
2023年3月26日(日)に中京競馬場で高松宮記念が開催されます。
今年もスピード自慢のスプリンターたちが多く出走し、ハイレベルなレースが期待できます。
そんな春のスプリントG1の高松宮記念ですが、スプリント戦は枠順による有利不利の影響も大きく、コース特徴をしっかりと理解しておかなければいけません。
そこで、今回の記事では高松宮記念での枠順の有利不利を過去の事例をもとに解説していきます。
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Contents
高松宮記念2023の出走予定馬情報
枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想 オッズ |
人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | トゥラヴェスーラ | 牡8 | 58.0 | 丹内 祐次 | 76.8 | 13 |
1 | 2 | ウォーターナビレラ | 牝4 | 56.0 | 吉田 隼人 | 92.8 | 14 |
2 | 3 | キルロード | セ8 | 58.0 | 和田 竜二 | 113.4 | 15 |
2 | 4 | ダディーズビビッド | 牡5 | 58.0 | 秋山 真一郎 | 63.3 | 12 |
3 | 5 | メイケイエール | 牝5 | 56.0 | 池添 謙一 | 3.6 | 2 |
3 | 6 | ナランフレグ | 牡7 | 58.0 | 丸田 恭介 | 19.6 | 8 |
4 | 7 | ヴェントヴォーチェ | 牡6 | 58.0 | 西村 淳也 | 30.8 | 10 |
4 | 8 | ロータスランド | 牝6 | 56.0 | 岩田 康誠 | 14.3 | 7 |
5 | 9 | ディヴィナシオン | 牡6 | 58.0 | 松本 大輝 | 253.3 | 16 |
5 | 10 | オパールシャルム | 牝6 | 56.0 | 武藤 雅 | 314.2 | 18 |
6 | 11 | ピクシーナイト | 牡5 | 58.0 | 戸崎 圭太 | 11.9 | 6 |
6 | 12 | アグリ | 牡4 | 58.0 | 横山 和生 | 4.9 | 3 |
7 | 13 | ファストフォース | 牡7 | 58.0 | 団野 大成 | 34.2 | 11 |
7 | 14 | トウシンマカオ | 牡4 | 58.0 | 鮫島 克駿 | 9.0 | 4 |
7 | 15 | ナムラクレア | 牝4 | 56.0 | 浜中 俊 | 3.2 | 1 |
8 | 16 | グレナディアガーズ | 牡5 | 58.0 | 岩田 望来 | 27.9 | 9 |
8 | 17 | ボンボヤージ | 牝6 | 56.0 | 川須 栄彦 | 288.2 | 17 |
8 | 18 | ウインマーベル | 牡4 | 58.0 | 松山 弘平 | 10.9 | 5 |
春のスプリントG1として注目を集めている高松宮記念ですが、今年も快速自慢のスプリンターたちが集結しました。
その中でも特に注目を集めているのは、一昨年のスプリンターズSを制した「ピクシーナイト」です。
2021年は3歳馬ながらスプリンターズSで古馬を蹴散らし、スプリント界の頂点に立ちました。
その後、海外G1・香港スプリントで落馬事故に巻き込まれて転倒、競走中止となり、長期休養を余儀なくされます。
約1年3か月ぶりの実戦となりブランクはありますが、2021年スプリント王者の復活に期待したいところです。
また、悲願のG1初制覇を狙う重賞6勝馬「メイケイエール」も好走が期待できる一頭です。
3歳時には前向きすぎる気性が裏目に出て、桜花賞で最下位に敗れたこともありました。
しかし、1400m以下の短距離戦に舞台を移すと、前進気勢が良い方向へと働いて、次々と重賞タイトルを制覇。
G1では結果を残せていませんが、G2・G3での実績を考えると、いつG1制覇を達成してもおかしくない存在です。
その他、昨年の高松宮記念を制した「ナランフレグ」、昨年のスプリンターズSで2着に入った「ウインマーベル」なども出走します。
スプリントG1で実績を残している馬たちが集まったので、例年にも増してハイレベルな一戦となりそうです。
中京1200mのコース特徴
枠順による有利不利は、競馬場の特徴によっても変わってきます。
そこで、まずはフェブラリーステークスが行われる東京ダート1600mのコース特徴について解説します。
3・4コーナーはスパイラルカーブ
中京競馬場は芝、ダート共に3コーナーと4コーナーでスパイラルカーブとなっています。
スパイラルカーブとは、入口から出口にかけて半径が小さくなる複合曲線によって構成されるコーナーのことであり、内側よりも外側が圧倒的にスピードに乗りやすいのが特徴です。
そのため、中京競馬場芝1200mでは短距離戦ながら、外枠の活躍も目立つ結果となっています。
また、東京競馬場や新潟競馬場のように左回りの競馬場であり、左回りのコーナーへの適性も求められます。
左回りが苦手な馬はスパイラルカーブでもスピードに乗りにくく、直線を向くまでに後退してしまうことも珍しくありません。
1200mのスプリント戦では少しの展開の不利が敗戦へと繋がるので、左回りのスパイラルカーブでスムーズに立ち回れる馬を狙いたいところです。
高低差2.0mの急な上り坂
中京競馬場には、最後の直線に高低差2.0mの坂が設けられているのも特徴となっています。
上り坂の勾配約2%は中山競馬場に次ぐ数値となっていて、坂を得意としている馬が好成績に繋げています。
また、スパイラルカーブでスピードが乗った馬も最後の直線の坂で失速してしまうことがあり、1200mと短距離戦ながら差し馬の活躍も目立つコースです。
逃げ馬がそのままスピードに乗って押しきることは難しく、スプリント戦でもスタミナが求められるタフなレースとなります。
そのため、高速馬場で結果を残している快速馬よりも、パワーに優れた大型の馬を積極的に狙いたいところです。
最後の直線は約410m
中京競馬場は2012年に改修工事が行われ、最後の直線距離は約410mと長くなりました。
そのため、差し馬や追い込み馬にもチャンスがあるコースとなり、それはスプリント戦でも同様です。
他の競馬場のスプリント戦と比べると、差し・追い込み馬の台頭が目立ち、逃げ馬がスピードだけで押しきることはできません。
また、外側を回った方がスピードが出やすいスパイラルカーブが採用されている点も、差し馬にとっては有利に働いています。
外を回らされた差し・追い込み勢にも十分チャンスがあるコースなので、前走で良い末脚を使っている馬は警戒しなければいけません。
高松宮記念ではテンの速さだけでなく、上がり3ハロンの速さにも注目してください。
過去の事例から見る高松宮記念の枠順の有利不利
高松宮記念での有利な枠順は、過去のレース結果から導き出すのが一番です。
そこで、ここからは京都記念の過去10年の枠順別成績や昨年のレース結果を紹介します。
高松宮記念の過去10年の枠順別成績
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 0-19/20 | 5.0% | 5.0% | 5.0% |
2枠 | 3- 2- 1-14/20 | 15.0% | 25.0% | 30.0% |
3枠 | 2- 1- 0-17/20 | 10.0% | 15.0% | 15.0% |
4枠 | 0- 2- 4-14/20 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
5枠 | 1- 1- 3-15/20 | 5.0% | 10.0% | 25.0% |
6枠 | 1- 1- 0-18/20 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
7枠 | 1- 1- 1-26/29 | 3.4% | 6.9% | 10.3% |
8枠 | 1- 2- 1-26/30 | 3.3% | 10.0% | 13.3% |
過去の10年の枠順別成績を調べると、2枠・4枠の偶数枠が好成績を残していました。
2枠と4枠はどちらも複勝率30.0%と高確率で馬券圏内に入っていて、この枠に入った馬は人気薄でも軽視できません。
偶数枠が好成績を残しているのは、ゲート後入れにより好スタートを決めやすいことが要因として考えられます。
中長距離戦ではそれほどスタートの良し悪しが結果に影響を与えることが少ないですが、高松宮記念のようなスプリント戦ではスタートが非常に重要となります。
偶数枠の中でも内枠が良い成績なのは、外枠発走だと先頭集団につけるときに内に切り込む必要があることが要因です。
斜めに走る分、どうしても距離ロスを強いられるので、内枠の偶数枠を狙うようにしましょう。
枠順から見る2022年高松宮記念のレース結果
次に、昨年の高松宮記念のレース結果を見てみます。
昨年の高松宮記念を制したのは、1枠2番に入った「ナランフレグ」でした。
最後の直線では狭くなった内側から突き抜けて、クビ差の接戦を制しています。
終始コースのない立ち回りでスタミナを温存し、重馬場ながら内側も伸びる馬場だったことが勝ちに繋がったと言える結果でした。
8枠17番メイケイエールは馬場の外から猛追を見せますが、5着が精一杯。
外を回った馬はいずれも素晴らしい末脚を見せていましたが、結果的には内が有利と言える展開でした。
高松宮記念のようなスプリント戦は、わずかな差が明暗を分けるので、内を立ち回ることが重要となります。
直前のレースの結果なども確認しながら、内側が伸びる馬場状態であるかはチェックしておきたいところです。
まとめ
高松宮記念は中京競馬場の芝1200mで行われます。
最後の直線は約410mもあり、スプリント戦ながら差し・追い込み勢が上位に食い込むことも珍しくありません。
ただし、昨年は重馬場の馬場状態で行われましたが、内側でコースロスなく立ち回っていた「ナランフレグ」が勝利しました。
やはりコースロスなく立ち回ることは重要で、内枠の偶数枠が狙い目と言えます。
また、最後の直線には中山競馬場に次ぐ急坂が待ち構えています。
そのため、坂がある競馬場で好成績を残している馬を狙うようにしましょう、
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