夏の暑さとともに熱気を増すのが「夏競馬」。6月下旬から9月上旬にかけて、函館・札幌・新潟・小倉など全国のローカル競馬場を舞台に、数多くの重賞レースが開催されます。札幌記念や新潟記念をはじめ、波乱含みのハンデ戦や若手騎手の台頭など、春や秋とは違った魅力が詰まっているのが夏競馬の特徴です。
本記事では、夏競馬で開催される重賞レースを月別に一覧で紹介し、注目すべきレースや馬券の傾向、サマーシリーズのポイント制度なども徹底解説します。これからの馬券戦略や夏の観戦計画にぜひお役立てください。
2025年の夏競馬はいつから?
2025年の夏競馬は2025年6月28日〜8月31日までが夏競馬になります。
夏競馬の定義はさまざまではありますが、ウマダネでは実際にJRAに「夏競馬はいつから」なのか調査しております。気になる方はぜひチェックしてみてください。
【2025年】夏競馬で開催される重賞レース一覧
日付 | 競馬場 | 重賞レース |
---|---|---|
6月29日(日) | 福島 小倉 函館 |
ラジオNIKKEI賞(福島) 函館記念 |
7月6日(日) | 福島 小倉 函館 |
北九州記念(小倉) |
7月13日(日) | 福島 小倉 函館 |
七夕賞(福島) |
7月20日(日) | 福島 小倉 函館 |
小倉記念(小倉) 函館2歳ステークス(函館) |
7月27日(日) | 新潟 中京 札幌 |
関屋記念(新潟) 東海S(中京) |
8月3日(日) | 新潟 中京 札幌 |
アイビスサマーダッシュ(新潟) クイーンS(札幌) |
8月9日(土) | 新潟 中京 札幌 |
エルムS(札幌) |
8月10日(日) | 新潟 中京 札幌 |
レパードS(新潟) CBC賞(中京) |
8月16日(土) | 新潟 中京 札幌 |
新潟ジャンプS(新潟) |
8月17日(日) | 新潟 中京 札幌 |
中京記念(中京) 札幌記念(札幌) |
8月24日(日) | 新潟 中京 札幌 |
新潟2歳S(新潟) キーンランドC(札幌) |
8月31日(日) | 新潟 中京 札幌 |
新潟記念(新潟) 中京2歳S(中京) ※旧小倉2歳S |
夏競馬で注目したい重賞レース
札幌記念(GⅡ)
札幌記念は、毎年8月中旬に札幌競馬場で行われる芝2000mのGⅡ重賞で、夏競馬の中でも特に注目度の高いレースです。通常、夏場はGⅢが中心の開催が多い中、札幌記念は数少ないGⅡ格付けの重賞であり、実力馬の始動戦や秋のGⅠを見据えた重要なステップレースとして位置づけられています。
近年では、GⅠ級の実力馬が出走することも多く、天皇賞(秋)やジャパンカップ、さらには海外遠征を目指す馬がここを叩き台として使うケースも増加しています。たとえば、2018年の優勝馬サングレーザーは、その後天皇賞秋で好走。2022年にはパンサラッサがここからサウジカップ制覇へとつながるなど、世界への登竜門としても注目を集めています。
また、洋芝で行われるため他の中央場所とは馬場傾向が異なり、札幌競馬場特有のパワー型・持続力型の血統や先行脚質が有利になる傾向も。過去には穴馬の激走も多く、馬券的にも見逃せない一戦です。
函館記念(GⅢ)
函館記念は、毎年7月中旬に函館競馬場で開催される芝2000mのGⅢハンデ重賞です。夏競馬の本格的な開幕を告げる伝統レースの一つであり、サマー2000シリーズの第1戦にも位置づけられています。
最大の特徴は「ハンデ戦+洋芝+小回り+ローカル開催」という条件が重なっており、実力馬でも取りこぼしが起きやすく、波乱含みの一戦としても知られています。過去には2桁人気馬の激走もあり、高配当を狙うファンにとっては注目のレースです。
さらに、函館記念は洋芝適性が問われやすく、特にステイゴールド産駒やパワー型の血統馬の好走例が多い点にも注目が必要です。開幕週に近いため、先行馬や内枠が有利になる傾向も見られます。
夏競馬が開催されるローカル競馬場一覧
札幌競馬場
函館同様、洋芝コースでクッション性が高く、力の要る馬場が特徴。小回りで直線も短いため、逃げ・先行馬が断然有利。特に芝1800m、2000mなど中距離では内枠を引いた先行馬が展開利を得やすく、ペースが遅ければそのまま残る展開が多い。
函館よりも若干コーナーの角度が緩く、スムーズな走りがしやすいコース形態。洋芝ゆえに末脚の持続力も要求され、切れ味型よりは持続力型の馬が好成績を収めやすい。2歳重賞の札幌2歳ステークスなども行われ、将来のクラシック候補が登場する場でもある。夏の北海道開催は全体的に気候が涼しく、馬にとって好環境。輸送ストレスが少ない道営所属馬の激走にも注目が必要。
函館競馬場
洋芝100%の馬場で、パワーとスタミナが問われるのが最大の特徴。芝はクッション性が高く、スピードだけでは押し切れず、粘り強さが要求される。コースは小回り平坦で直線が短く、先行・イン有利の傾向が強い。特に芝1200m戦が多く、逃げ・先行馬が穴を開けるケースが目立つ。
開催初期は馬場状態が良くスピードが出やすいが、後半になると芝が荒れやすくなるため差し馬の台頭も増える。2歳新馬戦も多く、早熟馬や調教の動きが良い馬に注目が集まる。天候が安定して涼しいため、馬のコンディション維持もしやすく、調教環境も良い。北海道所属のローカル騎手や若手騎手の活躍も目立つ。
福島競馬場
右回り・小回り・直線短めという特徴があり、基本的に先行有利の傾向。芝1800mは内回りで、コーナーがきつくペースが落ちづらい。これにより差し・追い込みは苦戦傾向で、逃げ・先行馬が断然有利。枠順では内枠が有利になりやすい。
野芝100%の高速馬場であり、芝の消耗が早いため後半開催になると荒れてくる点にも注意。馬場状態が悪くなるとパワー型血統や重馬場適性の高い馬が台頭。地方開催らしく、波乱も多く、人気馬の信頼度が下がりやすい。減量騎手や地元調教師所属馬の激走もあるため、調教・厩舎情報も参考にしたい。特に夏は暑さが厳しく、体調管理された馬かどうかの見極めが重要。
新潟競馬場
新潟は左回りで、なんといっても名物の芝直線1000mコースが特徴。枠順の影響が大きく、特に外枠の成績が良いため、馬柱だけでなく枠順に大きな注意が必要。外ラチ沿いの馬場が良好なことが多く、外を通れる先行馬が断然有利。
芝1800mや2000mでは直線が長く(約659m)、差し・追い込みが決まりやすいが、スローペースだと逆に逃げ・先行が残る展開もあるため、ペース読みがカギ。芝コースは野芝中心でスピード勝負になりやすく、瞬発力がある馬が有利。新潟記念やアイビスSDなど波乱含みの重賞も多く、穴馬の激走も。JRA随一の直線勝負コースとして、適性の見極めが勝敗を分ける。
中京競馬場
中京は左回りでタフな設計が特徴。坂のある直線が長く、芝コースでは最後の脚が問われるレースが多い。特に芝1400mや1600mでは直線坂を登るスタミナとパワーが必須で、スピードだけで押し切るのは難しい。
ダートコースも直線が長く、外枠がやや有利な傾向。開催時期は梅雨明けの高温多湿が重なり、不良馬場や稍重開催も多く、パワー型の馬が好走するケースも目立つ。芝は開催が進むと内側が荒れ、外差しも利くようになる。中京記念などの重賞があり、ハンデ戦を中心に波乱も多い。暑さによる馬体重減や仕上がり具合に敏感になりたい開催で、実力馬でも夏バテしているとパフォーマンスが落ちることがある。
小倉競馬場
小倉は右回り・小回り・平坦コースで、スピードが問われるレースが多い。特に芝1200mはハイペースになりやすく、外差しも決まるが、内で粘る先行馬も多く、展開と馬場バイアスの見極めが重要。直線は293mと短く、スローペースでは前が止まりづらい。
芝・ダート共に開催後半は馬場の内側が荒れ、外枠や差し馬に有利になってくる点もポイント。九州唯一の中央競馬場のため、九州地区の馬主・厩舎が狙って出走させることも多く、地元色が強い。夏は非常に暑く、暑さに強い体質の馬や、早めに現地入りしている厩舎の馬が有利。また、小倉2歳ステークスをはじめ2歳戦も多く、早熟スピード馬の台頭も目立つ。
夏競馬におすすめの競馬予想サイト
夏競馬は波乱の展開になることも珍しくなく、1年を通した競馬予想の中でも最も難しいとされています。
その理由として、芝の傾向やコース変更、気温、天候、輸送などさまざまな要因が発生するためです。
そこで数十年、競馬予想に従事しているプロの予想を参考にするのも1つです。夏競馬におすすめの競馬予想サイトをご紹介します。
カチケン

カチケン 競馬予想サイト
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- 36戦34勝2敗
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- 94%
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うまこみゅ

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うまこみゅは、プロの馬券師が歩合制でレース予想を提供している競馬予想サイトです。そのため、適当な予想を配信してお金を取るような悪質競馬予想サイトとは違い、馬券師も独自の情報網などを駆使しながら予想を出しています。
うまれぼ

- 無料予想
- 44戦36勝8敗
- 的中率
- 87%
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- 294%
- 馬券代
- 440,000円
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荒れるレースで一攫千金を手に入れたい場合はぜひ利用してみてください。
まとめ|夏競馬の重賞をチェックして熱い夏を楽しもう
夏競馬は、春や秋のGⅠシーズンとはまた違った魅力にあふれています。札幌記念をはじめとするGⅡ・GⅢの重賞レースが全国のローカル競馬場で繰り広げられ、ハンデ戦や若手騎手の台頭など、予想が難しいからこそ面白い展開が数多く見られます。
本記事では、夏競馬で開催される重賞を月別に一覧形式で紹介し、注目レースや馬券の傾向、シリーズ制度の仕組みなどを解説しました。予想ファクターとしても有益な情報を押さえておくことで、馬券の的中率アップや競馬観戦の楽しさも格段に増すはずです。
ぜひこの夏は、各地で開催される重賞レースのスケジュールを把握しながら、自分なりの注目馬や穴馬を見つけて、「夏競馬」ならではの熱いレースを思いきり楽しんでみてください。