競馬予想サイトって本当に信用できるか不安ですよね?
当記事をご覧になられている方の中には個人運営の競馬予想サイトの利用をご検討の方はいませんか?
結論から言うと非常に危険です。
当記事で個人運営の競馬予想サイトを利用する3つの危険性と見分け方を紹介します。
1:競馬予想サイトの個人で運営しているところが危険な3つの理由
個人運営の競馬予想サイトの危険性は3つあります。
・まともな予想を提供できない
・詐欺事例が多い
・他競馬予想サイトの予想を転売している
1-1:まともな予想を提供できない
個人運営の競馬予想サイトはサラリーマンの副業と言われています。
中には趣味が競馬でその知識を生かした副業として競馬予想サイトを起業している方もいますが、そのほとんどは「簡単に稼げる副業」として運営しているのです。
競馬予想サイトを運営する上で最低構成人数をまとめます。
・法人の代表取締役1人
・問合せの返答とメールマガジンの返信担当2人
・サイトのデザインやキャンペーンバナーを製作するデザイナー1人
・経理や事務担当1人
・サーバーを管理するエンジニア2人
・情報の買い取りや情報を仕入れる情報部員1人
合計すると競馬予想サイトを運営するには最低でも9人から10人の人材が必要なのです。
一方で個人運営の競馬予想サイトは「1人」ですので、上記の業務を行うことは事実上不可能です。
予想はパソコンで収集できる趣味程度の精度しか保てず、サポートも1人で行いますので問合せても中々返ってきません。
仮に総会員人数が100人で1つの返信5分かかるとすると返答だけで一日8時間30分かかるのです。
サポートだけで一日が終わる個人運営の競馬予想サイトがまともな予想を行うことは不可能です。
個人運営の競馬予想サイトを利用する最大のデメリットは「まともな予想を受け取ることが不可能」な点です。
また、サポートも脆弱なため情報購入後何かしらのトラブルが起きても連絡がつかない可能性もあります。
1-2:詐欺事例が多い
また、個人運営の競馬予想サイトによる「詐欺」が多発しています。
実際に起きた個人運営の競馬予想サイトによる詐欺事例を紹介します。
1-2-1:競馬で勝って配当金を分配する
2014年1月(日刊スポーツより)
広島県警は28日、「競馬で勝って配当金を分配する」と投資を装い現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で神戸市須磨区の無職藤原禎容疑者(34)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年8~9月、仲間と共謀し、広島県内の男性(52)に「競馬の着順を予想し、馬券を代理で購入する。配当金を分配する」と電話をかけ、架空の会社名義の口座に現金計4515万円を振り込ませた疑い。
県警捜査2課によると、藤原容疑者は「全く身に覚えがない」と容疑を否認している。
県警は、この口座に複数人の振り込みがあることから、別の容疑もあるとみて調べている。
競馬で勝って配当を分配するために馬券の購入を代行するという名目で現金約4千万円を騙し取った事件です。
お金をだまし取ったのももちろんですが馬券購入の代行は「ノミ行為」に該当し犯罪です。
馬券代などご自身の大切なお金は他人に任せないようにしましょう。
1-2-2:少人数電話営業
組対2課によると、三浦容疑者は中国残留孤児2、3世を中心に結成された組織「怒羅権(ドラゴン)」メンバーで、組織内の日本人グループに所属している。
逮捕容疑は昨年7月ごろ、大阪府枚方市の男性会社員(55)に電話をかけ「確定レースで必ず当たる。配当は950万円になる」とうそをつき、同8月末までに6回にわたり、計200万円を口座に振り込ませて詐取した疑い。
組対2課は既に詐欺容疑などで他のメンバーら10人を逮捕している。 2011年9月1日 – スポニチ
「確定レースで必ず当たる。配当は950万円になる」と嘘の情報でもって会社員から2000万円をだまし取った事件です。
ここでポイントなのが「少人数」・「電話営業」です。
個人運営の競馬予想サイトは法人化していないことが多く、犯罪がばれない傾向があります。
また電話はメールと違い「考える時間」がありません。
悪徳業者はユーザーに考える暇を与えず巧妙な話術で高額な情報料金をだまし取りますのでご注意ください。
1-2-3:当たる馬券を買ってくる
2人の逮捕容疑は11日昼、神戸市中央区の場外馬券売り場などで、アルバイトの男性(23)に「情報を入れる知人がいる」「当たる馬券を買ってくる」とうそをついて換金価格8万3000円の当たり馬券をだまし取った疑い。
生田署によるとアルバイトの男性は、このやりとりを見ていた男性(33)からだまされている可能性を指摘されて110番した。同署が防犯カメラなどを調べた結果、馬券は購入されていなかった。2人の関係や詳しい手口を調べている。 2011年9月12日
当たる馬券を購入すると言い8万3000円の当たり馬券をだまし取った疑いで逮捕された事件です。
馬という生き物が走る国営競技の競馬において未来を確定することはできません。
個人運営の競馬予想サイトの詐欺事件に共通して競馬ではあり得ない「絶対に当たる」や「八百長」を使用されますのでご注意ください。
1-3:他競馬予想サイトの予想を転売している
前項で個人運営の競馬予想サイトが十分な精査を行えないことを指摘しましたが、個人運営の競馬予想サイトは一般の競馬予想サイトの買い目を転売していることもありますのでご注意ください。
実際に個人で競馬予想サイトを運営しようとしている方の転売質問が弁護士ドットコムに投稿されていましたので転載します。
転載元:弁護士ドットコム
URL:https://www.bengo4.com/c_8/c_1186/c_1849/c_1193/b_519287/
結局…競馬予想サイトを個人で運営している方は真っ当に競馬予想を提供するつもりなんてないのでしょうか?
かなり悪質な質問です。
もちろん、他競馬予想サイトの提供情報を転売することは「著作権」を侵害する「犯罪」です。
2:個人運営の競馬予想サイトを見分ける3つの方法
以上、個人運営の競馬予想サイトを利用する危険性を紹介しました。
次に個人運営の競馬予想サイトを見分ける3つの方法を紹介します。
・口座が個人名義
・特定商取引法に基づく表記を掲載していない
・サイトの作りが甘い
2-1:口座が個人名義
振込先口座名義が個人の場合、その競馬予想サイトは100%個人運営です。
一般的な競馬予想サイトは法人として運営しており口座名義が会社のものであることがほとんどですが、個人運営の競馬予想サイトは法人化を行っていないのです。
法人の場合口座名義は以下の通りになりますので必ずチェックするようにしましょう。
有限会社→ユ)
合同会社→ド)
競馬予想詐欺に限らず振り込め詐欺の90%以上が個人名義の口座によるケースと言われています。
個人運営の競馬予想サイトはサイト内に口座を掲載せず電話越しで伝えることもありますのでご注意ください。
また、サイト内に掲載されている会社名と振込先口座が異なる場合は、法人を装った個人運営の可能性が高くなります。
2-2:特定商取引法に基づく表記を掲載していない
個人運営の競馬予想サイトは特定商取引法に基づく表記を掲載していないことが多いです。
特定商取引法とは簡単に言うと「消費者を保護する法律」で会社の所在地や代表者名、電話番号などの掲載義務があります。
個人運営の競馬予想サイトは副業で作られたため掲載義務を怠っている可能性や法人化できず掲載が不可能な場合があります。
個人運営の競馬予想サイトに限らず特定商取引法に基づく表記を掲載していないところは絶対に利用しないようにしましょう。
2-3:サイトの作りが甘い
また、個人運営の競馬予想サイトはサイトの作りが甘いことがあげられます。
一般的に副業感覚で競馬予想サイトを作りますので資本がなくデザイナーを雇えず、足りない知識で自力で作ったものやブログで予想を販売しているところが多いです。
あからさまにサイトのクオリティーが低い競馬予想サイトは個人運営の可能性が高いのでご注意ください。
中にはログイン前ページだけを外注し、一見まともそうな競馬予想サイトに見せるようなところもあります。
付け焼刃のような努力で外面だけが良く、実際に会員登録し会員ページを見ると中身がまったくない場合もあります。
まとめ
以上、個人運営の競馬予想サイトを利用する3つの危険性と3つの見分け方を紹介しました。
改めて利用リスクをまとめると
・まともな予想を提供できない
・詐欺事例が多い
・他競馬予想サイトの予想を転売している
となります。
個人運営の競馬予想サイトを見分けるポイントは以下の3つとなります。
・口座が個人名義
・特定商取引法に基づく表記を掲載していない
・サイトの作りが甘い
もし利用をご検討の競馬予想サイトに1つでも当てはまる場合個人運営の競馬予想サイトの可能性がありますのでご注意ください。