
ニュージーランドトロフィーは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G2)です。
NHKマイルCのトライアルレースに指定されていて、優先出走権を目指して短距離路線で実績を残している3歳馬たちが出走します。

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初期には1997年にシーキングザパール、1998年にエルコンドルパサーが勝利していて、スターホースの誕生にも注目です!
今回は2023年ニュージーランドトロフィーへ向けて、過去10年のデータを基にしたレース傾向を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
Contents
「ニュージーランドトロフィー」予想に使えるコースの特徴
ニュージーランドトロフィー(G2) | |||
競馬場 | 中山競馬場 | コース | 芝 1600m |
---|---|---|---|
性齢 | 3歳牡馬・牝馬 | 負担重量 | 馬齢 |
ニュージーランドトロフィーは、中山競馬場の芝1600mで施行され、外回りコースが使用されます。
スタート地点から最初のコーナーまでの距離が短いため、外を回らされる外枠は不利となり、基本的には内枠が好走しやすいコースです。
先行争いは激しくなりやすく、3コーナーまで終始下り坂になるので、ペースが落ちづらいという特徴があります。
また、ゴール前の急坂でも失速しないパワーやタフなコースでもバテないスタミナ、小回りへの適性なども重要になってきます。
JRAの芝1600mのコースの中では、コーナーが3回と独特な形態なので、中山芝1600mのスペシャリストを見つけ出すことが大切です。
「ニュージーランドトロフィー」過去3年のレース結果
2022年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 6 | ジャングロ | 牡3 | 武豊 | 3 | 7.0 |
2 | 1 | 1 | マテンロウオリオン | 牡3 | 横山典 | 1 | 2.3 |
3 | 6 | 7 | リューベック | 牡3 | 吉田隼 | 6 | 11.5 |
2021年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 6 | バスラットレオン | 牡3 | 藤岡佑 | 2 | 3.2 |
2 | 8 | 15 | タイムトゥヘヴン | 牡3 | Mデム | 3 | 6.2 |
3 | 1 | 2 | シティレインボー | 牡3 | 横山典 | 11 | 52.9 |
2020年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 11 | ルフトシュトローム | 牡3 | 石橋脩 | 2 | 4.6 |
2 | 7 | 14 | シーズンズギフト | 牝3 | 津村 | 5 | 7.2 |
3 | 8 | 16 | ウイングレイテスト | 牡3 | 横山武 | 7 | 13.8 |
ニュージーランドトロフィーは3歳春の時期に行われる重賞レースであり、信頼度の高い人気馬を見つけることも難しいと言えます。
2022年のニュージーランドトロフィーでは1番人気マテンロウオリオンが2着を確保したものの、2021年と2020年は1番人気が馬券圏外へと飛びました。
そのため、1番人気に支持されているからといって、実力を過大評価するのは避けたいところです。
また、2021年は11番人気シティレインボーが3着、2020年は7番人気ウイングレイテストが3着に入っていて、人気薄の穴馬も上位に食い込んでいます。
ニュージーランドトロフィーでは上位人気馬の過信は避け、人気に囚われないで各馬の能力を純粋に評価したいところです。
●2021年は11番人気が3着、2020年は7番人気が3着
●2021年と2020年は1番人気が馬券圏外
「ニュージーランドトロフィー」過去10年のデータとレース傾向
ニュージーランドトロフィーで馬券を当てるためには、過去データからレース傾向を掴んでおくことが大切です。
そこで、ニュージーランドトロフィーの過去10年のデータをまとめてみましたので、レース予想の参考にしてください。
傾向①:【血統】から見る「ニュージーランドトロフィー」
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 1- 1- 0- 1/ 3 | 33.3% | 66.7% | 66.7% |
ショウナンカンプ | 1- 1- 0- 0/ 2 | 50.0% | 100.0% | 100.0% |
キングカメハメハ | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
キンシャサノキセキ | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
ヘニーヒューズ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ブライアンズタイム | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ジョーカプチーノ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
キズナ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
Tale of the Cat | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
More Than Ready | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
過去10年のニュージーランドトロフィーでの種牡馬別成績を調べると、10頭の勝ち馬の種牡馬は全て異なっていました。
大きなデータの偏りは見られませんでしたが、その中でも多く馬券に絡んでいたのがディープインパクト産駒とショウナンカンプ産駒です。
特にディープインパクト産駒は切れ味鋭い末脚が武器であり、一瞬の切れが求められる中山マイル戦では無視できません。
また、キンシャサノキセキやヘニーヒューズなど短い距離で活躍馬を輩出している種牡馬からも勝ち馬が出ていて、ニュージーランドトロフィーでは高いスピード能力を遺伝させている種牡馬を狙いたいところです。

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仕上がりが早いディープインパクト産駒には特に注目です!
傾向②:【枠順】から見る「ニュージーランドトロフィー」
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 1- 1-13/16 | 6.3% | 12.5% | 18.8% |
2枠 | 0- 3- 3-13/19 | 0.0% | 15.8% | 31.6% |
3枠 | 4- 0- 1-14/19 | 21.1% | 21.1% | 26.3% |
4枠 | 1- 1- 0-17/19 | 5.3% | 10.5% | 10.5% |
5枠 | 0- 2- 0-16/18 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
6枠 | 3- 0- 2-15/20 | 15.0% | 15.0% | 25.0% |
7枠 | 1- 1- 0-18/20 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
8枠 | 0- 2- 3-15/20 | 0.0% | 10.0% | 25.0% |
ニュージーランドトロフィーの過去10年の枠番別成績を調べると、最も好成績を残していたのは2枠で、連対率15.8%・複勝率31.6%でした。
また、1枠こそ連対率12.5%・複勝率18.8%と特別成績が良いわけではありませんが、3枠は連対率21.1%・複勝率26.3%と好成績を残しています。
中山芝1600mは基本的に内枠が有利なので、ニュージーランドトロフィーでは3枠から内側の枠を狙いたいところです。
ただし、大外の8枠は過去10年で一頭も勝ち馬を出ていないものの、複勝率は25.0%と3着以内に食い込む確率は高くなっています。
頭で買うのは難しいかもしれませんが、3連複や3連単などの馬券には絡めるようにしてください。

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2枠と3枠が好成績なので内枠が有利と言えますね!
傾向③:【人気】から見る「ニュージーランドトロフィー」
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1- 3- 0- 6/ 10 | 10.0% | 40.0% | 40.0% |
2番人気 | 5- 0- 2- 3/ 10 | 50.0% | 50.0% | 70.0% |
3番人気 | 1- 3- 0- 6/ 10 | 10.0% | 40.0% | 40.0% |
4番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
6番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
7~9人気 | 1- 1- 3- 25/ 30 | 3.3% | 6.7% | 16.7% |
10~12人気 | 1- 0- 3- 25/ 29 | 3.4% | 3.4% | 13.8% |
13~15人気 | 0- 1- 0- 25/ 26 | 0.0% | 3.8% | 3.8% |
16~18人気 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ニュージーランドトロフィーの過去10年の単勝人気別成績を調べると、2番人気が連対率50.0%・複勝率70.0%と好成績を残していました。
これは1番人気の連対率40.0%・複勝率40.0%を上回る成績なので、ニュージーランドトロフィーでは1番人気よりも2番人気の評価を上げたいところです。
また、7~9番人気が複勝率16.7%、10~12番人気が複勝率13.8%と人気薄の好走も目立ちます。
7番人気以下の下位人気の馬にも注目しながら、高配当も狙いましょう。

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1番人気よりも2番人気の信頼度が高そうです!
また、7番人気以下の激走にも期待してください!
傾向④:【馬体重】から見る「ニュージーランドトロフィー」
馬体重 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
400~419kg | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
420~439kg | 0- 0- 1- 10/ 11 | 0.0% | 0.0% | 9.1% |
440~459kg | 0- 1- 2- 25/ 28 | 0.0% | 3.6% | 10.7% |
460~479kg | 3- 6- 4- 38/ 51 | 5.9% | 17.6% | 25.5% |
480~499kg | 5- 2- 2- 22/ 31 | 16.1% | 22.6% | 29.0% |
500~519kg | 1- 0- 1- 15/ 17 | 5.9% | 5.9% | 11.8% |
520~539kg | 1- 1- 0- 7/ 9 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
540~ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年のニュージーランドトロフィーにおける馬体重別成績を調べると、馬体重480~499kgの馬が連対率22.6%・複勝率29.0%と好成績を残していました。
また、460kgを境に大きく成績は落ちていて、 馬体重440~459kgの馬は連対率3.6%・複勝率10.7%と苦戦しています。
そのため、ニュージーランドトロフィーで上位に入るためには、少なくとも馬体重460kgは欲しいところです。
ニュージーランドトロフィーが行われる中山競馬場はゴール前に急坂があるタフなコースなので、馬体重460kg以上の馬格のある馬を中心に馬券を買うようにしてください。

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馬体重460kg未満の馬は苦戦しています!
好走するためにはゴール前の坂で失速しないパワーが重要です!
傾向⑤:【脚質】から見る「ニュージーランドトロフィー」
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 3- 1- 0- 7/ 11 | 27.3% | 36.4% | 36.4% |
先行 | 3- 2- 5- 29/ 39 | 7.7% | 12.8% | 25.6% |
差し | 4- 5- 4- 50/ 63 | 6.3% | 14.3% | 20.6% |
追い込み | 0- 2- 1- 33/ 36 | 0.0% | 5.6% | 8.3% |
まくり | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年のニュージーランドトロフィーの脚質別成績を調べると、 逃げ・先行馬が好成績を残していました。
逃げ馬の複勝率は36.4%、先行馬の複勝率は25.6%で前でレースを進める馬ほど、複勝率は高くなっていました。
ただし、差し馬についても連対率14.3%・複勝率20.6%と成績は悪くありません。
上りがかかる展開となれば後方にいた馬でもチャンスはあるので、レース展開も重要になってきます。
当日の馬場状態や逃げ馬の頭数などもチェックして、前残りになるのか、前崩れになるのか展開を予想してください。

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基本的には逃げ・先行馬が有利です!
ただし、外から一瞬の脚で差せる馬が好走しやすいコースでもあります!