
ダイヤモンドステークスは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G3)です。
ハンデ戦の長距離レースということもあり、予想が難解なレースとして注目されています。

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2020年のダイヤモンドステークスでは、なんと16番人気ミライヘノツバサが勝利しました!
今回は2023年ダイヤモンドステークスへ向けて、過去10年のデータを基にしたレース傾向を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
Contents
「ダイヤモンドステークス」予想に使えるコースの特徴
ダイヤモンドステークス(G3) | |||
競馬場 | 東京競馬場 | コース | 芝 3400m |
---|---|---|---|
性齢 | 4歳以上 | 負担重量 | ハンデ |
ダイヤモンドステークスは、東京競馬場の芝3400mで施行されます。
向正面にある上り坂からのスタートとなり、芝コースを1周半するレイアウトで、起伏に富んだコース形態なのでかなりのスタミナが要求されます。
長距離戦のため枠順による有利不利は見られず、最後の長い直線を活かし、差し・追い込み馬の好走が目立つコースです。
スタミナを温存するために折り合い面が重要となり、騎手の手腕も問われるので、長距離レースで好成績を残している騎手を狙いたいところです。
「ダイヤモンドステークス」過去3年のレース結果
2022年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 9 | テーオーロイヤル | 牡4 | 菱田 | 2 | 4.0 |
2 | 8 | 14 | ランフォザローゼス | セ6 | 田中勝 | 11 | 57.5 |
3 | 4 | 6 | トーセンカンビーナ | 牡6 | 石川 | 5 | 12.6 |
2021年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 10 | グロンディオーズ | 牡6 | 三浦 | 7 | 17.2 |
2 | 2 | 3 | オーソリティ | 牡4 | 川田 | 1 | 2.9 |
3 | 7 | 13 | ポンデザール | 牝6 | ルメール | 2 | 3.6 |
2020年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 16 | ミライヘノツバサ | 牡7 | 木幡巧 | 16 | 325.5 |
2 | 7 | 14 | メイショウテンゲン | 牡4 | 池添 | 3 | 8.2 |
3 | 1 | 1 | オセアグレイト | 牡4 | 野中 | 2 | 4.9 |
ハンデ戦の長距離という特殊なレースのダイヤモンドステークスでは、意外な穴馬が上位に飛び込むことも珍しくありません。
2022年のダイヤモンドステークスでは、2番人気テーオーロイヤルが快勝し、2着には11番人気と低評価だったランフォザローゼスが入りました。
1番人気に支持されていたレクセランスは馬群に沈み、3連単の配当は30万円を超える高配当となっています。
さらに、2021年の勝ち馬グロンディオーズは7番人気でありながら、1番人気オーソリティ、2番人気ポンデザールを抑えて勝利。
また、2020年のダイヤモンドステークスでも、16番人気と最低人気だったミライヘノツバサがまさかの1着となり、3連単の配当は3,555,600円と、大荒れの結果になっています。
ハンデ戦の長距離重賞であるダイヤモンドステークスの予想は一筋縄ではいきません。
過去の実績だけでなく、血統や斤量など様々な視点から総合的に分析し、過小評価されている穴馬を見つけ出してください。
●2022年は2着に11番人気が入り、3連単は30万超え!
●2021年の勝ち馬は7番人気、2020年の勝ち馬は16番人気と伏兵馬の活躍が目立つ!
「ダイヤモンドステークス」過去10年のデータとレース傾向
ダイヤモンドステークスで馬券を当てるためには、過去データからレース傾向を掴んでおくことが大切です。
そこで、ダイヤモンドステークスの過去10年のデータをまとめてみましたので、レース予想の参考にしてください。
傾向①:【血統】から見る「ダイヤモンドステークス」
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ハーツクライ | 4- 1- 2-10/17 | 23.5% | 29.4% | 41.2% |
キングカメハメハ | 1- 2- 0-10/13 | 7.7% | 23.1% | 23.1% |
ステイゴールド | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.5% | 12.5% | 12.5% |
ルーラーシップ | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
リオンディーズ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ドリームジャーニー | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
アドマイヤドン | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ディープインパクト | 0- 2- 3-18/23 | 0.0% | 8.7% | 21.7% |
タニノギムレット | 0- 2- 0- 1/ 3 | 0.0% | 66.7% | 66.7% |
オルフェーヴル | 0- 1- 1- 3/ 5 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
過去10年のダイヤモンドステークスでの種牡馬別成績を調べると、最も多く馬券に絡んでいたのはハーツクライ産駒でした。
過去10年の勝ち馬10頭のうち、4頭がハーツクライ産駒で23.5%と高い勝率を誇っています。
ハーツクライ産駒は長距離レースで多くの活躍馬を輩出しているので、ダイヤモンドステークスでもハーツクライ産駒には注目です。
また、10年連続リーディングサイアーを獲得しているディープインパクトについては、過去10年で延べ23頭が出走していますが一度も勝ち馬は出ていません。
ダイヤモンドステークスでは豊富なスタミナが求められるので、スピードや瞬発力は無視し、スタミナ型の血統の馬を狙いたいところです。

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芝のレースで好成績を残しているディープインパクト産駒が苦戦してる点は覚えておきたいところです!
傾向②:【枠順】から見る「ダイヤモンドステークス」
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 1- 1-12/15 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
2枠 | 0- 1- 2-13/16 | 0.0% | 6.3% | 18.8% |
3枠 | 0- 2- 0-16/18 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
4枠 | 0- 1- 3-14/18 | 0.0% | 5.6% | 22.2% |
5枠 | 2- 0- 1-15/18 | 11.1% | 11.1% | 16.7% |
6枠 | 1- 0- 0-18/19 | 5.3% | 5.3% | 5.3% |
7枠 | 1- 2- 1-16/20 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
8枠 | 5- 3- 2-10/20 | 25.0% | 40.0% | 50.0% |
ダイヤモンドステークスの過去10年の枠番別成績を調べると、8枠が連対率40.0%・複勝率50.0%と好成績を残していました。
過去10年の10頭の勝ち馬のうち、8枠から5頭も勝ち馬が出ているので、大外枠の馬は無視できません。
ダイヤモンドステークスは3400mという長丁場であり、スタート直後もゆっくりとレースが進むので、大外枠からでも良いポジションを取ることは可能です。
むしろ他の馬に挟まれて不利を受けないのはプラス材料なので、ダイヤモンドステークスでは8枠の馬に注目しましょう。

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割り引きしたくなる大外の8枠ですが、むしろ好成績を残しているので積極的に狙いたいところですね!
傾向③:【人気】から見る「ダイヤモンドステークス」
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 6- 1- 0- 3/ 10 | 60.0% | 70.0% | 70.0% |
2番人気 | 1- 2- 3- 4/ 10 | 10.0% | 30.0% | 60.0% |
3番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
10~12人気 | 0- 1- 0- 26/ 27 | 0.0% | 3.7% | 3.7% |
13~15人気 | 0- 0- 0- 22/ 22 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16~18人気 | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
ダイヤモンドステークスの過去10年の単勝人気別成績を調べると、1番人気が連対率・複勝率共に70.0%と好成績を残していました。
混戦模様のハンデ重賞ですが、1番人気が高確率で馬券に絡んでいる点は覚えておきたいところです。
ただし、下位人気の馬も上位に絡むことがあり、2020年には16番人気ミライヘノツバサが勝利し、荒れたレース結果となっています。
好成績を残している1番人気を馬券の軸にしつつ、下位人気の馬にも警戒したいところです。

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2020年には16番人気が勝っていることから、大荒れも期待できるハンデ重賞です!
傾向④:【馬齢】から見る「ダイヤモンドステークス」
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 3- 2- 3- 12/ 20 | 15.0% | 25.0% | 40.0% |
5歳 | 3- 2- 0- 24/ 29 | 10.3% | 17.2% | 17.2% |
6歳 | 2- 2- 5- 28/ 37 | 5.4% | 10.8% | 24.3% |
7歳 | 1- 1- 1- 23/ 26 | 3.8% | 7.7% | 11.5% |
8歳 | 1- 2- 1- 16/ 20 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
過去10年のダイヤモンドステークスにおける年齢別成績を調べると、4歳馬が連対率25.0%・複勝率 40.0%と好成績を残していました。
かなりのスタミナが要求されるタフなレースのダイヤモンドステークスでは、肉体的にピークを迎えている4歳馬を積極的に狙うのがおすすめです。
その他の年齢については大きな成績の差はなく、8歳馬も連対率15.0%、複勝率20.0%と良い成績を残していました。
ベテラン勢も馬券に絡んでいるので、8歳馬だからと言って軽視はできません。
ダイヤモンドステークスでは4歳馬を中心に見据えながら、その他の年齢の馬も紐として押さえておきたいところです。

編集長
若い4歳馬が好成績を残していますが、ベテラン勢の成績も悪くはありません!
傾向⑤:【脚質】から見る「ダイヤモンドステークス」
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 0- 10/ 11 | 0.0% | 9.1% | 9.1% |
先行 | 2- 3- 3- 30/ 38 | 5.3% | 13.2% | 21.1% |
差し | 5- 4- 5- 39/ 53 | 9.4% | 17.0% | 26.4% |
追い込み | 2- 2- 2- 34/ 40 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
まくり | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
過去10年のダイヤモンドステークスの脚質別成績を調べると、差し馬が連対率17.0%、複勝率26.4%と好成績を残していました。
ダイヤモンドステークスが行われる東京競馬場は、最後の直線が525.9mと長いのが特徴で、差し・追い込み馬にとって有利なコースです。
ダイヤモンドステークスでも差し馬が好成績を残しているので、馬群の中団で脚を溜めて、最後の直線で鋭い末脚を発揮する馬を狙いたいところです。
また、長距離レースでありながら、起伏に富んだコース形態なのでかなりのスタミナが要求されます。
逃げ馬が苦戦しているのは序盤にスタミナを温存できていないことが影響しているので、ダイヤモンドステークスではレース序盤でしっかりと折り合って、スタミナを温存できる馬の評価を上げるようにしましょう。

編集長
最後には長い直線が待ち構えているので、先行力を重視する必要はなさそうです!