2024年、東京都内で開催される重賞レースの年間スケジュールをまとめました。
中央競馬の「東京競馬場(府中競馬場)」、地方競馬の「大井競馬場(東京シティ競馬)」2箇所それぞれのカレンダー・注目レースをご紹介します。
1:東京競馬場(中央競馬)について
東京競馬場は「府中競馬場」とも呼ばれ、東京都府中市にある中央競馬の競馬場です。
1-1:【2024年版】東京競馬場の年間スケジュール
2024年、東京競馬場では合計29の重賞レースが開催されます。
開催日 | レース名 | 開催地 | コース |
1月28日 | GⅢ根岸S | 東京 | ダ1,400m |
2月4日 | GⅢ東京新聞杯 | 東京 | 芝1,600m |
2月10日 | GⅢクイーンC | 東京 | 芝1,600m |
2月11日 | GⅢ共同通信杯 | 東京 | 芝1,800m |
2月17日 | GⅢダイヤモンドS | 東京 | 芝3,400m |
2月18日 | GⅠフェブラリーS | 東京 | ダ1,600m |
4月21日 | GⅡフローラS | 東京 | 芝2,000m |
4月27日 | GⅡ青葉賞 | 東京 | 芝2,400m |
5月5日 | GⅠNHKマイルC | 東京 | 芝1,600m |
5月11日 | GⅡ京王杯スプリングC | 東京 | 芝1,400m |
5月12日 | GⅠヴィクトリアマイル | 東京 | 芝1,600m |
5月19日 | GⅠオークス | 東京 | 芝2,400m |
5月26日 | GⅠ日本ダービー | 東京 | 芝2,400m |
5月26日 | GⅡ目黒記念 | 東京 | 芝2,500m |
6月2日 | GⅠ安田記念 | 東京 | 芝1,600m |
6月9日 | GⅢエプソムC | 東京 | 芝1,800m |
6月22日 | GⅢ東京ジャンプS | 東京 | ダ1,600m |
10月5日 | GⅢサウジアラビアロイヤルC | 東京 | 芝1,600m |
10月6日 | GⅡ毎日王冠 | 東京 | 芝1,800m |
10月13日 | J・GⅡ東京ハイジャンプ | 東京 | 障3,110m |
10月14日 | GⅡ府中牝馬S | 東京 | 芝1,800m |
10月19日 | GⅢ富士S | 東京 | 芝1,600m |
10月26日 | GⅢアルテミスS | 東京 | 芝1,600m |
10月27日 | GⅠ天皇賞(秋) | 東京 | 芝2,000m |
11月2日 | GⅡ京王杯2歳S | 東京 | 芝1,400m |
11月3日 | GⅡアルゼンチン共和国杯 | 東京 | 芝2,500m |
11月9日 | GⅢ武蔵野S | 東京 | ダ1,600m |
11月16日 | GⅢ東スポ杯2歳S | 東京 | 芝1,800m |
11月24日 | GⅠジャパンC | 東京 | 芝2,400m |
1-2:東京競馬場の注目レース5つ
東京競馬場でも数多くのレースが開催される予定となっておりますが、その中でも注目すべきレースを5つピックアップしました。
1-2-1:フェブラリーステークス(2月18日)
◆フェブラリーステークス2024の動画
毎年2月に開催されるフェブラリーステークス。ダートコースを走る重賞レースとしては、中央競馬の中で最も古い歴史をもつレースです。
古いとはいえ、新設されたのは比較的最近である1984年。ハンデキャップ戦のG3レース「フェブラリーハンデキャップ」として開催されたのが始まりです。
1994年にG2に昇格するとともに名称も現在の「フェブラリーステークス」に変更。
2016年には「ブリーダーズカップ・チャレンジ」指定競争となり、優勝馬はアメリカで開催されている大きなレース「ブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ」への参加優先権が与えられるようになりました。
1-2-2:日本ダービー(5月26日)
◆日本ダービー2023の動画
「東京優駿大競争」の名で1932年に創設され、現在では「東京優駿(日本ダービー)」と呼ばれるレース。
日本ダービーで優勝する事は全競馬関係者にとって最高の栄誉となると言われるほどで、国内で行われるものの中では最も注目が集まるレースです。
優勝賞金は2億円。ジャパンカップ・有馬記念の優勝賞金3億円に次ぎ、日本で3番目に賞金金額が高いレースとなっています。
1-2-3:安田記念(6月2日)
◆安田記念2023の動画
1951年に「安田賞」の名前で創設された歴史のあるレース。現在では、上半期のマイル王(1600mレースのトップ)決定戦として、毎年盛り上がりを見せているレースです。
フェブラリーステークスと同じく、2016年に「ブリーダーズカップ・チャレンジ」の対象競争に指定されており、優勝するとアメリカで開催されるブリーダーズカップ・マイルへの優先出場権を得る事が出来ます。
安田記念の対となる形で、毎年11月に京都競馬場で開催される「マイルチャンピオンシップ」も、下半期のマイル王を決定するレースとして知られています。
1-2-4:天皇賞(秋)(10月27日)
◆天皇賞(秋)2023の動画
天皇賞は年に2回開催されるレースで、「天皇賞(春)」は京都競馬場にて、「天皇賞(秋)」は東京競馬場で開催されています。
第1回は「帝室御賞典(ていしつごしょうてん)」という名で1937年に新設されましたが、天皇賞の前身のレースと言われている「The Emperor’s Cup(エンペラーズカップ)」を含めると、1905年が起源となる非常に歴史あるレースです。
歴史的な背景も数多く存在するレースですが、伝統的に優勝馬には皇室から直々に「楯(プレート)」が贈られます。
2017年の有馬記念では有終の美を飾った「キタサンブラック」が、2016年、2017年の2年間連続で1着を勝ち取りました。
1-2-5:ジャパンカップ(11月24日)
◆ジャパンカップ2023の動画
1981年に新設されたG1レースであるジャパンカップ。
名前にあえて「ジャパン」とつけている通り、日本初の「国際招待競走」として設立されたレースです。
出場資格は、JRA所属馬・選定された一部の地方競馬所属馬の他、出走登録した外国調教馬が10頭まで優先出走できるようになっています。
2016年には「キタサンブラック」が、2017年には元プロ野球選手の佐々木主浩さんが馬主である「シュヴァルグラン」が勝ち星をあげています。
まるで競馬のワールドカップのような位置づけのこのレースですが、何連続も日本の所属馬が優勝しており、2024年の動向に注目が集まるレースです。
2:大井競馬場(地方競馬)について
大井競馬場は「東京シティ競馬」の通称で呼ばれている、品川区に存在する地方競馬場です。
岩手県の盛岡競馬場を除いて、地方競馬場には芝コースがありません。大井競馬場にも芝コースはなく、全てダートのコースにて開催されます。
2-1:【2024年版】大井競馬場の年間スケジュール
2024年に大井競馬場では、28の重賞レースが開催されます。
開催日 | レース名 | 開催地 | コース |
1月24日 | 金盃 | 大井 | 2,600m |
2月14日 | 雲取賞 | 大井 | 1,800m |
2月28日 | フジノウェーブ記念 | 大井 | 1,400m |
3月20日 | 京浜盃 | 大井 | 1,700m |
4月09日 | ブリリアントカップ | 大井 | 1,800m |
4月10日 | 東京スプリント | 大井 | 1,200m |
4月24日 | 羽田盃 | 大井 | 1,800m |
4月25日 | 東京プリンセス賞 | 大井 | 1,800m |
5月15日 | 大井記念 | 大井 | 2,000m |
6月5日 | 東京ダービー | 大井 | 2,000m |
6月26日 | 帝王賞 | 大井 | 2,000m |
7月10日 | 優駿スプリント | 大井 | 1,200m |
7月31日 | サンタアニタトロフィー | 大井 | 1,600m |
8月14日 | 黒潮盃 | 大井 | 1,800m |
9月10日 | ゴールドジュニア | 大井 | 1,400m |
9月11日 | アフター5スター賞 | 大井 | 1,500m |
9月12日 | 東京記念 | 大井 | 2,400m |
10月01日 | レディスプレリュード | 大井 | 1,800m |
10月02日 | ジャパンダートクラシック | 大井 | 2,000m |
10月03日 | 東京盃 | 大井 | 1,200m |
11月03日 | JBCクラシック | 大井 | 2,000m |
10月16日 | マイルグランプリ | 大井 | 1,600m |
11月6日 | ハイセイコー記念 | 大井 | 1,600m |
12月04日 | 勝島王冠 | 大井 | 1,800m |
12月05日 | ジェムストーン賞 | 大井 | 1,200m |
12月29日 | 東京大賞典 | 大井 | 2,000m |
12月30日 | 東京シンデレラマイル | 大井 | 1,600m |
12月31日 | 東京2歳優駿牝馬 | 大井 | 1,600m |
2-2:大井競馬場の注目レース5つ
中央競馬と違い、開催曜日が土日という決まりが無いのが地方競馬の特徴の1つ。こちらでも数々のレースがありますが、注目のレースを5つピックアップします。
2-2-1:東京ダービー(6月5日)
◆東京ダービー2023の動画
1955年に「春の鞍」という名前で創設された歴史あるレース。
1964年に現在の名前に近い「東京都ダービー」という名前に変更され、翌々年の1996年に「東京ダービー」となりました。
本レースで上位2着に入賞した競走馬には、後述の「ジャパンダートクラシック」への優先出走権が付与されます。
2-2-2:帝王賞(6月26日)
◆帝王賞2023の動画
正式名称は「農林水産大臣賞典 帝王賞」となっており、名前の通り農林水産大臣より寄贈賞があります。
1978年から続けられている歴史のあるレースで、1986年からは「中央競馬招待競走」として指定され、一定の基準を満たしたJRA所属馬が出走可能となりました。
全国のダート競争の強者たちが集い、上半期のダートチャンピオンを決定する重要なレースです。
2-2-3:ジャパンダートクラシック(10月02日)
◆ジャパンダートクラシック2023の動画
正式名称は帝王賞と同じく「農林水産大臣賞典 ジャパンダートダービー」。比較的新しいレースで、1999年より毎年開催されています。
2024年にジャパンダートダービーからジャパンダートクラシックへ名称変更。
2000年代前半にはあの武豊が3度の優勝を勝ち取っており、現在でも本レースで最も優勝回数の多い騎手として歴史に名を刻んでいます。
2016年からJRA所属馬の出走枠が7頭まで広がって、毎年盛り上がりを見せています。
2-2-4:マイルグランプリ(10月16日)
◆マイルグランプリ2020の動画
特別区競馬組合が主催する重賞競走の1つである「マイルグランプリ」。こちらも1995年に創設された、比較的新しいレースです。
2020年より開催時期を10月中旬から7月下旬開催に変更になした。
2016年、2017年と2年連続で「セイスコーピオン」が連覇を飾りました。
2-2-5:東京大賞典(12月29日)
◆東京大賞典2023の動画
東京ダービーと対となる形で、1955年に「秋の鞍」として創設されたのが始まりで、東京ダービーと同じく60年以上続く歴史のあるレースです。
1964年からは12月29日の開催として固定され、日本競馬の1年を締めくくるレースとして広く名前が知られています。
2014年には、初めて海外競走馬である「ソイフェット」を迎え、さらなる盛り上がりを見せました。
まとめ
東京競馬場、大井競馬場で開催される重賞レースについてまとめました。
それぞれの注目レースとしてピックアップしたもの以外にも、魅力のあるレースは数多くありますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
またどちらの競馬場も、競馬ファン以外の方も楽しめるアミューズメント施設としても有名な場所ですので、関東近郊の方、また東京に足を運ぶ機会がある競馬ファンの方は、是非一度現地を訪れてみてはいかがでしょうか。