ジャパンダートダービー2023で注目の血統は?過去のデータから有利な血統を解説!

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ジャパンダートダービーは、大井競馬場のダート2000mで行われるレースです。

中央競馬の競馬場とは違うレイアウトであり、地方競馬ならではの能力も求められます。

しかし、大井競馬場でのレースが初めてという馬も多く、予想をする際には血統から適性を見極めなければいけません。

そこで、今回の記事では2023年ジャパンダートダービーで注目しておくべき血統やおすすめの買い方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

鶴谷義雄(デイリー馬三郎予想家)

【この記事の監修者】
鶴谷義雄(デイリー馬三郎予想家)

山口県出身、1969年デイリースポーツ入社。入社後、岡部幸雄から始まり、蛯名正義、横山典弘などの騎手たちとの信頼関係を築く。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われている。
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ジャパンダートダービー2023の出走予定馬情報

今年も、3歳ダート王者決定戦のジャパンダートダービーが開催されます。

将来が期待されているダート馬たちが集まる中で、優勝候補として多くの注目を集めているのが、ジャスティファイ産駒の「ユティタム」です。

父ジャスティファイは、史上13頭目のアメリカクラシック三冠を達成した名馬です。

「ユティタム」はそんな偉大な名馬の産駒としても注目を集め、2021年のセレクトセールにおいて2億2,000万円と高額落札されました。

期待の良血馬として出走したデビュー戦では惜しくも2着に敗れましたが、そこからは破竹の勢いで3連勝し、オープンクラス入りを果たしています。

前走の青竜Sでは3番手から上がり最速タイムを記録し、大物感を漂わせている一頭です。

また、兵庫チャンピオンシップの勝ち馬「ミトノオー」も期待を集めています。

2戦目のオキザリス賞では11着と大敗してしまいましたが、それ以外は全て勝利し、5戦4勝の好成績を残しています。

特に前走の兵庫チャンピオンシップは、2着に6馬身差をつける圧倒的な勝ち方で勝利しました。

ダート中距離が得意舞台なので、大井2000mとの相性も良さそうです。

その他、5戦5勝で地元大井のスターホースである「ミックファイア」、兵庫チャンピオンシップ2着馬「キリンジ」なども出走します。

3歳ダート王者決定戦に相応しいメンバーが揃ったので、楽しみな一戦となりそうです。

ジャパンダートダービーで注目の血統は?

競馬で馬券を当てるためには、血統面からの考察も重要です。

そこで、ジャパンダートダービーで注目の血統を過去のレースデータを基に解説していきます。

昨年はサンデーサイレンス系のワンツーフィニッシュ

2022年のジャパンダービーでは、4番人気ノットゥルノが1着、3番人気ペイシャエスが2着という結果になりました。

この2頭に共通しているのは、父系がサンデーサイレンス系であるということです。

ノットゥルノの父はハーツクライで、サンデーサイレンスの後継種牡馬として、多くのG1馬を輩出しています。

また、ペイシャエスの父はエスポワールシチーで、エスポワールシチーの祖父がサンデーサイレンスとなります。

サンデーサイレンスは芝・ダート問わず活躍馬を輩出していて、芝路線だけでなく、ダート路線でも注目の血統です。

ジャパンダートダービーが行われる大井競馬場は、最後の直線が長い競馬場なので、芝レース並みの瞬発力も求められます。

末脚勝負の展開でも差し切れるほどのスピードが重要となり、サンデーサイレンス系にとっては絶好の舞台と言えます。

そのため、今年のジャパンダートダービーでも、父系がサンデーサイレンス系の馬を積極的に狙いたいところです。

スタミナ豊富な血統が好走

ジャパンダートダービーが行われる大井競馬場のダート2000mは、スタミナが必要なタフなコースとしても有名です。

そのため、過去の好走馬の血統面を見ても、スタミナ系の血統の馬が好走する傾向が見られます。

例えば、昨年のジャパンダートダービーの勝ち馬ノットゥルノは、ハーツクライ産駒です。

ハーツクライは芝の中長距離路線で多くの活躍馬を輩出している種牡馬で、産駒は距離が長ければ長いほど良いという傾向があります。

ノットゥルノ自身も父から豊富なスタミナを受け継いでいて、それがジャパンダートダービーでの好成績に繋がったと考えられます。

また、2021年のジャパンダートダービーで2着に入った「ゴッドセレクション」は、ノヴェリスト産駒です。

ノヴェリストはサンクルー大賞、キングジョージVI世&クイーンエリザベスSなどを制し、欧州で活躍した名馬です。

欧州のタフな馬場で好結果を残せるスタミナは、ジャパンダートダービーでも活きてきます。

ジャパンダートダービーでは長距離を走れるほどのスタミナが要求されるので、芝・ダート問わず長距離が得意な血統が狙い目と言えそうです。

東京競馬場への適性にも注目

ジャパンダートダービーは大井競馬場で行われるレースですが、東京競馬場での実績も関係すると考えられます。

なぜなら、大井競馬場は地方競馬最大の直線を誇る競馬場で、東京競馬場に似たコース特徴があるからです。

これは血統面にも表れていて、過去10年の勝ち馬のうち2勝をゴールドアリュール産駒が挙げていました。

ゴールドアリュールは数多くの名ダート馬を輩出している種牡馬ですが、ゴールドドリーム、コパノリッキーといったフェブラリーSの勝ち馬を出しています。

フェブラリーSが開催される東京競馬場を得意としている産駒が多く、それがジャパンダートダービーでの好結果に繋がっていると考えられます。

大井競馬場と東京競馬場とでは、右回りと左回りの違いこそあるものの、共に直線が長く最後の末脚が重要になるコースです。

直線が長い分、距離以上のスタミナが求められるので、東京競馬場で好成績を残していれば、ダート2000mを走り切れるスタミナがあるとも考えることができます。

そのため、ジャパンダートダービーでは出走馬の東京競馬場での実績や血統面からの東京競馬場への適性にも注目してください。

ジャパンダートダービー2023で注目血統を持つダークホース2頭

今年のジャパンダートダービーにも、血統面で注目したい穴馬が出走しています。

そこで、ここからは2023年のジャパンダートダービーで押さえておきたい血統が向いているダークホースを紹介します。

血統が向くダークホース①:オーロイプラータ

オーロイプラータ
性齢 牡3歳
通算成績 9戦3勝
主な勝鞍 2勝クラス・鷹取特別/td>
リアルインパクト
ポカリスペル
母の父 シングスピール

「オーロイプラータ」は、リアルインパクト産駒の3歳牡馬です。

2022年7月に小倉競馬場の芝1800m戦でデビューしました。

デビュー戦で9着に敗れたため、2走目からダート路線へと転向。ダート2戦目で2着に8馬身差を付ける圧倒的な走りで、初勝利を挙げました。

さらに、今年の3歳1勝クラスで2勝目を挙げると伏竜S、鳳雛Sで5着と、オープンクラスのレースで掲示板を確保しています。

そして、前走の鷹取特別で古馬相手に3勝目を挙げ、非凡な能力を持っていることは間違いありません。

ダート2000mに距離延長したことでパフォーマンスを上げているので、タフな大井競馬場との相性も良さそうです。

後方からレースを進めるタイプではありますが、直線が長い大井競馬場なら上位に入る可能性はありそうです。

血統が向くダークホース②:テーオーリカード

テーオーリカード
性齢 牡3歳
通算成績 7戦3勝
主な勝鞍 3歳以上2勝クラス
パイロ
ナナイロボタン
母の父 ネオユニヴァース

「テーオーリカード」は、パイロ産駒の3歳牡馬です。

2022年9月に中京競馬場ダート1800m戦でデビューし、6番人気という低評価を覆して1着となりました。

その後は1勝クラスで留まってしまったものの、2走目の3歳1勝クラスを制し、前走の3歳以上2勝クラスも勝って2連勝を達成しています。

近走2走はいずれも逃げ切り勝ちと、逃げて結果を残している点は地方競馬のレースでもプラス材料になります。

重賞レースへの出走はありませんが、前走は古馬に混じって勝利しているので、重賞で好走してもおかしくない実力の持ち主です。

パイロ産駒はダート戦で好成績を残していますが、地方競馬場を特に得意としています。

大井2000mという条件でさらにパフォーマンスを上げてもおかしくないので、上位人気馬へ迫る展開に期待したいところです。

まとめ

ジャパンダートダービーは、3歳ダート三冠に位置付けられているレースです。

大井競馬場が舞台であることから、地方競馬場への高い適性が求められます。

中央競馬で良い成績を残しているから好走しやすいとも言いきれず、血統などから大井への適性を見極めなけばいけません。

大井はタフなコースとしても知られ、過去の勝ち馬の血統を見ても、スタミナ豊富な血統が好成績を残していました。

そのため、ジャパンダートダービーでは中長距離で好成績を残している血統を積極的に狙いたいところです。