
「天皇賞(春)」が2021年5月2日に開催されます。
天皇賞(春)は日本のG1の中でも最も長い距離で行われるレースで、長距離適性の高さが勝敗を大きく左右します。
スピードよりもスタミナが求められるレースであり、タフな古馬たちによる過酷な一戦から目が離せません。
今回は、2021年天皇賞(春)の特別登録馬や過去10年のデータを基にしたレース傾向と穴馬予想を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
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1:天皇賞(春)
天皇賞(春)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G1)で、2021年は京都競馬場の整備工事に伴い、阪神競馬場で施行されます。
第1回とされる「帝室御賞典」は1937年に行われているので、かなり歴史の古いG1レースとなっています。
日本競馬の平地G1競走では最長距離のG1レースであり、高い心肺機能が求められるのが特徴です。
2017年からは大阪杯、宝塚記念を含めて同じ年にこの3レースを勝った馬へ褒賞金が贈られることになりました。
古馬中長距離路線において、重要な位置付けを担っているG1レースです。
長丁場での戦いは普段のレースとはまた違った視点での予想が必要となるので、長距離の特性を理解した買い方で馬券を的中させてください。
1-1:レース条件と賞金
出走資格 | 負担重量 | 賞金 |
---|---|---|
サラ系4歳以上 | 定量 | 1着1億5000万円 |
JRA所属馬 | 58kg、牝馬2kg減 | 2着6000万円 |
地方競馬所属馬(優先出走権を得た馬のみ) | 3着3800万円 | |
外国調教馬(JRA所属の外国産馬とあわせて最大9頭まで) | 4着2300万円 | |
5着1500万円 |
1-2:特別登録馬と予想オッズ
2021年天皇賞(春)の特別登録馬と4月27日現在の予想オッズを紹介します。
予想オッズの1番人気は、「アリストテレス」でオッズは3.5倍です。
「アリストテレス」は、昨年の菊花賞の2着馬です。
菊花賞で三冠馬「コントレイル」と接戦を演じ、古馬になってからの活躍が期待されています。
古馬になってから初めてのレースであるAJCCでは不良馬場の中見事に勝ちきり、実力の高さを証明しました。
ただし、天皇賞(春)の前哨戦である阪神大賞典では7着に敗れてしまっています。
敗因について鞍上のるメール騎手は、馬場を挙げていました。
AJCCで不良馬場の中勝利していますが、ずっと掛かっていたとのことなので本来は得意ではないのかもしれません。
天皇賞(春)では良馬場になるかどうかも、予想のポイントになりそうです。
予想オッズの2番人気は、「ディープボンド」でオッズは3.5倍です。
「ディープボンド」は、前走で前哨戦の阪神大賞典を勝っています。
昨年の菊花賞で4着と好走していて、長距離適性の高さを武器に古馬路線での活躍が期待されています。
2021年の初戦の中山金杯では14着と大敗していますが、距離が大きく異なるので度外視して良さそうです。
阪神大賞典では5馬身差をつけて勝利しているので、長距離レースにおいては他を圧倒する力を持っています。
古馬になってからの成長力もカギとなりそうで、パドックでも馬体の成長を中心に見ておきたいところです。
予想オッズの3番人気は、「ワールドプレミア」でオッズは4.1倍です。
「ワールドプレミア」は、一昨年の菊花賞を勝っています。
その後も有馬記念で3着になるなど、古馬路線で堅実な走りを見せています。
G1を勝ちきることはできていませんが、有馬記念で入着している実績を考えると実力は上位であることは間違いありません。
前哨戦の日経賞では3着と敗れていますが、勝ち馬とのタイム差は0.1秒差しかないのであまり気にする必要はない結果です。
休み明けであったことを考えると、むしろ天皇賞(春)での上積みが期待できます。
菊花賞以来の3000mを超える距離となりますが、むしろ長距離レースでこそ面白い存在なので天皇賞(春)では要注意の一頭です。
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2:ウマダネ独自の穴馬予想
天皇賞(春)は長距離適性が求められるレースで、スタミナ豊富な人気薄の穴馬が上位に飛び込んでくることがあります。
そこで、ウマダネ独自の穴馬について紹介します。
今年の天皇賞(春)で穴馬として注目なのが、「オセアグレイト」です。
「オセアグレイト」は、予想オッズでは53.8倍の9番人気となっています。
「オセアグレイト」は「オルフェーヴル」産駒の5歳牡馬で、昨年のステイヤーズSの勝ち馬です。
ステイヤーズSは、3600mという日本の平地重賞の中でも最も長い距離で行われるG2レースです。
天皇賞(春)よりも長い距離のレースなので、長距離適性の高さは素晴らしいものを持っています。
有馬記念では9着と負けていますが、15番人気の低評価だったことを考えるとむしろ良く走っています。
前走の日経賞も6着ですが、勝ち馬とのタイム差は0.6秒なのでしっかりと走れている印象です。
3000mを超える距離では安定感もあるので、天皇賞(春)は「オセアグレイト」にとって大きなチャンスと言えるかもしれません。
スタミナ勝負となればなるほどチャンスが増すので、レース展開や馬場状態にも注目です。
それでは、天皇賞(春)でのウマダネ独自の狙い目予想を紹介します。
ワイドなら「アリストテレスーオセアグレイト」「ワールドプレミア―オセアグレイト」。
馬単なら「アリストテレス→オセアグレイト」「ワールドプレミア→オセアグレイト」。
「アリストテレス」は昨年の菊花賞で三冠馬「コントレイル」に迫っているので、古馬になった今年も無視できない存在です。
「ワールドプレミア」は一昨年の菊花賞の勝ち馬で、古馬路線でも堅実な走りを見せているので久々のG1勝利が期待されます。
ウマダネ独自の穴馬である「オセアグレイト」を絡めながら、万馬券的中を目指してください。
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3:過去10年のデータとレース傾向
昨年の天皇賞(春)では1番人気「フィエールマン」が人気に応えて勝利したものの、2着には11番人気「スティッフェリオ」が入りやや荒れた結果となりました。
天皇賞(春)では、以下の3点のレース傾向が見られます。
・前走大阪杯組が好成績
・前走の4コーナーで4番手以内の馬が好走
それでは、3つのレース傾向を過去10年のレース結果を基に紹介します。
3-1:1~3番人気の連対率が高い
天皇賞(春)では、単勝人気1~3番人気以内の連対率が高いというデータがあります。
過去10年の天皇賞(春)における単勝人気別成績では、1~3番人気の馬の連対率が全て40.0%となっていました。
高確率で2着以内に入っていることを考えると、1~3番人気を無視してはいけません。
特に好成績を残しているのが2番人気の馬で、3着内率は60.0%と最も高くなっています。
上位人気の馬は好成績を残していますが、1番人気については特筆すべき成績を残しているわけではありません。
1~3番人気以内の馬は平等に評価し、この中から軸馬を選ぶようにしてください。
3-2:前走大阪杯組が好成績
天皇賞(春)では、前走で大阪杯を走っていた馬が好成績を残しています。
過去10年の前走別成績を調べると、前走大阪杯組が勝率23.1%、連対率46.2%となっていました。
前走阪神大賞典組が3着内率17.5%となっていたので、大阪杯組がいかに要注意かがわかります。
大阪杯は2000mという中距離で行われるレースなので、天皇賞(春)に出走してきても軽視しがちです。
ところが、阪神大賞典組よりも良い成績を残しているので、むしろ大阪杯組に評価を上げなければいけません。
大阪杯はG1に昇格しさらにハイレベルなメンバーが揃うようになったので、大阪杯を経て出走してきた馬にも注目してください。
3-3:前走の4コーナーで4番手以内の馬が好走
天皇賞(春)では、前走の4コーナーの通過順位も予想のポイントとなります。
過去10年の前走の4コーナーの通過順別成績を調べると、4番手以内の馬が連対率17.1%、3着内率23.7%と好走していました。
反対に、前走の4コーナーで5番手以下だった馬は、連対率7.9%、3着内率12.4%と苦戦しています。
天皇賞(春)は長距離レースであり、後方から追い上げて勝利するのは難しいほどタフな展開となることが多いです。
人気薄の馬が無警戒で逃げて勝ってしまうこともあるので、前でレースを進められる馬にはチャンスがあります。
前走に4コーナーでの位置取りも調べて、4番手以内の馬を馬券に組み込んでください。
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まとめ
2021年天皇賞(春)の過去10年のデータを基にしたレース傾向と狙い目を紹介しました。
過去10年のデータを基にした予想ポイントは以下の3点です。
・前走大阪杯組が好成績
・前走の4コーナーで4番手以内の馬が好走
天皇賞(春)は単勝人気に注目すると、1~3番人気の馬の連対率が高いというデータが見られます。
過去10年の単勝人気別成績では、1~3番人気の馬の連対率がいずれも40.0%となっていました。
上位人気の馬が2着以内に入る確率が高いという点は、天皇賞(春)の予想をする際には押さえておきたい点です。
ただし、1番人気が特に良い成績を残しているというわけではないので、1~3番人気以内の馬について平等に評価するようにしてください。
また、天皇賞(春)では前走で大阪杯を走っていた馬が好成績を残しています。
過去10年の前走別成績を調べると、前走大阪杯組が勝率23.1%、連対率46.2%と驚異的な数字を残していました。
特に連対率46.2%は無視できない数字で、大阪杯組は素直に馬券に絡めておいた方が良さそうです。
そして、天皇賞(春)では、前走の4コーナーの通過順位にも注目です。
過去10年の前走の4コーナーの通過順別成績を調べると、4番手以内の馬が連対率17.1%、3着内率23.7%となっていました。
前につけられている馬は、それだけスタミナに自信がある馬です。
後方にいなくても早め先頭で押し切れる自信があるということなので、前走4コーナーで4番手以内の馬は長距離レースでも好走率が高いと言えます。
これらの過去10年のデータを基にしたレース傾向を参考にして、天皇賞(春)で長距離レースならではの予想をし高配当を的中させてくださいね。