阪神競馬場はJRAの主要4大競馬場の一つで、宝塚記念や大阪杯といったG1が開催されています。
日本屈指のスケールを誇る競馬場であり、馬券でプラス収支を目指すなら攻略は必須となります。
しかし、阪神競馬場の特徴やレース傾向が掴み切れていないという人も意外と多いのではないでしょうか。
そこで、今回は阪神競馬場の特徴やレース傾向を距離別に解説します。
当記事を読んで、阪神競馬場のレース予想のヒントにしてください。
1:阪神競馬場の特徴はスパイラルカーブ!
阪神競馬場は兵庫県宝塚市にあり、2006年に芝外回りコースが新設され、右回りの競馬場としては日本最大の1周距離を誇っています。
また、阪神競馬場の最大の特徴は、第1コーナー及び第2コーナーに設けられているスパイラルカーブです。
スパイラルカーブとは、入口から出口にかけて半径が小さくなる複合曲線によって構成されるコーナーのことで、これによりスピードを落とさずにコーナーへと進入できるようになっています。
阪神競馬場はスパイラルカーブを導入しているので、最後の直線を向いたときに馬群がばらけやすいという特徴があります。
そのため、差し馬の不利が改善され、実力のある差し・追い込み馬が人気通りに活躍しやすいコースです。
阪神競馬場で好成績を残すためには、スパイラルカーブの攻略が必要不可欠です。
2:【阪神芝コース】距離別の特徴や予想のヒントを解説
阪神競馬場には内回りと外回りコースがあり、施行距離によってレース傾向も大きく異なります。
そこで、まずは阪神芝コースの距離別の特徴を解説するので、予想の参考にしてみてください。
2-1:阪神競馬場・芝1200m
阪神競馬場の芝1200mは、内回りコースが使用されます。
スタートから最初のコーナーまでの距離が短いため内枠が有利だと思う人も多いかもしれませんが、実は内枠はそれほど好成績を残していません。
これは、残り200mまでずっと下り坂が続き、スピードに乗りやすく外差しが決まりやすいことが要因として挙げられます。
さらに、ゴール前に急坂が待ち構えているので、軽快に逃げていた馬がゴール前で失速し、差しや追い込みが決まるケースもあるのが特徴です。
2-2:阪神競馬場・芝1400m
阪神競馬場の芝1400mでは、内回りコースが使用されます。
スタートから最初のコーナーまでの距離は長く、外枠発走でも大きな不利を受けることはありません。
ゴール前まで下り坂が続くので、外差しが決まりやすいのも特徴です。
ただし、最後の直線には高低差1.8mの急坂が設けられているので、スタミナも求められるコースです。
平坦なコースで良い成績を残していても、阪神競馬場の坂で苦戦をするケースも見られます。
1400mという短距離でも、ある程度のスタミナを要求される点は覚えておいてください。
2-3:阪神競馬場・芝1600m
阪神競馬場の芝1600mでは、外回りコースが使用されます。
向正面からのスタートとなり、444m走って3コーナーへ突入します。
改修前はパワーを要求されることが多かったのですが、改修後は瞬発力が重要になっているコースです。
上がり勝負のレース傾向が見られ、ラスト3ハロンで切れる末脚を発揮できるかがポイントになります。
特に良馬場となるとその傾向が顕著で、速い上がりで後方からでも差せるコースとなっています。
2-4:阪神競馬場・芝1800m
阪神競馬場の芝1800mでは、外回りコースが使用されます。
2コーナー出口付近のポケットからの発走となり、芝1600mをそのまま200m後ろに下げたコースです。
芝1600mと同様に外差しが決まりやすく、外枠が有利な傾向が見られます。
ただし、直線が長くスピードの出やすいコースなので、そのまま逃げ・先行馬がスピードで押し切ってしまうこともあります。
阪神競馬場の芝1800mでは、スピードや瞬発力に長けた競走馬が好走しやすいのが特徴です。
2-5:阪神競馬場・芝2000m
阪神競馬場の芝2000mでは、内回りコースが使用されます。
スタート地点は正面スタンド前で、スタート直後に急坂があるため前半はペースが上がりにくいという傾向が見られます。
さらに、4回コーナーを回ることになるので、内枠の逃げ・先行馬が好走しやすいコースです。
ただし、阪神競馬場は一般的に馬場が荒れて、時計の掛かる馬場になることも多いのが特徴です。
その場合は内ラチ沿いを通れる内枠にアドバンテージはない状態なので、馬場状態を確認しながら、内枠の逃げ・先行馬を狙うようにしてください。
2-6:阪神競馬場・芝2200m
阪神競馬場の芝2200mでは、内回りコースが使用されます。
スタート地点はスタンド前の直線の右端で、1コーナーまでの距離は約550mあります。
スタート後に1回目の急坂を上り、一周した後のゴール前に2回目の急坂が待ち構えているタフなコースです。
終始息が入りづらく、脚をためにくいコース構造なので、スピードや瞬発力よりもスタミナが重要になります。
特に宝塚記念が開催される6月は雨も降りやすく、馬場も荒れやすいので馬力を競うレースになりやすいのも特徴です。
2-7:阪神競馬場・芝2400m
阪神競馬場の芝2400mでは、外回りコースが使用されます。
芝2000mと同じホームストレッチの半ばからのスタートで、スタート直後に上り坂があります。
2回の急坂を上る必要があり、豊富なスタミナが求められるタフなコースです。
そのため、道中でいかにスタミナを消耗しないかがカギになり、内枠の馬がロスなく立ち回ることも重要になります。
騎手もスタミナ温存を意識するのでスローペースにもなりやすく、ロスなく立ち回った逃げ・先行馬が穴を開けることもコースです。
2-8:阪神競馬場・芝3000m
阪神競馬場の芝3000mでは、内回りコースが使用されます。
向正面からスタートして、内回りコースを1周半するレイアウトです。
3000mを乗り越えるためのスタミナや気性が重要になり、さらにゴール前の急坂でも失速しないパワーも求められます。
最初のコーナーでペースが落ち着くことも多く、2週目の3コーナーあたりからのペースアップに対応できるかも重要です。
2-9:阪神競馬場の芝コースにおける馬券予想のポイント
阪神競馬場にはスパイラルカーブが設けられていて、スピードを落とさずにコーナーへと進入できるようになっています。
そのため、スピード勝負になりやすい傾向があり、瞬発力が求められるコースです。
コーナーで人気馬が不利を受けことも少なくなり、改修前よりも実力を発揮しやすくなっています。
また、阪神競馬場は馬場が荒れやすい傾向もあるので、レース予想の前には馬場状態の確認も怠らないようにしましょう。
3:【阪神ダートコース】距離別の特徴や予想のヒントを解説
次に、阪神競馬場のダートコースについて、距離別の特徴を紹介します。
芝コースとは違う特徴もあるので、レース傾向を掴んで予想のヒントにしてください。
3-1:阪神競馬場・ダート1200m
阪神競馬場のダート1200mでは、スタート後に200mの平坦が続き、そのあと800mが下り坂となっています。
スタート直後からスピードの出しやすいコースなので、前半はハイペースになりやすいのが特徴です。
さらに、ゴール前には急坂が待ち構えているので、バテた逃げ・先行馬を後方にいた馬が捕える展開も多く見られます。
短距離のダート戦では逃げ・先行馬を狙いたいところですが、阪神競馬場のダート1200mでは差し馬の成績が良い点も覚えておいてください。
3-2:阪神競馬場・ダート1400m
阪神競馬場のダート1400mは、2コーナーにある芝のポケットからのスタートとなります。
芝スタートで最初のコーナーまでの距離も長いので、前半はハイペースになる傾向があります。
そのため、ペース次第では逃げ・先行馬が大崩れしてしまうことも珍しくはありません。
前走に小回りの競馬場で負けている差し・追い込み馬の巻き返しが注目されるコースです。
3-3:阪神競馬場・ダート1800m
阪神競馬場のダート1800mは、ホームストレッチの半ばからのスタートとなります。
スタート直後に急坂を上るため、前半でハイペースになることは少ないコースです。
そのため、スタミナを温存していた馬たちが、向正面から一気にロングスパートをかける展開も多く見られます。
後半の末脚勝負になることも多いので、長く良い脚が使えるかがポイントになります。
3-4:阪神競馬場・ダート2000m
阪神競馬場のダート2000mは、1コーナー奥の芝からのスタートになります。
約100mほど芝コースを走った後、ダートに入るレイアウトです。
最初のコーナーまでの距離も長いため、先行争いが落ち着きやすく、逃げ・先行馬が活躍しやすい傾向があります。
最後の直線には急坂が待ち構えているので、内ラチ沿いをロスなく立ち回った馬に注目してください。
3-5:阪神競馬場のダートコースにおける馬券予想のポイント
阪神競馬場のダートコースでは、最後の直線に高低差1.6mの坂があるので、スタミナやパワーが求められます。
坂を苦手とする馬は、活躍するのが難しいコースです。
また、ダートコースは逃げ・先行馬が有利となる傾向もありますが、最後の直線は352.7mと長く、差しが決まりやすいのも特徴です。
ゴール前の急坂で失速してしまう馬も多いので、最後の直線で馬力が発揮できる馬を本命にするよう意識してください。
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