
「スプリングS」が2021年3月21日に開催されます。
スプリングSは皐月賞の前哨戦となっているG2レースで、過去には「キタサンブラック」や「オルフェーヴル」が勝ちました。
勝ち馬はクラシック路線で活躍する可能性が高いので、スプリングSの結果は見逃せません。
今回は、2021年スプリングSの特別登録馬や過去10年のデータを基にしたレース傾向と穴馬予想を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
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1:スプリングS
スプリングSは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G2)です。
3着に以内に入れば皐月賞への優先出走権が与えられるため、皐月賞への出走を目指す馬がレースへと参戦します。
1800mとマイルに近い距離でもあることから、スプリングSからNHKマイルCへの駒を進める馬もいます。
上位に来るためにはスピードとスタミナの両方を兼ね備えていることが必要になり、好走すれば今後のクラシック路線でも注目の存在です。
近年は荒れるレースとしても話題になっていて、昨年は6番人気「ガロアクリーク」が、一昨年は10番人気「エメラルファイト」が勝ちました。
高配当が狙える点も魅力で、実力が過小評価されている人気薄の馬を見つけ出したいところです。
1-1:レース条件と賞金
出走資格 | 負担重量 | 賞金 |
---|---|---|
サラ系3歳牡馬・牝馬 | 馬齢 | 1着5400万円 |
JRA所属馬 | 牡56kg、牝54kg | 2着2200万円 |
地方競馬所属馬 | 3着1400万円 | |
外国調教馬(8頭まで、優先出走) | 4着810万円 | |
5着540万円 |
1-2:特別登録馬と予想オッズ
2021年スプリングSの特別登録馬と3月15日現在の予想オッズを紹介します。
予想オッズの1番人気は、「ランドオブリバティ」でオッズは2.0倍です。
「ランドオブリバティ」は「ディープインパクト」産駒の牡馬で、母父が「ドバウィ」と良血馬として注目されています。
デビューから2連勝し2歳G1のホープフルSへと出走しましたが、コースから逸走して競走中止となっていました。
2番人気と人気を集めていた一頭なので、驚いた競馬ファンも多かったようです。
前走のきさらぎ賞では逸走することはなく、3着に入りました。
力を出し切ることができれば、スプリングSでも上位に来る可能性が高い馬です。
少し子供っぽいところがあり気性面が鍵となりますが、実力があることは間違いないのでその能力に期待してください。
予想オッズの2番人気は、「ボーデン」でオッズは3.3倍です。
「ボーデン」は「ハービンジャー」産駒で、2020年12月に中山競馬場でデビューしました。
デビュー戦は惜しくも2着に敗れてしまいましたが、次走の未勝利戦でしっかりと勝ち上がっています。
キャリアはこの2戦のみと浅いのですが、未勝利戦では2着に1.0秒差をつける圧勝でした。
圧倒的な勝ち方をしたことから、重賞レースでも好走できる可能性は十分あります。
祖母はエリザベス女王杯を制した「アドマイヤグルーヴ」であり、近親にはダービー馬の「ドゥラメンテ」もいます。
血統背景から考えると、クラシック路線で活躍してもおかしくありません。
重賞レースは初挑戦で未知数な点も多くありますが、良血の才能が開花して上位に食い込むのを期待したいところです。
予想オッズの3番人気は、「ヴィクティファルス」でオッズは4.8倍です。
「ヴィクティファルス」は「ハーツクライ」産駒で、2020年11月に阪神競馬場でデビューしました。
デビュー戦では1.4倍と圧倒的な支持を受け、見事人気に応えて勝利します。
次のレースで陣営が選んだのが今年の2月に行われた共同通信杯でしたが、惜しくも2着に敗れてしまいました。
しかし、共同通信杯はクラシック路線での活躍が期待されている素質馬が集まるレースで、ハイレベルな一戦です。
そこで2着になったことは高く評価でき、スプリングSのメンバーの中でも実力は上位と考えることができます。
距離についても共同通信杯と同じ距離なので、実力が発揮しやすい条件で好走する可能性が高い一頭です。
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2:過去10年のデータとレース傾向
昨年のスプリングSでは6番人気の「ガロアクリーク」が1番人気「ヴェルトライゼンデ」を抑えて勝利し、3連単の配当は37,220円となりました。
スプリングSでは、以下の3点のレース傾向が見られます。
・前走の上がり3ハロンタイムが3位以内だった馬が好成績
・出走頭数が多いと内枠有利
それでは、3つのレース傾向を大阪杯の前哨戦となった2017年以降のレース結果を基に紹介します。
2-1:前走5着以下の馬が苦戦
スプリングSの予想をするときには、出走馬の前走の着順に注目です。
過去10年の前走着順別成績を調べると、前走で4着以内だった馬が連対率20.6%、3着内率30.9%と良い成績を残していました。
逆に前走で5着以下だった馬については、過去10年で一度も馬券に絡めていません。
連対率、3着内率共に0%と明らかに苦戦をしていることがわかります。
そのため、スプリングSの馬券を買うときには、前走で5着以下だった馬については評価を下げるようにしてください。
2-2:前走の上がり3ハロンタイムが3位以内だった馬が好成績
スプリングSでは、前走の上がり3ハロンタイムも予想に重要な要素となります。
過去7年の前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績を調べると、上がり3ハロンのタイムが3位以内だった馬が連対率26.0%、3着内率36.0%と好成績を残していました。
上がり3ハロンタイムが3位以内だったということは、最後の直線でしっかりと伸びていたと予想できます。
ゴールまでバテずに走り切れているので、スプリングSでも力を発揮できる可能性が高いです。
前走の上がり3ハロンタイムもチェックし、3位以内だった馬を積極的に狙ってみてください。
2-3:出走頭数が多いと内枠有利
競馬予想をするときには、枠順による有利不利も気になるところです。
2014年以降で出走頭数が11頭以上だった年における馬番別成績を調べると、1~10番の馬が連対率20.0%で、11~16番の馬が連対率0%となっていました。
この結果から出走頭数が11頭以上の場合は、10番より内側の馬が有利となることがわかります。
中山競馬場は最後の直線も短いので、ロスなく立ち回れる内枠の馬を中心に馬券を買ってみてください。
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3:ウマダネ独自の穴馬予想
近年は荒れやすい傾向にあるスプリングSなので、人気薄の穴馬にも注目する必要があります。
そこで、ウマダネ独自の穴馬について紹介します。
今年のスプリングSで穴馬として注目なのが、「ロードトゥフェイム」です。
「ロードトゥフェイム」は、予想オッズでは33.2倍の8番人気となっています。
「ロードトゥフェイム」は「マツリダゴッホ」産駒の牡馬で、2020年9月に中山競馬場でデビューしました。
デビュー戦では8番人気と評価は低かったものの、3着と好走しています。
2戦目の未勝利戦では8着と大敗しましたが、3戦目の未勝利戦で勝ち上がり。4戦目の1勝クラスでは勢いのままに連勝でスプリングSへと駒を進めています。
「ロードトゥフェイム」の魅力は好位から競馬を進めることができるレースセンスと不良馬場でも力を発揮できるパワーです。
既に中山競馬場で3戦を経験しているのも魅力で、中山競馬場との相性も抜群です。
中山巧者としての走りができれば、上位に飛び込んできてもおかしくありません。
馬場が荒れればさらにチャンスは増すので、当日の馬場状態についても注目してください。
それでは、スプリングSでのウマダネ独自の狙い目予想を紹介します。
ワイドなら「ランドオブリバティーロードトゥフェイム」「ヴィクティファルス―ロードトゥフェイム」。
馬単なら「ランドオブリバティ→ロードトゥフェイム」「ヴィクティファルス→ロードトゥフェイム」。
「ランドオブリバティ」はG1のホープフルSで2番人気になるほど実力は高く評価されているので、気性面の問題はありますが馬券からは外せないところです。
「ヴィクティファルス」もハイレベルな共同通信杯で2着になっているので、実績から考えると無視できません。
ウマダネ独自の穴馬である「ロードトゥフェイム」は中山競馬場で実績を残しているので、得意条件での激走を狙ってみてください。
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まとめ
2021年スプリングSの過去10年のデータを基にしたレース傾向と狙い目を紹介しました。
過去10年のデータを基にした予想ポイントは以下の3点です。
・前走の上がり3ハロンタイムが3位以内だった馬が好成績
・出走頭数が多いと内枠有利
スプリングSでは、前走で5着以下だった馬が苦戦をする傾向にあります。
過去10年の前走着順別成績を調べると、前走で5着以下だった馬が連対率、3着内率共に0%と一度も馬券に絡めていませんでした。
前走で4着以内だった馬は連対率20.6%、3着内率30.9%となっているので、前走で4着以内か5着以下なのかで大きく成績が変わっています。
前走の着順が良い馬は好調を維持している可能性が高いので、スプリングSの馬券を買うときには前走4着以内の馬を狙うようにしてください。
また、スプリングSでは、出走馬の前走の上がり3ハロンタイムにも注目です。
過去7年の前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績を調べると、上がり3ハロンのタイムが3位以内だった馬が連対率26.0%、3着内率36.0%と良い成績を残しています。
上がり3ハロンで良いタイムが出ている馬は、最後までバテずに走り切れている可能性が高いです。
スプリングSはタフなコースの中山競馬場で行われるレースなので、前走の上がり3ハロンタイムをチェックし最後まで走り切れるスタミナがあるかを判断してください。
そして、スプリングSでは、出走頭数が多いと内枠が有利になる傾向が見られました。
2014年以降で出走頭数が11頭以上だった年のみをピックアップして馬番別成績を調べると、1~10番の馬が連対率20.0%、3着内率28.3%となっていました。
11~16番の馬については連対率0%、3着内率5.6%で、1~10番の馬の成績を大きく下回っています。
スプリングSでは出走頭数が11頭以上となるとき、内枠有利だということを頭に入れておきたいところです。
これらの過去10年のデータを基にしたレース傾向を参考にして、スプリングSで万馬券的中を狙ってみてくださいね。