競馬にはたくさんの券種がありますが、その中でもシンプルな馬券として数多くの人から愛用されているのが「単勝」です。
単勝は1着を当てる馬券で、競馬初心者の方でも当てやすい馬券と言えます。
ただし、単勝と言えども1点で当てることは簡単ではなく、1つのレースで複数の単勝馬券を買う人もいます。
しかし、「単勝の複数買いって儲けられるのか?」といった疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では単勝の複数点買いのメリットやデメリット、上手な買い方などを紹介します。
是非参考にして、単勝の複数点買いでプラス収支を目指してみてください。
単勝の複数点買いのメリット2選
単勝は必ずしも1点買いじゃないといけないわけではなく、複数買いをすることによるメリットもあります。
そこで、単勝の複数点買いの2つのメリットを紹介します。
的中率が高い
単勝の複数点買いのメリットは、的中率が高いという点です。
例えば、10頭立てのレースで単勝1点買いをしたとき、どの馬も等しく上位に来る可能性があると仮定した場合に的中率は10%となります。
これが2点買いだと的中率は20%、3点買いだと的中率は30%まで跳ね上がります。
競馬を始めたばかりの初心者でも当たられる可能性が高く、まずは的中を目指したいという方におすすめの買い方です。
どんなに高配当を狙っていたとしても、馬券が当たらなければ意味がないので、単勝の複数点買いで確実に的中を繰り返していくのも重要と言えます。
買う馬に迷わない
単勝の複数点買いでは、どの馬の単勝を購入するかで迷わずに済みます。
単勝1点買いの場合は購入する馬を1頭の絞らないといけないため、どの馬を本命とするのか迷ってしまいます。
例えば、18頭立てのレースで3頭まで絞れたときに、1点買いならさらに1頭に絞らなければいけません。
期待できる馬を3頭抽出した中で、そこから1頭に絞るのは困難です。
しかし、単勝の複数買いなら、その3頭の単勝を全て買ってしまうという方法が取れます。
勝つ可能性が高い馬が複数いるときには、無理に1頭買いをする必要がありません。
払い戻しを考えながら馬券の購入金額を決めていけば、複数買いでもプラス収支にすることはできるので、本命が絞り切れないときは複数買いで的中を目指してください。
単勝の複数点買いのデメリット2選
単勝の複数点買いは的中率も高く、初心者でも馬券を当てることは可能ですがデメリットもあります。
そこで、次は単勝複数点買いのデメリットを紹介します。
トリガミになる可能性がある
単勝複数点買いでは、トリガミになってしまう可能性があります。
例えば、3頭の馬の単勝を100円ずつ購入した場合、馬券の購入費用は300円になります。
的中した馬券が単勝オッズ2.0倍のときは払い戻しが200円となり、馬券が当たったのに100円のマイナス収支となってしまうのです。
馬券の点数を増やせば増やすほど的中率は高くなりますが、同時にトリガミになる可能性も高まります。
特に、1番人気といった上位人気馬は配当も低く、複数点買いでは馬券に絡めにくい傾向があります。
そのため、2倍台の1番人気の単勝馬券を買いたい場合は、思い切って1点買いをするのがおすすめです。
1点買いと複数点買いを使い分けて、トリガミを避けながらプラス収支を目指しましょう。
高配当は期待できない
単勝の複数点買いでは、3連単やWIN5のような高配当は期待できません。
複数点買いは馬券の的中率を上げる買い方であり、一獲千金で高配当を狙う買い方とは違います。
当たったり外れたりを繰り返し、徐々に収支を増やしていけるのが単勝複数点買いの魅力です。
1回の的中で高額配当を手にしたいという方は、単勝複数点買いではなく、3連単やWIN5を活用してください。
単勝複数買いで押さえるべき買い方3選
単勝の複数買いは、初心者でも的中が狙えるおすすめの買い方です。
しかし、無闇に単勝複数買いをして儲かるほど、競馬は甘くありません。
そこで、ここからは単勝複数買いで押さえておくべき買い方を紹介します。
金額をオッズによって変える
単勝複数買いでは、オッズを加味しながら賭ける金額を変えていくことが大事です。
例えば、単勝オッズ3.0倍、5.0倍、10.0倍の馬の3頭の単勝を購入するとします。
それぞれ1000円ずつ購入した場合に合計の購入費用は3000円となりますが、単勝オッズ3.0倍の馬で的中したときは馬券の収支はプラスマイナスゼロです。
折角馬券が的中したのに、プラスマイナスゼロでは馬券を購入した意味がありません。
しかも、単勝オッズ3.0倍の馬はオッズが低い分、購入した馬の中でも最も上位に入る可能性が高かったと言えます。
そこで、賭ける金額をオッズ3.0倍の馬に1500円、5.0倍の馬に1000円、10.0倍の馬に500円と差をつけます。
すると、それぞれ的中したときの金額は順に4500円、5000円、5000円となり、どの馬券が当たってもプラス1500円以上の利益となるのです。
このように賭ける金額をオッズによって変動することで、トリガミを避けることも可能です。
何も考えずに均等に馬券を買うのは良い方法とは言えないので、払い戻しの金額を計算しながら購入する金額を決めるようにしてください。
中穴を絡める
単勝の複数買いで利益率を上げるためには、ある程度の配当を狙っていくことも重要になります。
1レースの単勝複数買いが的中し、資金が1.5倍となったとしても、次のレースで単勝複数買いが外れればマイナス収支となってしまう可能性があります。
配当が低い中でプラス収支にするためには、かなりの的中率を維持しなければいけません。
そうなってしまうと年間トータルではマイナス収支になりやすくなってしまうので、単勝の複数買いでは中穴を狙うのがおすすめです。
単勝複数買いでは、思い切って上位人気馬を買わずに、穴馬だけを買ってみるのも良い方法です。
荒れそうなレースを見極めて、中穴の馬の単勝を複数買いすれば、的中率を維持したまま利益率を上げることができます。
競馬は上位人気馬が馬群に沈んでしまうことも珍しくないので、中穴である程度の配当を狙ってみてください。
勝負レースを絞る
単勝複数点買いなら、ある程度の的中率を維持することができますが、闇雲に買っていては年間トータルでのプラス収支は難しくなります。
回収率100%超えを狙うなら、馬券を購入するレースを絞ることも大切です。
勝負レースを絞ることのメリットは、予想に費やす時間が増えることです。
1日に何レースも予想をすると1レースに費やす時間も減り、予想の精度も下がってしまいます。
また、勝負レースを絞ることは、無駄な馬券を購入することを減らすことにも繋がります。
最終レースなど買う予定がなかったレースに、ついつい手を出してしまうという人も多いのではないでしょうか。
しかし、事前に予想をしていなかったレースが的中してもそれはたまたまであり、的中が長く続くことはありません。
長い目で見て競馬で勝ち続けていくなら、自信があるレースに絞って、勝負レースを見極めるようにしてください。
まとめ
単勝は1点買いである必要はなく、1レースで単勝を何点も買う複数買いをしても問題はありません。
単勝馬券はただでさえ的中率の高い馬券ですが、複数点買いならさらに的中率を上げることができます。
ただし、単勝複数点買いは馬券の払い戻しを考えながら購入しなければ、トリガミになる可能性もあります。
無闇に単勝馬券を複数買いするのではなく、自分が目指す払い戻し金を計算しながら、購入する金額の配分を考えるようにしてください。
複数買いで利益率を上げるなら、思い切って上位人気馬を外すことも一つの方法なので、中穴を絡めながらプラス収支を目指しましょう。