競馬ファンの中でも、「雨の日のレースは難しい」と感じている方は多いのではないでしょうか?実際、馬場が悪化するとスピードだけでは勝ちきれず、パワーやスタミナ、騎手の判断力が問われる展開になります。
特に重馬場・不良馬場では、「いつも通りの予想」が通用しにくく、人気馬が凡走し、穴馬が激走する「波乱」のケースも少なくありません。
そこで本記事では、「雨に強い馬や騎手、枠順、血統などご紹介。重馬場で狙える馬券のヒントを徹底解説します。
雨に強い馬とは?重馬場・不良馬場で実力を発揮する条件とは
雨の日の競馬が変えるレース展開と馬場状態
競馬では天候が馬場状態に大きな影響を与えます。晴天時は「良馬場」となりますが、雨が降ると「稍重→重→不良」と悪化していきます。
馬場が悪化すると芝やダートの走行抵抗が増し、タイムがかかる展開になります。スピード重視の展開から、スタミナとパワーが問われる展開へと変化し、普段と異なる傾向が現れます。
雨に強い馬の特徴とは?
雨に強い馬にはいくつかの特徴があります。
- 蹄(ひづめ)の形:ピッチ走法・パワー型の特徴
- 馬体重が重めで筋肉量が豊富
- 重馬場血統(父親がダート馬 or 欧州血統)
蹄(ひづめ)の形:ピッチ走法・パワー型の特徴
ピッチ走法とは、ストライド(歩幅)が小さく、脚の回転数が多い走り方を指します。
このタイプの馬は、地面との接地回数が多いため、雨でぬかるんだ馬場でもバランスを崩しにくく、安定した走行が可能です。特に重馬場や不良馬場では、ストライドが大きい馬ほど脚を取られやすくなるため、ピッチ走法の馬が有利になります。
実際に重馬場で好走した馬の多くがピッチ走法であり、パワー型の馬体とも相性が良いとされています。また、ダート戦でも同様の傾向が見られるため、馬場状態が悪化した際には走法にも注目すると、穴馬発見のヒントになります。
馬体重が重めで筋肉量が豊富
雨でぬかるんだ馬場では、スピードだけでなく、馬自身の地面をしっかり蹴る力が求められます。そのため、筋肉量が豊富で、馬体重が重めのパワー型の馬は有利です。
特に、筋肉質な後肢やしっかりとしたトモ(後ろ脚の付け根)がある馬は、ぬかるみでもバランスを崩さず、粘り強い走りができます。
また、スピードタイプの馬がスタミナを消耗しやすい重馬場では、こうしたパワー型の馬が最後までバテずに伸びきる傾向が見られます。重馬場での好走実績を持つ馬の多くがこのような体型をしていることから、馬体のタイプを見極めることは非常に重要です。
重馬場血統(父親がダート馬 or 欧州血統)
血統は重馬場適性を見極めるうえで非常に重要な要素です。特に父親がダートで活躍していた馬や、欧州のスタミナ・パワー系血統を持つ馬は、ぬかるんだ馬場への適応力が高い傾向にあります。
ダート血統の馬は力強い脚さばきが特徴で、芝の重馬場でもそのパワーを発揮することがあります。また、欧州血統は日本よりも馬場が重い地域での競走に適応しているため、日本の雨馬場でも好走するケースが多く見られます。
代表的な例としては、フランケル産駒やガリレオ系の産駒が重馬場で活躍する場面が挙げられます。血統表を確認し、こうした系統を持つ馬は道悪適性の可能性が高く、積極的に狙ってみる価値があります。
雨に強いとされる代表的な血統・種牡馬一覧
2023年~2024年 重馬場、不良馬場
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
キズナ | 21-10-10-94/135 | 15.6% | 23.0% | 30.4% |
ハービンジャー | 14-10-13-104/141 | 15.6% | 23.0% | 30.4% |
モーリス | 14-9-11-92/126 | 11.1% | 18.3% | 27.0% |
ロードカナロア | 13-11-13-125/162 | 8.0% | 14.8% | 22.8% |
ディープインパクト | 11-7-9-76/103 | 10.7% | 17.5% | 26.2% |
エピファネイア | 10-16-6-131/163 | 6.1% | 16.0% | 19.6% |
ドュラメンテ | 9-15-17-82/123 | 7.3% | 19.5% | 33.3% |
ルーラーシップ | 9-10-7-91/117 | 7.7% | 16.2% | 22.2% |
ダイワメジャー | 8-9-10-71/98 | 8.2% | 17.3% | 27.6% |
スクリーンヒーロー | 8-7-4-41/60 | 13.3% | 25.0% | 31.7% |
リアルスティール | 7-7-6-38/58 | 12.1% | 24.1% | 34.5% |
サトノダイヤモンド | 7-6-2-49/64 | 10.9% | 20.3% | 23.4% |
ジャスタウェイ | 7-3-1-49/60 | 11.7% | 16.7% | 18.3% |
シルバーステート | 6-11-7-77/101 | 5.9% | 16.8% | 23.8% |
ハーツクライ | 6-8-5-102/121 | 5.0% | 11.6% | 15.7% |
キタサンブラック | 6-7-9-45/67 | 9.0% | 19.4% | 32.6% |
ビックアーサー | 6-3-5-42/56 | 10.7% | 16.1% | 25.0% |
ゴールドシップ | 5-11-6-97/119 | 4.2% | 13.4% | 18.5% |
リオンディーズ | 4-3-8-51/66 | 6.1% | 10.6% | 22.7% |
オルフェーヴル | 4-3-5-46/58 | 6.9% | 12.1% | 20.7% |
ブラックタイド | 3-5-3-33/44 | 6.8% | 18.2% | 25.0% |
エイシンヒカリ | 3-5-1-19/28 | 10.7% | 28.6% | 32.1% |
重馬場に強い代表的な種牡馬
重馬場・不良馬場に強い種牡馬は以下になります。
- モーリス
- ハービンジャー
- リアルスティール
- スクリーンヒーロー
- キタサンブラック
- ビックアーサー
- エイシンヒカリ
また、母父に海外系などの血統やダートの血統を持っていれば、重馬場や不良馬場に強いと言っても良いでしょう。
過去の重・不良馬場で好走した馬の傾向をデータで分析
重・不良馬場での勝率上位馬の例(過去10年)
過去10年の重・不良馬場で安定して好走している馬には共通する特徴があります。
たとえば、クロノジェネシスやゴールドシップのようにスタミナとパワーを兼ね備えた馬が活躍しています。
これらの馬はレース展開に左右されにくく、自力でポジションを押し上げられる点が強みです。
また、重馬場での好走実績がある馬は、その後の同様の馬場条件でも再び結果を残す傾向にあります。
人気薄で好走した穴馬の特徴
過去に重馬場で馬券内に来た実績
人気薄でも重馬場で馬券に絡んだ経験がある馬は、再度馬場が悪化した際に狙う価値があります。
表面上の成績が振るわなくても、道悪条件だけで力を発揮するタイプも存在します。
特にG1や重賞レースで馬場が悪化したときは、過去に同様のコンディションで激走した馬に注目しましょう。
芝×ダート両方での対応力
ダート経験がある芝馬は、脚抜きの良い馬場状態でも対応できるケースが多く見られます。
特に、芝とダートを行き来していたような馬は、馬場悪化への適応力が高く、雨の日の芝レースでも力を発揮しやすいです。
芝専用馬に比べて人気が落ちることも多いため、穴馬として狙いやすい存在です。
雨の日に狙いたいレースの買い方と予想のコツ
雨の日は展開や馬場状態が普段と異なるため、人気馬が凡走しやすく、波乱の要素が高まります。
そのため、馬券の組み立て方にも工夫が必要です。
重馬場実績のある馬や、前述のようにピッチ走法やパワー型馬体を持つ馬を中心に据えることで、的中率を上げつつ回収率も狙えます。
馬券の種類としては、複勝やワイドを活用することでリスクを抑えつつ利益を得やすく、穴馬絡みの3連複や3連単では一発の高配当を狙うことも可能です。また、当日の馬場傾向を見てから購入することも重要で、予想と照らし合わせて適宜軌道修正する柔軟さも求められます。
雨の日で予想を参考にしたい競馬予想サイト
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雨の日の競馬でよくある質問
雨で競馬は中止になることはありますか?
基本的に、通常の雨程度では競馬は中止になりません。馬場の水はけ性能も高く、稍重や重馬場といった条件でもレースは開催されることが一般的です。
ただし、台風による強風や集中豪雨、河川の氾濫など、開催地や関係者の安全に支障が出る可能性がある場合は中止や順延となるケースがあります。
過去には台風の接近で一部の開催が延期された事例もあります。したがって、天候だけでなく、その影響の程度も中止判断の基準になります。
馬場悪化で有利なのは逃げ馬?差し馬?
馬場悪化時に有利な脚質はコースや展開によって異なります。
ダートでは脚抜きが良くなるためスピードが活かされ、逃げ・先行馬が有利になる傾向があります。
一方、芝のレースでは雨によって内ラチ沿いの馬場が荒れることが多く、終盤で外から伸びてくる差し・追い込み馬が台頭することもあります。
ただし、雨の影響でスローペースになりやすい場合は、前が残るケースもあり得ます。
そのため、馬場状態だけでなく、その日のペース傾向や騎手の意識も踏まえて予想することが重要です。
雨が降った当日と前日の違いはありますか?
雨が降ったタイミングによって馬場への影響は大きく異なります。
前日から継続して降雨があった場合は、馬場が深くなり不良馬場に近づくことが多く、パワーとスタミナを求められるタフな展開になります。
一方、当日だけの一時的な雨であれば、表面が滑りやすい程度で済むこともあり、やや重から重程度でとどまるケースが多いです。
また、当日の雨はレース中に馬場が変化するため、時間帯によって有利な脚質や枠順が変わることもあります。
そのため、馬場状態の推移を見極めることが、雨の日の予想精度を高めるカギとなります。
まとめ
雨の日の競馬は荒れる傾向が強く、重馬場巧者や騎手の腕が大きく影響します。
「馬の特徴」だけでなく、「騎手の実績」や「枠順・脚質の傾向」まで含めて予想することで、的中率と回収率のアップが狙えます。