宝塚記念2023の展開予想は?レース展開がハマる穴馬2頭を紹介!

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今年も、上半期のグランプリレースとして注目を集める宝塚記念が開催されます。

ファン投票によって出走馬が決まるドリームレースであり、様々な路線からスターホースが一同に会します。

出走馬の実力差はほとんどなく、ハイレベルな接戦となることが多いため、ちょっとした展開の差が結果に大きく影響するレースです。

そこで、今回の記事では2023年宝塚記念のレース展開予想や展開が向きそうなダークホースたちを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

鶴谷義雄(デイリー馬三郎予想家)

【この記事の監修者】
鶴谷義雄(デイリー馬三郎予想家)

山口県出身、1969年デイリースポーツ入社。入社後、岡部幸雄から始まり、蛯名正義、横山典弘などの騎手たちとの信頼関係を築く。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、予想界の大御所と言われている。
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宝塚記念2023の出走予定馬情報

今年も、上半期のグランプリレース・宝塚記念が開催されます。

宝塚記念で優勝候補として多くの注目を集めているのが、昨年の年度代表馬に輝いた「イクイノックス」です。

春のクラシック戦線では惜しいレースが続いていましたが、秋にはその才能を開花させ、3歳馬ながら天皇賞(春)・有馬記念を制しました。

さらに、古馬になった2023年には、ドバイシーマクラシックを制し、海外G1初制覇を達成します。

好スタートを決めて逃げる形となりましたが、最後まで手応え十分のまま、ノーステッキでの完勝と圧倒的なパフォーマンスでした。

世界の強豪相手にも圧巻の走りで実力の違いを見せつけているので、国内では敵なしと言える存在です。

また、今年の天皇賞(春)の勝ち馬「ジャスティンパレス」も出走します。

昨年の秋からメキメキと力をつけ、古馬になった今年は馬体も大きく成長しました。

阪神大賞典、天皇賞(春)を連勝し、長距離では国内トップの実力を見せています。

「イクイノックス」相手にどれだけ迫れるか注目の一頭で、3歳時からの成長力に注目です。

その他、昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬で、有馬記念でも3着に食い込んだ「ジェラルディーナ」、G1で2着4回と実績は申し分ない「ディープボンド」なども出走します。

上半期のグランプリレースに相応しいメンバーが揃ったので、楽しみな一戦となりそうです。

宝塚記念2023の展開予想

高配当を的中させるには、レース展開を予想して穴馬を抽出することが必要不可欠です。

そこで、まずは2023年宝塚記念のレース展開予想をご紹介します。

《宝塚記念2023展開予想》スタート隊列

まずはスタート直後の隊列についてです。

今年の宝塚記念でレースを引っ張ることが予想されるのは、「ユニコーンライオン」です。

一昨年の宝塚記念でも逃げる競馬を見せ、2着に食い込みました。

そのときの再現を目指し、積極的にハナに立つ可能性が高いと言えます。

また、他に逃げたい馬も特別いないので、「ユニコーンライオン」の単騎逃げとなる事が予想されます。

先頭争いは激しくならないので、早めにペースが落ち着くと考えておいて大丈夫です。

一昨年は1000m通過が1分ちょうどというペースで逃げているので、今年の宝塚記念もそれぐらいのミドルペースになる可能性が高そうです。

《宝塚記念2023展開予想》3コーナー位置取り

宝塚記念は内回りコースが使用され、最後の直線も短いので、第3コーナーあたりから一気にペースアップします。

逃げる「ユニコーンライオン」を追いかける形で、「アスクビクターモア」「ディープボンド」が早め先頭を窺います。

そして、注目の「イクイノックス」は中団に位置し、脚を溜めて最後の直線に賭ける展開となりそうです。

天皇賞馬の「ジャスティンパレス」は、ライバルの「イクイノックス」をマークするような形になりそうで、同じく中団あたりにつけることが予想されます。

「イクイノックス」「ジャスティンパレス」の人気2頭が、どのあたりで仕掛けるかが、一つのポイントと言えそうです。

《宝塚記念2023展開予想》4コーナー(直線)

宝塚記念は直線の短い内回りコースが使用されるため、前残りの展開にも気を付けなければいけません。

逃げる「ユニコーンライオン」は一昨年にも2着に入っているので、楽に逃げれば再び上位に入る可能性はあります。

また、好位でレースができる「アスクビクターモア」「ディープボンド」あたりも、直線を迎える前に先頭を窺って、早め先頭で上位に食い込むかもしれません。

ポイントは「イクイノックス」が前を捕えることができるかであり、「ジャスティンパレス」「ジェラルディーナ」は、「イクイノックス」が早めに仕掛けたところを最後の最後で交わす展開に持ち込みたいところです。

「イクイノックス」は前走の勝ちっぷりを考えるとそのまま突き抜ける可能性が高そうですが、「イクイノックス」についていける馬が他にもいるか注目の一戦です。

2022年の宝塚記念はハイペース

昨年の宝塚記念では、1000m通過タイムが57.6秒とハイペースになりました。

これは、ハイペースで逃げるタイプのパンサラッサがいたことが大きな要因として挙げられます。

そんな中で勝利したのは、2番手にいた「タイトルホルダー」でした。

決して楽な展開ではありませんでしたが、その中でも完勝し実力の違いを見せつけています。

後方にいた馬にとっても、レース序盤で脚を使わせられる展開となり、非常にタフなレース内容でした。

そのため、スタミナ勝負の厳しいレースであり、持久力が問われた結果と言えそうです。

宝塚記念は馬場が荒れやすいレースでもあるので、2200m以上を走り切れるスタミナが要求されます。

特にハイペースになれば、スタミナ不足の中距離馬にとっては厳しい展開となるので、ペースが速くなりそうなときはスタミナに優れている馬を中心に馬券を買うのが良さそうです。

宝塚記念2023で展開が向く注目のダークホース2頭

競馬は展開ひとつで大きく結果が変わることもあり、展開が向く穴馬を探すことも重要になってきます。

そこで、宝塚記念2023で注目しておくべき展開が向きそうなダークホースたちを紹介します。

ディープボンド

ディープボンド
性齢 牡6歳
通算成績 22戦5勝
主な勝鞍 GⅡ・フォワ賞
GⅡ・阪神大賞典
GⅡ・京都新聞杯
キズナ
ゼフィランサス
母の父 キングヘイロー

「ディープボンド」は、キズナ産駒の6歳牡馬です。

2021年・2022年と阪神大賞典の連覇を達成し、長い距離で好成績を残しています。

また、2021年には凱旋門賞の前哨戦であるフォワ賞も勝利していて、海外重賞を含む重賞4勝は、宝塚記念の出走メンバーの中でも全く見劣りしません。

さらに、G1でも2着4回と好走が多く、いつG1初制覇を達成してもおかしくない実力馬です。

そんな「ディープボンド」ですが、レースでは3~4番手の好位に付けることが多く、前で折り合える高いレースセンスの持ち主です。

阪神の内回りコースなら、その脚質も存分に活かせるため、上位に食い込んでもおかしくありません。

また、荒れ馬場を得意としているので、雨などによって馬場が荒れても面白い存在です。

前残りの展開となれば一発穴をあけてもおかしくないので、「ディープボンド」の走りに注目です。

ブレークアップ

ブレークアップ
性齢 牡5歳
通算成績 20戦5勝
主な勝鞍 GⅡ・アルゼンチン共和国杯
ノヴェリスト
リトルジュン
母の父 クロフネ

「ブレークアップ」は、ノヴェリスト産駒の5歳牡馬です。

3歳時は目立った成績を残せていませんでしたが、昨年のアルゼンチン共和国杯を制し、重賞初制覇を達成しました。

さらに、次走では年末の大一番・有馬記念にも出走。2番手でレースを進める積極的な競馬を見せましたが、レース終盤で失速し最下位に沈んでいます。

しかし、今年初戦の阪神大賞典では3着に食い込み、有馬記念での大敗の不安を払拭すると、続く天皇賞(春)でも4着と好走しました。

長距離を走れるスタミナが武器であり、豊富なスタミナはタフなレースとなりやすい宝塚記念でも活きてきます。

また、「ブレークアップ」は3~4番手でレースを進め、最後の直線で長く良い脚を使えるタイプです。

初の重賞制覇を達成したアルゼンチン共和国杯でも、東京の長い直線で、最後まで粘り切るタフな勝ち方を見せました。

第3コーナーあたりからのロングスパートなら勝機はあり、タフな展開となるほど上位に食い込む可能性は高いと言えそうです。

まとめ

今年の宝塚記念で逃げることが予想されるのは、「ユニコーンライオン」です。

他に逃げるタイプもいないので「ユニコーンライオン」の単騎逃げになる可能性が高く、ペースは早めに落ち着くことが予想されます。

人気になることが予想される「イクイノックス」「ジャスティンパレス」は、互いに意識をして、中団で脚を溜める展開となりそうです。

互いに意識しすぎて仕掛けが遅れるようなら、前残りの展開も期待できるので、高配当を狙うなら警戒されていない逃げ・先行勢を積極的に狙うのが良さそうです。