牡馬の菊花賞も、牝馬の秋華賞も、3冠達成の可能性がある馬が出走する時は、当日のファンファーレが待ち遠しくなるものです。
2022年の秋華賞にも、牝馬3冠を目指す馬が参戦予定となっています。
早速、その馬も含めて、現時点での出走予定馬と予想オッズをご紹介します。
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2022年秋華賞の出走予定馬一覧(予想オッズ・想定騎手)
この記事を書いている9/25時点で、トライアルレースの結果や各メディアの報道などから、2022年秋華賞に登録すると見られている馬は次の通りです。
まだ出馬登録が締め切られていませんので、以下の登録馬から入れ替わりが発生する可能性がありますので、ご注意ください。
出走予定馬 | 騎乗予定騎手 | 予想オッズ |
アートハウス | 川田将雅 | 5.0〜10.0 |
ウインエクレール | 松岡正海 | 50.0〜100.0 |
ウォーターナビレラ | 未定 | 100.0〜 |
エグランタイン | 未定 | 20.0〜50.0 |
エリオトローピオ | 未定 | 20.0〜50.0 |
エリカヴィータ | 福永祐一 | 20.0〜50.0 |
クレスコジョケツ | 未定 | 20.0〜50.0 |
サウンドビバーチェ | 岩田望来 | 10.0〜20.0 |
スタニングローズ | 坂井瑠星 | 5.0〜10.0 |
スターズオンアース | C.ルメール | 1.0〜5.0 |
ストーリア | 未定 | 20.0〜50.0 |
ナミュール | 未定 | 10.0〜20.0 |
プレサージュリフト | 未定 | 50.0〜100.0 |
メモリーレゾン | 未定 | 50.0〜100.0 |
モチベーション | 未定 | 20.0〜50.0 |
ライラック | M.デムーロ | 50.0〜100.0 |
ラブパイロー | 未定 | 100.0〜 |
ルージュラテール | 未定 | 50.0〜100.0 |
【秋華賞】2022年の有力出走予定馬BEST3
1位「スターズオンアース」牝馬3冠なるか?
冒頭で紹介した牝馬3冠を目指しての参戦となるのが、スターズオンアースです。
2018年のアーモンドアイ、2019年のクロノジェネシス、2020年のデアリングタクト、そして2021年のアカイトリノムスメと、4年連続でオークス以来の休養明けという馬が秋華賞馬になる、という年が続いています。
桜花賞、オークスと連勝しているスターズオンアースも、前哨戦を使わずに秋華賞に駒を進めることになります。
従って、データ上は「休養明けはマイナス」ということはありません。
むしろプラス材料と言えるでしょう。
但し、オークスを勝利した後、右前肢第一指骨を剥離骨折しており、故障明けとなる点にも注意が必要です。
近4年の勝ち馬と同様、前哨戦を使う必要がなかったのか、それとも故障が原因で前哨戦を使えなかったのか、を見極める必要がありそうです。
2位「スタニングローズ」堅実さに注目!!
スターズオンアースが敗れるとすれば、オークスで1馬身1/4差の2着だったスタニングローズではないでしょうか。
スタニングローズはオークスの後、休養を挟み、前哨戦の紫苑ステークスを勝利しています。
スターズオンアースと違い、叩き2戦目の上積みが見込める1頭です。
紫苑ステークスでは、オークスから馬体重が14kg増えていました。
馬体も成長しています。
要警戒です!!
3位「サウンドビバーチェ」残り目に要警戒
その紫苑ステークスで2着だったサウンドビバーチェにも警戒が必要です。
秋華賞ではデビュー以来初めてとなる、逃げる競馬を経験しました。
スタニングローズはクビ差で、タイム差はありません。
現時点での出走予定馬で、前走で逃げた馬はこのサウンドビバーチェ1頭です。
オークスで競走除外となった無念を、逃げる競馬で晴らす可能性は十分にあります。
【親子制覇でリベンジ】2021年の秋華賞を振り返る
ここで前年2021年の秋華賞を振り返りたいと思います。
2021年の秋華賞はアカイトリノムスメが優勝しました。
良血が最後に開花した2021年秋華賞
前年の阪神ジュベナイルフィリーズ、そしてこの年の桜花賞を優勝し、夏場に古馬相手の札幌記念をも勝っていた白毛の怪物ソダシが単勝オッズ1.9倍で1番人気に支持されていました。
しかしソダシはスタート直前、ゲートで顔をぶつけるアクシデントに見舞われ、10着に大敗。
戻ってきたソダシは歯茎から出血していました。
そのソダシの代わりに好位から抜け出して勝利したのは、ソダシと同じ勝負服のアカイトリノムスメでした。
桜花賞4着、オークス2着と、あと一歩のレースが続いていたアカイトリノムスメでしたが、2010年のこのレースを制して牝馬3冠となった母アパパネの血を受け継ぐ形で、最後の1冠を手にしたのでした。
2021年のレースを動画でプレイバック
2022年の秋華賞を予想する上での2つのポイント
続いて、2022年の秋華賞における馬券検討をする上で、押さえておくべきポイントを2点取り上げます。
2022年も舞台は阪神競馬場!!ローズステークスが中京で行われている点にも注意
前年2021年の秋華賞は、例年の京都競馬場ではなく、阪神競馬場で行われました。
京都競馬場がスタンド改修工事中であるため、実施する競馬場が変更になったのです。
2022年も京都の改修工事は続いており、前年に引き続き、秋華賞は京都競馬場ではなく、阪神競馬場で行われます。
西日本地区の中央競馬は2022年も変則的な開催となっており、秋華賞の最も重要な前哨戦であるローズステークスも2年連続で中京競馬場での実施となりました。
阪神競馬場や京都競馬場が右回りコースなのに対し、中京競馬場は左回りコースです。
そのために、前哨戦としての価値を疑問視する声もあります。
実際、中京競馬場で行われた2022年のローズステークスは、メンバーレベルが例年と比べてやや落ちていた感が否めません。
一方、もう一つの前哨戦である、中山の紫苑ステークスには、オークス2着のスタニングローズが出走しています。
格付けはローズステークスがG2で、紫苑ステークスはG3ですが、重要視すべきは紫苑ステークス組ではないでしょうか。
近年は前走が条件クラスだった馬の好走はない
かつての秋華賞は、夏場に古馬を相手に条件クラスを勝利した上がり馬が好走し、穴党ファンを喜ばせることがありました。
しかし、近10年の秋華賞で前走が条件クラスだった馬が勝利したケースはありません。
前述した通り、近4年はオークス直行組が勝利しており、3歳牝馬路線の勢力図は夏を過ぎても大きな変化はないと考えるべきでしょう。
但し、前走条件クラス組は近10年で2着が2回、3着が3回ありますので、馬連・馬単・3連複・3連単のヒモ穴として買い目に入れるのは、馬券戦略として有効なものと言えそうです。
秋華賞の予想オッズまとめ
牝馬3冠を狙うスターズオンアースは、オークスで手綱を取っていたクリストフ・ルメール騎手の予定を早い段階で確保しました。
近10年の秋華賞で、クリストフ・ルメール騎手は2017年にディアドラで、2018年にはアーモンドアイでそれぞれ勝利しています。
当然の事ながら、スターズオンアースには人気が集中することでしょう。
問題は、オークス後の一頓挫をどう考えるか?という点ではないでしょうか。
近年の傾向から前哨戦を使わなかったのか?
それとも一頓挫が原因で前哨戦を使うことができなかったのか?
スターズオンアースが秋華賞に向けて、最初に美浦トレーニングセンターの坂路コースで時計を出し始めたのは9/16(金)。
翌週には併せ馬も消化しているようです。
この後、最終追い切りまでの調教過程がどのような内容になるのか、要注目です。