
阪神大賞典は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G2)です。
天皇賞(春)へ向けた重要な前哨戦であり、過去の勝ち馬には名ステイヤーたちが名を連ねています。

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2015年にゴールドシップ、2018年にレインボーラインが阪神大賞典と天皇賞(春)を連勝しています!
今回は2023年阪神大賞典 へ向けて、過去10年のデータを基にしたレース傾向を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
Contents
「阪神大賞典」予想に使えるコースの特徴
阪神大賞典(G2) | |||
競馬場 | 阪神競馬場 | コース | 芝 3000m |
---|---|---|---|
性齢 | 4歳以上 | 負担重量 | 別定 |
阪神大賞典は、阪神競馬場の芝3000mで施行され、内回りコースが使用されます。
向正面からスタートして、内回りコースを1周半するレイアウトで、3000mを乗り越えるためのスタミナや気性が重要になるコースです。
さらにゴール前の急坂でも失速しないパワーも求められ、同じ3000mでも京都に比べてタフなコースと言えます。
最初のコーナーでペースが落ち着くことも多く、2週目の3コーナーあたりからのペースアップに対応できるかも重要なポイントです。
持久力に長けていて、レース終盤で長く良い脚を使える馬が狙い目です。
「阪神大賞典」過去3年のレース結果
2022年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 11 | ディープボンド | 牡5 | 和田竜 | 1 | 1.2 |
2 | 5 | 7 | アイアンバローズ | 牡5 | 石橋脩 | 5 | 19.5 |
3 | 3 | 3 | シルヴァーソニック | 牡6 | 川田 | 3 | 14.5 |
2021年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 6 | ディープボンド | 牡4 | 和田竜 | 3 | 10.3 |
2 | 7 | 10 | ユーキャンスマイル | 牡6 | 藤岡佑 | 2 | 8.7 |
3 | 4 | 5 | ナムラドノヴァン | 牡6 | 内田博 | 9 | 42.2 |
2020年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 10 | ユーキャンスマイル | 牡5 | 岩田康 | 2 | 5.9 |
2 | 4 | 4 | トーセンカンビーナ | 牡4 | 藤岡康 | 5 | 15.4 |
3 | 6 | 6 | メイショウテンゲン | 牡4 | 松山 | 4 | 10.0 |
過去3年の阪神大賞典の勝ち馬は、全て3番人気以内の馬となっています。
近年の勝ち馬については荒れる傾向にはないので、馬券の頭は3番人気以内の上位人気馬から選びたいところです。
ただし、2021年には3着に9番人気ナムラドノヴァンが入るなど、人気薄の馬も馬券に絡んでいます。
また、2020年と2021年は両方とも1番人気が馬券圏外となっていて、一概に上位人気馬だけで決まる堅いレースとは言えません。
近年の傾向から上位人気馬を頭にしつつ、9~10番人気の伏兵馬にも警戒する必要がありそうです。
●過去3年の勝ち馬は全て3番人気以内
●2021年は9番人気が3着
「阪神大賞典」過去10年のデータとレース傾向
阪神大賞典で馬券を当てるためには、過去データからレース傾向を掴んでおくことが大切です。
そこで、阪神大賞典の過去10年のデータをまとめてみましたので、レース予想の参考にしてください。
傾向①:【血統】から見る「阪神大賞典」
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ステイゴールド | 4- 0- 0- 3/ 7 | 57.1% | 57.1% | 57.1% |
キズナ | 2- 0- 0- 0/ 2 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ハーツクライ | 1- 4- 0-13/18 | 5.6% | 27.8% | 27.8% |
ディープインパクト | 1- 2- 2- 6/11 | 9.1% | 27.3% | 45.5% |
キングカメハメハ | 1- 1- 0-10/12 | 8.3% | 16.7% | 16.7% |
マンハッタンカフェ | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
オルフェーヴル | 0- 1- 1- 2/ 4 | 0.0% | 25.0% | 50.0% |
ゼンノロブロイ | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
ネオユニヴァース | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
アドマイヤドン | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
過去10年の阪神大賞典での種牡馬別成績を調べると、ステイゴールド産駒が連対率57.1% ・複勝率57.1%と好成績を残していました。
ステイゴールドはオルフェーヴルやゴールドシップなど、スタミナ豊富な産駒を多く輩出しています。
それが阪神大賞典でも好結果に繋がっているので、ステイゴールド産駒は無視できません。
また、同じく自信の豊富なスタミナを産駒に伝えているハーツクライも注目の種牡馬です。
ハーツクライ産駒も過去10年で5頭が2着以内に入っていて、長距離レースの阪神大賞典では積極的に狙いたいところです。

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ステイゴールド・ハーツクライが好成績を残していることから、明らかに長距離適性が重要です!
傾向②:【枠順】から見る「阪神大賞典」
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 2- 7/10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
2枠 | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
3枠 | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
4枠 | 0- 1- 2- 9/12 | 0.0% | 8.3% | 25.0% |
5枠 | 1- 1- 0-10/12 | 8.3% | 16.7% | 16.7% |
6枠 | 1- 4- 1- 9/15 | 6.7% | 33.3% | 40.0% |
7枠 | 3- 1- 1-13/18 | 16.7% | 22.2% | 27.8% |
8枠 | 4- 1- 0-15/20 | 20.0% | 25.0% | 25.0% |
阪神大賞典の過去10年の枠番別成績を調べると、外枠が好成績を残していることがわかりました。
過去10年の勝ち馬のうち、7頭が7~8枠に入った馬でした。
勝率は内枠よりも、むしろ外枠の方が高いので、頭で買うなら外枠が良いということになります。
ただし、複勝率について注目すると、1~3枠はいずれも複勝率30.0%と馬券圏内に入る確率は高くなっています。
阪神大賞典は3000mの長丁場であり、枠順による有利不利は見られず、枠順によって評価を変える必要はなさそうです。

編集長
3000mの長距離レースなので、スタート直後もペースは上がりません!
外枠発走でも好位置につけることは可能です!
傾向③:【人気】から見る「阪神大賞典」
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 7- 0- 1- 2/ 10 | 70.0% | 70.0% | 80.0% |
2番人気 | 1- 2- 1- 6/ 10 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 2- 1- 3- 4/ 10 | 20.0% | 30.0% | 60.0% |
4番人気 | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 0- 3- 2- 5/ 10 | 0.0% | 30.0% | 50.0% |
6番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
7~9人気 | 0- 1- 1- 28/ 30 | 0.0% | 3.3% | 6.7% |
10~12人気 | 0- 0- 1- 14/ 15 | 0.0% | 0.0% | 6.7% |
13~15人気 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
阪神大賞典の過去10年の単勝人気別成績を調べると、1番人気が連対率70.0%・複勝率80.0%と好成績を残していました。
阪神大賞典には天皇賞を目指す実力馬が出走しますが、1番人気になる馬は長距離適性も高く、馬券の軸としての信頼度が高いと言えます。
また、上位人気馬の好走率が高く、過去10年の勝ち馬は全て3番人気以内となっていました。
一方で7番人気以下の馬が馬券に絡んだのは過去10年で3頭のみと、人気薄の馬が苦戦傾向にあります。
そのため、阪神大賞典では高配当を期待するよりも、上位人気馬の馬券で確実に的中を目指したいところです。

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上位人気馬の好走率が高いです!
堅い決着になりやすいレースと言えます!
傾向④:【馬齢】から見る「阪神大賞典」
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 4- 3- 3- 10/ 20 | 20.0% | 35.0% | 50.0% |
5歳 | 4- 4- 3- 18/ 29 | 13.8% | 27.6% | 37.9% |
6歳 | 2- 3- 3- 21/ 29 | 6.9% | 17.2% | 27.6% |
7歳 | 0- 0- 1- 15/ 16 | 0.0% | 0.0% | 6.3% |
8歳 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の阪神大賞典における年齢別成績を調べると、4歳馬が連対率35.0%・複勝率50.0%と圧倒的な成績を残していました。
また次に良い成績を残していたのは5歳馬で連対率は27.6%・複勝率は37.9%です。
阪神大賞典で上位に入るためにはタフなレースに耐えられるスタミナが重要であり、ピークを過ぎた馬では馬券圏内に食い込むことは簡単ではありません。
過去10年で7歳以上の馬は一度も連対していないので、阪神大賞典では5歳以下の馬を中心に馬券を買いたいところです。

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過去10年のほとんどの上位馬が4~5歳馬という結果でした!
特に高確率で馬券に絡んでいる4歳馬の評価を上げてください!
傾向⑤:【脚質】から見る「阪神大賞典」
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
先行 | 4- 5- 4- 24/ 37 | 10.8% | 24.3% | 35.1% |
差し | 1- 3- 0- 17/ 21 | 4.8% | 19.0% | 19.0% |
追い込み | 0- 1- 4- 28/ 33 | 0.0% | 3.0% | 15.2% |
まくり | 5- 1- 0- 0/ 6 | 83.3% | 100.0% | 100.0% |
過去10年の阪神大賞典の脚質別成績を調べると、先行馬が連対率24.3%・複勝率35.1%と好成績を残していました。
阪神大賞典では内回りコースが使用され、最後の直線は約356mと長くはないので、最終コーナーで前にいることが重要になってきます。
ただし、逃げ馬は過去10年で一度も連対していないことから、目標とされる逃げ馬にとっては厳しいレースと言えます。
また、過去10年の勝ち馬のうち5頭は、3~4コーナーでまくりを成功させて勝っていました。
2週目の3コーナーあたりからペースアップし、長く良い脚を使える馬が狙い目です。

編集長
3コーナーあたりから、まくり気味に上がっていける馬が好成績です!