3連単は1着、2着、3着を順番通りに当てる馬券です。
的中率はWIN5の次に低い馬券と言えますが、過去には1000万円以上の配当が飛び出したこともあります。
何となく高配当が出る馬券として認識している方も多いと思いますが、実際の3連単の平均配当をご存じでしょうか?
3連単の平均配当を知っておくと、1レースにどれくらいの点数を買えばいいかも見えてきます。
そこで、今回は3連単の平均配当やG1における高配当の実例、初心者でも実績できるコツなどを紹介します。
3連単の平均配当は?
2021年にJRAで開催された3329レースを対象に3連単の平均配当を調べたところ、平均配当は134,118円となっていました。
平均で10万円を超えているという結果なので、3連単が如何に高配当が出やすい馬券になっているかがわかります。
また、それぞれ芝レースとダートレースで分けたときに、芝レースの平均配当が129,317円なのに対し、ダートレースの平均配当は138,679円となっていました。
つまり、ダートレースの方がレースが荒れる傾向にあり、高配当が期待できるということです。
そのため、より高配当を狙うなら、積極的にダートレースの馬券を購入するのがおすすめです。
さらに、条件別でレースを見たときに、未勝利戦や1勝クラスなどの下位条件のレースが高配当になりやすいというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
ところが、2021年にJRAで開催されたレースを元に調査すると、3歳未勝利戦の平均配当は121,606円、古馬1勝クラスの平均配当は113,171円と特別高いわけではありませんでした。
それに比べ古馬オープンクラスの平均配当は246,870円と全体の平均を大きく上回ってるので、むしろ古馬オープンクラスの方が高配当が飛び出しているという結果になっています。
競馬では重賞レースでも荒れることは珍しくないので、しっかりと荒れるレースを見極めたいところです。
G1における3連単の高配当歴代TOP3
過去にはG1レースでも驚きの高配当が飛び出したことがあります。
そこで、ここからはG1レースにおいて高配当が飛び出した事例をランキング形式で紹介します。
3位:2007年NHKマイルC
G1における3連単の歴代の最高配当3位は、2007年NHKマイルCです。
2007年NHKマイルCを勝利したのは、17番人気とブービー人気だったピンクカメオでした。
1番人気ローレルゲレイロは2着に食い込んだものの、3着には最低人気のムラマサノヨートーが入って、3連単の配当は9,739,870円となっています。
1番人気が2着に絡みながらも、これだけの配当が飛び出ることがあるのが3連単という馬券です。
そのため、高額配当を狙いたいからといって1番人気を馬券から外す必要はなく、上位人気馬を絡めつつ高配当を目指すのが良さそうです。
2位:2008年秋華賞
G1における3連単の歴代の最高配当3位は、2008年秋華賞です。
2008年の秋華賞では、1番人気に支持されていたオークス馬のトールポピー、2番人気の桜花賞馬レジネッタがどちらも馬群に沈んでしまう大波乱の結果となりました。
このレースを勝利したのは、11番人気のブラックエンブレムです。
前哨戦のローズSでは15着と大敗していたものの、本番の秋華賞で大激走し多くの競馬ファンを驚かせました。
そして、2着に8番人気ムードインディゴ、3着に16番人気プロヴィナージュが入り、3連単の配当はなんと10,982,020円になったのです。
1000万円を超える配当がG1レースで飛び出したことで注目を集め、「秋華賞は荒れやすいレース」というイメージを作る結果となりました。
ただし、近年の秋華賞では上位人気馬が好走し、堅い決着となる傾向が見られます。
最近は陣営も短期放牧などを上手く使って牝馬の調子を維持することが増えているので、牝馬限定戦だから荒れるという単純な思考は避けたいところです。
1位:2015年ヴィクトリアマイル
G1における3連単の歴代の最高配当3位は、2015年ヴィクトリアマイルです。
2015年のヴィクトリアマイルでは、5番人気ストレイトガールが5番手という好位置から早めに抜け出して勝利しました。
そして、2着には12番人気ケイアイエレガント、さらに3着には18番人気と最低人気のミナレットが入って、3連単の配当は20,705,810円となりました。
これはG1史上最高配当額であり、場内はどよめき混じりの歓声に包まれました。
このレースで2・3着となった馬はいずれも道中1・2番手でレースを進めていたため、前残りと言える結果になっています。
高配当が飛び出るレースでは、このように極端なレース展開となることが多いです。
そのため、高配当的中を目指すならスローペースによる前残りやハイペースによる前の総崩れなど、荒れやすい展開となるレースを見極めたいところです。
初心者でも実践できる3連単を当てるための3つのコツ
3連単は的中率の低い馬券なので、闇雲に買っていても当てることはできません。
そこで、ここでは初心者でもできる3連単を当てるためのコツを紹介します。
信頼できる軸馬を見つける
3連単を当てるためには、信頼度の高い軸馬を見つけることが重要です。
ボックス買いなどの馬券なら軸馬を選ぶ必要もありませんが、ボックス買いで3連単を当てようとすると、馬券の購入点数を増やさなければいけません。
ところが、軸馬を1頭もしくは2頭選び、軸馬を中心に3連単の買う方法なら、馬券の買い目は抑えられます。
ただし、軸馬を選ぶ方法では、軸馬が4着以下になったときに馬券が外れる可能性が高くなります。
そのため、確実に上位に入るであろう軸馬を抽出できるかが、3連単攻略のカギと言えるのです。
信頼度の高い軸馬が見つからない場合は、競馬評論家や競馬サイトの予想を参考にしてみるのも一つの方法です。
必ずしも自分で軸馬を見つけないといけないわけではないので、軸馬選びでは様々な専門家たちの意見を取り入れてみてください。
産駒傾向とコース特徴を掴む
3連単の的中率を高めるなら、産駒傾向や各競馬場のコース特徴を掴むことも大切です。
例えば、競馬において血統は重要なファクターとなり、血統の中でも色濃く遺伝するのが父馬の能力です。
父馬がダートで活躍していた馬なら、産駒もダートで活躍する傾向が見られ、ダートレースなら信頼度が高いと言えます。
また、種牡馬によっては坂を苦手としたり、小回りコースを苦手としたりとコースによって産駒成績が著しく違う場合もあります。
JRAでは10箇所の競馬場があり、そのコースの特徴は様々です。
競馬場が変わるだけで力を発揮できたり、実力を発揮できずに負けてしまったりというケースも見られます。
そのため、3連単で高配当を当てるためには、その種牡馬の産駒傾向を掴み、出走するレースのコースとの相性を見極めるようにしてください。
勝負レースを絞る
3連単のような的中が難しい馬券では、全てのレースで購入しようとすると資金が持ちません。
闇雲に買っていてもマイナス収支が膨らむだけなので、勝負するレースを絞る必要があります。
3連単の的中率を上げたいなら1つのレースだけに絞り、予想に費やす時間を増やさなければいけません。
ときには勝負レースを見送ることも重要であり、慎重に馬券を購入することが、回収率を上げるコツとなります。
どのレースを勝負レースにしていいかわからないという初心者の方は、まず情報量の多いメインレースに絞って馬券を購入するよう意識してみてください。
まとめ
2021年におけるJRAの全レースの平均配当は134,118円でした。
平均配当は10万円を超えているので、3連単は10万円以上の配当が狙えるということがわかります。
また、平均配当は芝レースよりもダートレースの方が高く、高配当を狙いたいならダートレースで3連単を購入するのがおすすめです。
さらに、G1においても高配当が出ることがあり、G1でも人気薄の馬が激走することは珍しくありません。
3連単は的中率の低い馬券で闇雲に買っていても的中が難しいですが、勝負レースを絞ったり、レース展開を予想したりして、的中率アップに努めてください。