日本ダービーでは1枠が有利!データ解析で過去傾向、血統など解説!

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「日本ダービーは過去の傾向から見てどうなの?」

「日本ダービーの過去データから予想の参考にしたい」

このような方は本記事必見です。

2022年の3歳牡馬クラシック第1弾、皐月賞は、1番人気のドウデュースが3着に敗れる波乱となりました。

難解なレースとなった皐月賞を受けて、日本ダービー(東京優駿)で狙うべき馬はどんな馬なのか?

過去10年の日本ダービー(東京優駿)におけるデータを解析して、2022年のダービー馬を予想しましょう!!


鶴谷義雄(デイリー馬三郎予想家)

【この記事の監修者】
鶴谷義雄(デイリー馬三郎予想家)

山口県出身、1969年デイリースポーツ入社。入社後、岡部幸雄から始まり、蛯名正義、横山典弘などの騎手たちとの信頼関係を築く。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われている。
Wikipedia 監修者紹介ページ

日本ダービー(東京優駿)は1枠が有利!過去10年のデータから解析

日本ダービー データ解析

まずは近10年の日本ダービー(東京優駿)におけるデータから、枠順に関するデータを解析します。

意外な傾向に気付かされますよ!!

ポイント①圧倒的に内枠が有利

まずは近10年の日本ダービー(東京優駿)における枠順別成績をご紹介しましょう。

1枠 (3・2・1・14) 勝率15.0% 連対率25.0% 複勝率30.0%
2枠 (1・1・2・16) 勝率5.0% 連対率10.0% 複勝率20.0%
3枠 (1・0・1・18) 勝率5.0% 連対率5.0% 複勝率10.0%
4枠 (0・2・1・16) 勝率0% 連対率10.5% 複勝率15.8%
5枠 (2・1・0・17) 勝率10.0% 連対率15.0% 複勝率15.0%
6枠 (1・3・2・14) 勝率5.0% 連対率20.0% 複勝率30.0%
7枠 (1・1・2・25) 勝率3.4% 連対率6.9% 複勝率13.8%
8枠 (1・0・1・28) 勝率3.3% 連対率3.3% 複勝率6.7%

意外なことに、全て数値において1枠がトップです。

日本ダービー(東京優駿)は1枠が有利なレースなのです。

ポイント②1枠1番の馬に要注意!!

前述した通り、1枠が有利なレースなのですが、最内枠の1枠1番を引いた馬の成績は「2・2・1・5」で、勝率20.0%、連対率40.0%・複勝率50.0%となっています。

最内枠を引いた馬が2回に1回という高い確率で3着以内に入っているのです。

皐月賞では嫌われることが多い1枠1番ですが、日本ダービー(東京優駿)では逆に積極的に買うべきなのです。

4枠は消し!過去10年4枠の勝率0%

上記で示した通り、近10年の日本ダービー(東京優駿)で最も強いのは1枠ですが、一方で4枠の馬から勝ち馬が出ていません。

勝ち馬が出ていないのは、この4枠だけです。

4枠は2着馬が2頭、3着馬が1頭出ていますので、全くノーマークとはなりませんが、データ上は有利な枠とは言えません。

日本ダービー(東京優駿)で有利な血統はドレフォン産駒!過去10年のデータから解析

日本ダービー ドレフォン産駒

続いて、近10年の日本ダービー(東京優駿)を血統から解析してみたいと思います。

当然の結果が出ているようにも思えますが、逆に悩ましいデータとなっています。

ポイント①ディープインパクト産駒が圧倒的に強いけれど….

近10年の日本ダービー(東京優駿)で最も多く勝ち馬を出している種牡馬はディープインパクトです。

ディープブリランテ、キズナ、マカヒキ、ワグネリアン、ロジャーバローズ、コントレイル、シャフリヤールと、実に7頭もディープインパクト産駒がダービー馬となっているのです。

しかし、ディープインパクトは2019年に死亡し、その産駒が少なくなっています。

ディープインパクトに代わる種牡馬を見つける必要があります。

ディープインパクト以外では、キングカメハメハもドゥラメンテとレイデオロという2頭のダービー馬を出しています。

ところがそのキングカメハメハも2019年に死亡しました。

2014年のダービー馬ワンアンドオンリーはハーツクライの産駒でしたが、そのハーツクライは2020年に種牡馬を引退しています。

近10年、ダービー馬を出していたディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライの産駒が非常に少なくなっています。

この3頭に代わる種牡馬が果たしてどの馬なのか?

血統で馬券検討をする競馬ファンにとっては、非常に悩ましい問題と言えるでしょう。

ポイント②ドレフォン産駒の評価は?

一方で、今注目を集めている種牡馬がいます。

2022年の皐月賞馬ジオグリフはドレフォン産駒です。

ドレフォンは新種牡馬で、現3歳世代が初年度産駒となります。

2022年5月10日時点で、ドレフォン産駒はJRAで30勝を挙げていますが、この中で母父がキングカメハメハという馬が5勝、母父がディープインパクトという馬が4勝を挙げています。

トレンドという意味では、このドレフォン産駒こそが「買い」と言えるでしょう。

3【2022年の日本ダービー】血統で選ぶ買い馬3頭

現時点で2022年の日本ダービー(東京優駿)に出走すると思われるドレフォン産駒は、皐月賞馬ジオグリフと、若葉ステークスを勝ったデシエルトの2頭です。

ジオグリフは皐月賞を勝っていますので、注目を集めるのは間違いないありません。

一方、皐月賞ではスムーズな逃げの手に出ることができなかったデシエルトは、距離延長が味方して、今度はマイペースでの先行策となる可能性は十分にあり、要警戒の1頭と言えます。

ドレフォン産駒以外では、同じく新種牡馬のキタサンブラック産駒に要注意です。

キタサンブラックはディープインパクトと同じ字面のブラックタイド産駒です。

事実上、ディープインパクトの血を引く馬が走っていることになります。

皐月賞で2着だったイクイノックスが、このキタサンブラック産駒です。

イクイノックスは長期休養明けで2着だった皐月賞から叩かれた上積みが見込まれます。

要警戒の1頭です。

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日本ダービー(東京優駿)で有利な馬体重は480~499kg!過去10年のデータから解析

日本ダービー 馬体重

続いて、日本ダービー(東京優駿)出走馬を馬体重という角度から検証します。

近10年における馬体重別成績は次の通りです。

439kg以下 (0・0・0・8)
440~459kg (2・2・0・18)
460~479kg (2・2・3・49)
480~499kg (5・3・4・55)
500~519kg (1・2・2・13)
520kg以上 (0・1・1・5)

ポイント①勝率等は440~459kgだが、480~499kgを推奨する理由

上記から近10年で5頭のダービー馬を出している480~499キロの馬が有利です。

などと書くと、こんなご指摘があるかもしれません。

480~499kgの馬は勝率6.7%、連対率11.7%、複勝率16.7%です。

一方で440~459kgの馬は勝率9.5%、連対率・複勝率19.0%です。

480~499kgの馬たちは頭数が多い分だけ、勝ち馬も多く出ますが、勝率等で見ると440~459kgの馬たちの方が「買い」と言えるのでは….。

こうした指摘が出るのは当然ですが、それでも480~499kgの馬を推奨します。

理由は、前述したディープインパクト産駒が少なくなっている点と関係しています。

自身が小柄だったディープインパクト産駒は、父親に似て小柄な馬が多いのです。

その為に、近年は小柄な馬が活躍する傾向がありました。

しかし、そのディープインパクト産駒の数が少なくなっている以上、「小柄な馬を探して狙う」という馬券戦術が通用しなくなりつつあります。

血統と同様、馬体重からレース傾向を分析する際は、注意が必要なのです。

ポイント②複勝率なら500~519kgに注目

3連複の1頭軸流しや、3連単のマルチで1頭軸流しという馬券を購入する方は、次のデータも覚えておくべきでしょう。

複勝率で見ると、最も高い数字となっているのは、500~519kgなのです。

その複勝率も31.3%ですから、無視できないデータと考えても問題ありません。

大柄で、人気薄の馬を見つけたら、思い切って軸馬候補とするのも、有効な馬券戦術となるのです。

【日本ダービー2022】出走予定馬の前走馬体重一覧

アスクビクターモア 474kg
アスクワイルドモア 462kg
イクイノックス 492kg
エターナルビクトリ 450kg
オニャンコポン 468kg
キラーアビリティ 468kg
コマンドライン 524kg
ジオグリフ 494kg
ジャスティンロック 494kg
セイウンハーデス 468kg
ダノンベルーガ 504kg
デシエルト 512kg
ドウデュース 496kg
ビーアストニッシド 468kg
ピースオブエイト 466kg
プラダリア 456kg
ベジャール 564kg
マテンロウレオ 482kg
ロードレゼル 504kg

日本ダービーの過去データを解析

日本ダービー データ解析 ジンクス

ここまで枠順、血統、馬体重という視点で日本ダービー(東京優駿)というレースをデータ解析してきました。

他にもこのレースをデータ解析すると興味深い視点が見えてきます。

そんなデータをご紹介します。

日本ダービーで過去に勝利した牝馬は3頭のみ

2022年の日本ダービー(東京優駿)は第89回となります。

これまで行われてきた88回の日本ダービー(東京優駿)で牝馬が勝利したケースは、1937年のヒサトモ、1943年のクリフジ、そして2007年のウオッカの3例しかありません。

そもそも、日本ダービー(東京優駿)は牝馬が参戦するケースが非常に少ないレースです。

1週前に同じ東京競馬場の芝2400m戦で争われるオークス(優駿牝馬)というレースがありますので、3歳牝馬で実力上位馬の陣営は、まずは牝馬同士のG1を勝ってビッグタイトルを….、と考えるのがごく自然なことなのです。

オークスなら勝利できる馬をあえて牡馬相手のダービーに出走させる、というのは大きなリスクを伴う挑戦なのです。

88回の歴史において、牝馬でダービー馬となった馬が3頭しかいない、というのは、やむを得ないことなのです。

乗り替わりの馬は勝てない?有名なジンクスを解説

近10年の日本ダービー(東京優駿)において、前走から騎手が乗り替わりで勝利した馬は、2021年のシャフリヤールしかいません。

日本ダービー(東京優駿)は、まだレース経験が浅い3歳馬同士の対戦です。

手綱を取る騎手がレースを教えながら勝ち上がるレースなのです。

新馬戦から少しずつレースを教えながら駒を進める舞台ですから、乗り替わりがマイナス材料となるのはやむを得ないことなのです。

騎手は皆、ダービージョッキーという称号に憧れ、大きな目標としています。

この称号を手にする為には、若駒にレースを丁寧に教える作業から始めなければならないのです。

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