
セントライト記念は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G2)です。
クラシック最終戦の菊花賞の前哨戦に位置付けられていて、菊花賞を見据えた熱い戦いに注目の一戦となっています。

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2017年の勝ち馬は、後にG1・7勝を達成するキタサンブラックです!
今回は2023年セントライト記念へ向けて、過去10年のデータを基にしたレース傾向を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
Contents
セントライト記念予想に使えるコースの特徴
セントライト記念(G2) | |||
競馬場 | 中山競馬場 | コース | 芝 2200m |
---|---|---|---|
性齢 | 3歳 | 負担重量 | 馬齢 |
セントライト記念は、中山競馬場の芝2200mで施行されます。
中山競馬場の芝2200mは外回りコースが使用され、スタートから最初のコーナーまでは約430mあります。
緩やかなコーナーが続くため、内ラチ沿いをロスなく立ち回れる逃げ・先行馬が有利なコースです。
最初のコーナーまでの距離が長いため外枠の馬でも好ポジションを取りやすく、枠順による有利不利はほとんどありません。
2度の坂越えに耐えられるパワーとレース終盤の加速ラップを苦にしないスタミナを持ち合わせている馬が狙い目です。
「セントライト記念」過去3年のレース結果
2022年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 9 | ガイアフォース | 牡3 | 松山 | 3 | 5.1 |
2 | 5 | 7 | アスクビクターモア | 牡3 | 田辺 | 1 | 2.6 |
3 | 1 | 1 | ローシャムパーク | 牡3 | ルメール | 2 | 4.9 |
2021年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 2 | アサマノイタズラ | 牡3 | 田辺 | 9 | 42.7 |
2 | 7 | 12 | ソーヴァリアント | 牡3 | 戸崎圭 | 2 | 3.5 |
3 | 6 | 10 | オーソクレース | 牡3 | ルメール | 5 | 9.8 |
2020年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 6 | バビット | 牡3 | 内田博 | 4 | 5.9 |
2 | 7 | 9 | サトノフラッグ | 牡3 | 戸崎圭 | 1 | 3.7 |
3 | 6 | 7 | ガロアクリーク | 牡3 | 川田 | 2 | 4.4 |
2022年のセントライト記念では3番人気ガイアフォースが、重賞初出走で初制覇を達成。夏の上がり馬として一気に注目を集めることとなりました。
2021年セントライト記念は、9番人気と低評価だったアサマノイタズラが後方から素晴らしい末脚を見せて1着。1番人気に支持されていたタイトルホルダーはまさかの13着に敗れ、3連単は307,170円の高配当となっています。
また、2020年のセントライト記念は4番人気バビットが逃げ切り勝利を果たし、1番人気が2着、2番人気が3着と上位人気馬が3着以内を占める堅い決着でした。
中山競馬場の芝2200mはトリッキーなコースであり、上位人気馬同士の堅い決着になることもあれば、2021年のように荒れて高配当が飛び出ることもあります。
トリッキーなコースへの対応が馬券のポイントとなるので、コース適性を重視した予想が必要です。
●2022年は1~3番人気で決まる堅い決着
●2021年は3連単が30万円を超える高配当
「セントライト記念」過去10年のデータとレース傾向
セントライト記念で馬券を当てるためには、過去データからレース傾向を掴んでおくことが大切です。
そこで、セントライト記念の過去10年のデータをまとめてみましたので、レース予想の参考にしてください。
傾向①:【血統】から見る「セントライト記念」
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 1- 5- 1-19/26 | 3.8% | 23.1% | 26.9% |
スクリーンヒーロー | 1- 1- 0- 1/ 3 | 33.3% | 66.7% | 66.7% |
シンボリクリスエス | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
ブラックタイド | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
ルーラーシップ | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
フジキセキ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ナカヤマフェスタ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
トーセンホマレボシ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
キタサンブラック | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ヴィクトワールピサ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
過去10年のセントライト記念での種牡馬別成績を調べると、過去10年の勝ち馬の種牡馬は全て違う種牡馬となっていました。
その中でも、良い成績を残している種牡馬として注目したいのはスクリーンヒーローです。
スクリーンヒーロー産駒は過去10年で3頭がセントライト記念に出走していて、連対率・複勝率66.7%と好成績を残しています。
スクリーンヒーローは有馬記念を制したゴールドアクターや日経賞を制したウインマリリンなど、中山競馬場の中長距離重賞で好成績を残す産駒を多く輩出しています。
そのため、セントライト記念では中山巧者のスクリーンヒーロー産駒に注目です。

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中山競馬場が得意なスクリーンヒーロー産駒は、セントライト記念でも積極的に狙いたいところです!
傾向②:【枠順】から見る「セントライト記念」
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 2- 9/12 | 0.0% | 8.3% | 25.0% |
2枠 | 2- 0- 3-11/16 | 12.5% | 12.5% | 31.3% |
3枠 | 3- 1- 0-13/17 | 17.6% | 23.5% | 23.5% |
4枠 | 2- 1- 0-15/18 | 11.1% | 16.7% | 16.7% |
5枠 | 1- 2- 1-16/20 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
6枠 | 1- 0- 2-17/20 | 5.0% | 5.0% | 15.0% |
7枠 | 1- 3- 2-16/22 | 4.5% | 18.2% | 27.3% |
8枠 | 0- 2- 0-20/22 | 0.0% | 9.1% | 9.1% |
セントライト記念の過去10年の枠番別成績を調べると、大外枠は明らかに苦戦する傾向が見られました。
過去10年で8枠は連対率9.1%・複勝率9.1%とほとんど上位に食い込めていません。
また、1枠は連対率こそ8.3%と低くなっていますが、複勝率は25.0%と良い成績を残しています。
1~3枠はいずれも複勝率20.0%を超えていて、内枠がやや優勢という結果になっているので、セントライト記念ではコーナーでロスなく立ち回れる内枠の評価を上げたいところです。

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外枠よりも内枠がやや優勢となっています!
傾向③:【人気】から見る「セントライト記念」
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 4- 0- 3/ 10 | 30.0% | 70.0% | 70.0% |
2番人気 | 1- 3- 2- 4/ 10 | 10.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 2- 0- 3- 5/ 10 | 20.0% | 20.0% | 50.0% |
4番人気 | 2- 0- 0- 8/ 10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
6番人気 | 1- 0- 2- 7/ 10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
7~9人気 | 1- 2- 0- 27/ 30 | 3.3% | 10.0% | 10.0% |
10~12人気 | 0- 0- 2- 28/ 30 | 0.0% | 0.0% | 6.7% |
13~15人気 | 0- 0- 0- 21/ 21 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16~18人気 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
セントライト記念の過去10年の単勝人気別成績を調べると、上位人気馬が好成績を残している傾向が見られました。
過去10年で1番人気は連対率70.0%・複勝率70.0%、2番人気は連対率40.0%・複勝率60.0%としっかりと上位に食い込んでいます。
特に1番人気はほぼ2着以内に入っているので、セントライト記念では1番人気の信頼度は高いと言えます。
また、過去10年の勝ち馬10頭のうち、8頭は4番人気以内です。
そのため、セントライト記念は上位人気馬の好走率が高いと言え、馬券の頭については4番人気以内の馬から選びたいところです。

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1番人気と2番人気の好走率が高いレースです!
傾向④:【馬体重】から見る「セントライト記念」
馬体重 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
420~439kg | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
440~459kg | 0- 1- 0- 15/ 16 | 0.0% | 6.3% | 6.3% |
460~479kg | 3- 3- 2- 39/ 47 | 6.4% | 12.8% | 17.0% |
480~499kg | 4- 3- 7- 36/ 50 | 8.0% | 14.0% | 28.0% |
500~519kg | 1- 2- 1- 15/ 19 | 5.3% | 15.8% | 21.1% |
520~539kg | 2- 1- 0- 3/ 6 | 33.3% | 50.0% | 50.0% |
540~ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年のセントライト記念の馬体重別成績を調べると、小柄な馬が苦戦する傾向が見られました。
過去10年で馬体重459kg以下の馬が馬券に絡んだのは1頭のみです。
ゴール前に急坂がありパワーが求められるセントライト記念では、少なくとも馬体重460kgは欲しいところです。
また、馬体重520~539kgの大型馬は連対率50.0%・複勝率50.0%と好成績を残しています。
セントライト記念の予想をするときは、馬体重480kg以上の馬の評価を上げ、馬体重500kg以上の大型馬にも注目してください。

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過去10年の勝ち馬は全て馬体重460kg以上となっています!
傾向⑤:【脚質】から見る「セントライト記念」
脚質上り | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 1- 0- 9/ 11 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
先行 | 4- 6- 2- 21/ 33 | 12.1% | 30.3% | 36.4% |
差し | 3- 3- 6- 48/ 60 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
追い込み | 1- 0- 2- 39/ 42 | 2.4% | 2.4% | 7.1% |
まくり | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
過去10年のセントライト記念の脚質別成績を調べると、先行馬が連対率30.3%・複勝率36.4%と最も良い成績を残していました。
セントライト記念が行われる中山競馬場は最後の直線が短いため、上位に食い込むためには先頭集団にいる必要があります。
また、差し馬は連対率10.0%・複勝率20.0%と先行勢に比べるとやや成績は落ちますが、ある程度差しが決まっている傾向です。
逃げや追い込みといった極端な脚質の馬にとっては厳しいレースであり、先頭集団付近で折り合えるレースセンスが重要になりそうです。

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最後の直線が短いため、先行馬が好成績を残しています!