青葉賞は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G2)です。
日本ダービーと同じ条件で行われるトライアルレースであり、ダービーの優先出走権をかけて毎年熱戦が繰り広げられています。
ダービーと同じ舞台の前哨戦なので、好走した馬はダービーでも注目の存在となります!
今回は2024年青葉賞へ向けて、過去10年のデータを基にしたレース傾向を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
「青葉賞」出走馬情報
今年の青葉賞で中心となるのは、キタサンブラックの弟として注目を集める「シュガークン」です。
前走も重馬場の中で逃げ切るタフな一面を見せていて、優れた心肺機能を持っているので2400mという距離で実力が発揮できそうです。
また、弥生賞6着からの巻き返しを狙う「トロヴァトーレ」にも注目が集まっています。
2走前の葉牡丹賞では上がり3ハロン33.9秒の末脚で快勝した実力馬なので、まだまだ見限ることはできません。
その他、同じ東京芝2400mのゆりかもめ賞を逃げ切って勝利した「ウインマクシマム」、2連勝で1勝クラス・フリージア賞を制した「マーシャルポイント」などが出走を予定しています。
「青葉賞」注目馬
今年の青葉賞にも、日本ダービーでの活躍を目指し、多くの素質馬が出走を予定しています。
そこで、2024年青葉賞に出走予定の注目馬をご紹介します。
●マーシャルポイント
●シュガークン
●パワーホール
注目馬①:マーシャルポイント
#マーシャルポイント& #ビュイック 騎手 pic.twitter.com/XVtPS838nl
— うぇぼしー@写真部 (@Weboshi_photo) February 23, 2024
マーシャルポイント | |||
性齢 | 牡3歳 | ||
---|---|---|---|
通算成績 | 3戦2勝 | ||
主な勝鞍 | 1勝クラス・フリージア賞 | ||
父 | エピファネイア | ||
母 | トリプライト | ||
母の父 | ワイルドラッシュ |
「マーシャルポイント」は、エピファネイア産駒の3歳牡馬です。
2023年9月16日に中山競馬場の新馬戦でデビューし、上がり最速の末脚を使ったものの惜しくも2着に敗れました。
しかし、距離延長となった2走目の未勝利戦では、2着に3馬身差をつけて快勝しています。
さらに、前走の1勝クラス・フリージア賞でも、最後までしぶとく逃げ粘って2連勝を果たしています。
フリージア賞は東京芝2000mという条件で行われるレースであり、既に東京競馬場で2勝を挙げている点は好材料です。
前で折り合えるレースセンスも持ち合わせていて、距離延長でも難なくこなすことが予想されます。
東京競馬場で実績を残しているので、今回も好走が期待できます!
注目馬②:シュガークン
大寒桜賞のシュガークンでした。#武豊 #シュガークン https://t.co/dqiP1fThcc pic.twitter.com/Jxk3dVMnE0
— 日刊ゲンダイ 競馬 (@gendai_keiba) March 25, 2024
シュガークン | |||
性齢 | 牡3歳 | ||
---|---|---|---|
通算成績 | 3戦2勝 | ||
主な勝鞍 | 1勝クラス・大寒桜賞 | ||
父 | ドゥラメンテ | ||
母 | シュガーハート | ||
母の父 | サクラバクシンオー |
「シュガークン」は、ドゥラメンテ産駒の3歳牡馬です。
2024年2月とデビューは遅れましたが、2戦目の未勝利戦を快勝すると、続く1勝クラス・大寒桜賞を制して2連勝を果たしています。
前走の大寒桜賞は重馬場というタフな条件で行われましたが、終始先頭に立つ積極的な走りで逃げ切りました。
2200m戦の重馬場をこなすスタミナ豊富な一面を持っているので、初の2400m戦も心配はありません。
兄はG1・7勝を挙げたキタサンブラックということもあり、ポテンシャルの高さは出走メンバーの中でもピカイチと言えそうです。
初の重賞レースとなりますが、血統背景からかかる期待は大きそうです!
注目馬③:パワーホール
共同通信杯 イケメンすぎてパドックで惚れた #パワーホール 🫶🏻 pic.twitter.com/607nMSza3t
— 🐰 (@v__vlj) February 11, 2024
パワーホール | |||
性齢 | 牡3歳 | ||
---|---|---|---|
通算成績 | 4戦1勝 | ||
主な勝鞍 | 2歳新馬 | ||
父 | スワーヴリチャード | ||
母 | ストロベリーズ | ||
母の父 | コマンズ |
「パワーホール」は、スワーヴリチャード産駒の3歳牡馬です。
2023年7月に出走した新馬戦で逃げ切り勝利を果たすと、2戦目のG3・札幌2歳Sで2着と好走しました。
3戦目の京都2歳Sでは12着と大敗してしまいましたが、今年初戦の共同通信杯で3着に入り存在感を見せています。
共同通信杯ではブービー人気と低評価ながら、勝ち馬まで0.4秒差とその差はわずかでした。
スタートが上手く折り合い面も心配はないので、スピードを活かした前残りの展開に期待したいところです。
ハイレベルな共同通信杯のメンバー相手に3着と好走したので、実力があることは間違いなさそうです!
「青葉賞」予想に使えるコースの特徴
青葉賞(G2) | |||
競馬場 | 東京競馬場 | コース | 芝 2400m |
---|---|---|---|
性齢 | 3歳 | 負担重量 | 馬齢 |
青葉賞は、G1の日本ダービーやジャパンカップ、オークスといったビッグレースが行われるコースの東京競馬場芝2400mで施行されます。
スタンド前からのスタートとなり、1コーナーまでの距離は約350mで、最初のコーナーまでのポジション取りが重要です。
最後の直線では2000mを走った後に、高低差2mの長い上り坂が待ち構えているタフなコースで、スピードとスタミナの両方が求められます。
また、青葉賞では初の長距離となる馬も多く、距離を意識してスローペースとなり、末脚勝負となることが多いのも特徴です。
「青葉賞」過去3年のレース結果
2023年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 11 | スキルヴィング | 牡3 | ルメール | 1 | 1.7 |
2 | 3 | 4 | ハーツコンチェルト | 牡3 | 松山 | 2 | 5.7 |
3 | 2 | 2 | ティムール | 牡3 | 三浦 | 11 | 144.0 |
2022年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 3 | プラダリア | 牡3 | 池添 | 4 | 6.9 |
2 | 5 | 7 | ロードレゼル | 牡3 | 川田 | 2 | 5.3 |
3 | 7 | 12 | エターナルビクトリ | 牡3 | 武豊 | 6 | 10.1 |
2021年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 2 | ワンダフルタウン | 牡3 | 和田竜 | 3 | 5.0 |
2 | 5 | 10 | キングストンボーイ | 牡3 | ルメール | 1 | 3.3 |
3 | 4 | 7 | レッドヴェロシティ | 牡3 | Mデム | 6 | 20.9 |
過去3年の青葉賞では、やや堅い決着となる傾向が見られます。
2023年の青葉賞は、1番人気・2番人気によるワンツーフィニッシュとなりました。
近年3年の3連単の最高配当は37,200円であり、上位人気馬がしっかりと上位に食い込んでいるという結果です。
特に2着以内に入った馬はいずれも4番人気以内であり、馬連などの2着までの馬券では高配当が望めません。
穴馬を狙うとしても3着に絡めるようにして、上位人気馬を中心に馬券を組み立てたいところです。
●過去3年の3連単の最高配当は37,200円
●過去3年の2着以内馬は全て4番人気以内
「青葉賞」過去10年のデータとレース傾向
青葉賞で馬券を当てるためには、過去データからレース傾向を掴んでおくことが大切です。
そこで、青葉賞の過去10年のデータをまとめてみましたので、レース予想の参考にしてください。
傾向①:【血統】から見る「青葉賞」
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 3- 2- 4-20/29 | 10.3% | 17.2% | 31.0% |
ルーラーシップ | 2- 0- 1- 4/ 7 | 28.6% | 28.6% | 42.9% |
ハーツクライ | 1- 1- 1- 9/12 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
キングカメハメハ | 1- 1- 0- 7/ 9 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
オルフェーヴル | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
キタサンブラック | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
シンボリクリスエス | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
ゼンノロブロイ | 0- 2- 0- 3/ 5 | 0.0% | 40.0% | 40.0% |
ドゥラメンテ | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 14.3% |
ノヴェリスト | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
過去10年の青葉賞での種牡馬別成績を調べると、ディープインパクトが4頭の勝ち馬を輩出し、連対率17.2%・複勝率31.0%と好成績を残していました。
今年のきさらぎ賞にはディープインパクト産駒の出走はありませんが、末脚勝負に強い馬が好走しやすい舞台であることがわかります。
さらに、過去10年で2頭の勝ち馬を輩出しているルーラーシップも、連対率28.6%、複勝率42.9%と良い成績を残しています。
ルーラーシップ産駒は芝中長距離戦に強く、持久力に優れています。
東京競馬場の長い直線でも長く良い脚を使い続けることができるので、青葉賞ではルーラーシップ産駒の走りに注目です。
東京競馬場に強い種牡馬が好成績を残しています!
傾向②:【枠順】から見る「青葉賞」
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 1- 1-12/16 | 12.5% | 18.8% | 25.0% |
2枠 | 1- 2- 1-13/17 | 5.9% | 17.6% | 23.5% |
3枠 | 1- 1- 2-14/18 | 5.6% | 11.1% | 22.2% |
4枠 | 1- 2- 1-14/18 | 5.6% | 16.7% | 22.2% |
5枠 | 2- 2- 2-14/20 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
6枠 | 2- 0- 0-18/20 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
7枠 | 1- 2- 2-20/25 | 4.0% | 12.0% | 20.0% |
8枠 | 0- 0- 1-24/25 | 0.0% | 0.0% | 4.0% |
青葉賞の過去10年の枠番別成績を調べると、大外枠が明らかに苦戦していることがわかりました。
過去10年で8枠は連対率0.0%・3着内率4.0%とほとんど馬券に絡めていません。
青葉賞では、距離ロスを強いられることになる大外枠の馬は割り引きが必要になります。
また、1~5枠はいずれも複勝率20%を超えていて、真ん中から内枠の馬が良い成績を残していることがわかります。
そのため、青葉賞では外枠の馬を割り引きし、1~5枠に入った馬を積極的に狙いたいところです。
人気馬が大外枠に入ったときは危険な人気馬となりそうです!
傾向③:【人気】から見る「青葉賞」
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 3- 3- 1/ 10 | 30.0% | 60.0% | 90.0% |
2番人気 | 0- 2- 0- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
3番人気 | 2- 0- 1- 7/ 10 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
4番人気 | 2- 3- 1- 4/ 10 | 20.0% | 50.0% | 60.0% |
5番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気 | 1- 0- 2- 7/ 10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
7~9人気 | 0- 1- 1- 28/ 30 | 0.0% | 3.3% | 6.7% |
10~12人気 | 1- 0- 1- 28/ 30 | 3.3% | 3.3% | 6.7% |
13~15人気 | 0- 0- 0- 23/ 23 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16~18人気 | 0- 0- 0- 16/ 16 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
青葉賞の過去10年の単勝人気別成績を調べると、1番人気が連対率60.0%・複勝率90.0%と好成績を残していました。
過去10年で1番人気が馬券圏外に飛んだのは1頭だけなので、青葉賞では1番人気は素直に馬券に絡めた方が良さそうです。
反対に、かなり苦戦傾向にあるのが2番人気です。
2番人気は連対率20.0%・複勝率20.0%と苦戦を強いられています。
2番人気よりも、3番人気や4番人気の方が好成績を残しているので、青葉賞では2番人気の評価を下げたいところです。
1番人気はかなり信頼度が高いと言えます!
反対に2番人気は信頼度が低いという結果でした!
傾向④:【馬体重】から見る「青葉賞」
馬体重 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
420~439kg | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
440~459kg | 1- 1- 4- 19/ 25 | 4.0% | 8.0% | 24.0% |
460~479kg | 3- 2- 2- 41/ 48 | 6.3% | 10.4% | 14.6% |
480~499kg | 3- 5- 3- 32/ 43 | 7.0% | 18.6% | 25.6% |
500~519kg | 2- 2- 0- 22/ 26 | 7.7% | 15.4% | 15.4% |
520~539kg | 1- 0- 1- 9/ 11 | 9.1% | 9.1% | 18.2% |
540~ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の青葉賞における馬体重別成績を調べると、馬体重480~499kgの馬が連対率18.6%・複勝率25.6%と好成績を残していました。
青葉賞が行われる東京芝2400mは総合力が試されるタフなコースなので、馬体重480kg以上の馬格のある馬を狙いたいところです。
また、馬体重459kg以下の小柄な馬は複勝率こそ24.0%と高いものの、勝率と連対率は大幅に下がっています。
上位に入るためには坂越えを苦にしないパワーが必要になるので、まだ馬体が未完成の小柄な馬は評価を下げる必要がありそうです。
馬体重480~499kgの馬が最も良い成績でした!
青葉賞では馬格のある馬を狙いましょう!
傾向⑤:【脚質】から見る「青葉賞」
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
先行 | 0- 4- 0- 29/ 33 | 0.0% | 12.1% | 12.1% |
差し | 6- 3- 8- 50/ 67 | 9.0% | 13.4% | 25.4% |
追い込み | 2- 3- 2- 41/ 48 | 4.2% | 10.4% | 14.6% |
まくり | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
過去10年の青葉賞の脚質別成績を調べると、 差し馬が好成績を残していました。
過去10年の勝ち馬のうち6頭は差し馬であり、複勝率は25.4%と高確率で馬券に絡んでいます。
東京競馬場の長い直線を乗り切るためには、馬群で脚を溜める必要があるので、差し馬が活躍しやすいと言えます。
極端なスローペースとなれば逃げ・先行馬が活躍することもありますが、基本的には差し馬有利のレースです。
最後の直線が長いので、中団に位置していた馬の成績が良い傾向にあります!
上がり勝負に強い差し馬を狙いましょう”
当日の東京競馬場の天気と馬場状態
4月27日の東京競馬場の天気予報は、「曇り一時雨」です。
当日の降水確率は高くありませんが、降水量によってはやや水分を含んだ馬場状態となる可能性があります。
しかし、東京競馬は第2回開催の3日目と馬場状態は良い状態をキープしていて、多少水分を含んでいても、スピードが出やすい芝状態です。
先週のフローラステークスでも勝ちタイムは、1分59秒0と良い水準の時計を記録していました。
今週も高水準の時計で決着することが予想されるので、スピード決着に強い馬を狙いたいところです。
●当日の雨によってはやや水分を含んだ馬場状態での開催
●芝生は良好な状態をキープ
●スピード決着に強い馬が有利