「クイーンステークスでは逃げ馬は有利?」
「今年のクイーンステークスは荒れる?」
夏場に札幌競馬場で行われる牝馬限定戦、クイーンステークスではエリザベス女王杯に向けて賞金を積み上げたい馬も出走を予定しており、かなり白熱した戦いになりそうですよね。
実はクイーンステークスでの逃げ切り勝ちは2017年の過去1回のみで、実はそこまで脚質として有利ではありません。
ではどのようなレース展開になるのか、といった点と記事終盤では、展開予想から自ずとわかった3頭の穴馬も紹介していきます。
あなたもこの記事を読み終わるころには「どの馬が台頭する可能性があるのか」という点も理解でき、馬券の回収率向上に役立ちますよ!
ぜひ最後までご覧ください。
1:クイーンステークス(2022)で逃げ馬は果たして有利なのか
まずは、2022年のクイーンステークスを展開という視点から分析してみたいと思います。
近10年のクイーンステークスにおける脚質別成績は次の通りです。
脚質 | 着順度数 |
逃げ | 1・0・0・9 |
先行 | 5・3・3・26 |
差し | 2・4・6・35 |
追い込み | 2・3・1・23 |
ポイント①近10年で逃げ切り勝ちは一度のみ
近10年のクイーンステークスで逃げ切り勝ちが決まったのは、アエロリットが勝利した2017年の一度のみです。
驚くべきことに、このアエロリット以外にクイーンステークスで逃げの手に出て、馬券圏内(3着以内)に入った馬は、近10年出ていないのです。
クイーンステークスの舞台となる札幌競馬場は小回りコースの競馬場ですが、逃げ馬に優しいレースではないことがわかります。
ポイント②チャンスは逃げ馬の直後でマークする組
近10年のクイーンステークスで、逃げ馬の成績が良くないのは、その直後でレースを進める先行馬の成績と連動している可能性があります。
先行馬が5勝を挙げているのです。
連対率も21.6%、複勝率も29.7%と、他の脚質を上回っています。
小回りコースで、逃げ馬をマークしながらレースを進める馬を探すのが、クイーンステークスにおける予想をする上でセオリーと言えそうです
ポイント③ローザノワールは単騎逃げできるのか?
現時点で、2022年クイーンステークスに出走すると見られている馬の中で、前走で逃げていた馬はローザノワール1頭です。
その前走は、G1のヴィクトリアマイルで4着に粘り込んでいました。
G1で逃げて4着ですから、大健闘と言っても過言ではないでしょう。
今回も逃げの手に出る可能性は高いです。
果たして、他の人馬はこのローザノワールの逃げにどう対処するでしょうか?
G1で4着に粘り込む地力の持ち主ですから、楽に逃してしまうとそのまま押し切られてしまう可能性も十分に考えられます。
恐らく、このローザノワールは厳しいマークに遭うことでしょう。
そんな中で、それぞれの馬がどの地点で仕掛けるのか?がこのレースにおける大きなポイントとなりそうです。
一方で、ローザノワールも地力の高い馬ですので、他の人馬が仕掛けるタイミングが少しでも遅くなるようだと、残り目も考えられるので、要警戒です。
2:クイーンステークス(2022)は荒れるのか|3つの観点で予想
続いて、近10年のクイーンステークスを単勝人気の面で紐解いてみましょう。
単勝人気 | 着順度数 |
1番人気 | 4・3・2・1 |
2番人気 | 2・0・1・7 |
3番人気 | 1・0・1・8 |
4番人気 | 0・2・2・6 |
5番人気 | 0・1・0・9 |
6番人気以下 | 3・4・4・63 |
ポイント①ヒモ荒れに要注意
1番人気は勝率40.0%、連対率70.0%、複勝率90.0%と信頼性は高いのです。
ところが、2〜3番人気馬は近10年で3勝していますが、連対馬は1頭もいません。
人気サイドの馬から馬連・馬単・3連複・3連単で人気薄に流す、というのが、ハマりやすい馬券戦術と言えそうです。
ポイント②波乱の主役は前走がG1以外だった馬
クイーンステークスの勝ち馬は、前走でG1に出走していた馬であることが多いのですが、2000年のクイーンステークスを勝ったレッドアネモスはマーメイドステークス(8着)から巻き返しての勝利でした。
2015年優勝馬メイショウスザンナもマーメイドステークス(10着)が前走でした。
2016年に単勝9番人気で勝利したマコトブリジャールは、福島牝馬ステークス(1着)以来の実戦でした。
穴党ファンは、前走でG1以外の馬に出走していた馬に注目です。
ポイント③前走から斤量が増えている馬に注目
牝馬限定戦はハンデ戦で行われることも多いので、クイーンステークスと前走の斤量との関係を調べてみました。
斤量増減 | 着順度数 |
前走から斤量増 | 4・6・5・50 |
前走と同斤量 | 4・3・4・32 |
前走から斤量減 | 2・1・1・11 |
このデータを見る限り、前走からの斤量増は結果と連動しないと考えていいでしょう。
むしろ、ハンデ戦で斤量を背負わされ、軽量馬の好走に泣かされてきた馬にとっては、好都合なレースと言えそうです。
3:クイーンステークス(2022)の穴馬予想3頭|軸馬におすすめ
続いて、現時点で2022年のクイーンステークスへの出走が見込まれる馬の中で、穴馬として面白そうな馬を3頭ご紹介します。
穴馬①マジックキャッスル
前年2021年の2着馬ですが、その後の成績が冴えません。
2021年のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス15着、2022年愛知杯9着、阪神牝馬ステークス5着、ヴィクトリアマイル17着と、馬券にならないレースが続いています。
それでも前年に好走したレースであり、相手関係も近走より楽になりそうです。
2020年秋華賞2着、2021年ヴィクトリアマイル3着の実績に要注意です。
穴馬②クラヴァシュドール
1勝馬ですが、2019年阪神ジュベナイルフィリーズ3着、2020年桜花賞4着の実績があります。
2021年のクイーンステークスは5着でしたが、その後は牡馬相手のレースが続いていました。
牡馬を相手に、2021年のリゲルステークスで2着に、そして前走の米子ステークスでも3着に入りました。
そして迎える1年ぶりの牝馬限定戦です。
「最強の1勝馬」と呼んでも過言ではないクラヴァシュドールにとって、待望の2勝目はこのレースかもしれません。
要警戒です!!
穴馬③スライリー
2勝馬で、3歳馬だった2021年1月に1勝クラスを勝ち上がった後、勝ち星から見放されています。
この2021年4月にフローラステークスに出走し、2着に入っていますが、この時に後のオークス馬ユーバーレーベンに先着した実績の持ち主です。
その後は馬券圏内に入ることができていませんが、前走の東京・メイステークスで3コーナー付近で早めに先頭に立つ自在性を見せました。
最後の直線が長い東京競馬場では無謀な作戦でしたが、小回りの札幌競馬場では有効な戦術となる可能性があります。
ユーバーレーベンに先着した実力が、2022年クイーンステークスで発揮される可能性は十分にあります。
[banner file=’ad-banner37′]クイーンステークス(2022)の穴馬まとめ
夏場のローカル小回り巧者が主役になると考えるべきか?
それともこのレースを、秋のG1戦線における活躍へのきっかけとするか?
2022年クイーンステークスがこの両者のどちらに該当するでしょうか。
過去には二桁人気の馬が馬券に絡み、大波乱となったこともあるレースです。
穴党ファンにとっても、決して見逃すことはできないレースです。
夏のヒロイン決定戦、クイーンステークスを是非ともお楽しみください!!