日(日)、12日(木)と時計を2本出しています。
桜花賞(6着)、フローラステークス(2着)と短い間隔で2回使われた後ですので、その後の時計が少ないのはやむを得ないところです。
この馬を狙う予定の人は、最終追い切りの動きに要注意です。
追い切りのタイムが未発表なので、助手のコメントを抜粋。
岡勇策助手は「こちらが思っているよりタフな馬で、頑張って走っていると思います。競馬で揉まれ弱いところのあった馬が、最後までしっかり走っているところに進化を感じたと思う内容でした。」
と成長を示唆するコメント。
【評価B】スタニングローズ
フラワーカップを勝利した後、桜花賞を使わずにオークス直行を決めたスタニングローズですが、前走後は5月1日(日)、4日(水)、8日(日)と、栗東・坂路コースで4本の時計を出していますが、レース間隔を考えると、時計が4本というのは少々物足りない印象です。
最終追い切りでどの程度変わるのか、注意が必要です。
レーン騎手を背に坂路で追い切りが行われ、4ハロン54.6-12.2秒をマーク。
レーン騎手によれば「前にリードホースがいて、リズムが良い。ラスト200でいいレスポンスが見れて、アクションも調子が良かったし仕上がりがすごくいい」と好調の様子。
【評価B】ナミュール
桜花賞で1番人気に支持されながら10着に敗れたナミュールの巻き返しに期待している人も多いでしょう。
5月12日(木)に栗東・坂路コースでラスト1F12秒0をマークしていますが、桜花賞後の時計がこの1本しかない点が気がかりです。
桜花賞後、疲労回復に時間を要した可能性があり、今回は狙える馬とは言い難いです。
栗東坂路での単走で追い切りが行われ、前半からゆっくりしたペースで進み最後はビシッと追われて4ハロン54.6-12.2秒をマーク。
担当の高野調教師は「前回は馬体の維持に焦点を当てた調整だったが、今回は牧場からいい姿で帰厩してとても良い状態です。母系が底力のある血統で、距離が伸びるものも問題ないと思う。」とコメント。
【評価B】ピンハイ
桜花賞5着のピンハイも、この中間は時計を2本しか出していません。
5月12日(木)の1週前追い切りは、栗東Cウッドチップコースで2頭併せの調教で、ラスト1F11秒8をマークしています。
この時計はまずまずですが、時計を出している本数からは強調できません。
高倉を背に坂路を単走で追い切りが行われた。
担当の田中克調教師は「息を整える程度だったけど動きは良かった。体重は前回と一緒くらい。折り合いをつけてしまいを生かしたい」とコメント。
【評価B】プレサージュリフト
桜花賞11着のプレサージュリフトも、その後は時計が1本しか出ていません。
5月11日(水)に美浦・南馬場ウッドチップコースで併せ馬で追われ、ラスト1F11秒4というまずまずの時計を出しましたが、この1本で「買い」とは言えません。
最終追い切りに注目したいところです。
タイムは確認ができませんでしたが、調教を行った木村調教師からのコメントを抜粋。
「良かったと思います。普段からリラックスして走れていますし、2400mになって一気に駄目というのは感じないです。しかし、バックグラウンド的なところになるとどうしても心配なところはあります。」
【評価B】アートハウス
桜花賞と同じ日に阪神競馬場で行われた忘れな草賞を勝利した後、4本の時計が出ています。
注目したいのは、5月11日(水)に栗東・Cウッドチップコースで行われた1週前追い切りです。
2頭併せでラスト1F10秒9という破格のタイムを、川田将雅騎手を背に叩き出しました。
まだキャリア3戦という馬ですが、その分だけ成長力も大きく、軽視できない存在と言えます。
先週に引き続き、川田騎手を背に追い切りを実施。
栗東坂路にて併せ馬がおこなわれ、4ハロン54.6-12.4秒をマーク。
川田騎手は「先週の追い切りにも騎乗した。走りのバランスは前の方が良かったと感じたのは今週見てもあまり変わりませんでした。難しい課題をみせる中でのレースとなります。母パールコードには重賞を勝たせてあげられなかったので、アートハウスとG1で素晴らしいレースができればいいと思っています。」
走りのバランスは前の方が良かったということなので、そこまで好調子というわけでもなさそうな印象。
しかし、川田騎手が気合を入れて望んでいるので軽視はできません。
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[banner file=’ad-banner28′]【評価B】サウンドビバーチェ
チューリップ賞で4着と敗れた後、レース間隔が空いていますが、5月4日(水)、11日(水)と2週続けて、栗東・Cウッドチップコースでの2頭併せて先着しています。
急ピッチで仕上げられており、陣営のこのレースに賭ける意気込みを感じる調整過程となっています。
桜花賞に出走できなかった悔しさからリベンジの舞台となる可能性は十分にあります。
現在、確認ができていません。
【評価B】コントディヴェール
スイートピーステークス2着のコントディヴェールですが、5月12日(木)の1週前追い切りは栗東・Cウッドチップコースで2頭併せで追われて併入しています。
レース間隔が短い中での併せ馬である点は高く評価すべきです。
ラスト1F11秒7と、時計も問題ありません。
現在、確認ができていません。
【評価B】ホウオウバニラ
フローラステークス7着のホウオウバニラですが、その後は5月6日(金)、11日(水)と栗東・坂路コースで時計が出ています。
レース間隔を考えれば、時計2本は順調と判断できます。
最終追い切りで変わり身があるか、注意したいところです。
現在、確認ができていません。
【評価B】ルージュエヴァイユ
フローラステークス5着のルージュエヴァイユは、その後は時計を3本出しています。
5月12日(木)の1週前追い切りは、美浦・南馬場ウッドチップコースでラスト1Fは11秒6でした。
この馬自身の力を出し切れるコンディションと判断できます。
現在、確認ができていません。
【評価B】シーグラス
忘れな草賞6着のシーグラスですが、前走後は美浦の坂路コースで時計を2本しか出していません。
5月11日(水)もラスト1Fは12秒5と物足りないものでした。
ここまでの調教からは狙いにくい1頭です。
現在、確認ができていません。
【評価B】シンシアウィッシュ
フローラステークス3着のシンシアウイッシュは、5月12日(木)に栗東・坂路コースで追われ、ラスト1Fは13秒0。
時計も物足りませんが、前走後の時計がまだこの1本という点にも不満が残ります。
最終追い切り次第ではありますが、少々狙いにくい1頭です。
現在、確認ができていません。
【評価B】ホウオウバニラ
フローラステークス7着のホウオウバニラですが、その後は5月6日(金)、11日(水)と栗東・坂路コースで時計が出ています。
レース間隔を考えれば、時計2本は順調と判断できます。
最終追い切りで変わり身があるか、注意したいところです。
現在、確認ができていません。
【評価B】ルージュエヴァイユ
フローラステークス5着のルージュエヴァイユは、その後は時計を3本出しています。
5月12日(木)の1週前追い切りは、美浦・南馬場ウッドチップコースでラスト1Fは11秒6でした。
この馬自身の力を出し切れるコンディションと判断できます。
現在、確認ができていません。
【評価B】シーグラス
忘れな草賞6着のシーグラスですが、前走後は美浦の坂路コースで時計を2本しか出していません。
5月11日(水)もラスト1Fは12秒5と物足りないものでした。
ここまでの調教からは狙いにくい1頭です。
現在、確認ができていません。
【評価B】シンシアウィッシュ
フローラステークス3着のシンシアウイッシュは、5月12日(木)に栗東・坂路コースで追われ、ラスト1Fは13秒0。
時計も物足りませんが、前走後の時計がまだこの1本という点にも不満が残ります。
最終追い切り次第ではありますが、少々狙いにくい1頭です。
現在、確認ができていません。
【評価B】ライラック
桜花賞は16着と大敗したライラックですが、その後の時計が3本というのはやや物足りない印象です。
地元・関東エリアでのレースとなるだけに、最終追い切りの動きから1月のフェアリーステークス勝ちの時に状態が戻っているのか、注意したいところです。
現在、確認ができていません。
【評価B】ラブパイロー
ミモザ賞を勝ったラブパイローですが、レース間隔を考えるとその後の時計が3本という点は物足りません。
5月11日(水)に美浦・南馬場ウッドチップコースでの2頭併せで先着していますが、ラスト1F12秒2というタイムは不満が残ります。
最終追い切りでどこまで変わるでしょうか。
現在、確認ができていません。
【評価B】ルージュリナージュ
同じくミモザ賞3着以来の実戦となるルージュリナージュも調教量に不満が残ります。
美浦・坂路コースで5月1日(日)、4日(水)、8日(日)、11日(水)と4本の時計を出していますが、レース間隔を考えるとこれでは足りません。
最終追い切りは併せ馬でラスト1F12秒5とやや物足りないものでした。
現在、確認ができていません。
2:結論!オークス(優駿牝馬)追い切り・調教好調馬はこの3頭!
上記を踏まえて、中間の調教から「買い」と言えるのは、評価Aのベルクレスタ、アートハウス、サウンドビバーチェの3頭です。
いずれも非常に内容の濃い調教ができているだけに、オークスでは要警戒です。
3:追い切りから浮上する穴馬たち~オークス(優駿牝馬)で波乱の主役となるのはこの馬だ!!
この3頭のうち、桜花賞で7着に敗れて、人気を落としているベルクレスタは要注意です。
2週続けて古馬オープン馬との併せ馬を消化しているだけに、軽視は禁物です。
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