
クラシック第1弾ということもあり注目度の高いレースですが、出走馬の多くはキャリアが浅く、予想が難解になりやすいのも特徴です。
さらに、中山芝2000mというトリッキーなコースで行われるため、コースや距離への適性も求められます。
そこで、今回の記事では2023年皐月賞で注目しておくべき血統やおすすめの買い方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
皐月賞2023の出走予定馬情報
クラシック三冠の最初のレースとなる皐月賞。
今年もクラシックでの活躍を目指す3歳馬たちが集結しました。
その中でも優勝候補として多くの注目を集めているのが、共同通信杯の勝ち馬「ファントムシーフ」です。
出世レースと名高い共同通信杯には、今年もハーツクライ産駒のダノンザタイガーを始め、素質の高い3歳馬が集まっていました。
そんなハイレベルなメンバー相手に後続を寄せ付けない強い勝ち方を見せていて、クラシックでの活躍が期待されています。
前々走のホープフルSでは惜しくも4着に敗れてしまいましたが、2歳のときよりも馬体が大きく成長しているので、今後も含めて注目の一頭です。
また、京成杯の勝ち馬「ソールオリエンス」も上位に食い込むことが予想されています。
京成杯では楽な手応えで上がり3ハロン34.5秒を記録し、2着に2馬身半差をつけて他馬を圧倒しました。
2戦2勝と負けなしで将来性の高い一頭なので、クラシック一冠目での走りに注目です。
その他、ホープフルS2着・弥生賞2着と皐月賞に直結するレースで活躍している「トップナイフ」、3連勝できさらぎ賞を制した「フリームファクシ」などハイレベルなメンバーが揃いました。
絶対的な存在はいませんが、ここから将来の競馬界を担うスターホースが誕生するのか目が離せない一戦となりそうです。
皐月賞で注目の血統は?
競馬で馬券を当てるためには、血統面からの考察も重要です。
そこで、皐月賞で注目の血統を過去のレースデータを基に解説していきます。
過去10年でディープインパクト産駒が3勝
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 3- 2- 2-27/34 | 8.8% | 14.7% | 20.6% |
キングカメハメハ | 1- 1- 1-13/16 | 6.3% | 12.5% | 18.8% |
ロードカナロア | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
フジキセキ | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
オルフェーヴル | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
エピファネイア | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
ドレフォン | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
ローエングリン | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ハーツクライ | 0- 1- 1-16/18 | 0.0% | 5.6% | 11.1% |
ルーラーシップ | 0- 1- 1- 1/ 3 | 0.0% | 33.3% | 66.7% |
過去10年の皐月賞での種牡馬別成績を調べると、最も多く勝ち馬を輩出していたのがディープインパクトでした。
ディープインパクト産駒から過去10年で3頭の勝ち馬が出ていて、連対率14.7%・複勝率20.6%と良い成績を残しています。
しかし、ディープインパクトは2019年に死亡し現在の3歳世代がラストクロップとなり、今年の皐月賞には産駒が出走しません。
その中でも、注目したいのは祖父ディープインパクトの血統です。
ディープインパクトの後継種牡馬になったシルバーステートは、自身が重賞未勝利ながら種牡馬として好成績を残しています。
前哨戦の若葉Sを制した「ショウナンバシット」は注目のシルバーステート産駒であり、祖父がディープインパクトであることを考えると皐月賞という舞台は合っています。
今年はディープインパクト産駒のエントリーがありませんが、祖父ディープインパクトという血統に注目してください。
パワータイプの血統が活躍
過去10年の皐月賞の勝ち馬の種牡馬を見ると、キングカメハメハ、オルフェーヴル、エピファネイアといったパワータイプの種牡馬が名を連ねています。
これは、中山競馬場の最後の直線に高低差2.2mの急坂が待ち構えていることが要因として挙げられます。
中山競馬場の坂はJRA全場の中で最も急な勾配であり、上位に入るためにはかなりのパワーが必要です。
そのため、平坦な競馬場での実績はあまり当てにならず、坂のある競馬場で好成績を残している馬でなければ信頼度は低いと言えます。
さらに、中山競馬場は開催が進むにつれて、内ラチ沿いの芝に傷みが見られるようになります。
良馬場でも土埃が舞うような馬場状態となり、スピードだけでは押しきることはできません。
皐月賞で上位に入るためには荒れた馬場や急坂に屈しないパワーが重要なので、パワーのある産駒を多く輩出している種牡馬に注目です。
芝中長距離適性が重要
皐月賞は芝2000mという中距離レースですが、芝中長距離路線での活躍馬を多く輩出している血統が好成績を残しています。
過去10年の勝ち馬の種牡馬にはディープインパクト、キングカメハメハ、オルフェーヴル、エピファネイアなどが名を連ねていますが、いずれも芝中長距離路線で活躍馬を輩出している種牡馬です。
また、中山競馬場には最後に直線に急坂が待ち構えていて、距離以上にスタミナが求められるコースです。
2000mという中距離戦ながら長距離を走れるスタミナも重要となり、タフなレース展開に強い血統が狙い目となります。
特に、過去に勝ち馬こそ出ていませんがルーラーシップ産駒は、連対率33.3%・複勝率66.7%と好成績を残しています。
ルーラーシップ産駒は芝中長距離戦で特筆した成績を残しているため、スタミナが要求される皐月賞は絶好の舞台です。
そのため、皐月賞ではルーラーシップを中心に、芝中長距離路線で実績のある種牡馬を狙いたいところです。
皐月賞2023で注目血統を持つダークホース2頭
今年の皐月賞にも、血統面で注目したい穴馬が出走しています。
そこで、ここからは2023年の皐月賞で押さえておきたい血統が向いているダークホースを紹介します。
血統が向くダークホース①:マイネルラウレア
【次走報】無敗の #ゴールドシップ 産駒 #マイネルラウレア が弥生賞へ 「おくての血統でポンポンと勝つのは、それだけ力があるということ」 https://t.co/qB7cL3nwQm#東スポ競馬 #競馬 #POG pic.twitter.com/rVcI96ldOB
— 東スポ競馬 (@tospo_keiba) January 27, 2023
マイネルラウレア | |||
性齢 | 牝3歳 | ||
---|---|---|---|
通算成績 | 2戦1勝 | ||
主な勝鞍 | 2歳新馬 | ||
父 | モーリス | ||
母 | ケイティーズハート | ||
母の父 | ハーツクライ |
「マイネルラウレア」は、ゴールドシップ産駒の3歳牡馬です。
2022年12月に阪神競馬場の芝2000mでデビューし、ゴール前でジワジワと伸びで接戦を制して初勝利を挙げました。
さらに、2戦目の若駒Sでもハナ差の接戦を制し、2戦連続でタイム差なしの勝利となっています。
そんな「マイネルラウレア」の父はあのゴールドシップであり、ゴールドシップ自身も皐月賞を制しました。
中山競馬場のようなパワーのいるコースを得意とし、それは産駒にもしっかりと遺伝しています。
そのため、「マイネルラウレア」は血統面から考えても中山適性の高い馬であり、皐月賞で好走してもおかしくありません。
ゴールドシップ産駒らしい激しい気性も遺伝していますが、その分ポテンシャルの高さが目立ちます。
精神面での課題が克服できれば、クラシック制覇も夢ではない一頭です。
血統が向くダークホース②:ショウナンバシット
バシッと決めたぜ!#ショウナンバシット pic.twitter.com/3hw9iyNqdh
— Kø−Mei (@ykomei) March 18, 2023
ショウナンバシット | |||
性齢 | 牡3歳 | ||
---|---|---|---|
通算成績 | 5戦3勝 | ||
主な勝鞍 | OP・若葉S | ||
父 | シルバーステート | ||
母 | ギエム | ||
母の父 | Medaglia d’Oro |
「ショウナンバシット」は、シルバーステート産駒の3歳牡馬です。
祖母はアメリカG1・BCジュヴェナイルフィリーズを制したオーサムフェザーという良血馬であり、2021年セレクトセールにて2億8,600万円の高額で落札されました。
前走の若葉Sでは、2~3番手でリズムよく先頭を追走し、早め先頭で抜け出して快勝。皐月賞への優先出走権を獲得しています。
「ショウナンバシット」の父シルバーステートは重賞未勝利ですが、「幻の最強馬」と評されています。
ディープインパクトの後継種牡馬として種牡馬入りし、初年度産駒から重賞馬ウォーターナビレラを輩出している注目の種牡馬です。
ディープインパクト産駒は皐月賞でも過去10年で3勝を挙げていて、クラシックレースとの相性が良いのが特徴です。
そのため、シルバーステート産駒も皐月賞は絶好と舞台だと考えられるので、今年の皐月賞ではシルバーステート産駒の「ショウナンバシット」の注目です。
まとめ
皐月賞はクラシックの第1戦であり、能力の高い3歳馬が集結します。
そんなハイレベルな一戦を制するには、中山競馬場への適性も重要です。
過去10年の種牡馬別成績を調べるとディープインパクト産駒が最も勝っていましたが、今年の皐月賞にはディープインパクトは出走しません。
そこで注目したいのは、自身が皐月賞を勝っているゴールドシップやディープインパクトの後継種牡馬のシルバーステートです。
これらの産駒は中山競馬場への適性も高く、皐月賞は絶好の舞台だと言えるので、今年の皐月賞ではゴールドシップ産駒やシルバーステート産駒に注目してください。
▼本当に当たる競馬予想サイト5選