福島競馬場では、毎年4月、7月、11月に20日間に渡ってレースが開催されています。
「七夕賞」や「福島記念」など、高配当が期待できる重賞レースも多く、福島競馬場を攻略できれば高額配当を手にすることができるかもしれません。
しかし、福島競馬場のレースを予想していて、「福島競馬場ではどんな馬が勝ちやすいのだろう?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、福島競馬場の特徴を距離別に解説するので、ぜひ馬券予想のヒントにしてください。
1:福島競馬場の特徴は1周距離が短い!
福島競馬場の最大の特徴は、1周距離が短いことです。
芝コースの1周距離は1600mで、ダートコースの1周距離は1444.6m。これは、JRAの競馬場の中で最も短い距離となっています。
そのため、全競馬場の中でもっともコンパクトである点が特徴で、波乱の結果になることも珍しくありません。
また、3コーナーと4コーナーにはスパイラルカーブが設けられています。
これにより、スピードを保ったままコーナーに進入でき、スピード決着になることも多いコースです。
さらに、福島競馬場には独特の起伏がつけられています。
例えば、芝コースだとゴール板から2コーナーにかけて、高低差1.7mの下り勾配となります。
向正面では高低差1.3mの上り勾配となり、4コーナーから直線にかけては再び下ったあとに、残り170m付近から残り50m付近までの高低差1.2mの上り勾配を経てゴールです。
最大の高低差だけを見れば大したことのない数字が続きますが、コースを1周する間にアップダウンを2回繰り返すことになります。
平坦な競馬場のイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実は独特の起伏をしているのが特徴です。
そして、最後の直線距離は、芝コースでも292mしかありません。
最後の直線だけの後方一気では、上位に入るのは難しいと言えるコースです。
2:【福島芝コース】距離別の特徴や予想のヒントを解説
福島競馬場の芝コースでは、荒れやすいハンデ重賞が行われています。
芝コースの特徴を掴んでおけば、高配当的中も夢ではありません。
そこで、ここからは福島競馬場の特徴を距離別に紹介します。
2-1:福島競馬場・芝1200m
福島競馬場の芝1200mは、向正面のポケットからのスタートとなります。
最初のコーナーまでの直線距離は412mで、スタート後は上り坂が続きます。
他の短距離レースと同様に、基本的には逃げ・先行馬が有利です。
ただし、スタート後にしばらく直線が続くため先行争いが激しくなり、後方にいた差し・追い込み馬が台頭するケースも珍しくありません。
逃げ・先行馬の数を見ながら、前崩れの展開になるかを判断するのが馬券攻略のポイントです。
また、枠順による有利不利はほとんど見られないコースでもあります。
スタート直後は直線が長く続くので外枠の馬でも有利なポジションを取ることができ、内枠の馬と成績は大きく変わりません。
枠順についてはあまり考えずに、スタートダッシュが得意な逃げ・先行馬を積極的に狙いたいところです。
2-2:福島競馬場・芝1800m
福島競馬場の芝1800mは、直線スタンド前からスタートし1周するレイアウトです。
最後の直線が短いため良いポジションを取るために、スタート直後からペースが上がりやすい傾向があります。
ただし、スタートから最初の直線までの距離は約305mで、これはローカル小回り芝1800mという条件の中では最も長い距離になっています。
そのため、他のローカル小回り芝1800mほど、内枠有利の傾向は見られません。
さらに、最後の直線が短いにも関わらず、差しが決まりやすいコースです。
これは、開催後半になると内側の馬場が荒れて、外差しが有利となるからです。
開催前半なのか後半なのかでも有利な脚質が大きく変わるので、内側の馬場状態を常にチェックしながら予想をするようにしてください。
2-3:福島競馬場・芝2000m
福島競馬場の芝2000mは、「七夕賞」や「福島記念」などの重賞レースが開催されているコースです。
スタート位置はスタンド前の直線を延長したポケット部分で、最初のコーナーまでの距離が約500mと長いのが特徴です。
そのため、レース前半はハイペースになりやすい傾向があり、直線が短い競馬場にも関わらず、逃げ馬が苦戦してしまうことも珍しくありません。
展開によって差し・追い込み馬の活躍も目立ち、先行争いが激しくなるかがレース結果に大きく影響をします。
また、福島競馬場では開催後半になると内側の馬場状態の傷みが顕著になるため、外差しが決まりやすくなります。
4コーナーの下りで加速して直線へ向かうことができるので、外を回りながら鋭い末脚を発揮できる馬は要注意です。
2-4:福島競馬場・芝2600m
福島競馬場の芝2600mは、向正面にある直線の上り坂途中からのスタートとなります。
最初のコーナーまでの直線距離は212mと短く、スローペースになりやすいのが特徴です。
さらに、コーナーを6回回るレイアウトであり、距離ロスの少ない内枠が有利なコースです。
コーナーで外側を回らされ距離ロスを強いられると、レース終盤での激しい攻防に置いて行かれます。
差し・追い込み馬については、枠順に限らず、良いポジションを取れるかが好走するためのポイントになります。
基本的には内枠が有利なコースですが、雨などによって馬場状態が悪くなると、外枠の成績が良くなるのも特徴です。
馬場状態の良い場所を選んで走れるかも重要な要素となり、騎手の実力も試されるコースです。
2-5:福島競馬場の芝コースにおける馬券予想のポイント
福島競馬場の芝コースは1周距離が1600mで、JRAの競馬場の中で最もコンパクトです。
さらに、アップダウンを2回繰り返す特殊な起伏がついていて、コース適性があるかどうかが馬券でも大きく影響してきます。
最後の直線距離は292mと短いものの、外差しが決まっているのも特徴です。
開催後半になると馬場の内側の傷みが顕著になり、「外差し」が決まるケースが増えています。
開催前半と開催後半で、レース傾向がガラッと変わるのも福島競馬場の芝コースの傾向なので、馬場状態を確認しながら前残りの可能性が高いのか、外差しが決まりやすいかを判断して馬券を買うようにしてください。
3:【福島ダートコース】距離別の特徴や予想のヒントを解説
続いて、福島競馬場のダートコースについて、距離別の特徴を解説します。
福島ダートコースの特徴を理解して、レース予想に役立ててください。
3-1:福島競馬場・ダート1150m
福島競馬場のダート1150mは、芝コースの2コーナーポケットからのスタートとなります。
スタートしてから最初のコーナーまでは、約500mほど直線が続くため、先頭争いは激しくなります。
テンは速くなりがちですが、圧倒的に逃げ・先行馬が有利なコースです。
枠順については、最初のコーナーまでの距離が長いこともあり、外枠にでも大きな不利は受けません。
内枠の馬よりも、「テンが速い馬」を狙うのがおすすめです。
3-2:福島競馬場・ダート1700m
福島競馬場のダート1700mは、スタンド前の直線入り口からのスタートとなり、最初のコーナーまでの距離は338mです。
コーナーでの距離ロスが少ない逃げ・先行馬が有利なコースで、スタート直後から前に行けるかが重要なポイントになります。
枠順による有利不利は見られず、外枠の馬でも上位に入ることは難しくありません。
単騎で逃げることができれば、外枠に入った人気薄の馬でも逃げ粘ることがあるので、高配当を的中させるためにはレース展開の予想が重要です。
3-3:福島競馬場・ダート2400m
福島競馬場のダート2400mは、2コーナーの出口付近からスタートとなります。
長距離のダート戦であることや小回りのコースであることが影響し、レース前半はスローペースとなることが多いのが特徴です。
コーナー6回回るので、ロスなく立ち回れる逃げ・先行馬が圧倒的に有利です。
差し馬については、向正面でポジションを上げることができるかが重要になってきます。
鋭い末脚は不要で、スタミナ型でしぶとく粘れる馬を狙いたいところです。
3-4:福島競馬場のダートコースにおける馬券予想のポイント
福島競馬場のダートコースは、逃げ・先行馬の活躍が目立つコースです。
そのため、馬券を買うときには、脚質に注目し前に行ける馬を狙うのがおすすめです。
また、後方にいる馬はコーナーで捲る必要があり、豊富なスタミナも要求されます。
福島競馬場のダートコースでは、切れる脚は求められません。
スピードよりも、スタミナ型で長く追ってもバテないタイプの馬を選ぶようにしましょう。