
マーチステークスは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G3)です。
1994年にダート適性馬の目標となるレースとして創設され、重賞で実績を残しているダート馬が多く出走します。

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接戦になることが多いハンデキャップ重賞としても注目です!
今回は2023年マーチステークスへ向けて、過去10年のデータを基にしたレース傾向を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
Contents
「マーチステークス」予想に使えるコースの特徴
マーチステークス(G3) | |||
競馬場 | 中山競馬場 | コース | ダート 1800m |
---|---|---|---|
性齢 | 4歳以上 | 負担重量 | ハンデ |
マーチステークスは、中山競馬場のダート1800mで施行されます。
中山競馬場のダート1800mは、ホームストレッチの入り口からスタートし2度の坂越えがあり、ダートコースであることも加え、スタミナを要求されるタフなコースです。
特にパサパサと乾いた砂の良馬場の場合は、レース終盤でバテてしまう馬も多く、かなりのスタミナとパワーが要求されます。
枠順については1200mと同様に大きな有利不利は見られないので、内で馬群に揉まれない外枠の馬を狙ってみるのも一つの手です。
上位に入るためにはかなりのスタミナが必要なので、距離延長組よりも距離短縮組の評価を上げるようにしましょう。
「マーチステークス」過去3年のレース結果
2021年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | レピアーウィット | 牡6 | 石橋脩 | 6 | 21.4 |
2 | 6 | 12 | ヒストリーメイカー | 牡7 | 内田博 | 2 | 11.5 |
3 | 7 | 14 | メモリーコウ | 牝6 | 古川吉 | 3 | 13.4 |
2020年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 12 | スワーヴアラミス | 牡5 | 藤岡康 | 1 | 2.7 |
2 | 1 | 2 | クリンチャー | 牡6 | 石橋脩 | 4 | 7.7 |
3 | 2 | 4 | レピアーウィット | 牡5 | 石川 | 8 | 28.4 |
2019年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 10 | サトノティターン | 牡6 | 石橋脩 | 7 | 14.9 |
2 | 6 | 12 | ロンドンタウン | 牡6 | 吉田隼 | 11 | 28.4 |
3 | 6 | 11 | リーゼントロック | 牡8 | 松岡 | 12 | 47.5 |
近年のマーチステークスでは、ハンデキャップ重賞らしく荒れる傾向が見られます。
2022年マーチステークスは、1着に2番人気メイショウハリオが入ったものの、2着に12番人気ケンシンコウが飛び込んで紐荒れの結果となりました。
また、2021年のマーチステークスは6番人気と低評価だったレピアーウィットが1着。単勝オッズ1.4倍と圧倒的な支持を受けていた1番人気のアメリカンシードはまさかの着外に沈んでいます。
マーチステークスは荒れやすいハンデキャップ重賞であり、伏兵馬が台頭するケースも珍しくありません。
人気薄の穴馬も馬券に絡めながら、高配当を狙いたいところです。
●2022年は12番人気が2着
●2021年は単勝オッズ1.4倍の1番人気が着外
「マーチステークス」過去10年のデータとレース傾向
マーチステークスで馬券を当てるためには、過去データからレース傾向を掴んでおくことが大切です。
そこで、マーチステークスの過去10年のデータをまとめてみましたので、レース予想の参考にしてください。
傾向①:【血統】から見る「マーチステークス」
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
キングカメハメハ | 2- 1- 1-15/19 | 10.5% | 15.8% | 21.1% |
シンボリクリスエス | 2- 0- 0- 7/ 9 | 22.2% | 22.2% | 22.2% |
パイロ | 1- 2- 0- 2/ 5 | 20.0% | 60.0% | 60.0% |
ハーツクライ | 1- 0- 1-10/12 | 8.3% | 8.3% | 16.7% |
ヘニーヒューズ | 1- 0- 1- 1/ 3 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
シニスターミニスター | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
クロフネ | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
アドマイヤマックス | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
カネヒキリ | 0- 1- 1- 6/ 8 | 0.0% | 12.5% | 25.0% |
エンパイアメーカー | 0- 1- 1- 2/ 4 | 0.0% | 25.0% | 50.0% |
過去10年のマーチステークスでの種牡馬別成績を調べると、最も勝ち馬を多く輩出していたのはキングカメハメハとシンボリクリスエスでした。
キングカメハメハとシンボリクリスエスは、過去10年で2頭の勝ち馬を輩出しています。
どちらもダート中距離を得意とする産駒が多いのが特徴なので、ダートの中距離重賞であるマーチステークスでは、シンボリクリスエス産駒、キングカメハメハ産駒に注目です。
また、パイロ産駒も過去10年で3頭が連対する活躍を見せています。
パイロ産駒はダート短距離戦での活躍馬が多いですが、1800mまではこなせる傾向があるので、ダート1800mで行われるマーチステークスではパイロ産駒にも警戒してください。

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キングカメハメハとシンボリクリスエスはダート中距離で好成績を残している種牡馬なので、マーチステークスでも要チェックです!
傾向②:【枠順】から見る「マーチステークス」
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 2-17/20 | 0.0% | 5.0% | 15.0% |
2枠 | 3- 2- 2-13/20 | 15.0% | 25.0% | 35.0% |
3枠 | 0- 1- 2-16/19 | 0.0% | 5.3% | 15.8% |
4枠 | 1- 0- 1-18/20 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
5枠 | 1- 1- 0-18/20 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
6枠 | 2- 2- 2-14/20 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
7枠 | 0- 1- 2-17/20 | 0.0% | 5.0% | 15.0% |
8枠 | 3- 2- 0-15/20 | 15.0% | 25.0% | 25.0% |
マーチステークスの過去10年の枠番別成績を調べると、2枠が連対率25.0%・複勝率35.0%と好成績を残していました。
中山ダート1800mはスタミナが要求されるタフなコースなので、距離ロスの少ない内枠が有利です。
ただし、内ラチ沿いで揉まれる1枠については、連対率5.0%・複勝率15.0%とやや苦戦傾向にあります。
そのため、マーチステークスでは最内枠ではなく、2枠に入った馬を狙いたいところです。
また、大外枠の8枠も連対率25.0%・複勝率25.0%と好成績を残していました。
馬群に揉まれない外枠の馬はストレスなく走ることができ、最後までスタミナを温存できるので、外枠の馬にも警戒が必要です。

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大外枠が好成績を残しています!
馬群で揉まれて消耗しない大外枠は狙い目です!
傾向③:【人気】から見る「マーチステークス」
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1- 1- 2- 6/ 10 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
2番人気 | 3- 3- 1- 3/ 10 | 30.0% | 60.0% | 70.0% |
3番人気 | 1- 0- 3- 6/ 10 | 10.0% | 10.0% | 40.0% |
4番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気 | 2- 1- 0- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
7~9人気 | 2- 0- 1- 27/ 30 | 6.7% | 6.7% | 10.0% |
10~12人気 | 1- 2- 3- 24/ 30 | 3.3% | 10.0% | 20.0% |
13~15人気 | 0- 0- 0- 30/ 30 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16~18人気 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
マーチステークスの過去10年の単勝人気別成績を調べると、1番人気は連対率20.0%・複勝率40.0%と苦戦していました。
過去10年で1番人気が勝利したのは一度だけなので、マーチステークスでは1番人気の過信は禁物です。
また、10~12番人気は複勝率20.0%と人気薄ながら、かなり馬券に絡んでいます。
過去10年で10番人気以下の馬が6頭も馬券圏内に入っているので、マーチステークスでは10番人気以下の穴馬の激走にも注目です。

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過去10年の結果から、予想が難しいハンデキャップ重賞であることがわかりますね!
傾向④:【馬齢】から見る「マーチステークス」
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 1- 2- 2- 24/ 29 | 3.4% | 10.3% | 17.2% |
5歳 | 3- 2- 2- 25/ 32 | 9.4% | 15.6% | 21.9% |
6歳 | 5- 5- 3- 37/ 50 | 10.0% | 20.0% | 26.0% |
7歳 | 1- 1- 2- 22/ 26 | 3.8% | 7.7% | 15.4% |
8歳 | 0- 0- 2- 11/ 13 | 0.0% | 0.0% | 15.4% |
過去10年のマーチステークスにおける年齢別成績を調べると、6歳馬が連対率20.0%・複勝率26.0%と好成績を残していました。
ほとんどの古馬重賞では年齢の若い4~5歳馬が好成績を残していますが、マーチステークスでは6歳馬の成績が最も良くなっています。
マーチステークスのようなダート戦は、ダートを上手にこなすキャリア豊富な馬が好走する傾向にあります。
充実期を迎えている4歳馬が有利とは言えないデータであり、むしろ経験豊富な6歳馬を積極的に狙いたいところです。

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ある程度年齢を重ねた方が成績が良いという特徴的なデータになっていました!
傾向⑤:【脚質】から見る「マーチステークス」
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 1- 0- 9/ 11 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
先行 | 5- 4- 3- 24/ 36 | 13.9% | 25.0% | 33.3% |
差し | 3- 3- 7- 44/ 57 | 5.3% | 10.5% | 22.8% |
追い込み | 1- 0- 1- 50/ 52 | 1.9% | 1.9% | 3.8% |
まくり | 0- 2- 0- 1/ 3 | 0.0% | 66.7% | 66.7% |
過去10年のマーチステークスの脚質別成績を調べると、先行馬が連対率25.0%、複勝率33.3%と最も良い成績を残していました。
中山競馬場は直線が短く、さらにダート戦であることを考慮すると、最後の直線までには先頭争いに加わっておきたいところです。
また、差し馬は複勝率こそ 22.8%と高いものの、連対率は10.5%でこれは逃げ馬を下回る成績です。
マーチステークスで勝ち負けをするためには、逃げ・先行のように前でレースを進める脚質であることが重要と言えます。

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レース終盤での巻き返しは難しいコースです!
前で積極的な競馬をする騎手や馬を狙いたいところですね!