騎手は一般的に身長が低い方が望ましいと言われています。
騎手の身長はレースの勝敗に影響を与えるのでしょうか。
この記事では、騎手は身長が低い方がよいと言われる理由や、現役で活躍中の騎手の身長などについて紹介します。
また、身長が高い騎手がどのようにして活躍してきたかも解説しますので、是非最後までお読みください。
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1:騎手は身長が低い方が望ましい⁉
騎手は身長が低い方が望ましいといわれることがありますが、実際はどうなのでしょうか。
競馬は馬の走る速さを競う競技であって、一見騎手の身長は関係ないように感じるかもしれません。
1-1:リーディングジョッキー上位3名の身長
まず、2021年10月現在のリーディングジョッキー上位3名の身長を見ていきましょう。
騎手名 | 2021年勝利数 | 身長 |
---|---|---|
C.ルメール 騎手 | 157回 | 163.0cm |
川田将雅 騎手 | 124回 | 159.0cm |
福永祐一 騎手 | 116回 | 160.0cm |
3名とも160cm前後で、日本の成人男性の平均身長がおよそ171cmである点を考慮すると、平均身長より10cmほど低いことがわかります。
このことからも、騎手は身長が低い方が望ましいと考えられます。
ここで挙げた3名に限らず、騎手の多くは身長160cm前後で、165cmあれば比較的高い方です。
1-2:身長が低い方がいい理由
なぜ身長が低い方がよいのでしょうか。
競馬は馬が走る速さを競う種目である以上、騎手の身長は関係ないように思えますよね。
実際に、身長が低いからといってレースで勝ちやすくなるわけではありません。
ポイントとなるのは身長ではなく体重です。
競馬ではレース毎に斤量(騎手の体重と騎手が身に付ける馬具の重さの合計)が定められており、それを超えるとレースに出場できません。
斤量は多くのレースで52~58kg程度であるため、騎手は50kg程の体重を維持する必要があります。
身長が高いとその分体重も増えてしまい、斤量を超えないよう体重を維持することが困難になります。
体重維持の観点から騎手の身長は低い方が望ましいとされているのです。
なお、斤量より体重が低い分には問題ありません。
また、軽ければ軽いほど有利になるわけでもありません。
馬具の中に板状の重りを入れて重さを調整するため、最終的に馬が背負う重さは同じになります(ハンデ戦など一部例外を除く)。
1-3:身長が高い名騎手もいる
騎手は身長が低い人しかいないのかというと、そうではありません。
名騎手として名高い武豊騎手の身長は約170cmであり、ほぼ日本人男性平均身長であり、騎手としては高身長だといえます。
また、武豊騎手の弟である武幸四郎元騎手は身長約177cmであり、日本人男性の平均よりも高い身長ですが、騎手として10年以上活躍しました。
このことから、身長が170cm以上あっても騎手として活躍することは十分可能だといえます。
2:体重管理によって身長を補うことも可能
先述のとおり、斤量をクリアしやすいという理由で騎手は身長が低い方が望ましいといえます。
しかし、武幸四郎元騎手のように身長が高くても体重管理を徹底することで、騎手として長く活躍することは可能です。
2021年のリーディングジョッキーに近い騎手上位3名は身長が160cm前後、体重は50kg台前半でしたが、比較的高身長である武豊騎手や武幸四郎元騎手の体重は以下のとおりです。
騎手名 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
C.ルメール 騎手 | 163.0cm | 53.0kg |
川田 将雅 騎手 | 159.0cm | 51.0kg |
福永 祐一 騎手 | 160.0cm | 52.0kg |
武 豊 騎手 | 170.0cm | 51.0kg |
武 幸四郎 元騎手 | 177.0cm | 52.0kg |
注目したい箇所は、身長が170cm、177cmと高くなっていっても、体重はほとんど同じです。
身長が170cm以上あって体重が50kg前後の人は普段なかなか見ませんよね…。
加えて騎乗に必要な筋肉は落とすわけにはいかないため、筋肉を落とさずに体重を落とす減量が求められ、通常のダイエットよりもハードであると考えられます。
また、年齢を重ねると体重も落ちにくくなるため、いばらの道といえるほど困難であるはずです。
徹底した体重管理によって身長が高くても騎手として活躍することは可能ですが、非常に強い精神が求められます。
3:身長制限はないが体重制限はある
競馬では身長の制限はなく、ルール上体重にも制限はありません。
しかし、先述のとおり競馬のレースでは斤量が定められているため、実質体重制限があるといってもよいでしょう。
また、騎手になるためには競馬学校に通う必要があり、入学条件に体重(年齢によって基準は異なる)があります。
つまり、体重を一定以下に落とさないと騎手になるためのスタートラインにも立てないということです。
身長制限があるわけではありませんが、体重制限は実質存在するため、現実的に体重制限をクリアできる身長である必要があります。
4:身長が高い騎手はとりわけ体重管理を徹底している
騎手にとって体重管理は避けられない仕事のようなものであり、日々向き合う必要があるものです。
日本人男性の平均体重は、年齢によって異なりますが65kg~70kg程度です。
対して騎手は50kg前後を維持する必要があるため、身長が高くない騎手でも決して簡単とはいえないはずです。
身長が高い騎手にとってはそれ以上に体重管理は困難であり、1日1食生活や、毎日のように何時間もサウナで過ごすといった、過酷な日々を送っています。
また、当日は水すら控えるといった、通常のダイエットでは考えられない過酷な減量が行われることもあります。
仮に体重管理が不十分でレース当日に斤量を超えてしまうと、騎乗停止や罰金などのペナルティが課せられることがあります。
加えて、調教師や馬主から信頼されなくなり、依頼が来なくなってしまうかもしれません。
身長が高い騎手は体重が重くなりやすい分、こういったリスクを特に考慮しなければならないはずです。
まとめ
現役で活躍する騎手の多くは比較的身長が低いことから、騎手は身長が低い方が望ましいと判断できます。
身長制限があるわけではなく、身長が低い方がレースで有利になるわけではありません。
騎手は体重を50kg前後に保つ必要があり、身長が高いと体重管理が困難になることが主な理由です。
しかし、身長が高くても活躍している騎手はいます。
名騎手として有名な武豊は身長170cm、弟の武幸太郎は身長177cmですが、共に体重50kg台前半を維持してきました。
身長が高いからといってレースで不利になることはありませんが、体重維持がより過酷なものになります。