万馬券とは、100円を賭けたときの配当が1万円を超えることを言います。
3連複や3連単などの馬券で万馬券が出るイメージを持っている方も多いかもしれませんが、万馬券は単勝でも出ます。
「単勝万馬券はどれくらいの確率で出るの?」
「単勝万馬券を当ててみたい!」
今回はそんな声にお応えするために、単勝万馬券が出た過去の事例や当てるために押さえておくべきコツを紹介します。
単勝万馬券が出る確率は?
2021年1月~2021年12月において単勝万馬券となったレースを調べたところで、全部で23レースという結果でした。
2021年は年間で3465レースが行われているので、単勝万馬券が出る確率は約0.6%となります。
つまり、単勝万馬券は100レースに1レース出るか出ないかという確率です。
そのため、無闇に単勝万馬券を狙いに行くのは良い方法とは言えません。
また、2021年の単勝万馬券が出た23レースのうち、8レースは未勝利戦でのものでした。
やはり未勝利戦のような混戦模様のレースでは予想も難しく、荒れる可能性が高いという点は頭に入れておきたいところです。
G1レースにおける単勝万馬券の3つの事例
単勝万馬券は、G1レースでも飛び出すことがあります。
そこで、ここからはG1レースにおける単勝万馬券が飛び出した3つの事例を紹介します。
2014年フェブラリーS
JRAのG1において最も直近で出た単勝万馬券は、2014年のフェブラリーSです。
2014年フェブラリーSではジャパンカップダートを制していたベルシャザールが1番人気に支持されていましたが、勝利したのは16番人気と低評価だったコパノリッキーでした。
16頭立ての16番人気と最低人気にも関わらず、ベルシャザールやホッコータルマエを抑えて勝利しています。
この勝利をフロックと考えた人も多かったようですが、コパノリッキーはダート路線でその実力を発揮します。
かしわ記念、JBCクラシック、帝王賞、マイルCS南部杯、東京大賞典といった地方交流G1を次々と制覇しました。
後の活躍を考えると、コパノリッキーが最低人気であったことが不思議なくらいです。
このように後から考えると1着になってもおかしくなかった大穴馬が勝っているケースもあるので、予想をするときには実力が軽視されている実力馬を見つけ出したいところです。
2012年天皇賞(春)
単勝万馬券が出たG1として記憶に新しいのは、2012年の天皇賞(春)です。
2012年の天皇賞(春)には史上7頭目のクラシック三冠馬オルフェーヴルが出走し、単勝オッズ1.3倍の圧倒的支持を受けていました。
ところが、オルフェーヴルはレース終盤に手応えが悪くなり、直線では全く伸びず11着と大敗。
勝利したのは14番人気のビートブラックで、単勝の配当は15,960円の単勝万馬券になりました。
2012年には4着以下の成績を続いていたにも関わらず、いきなりのG1制覇に驚いた競馬ファンも多かったようです。
天皇賞(春)はG1レースの中でも最長距離という条件で施行され、適性が重要になるレースです。
このようなレースでは過去の成績がアテにならないようなこともあるので、高配当を狙ってみるのも良い方法と言えます。
1989年エリザベス女王杯
単勝万馬券が飛び出たG1レースとして、最も有名なのは1989年のエリザベス女王杯です。
1989年エリザベス女王杯では、武豊騎手が騎乗するシャダイカグラが1番人気に支持されていましたが、まさかの最下位に敗れてしまいます。
そして、勝利したのは20頭立てで20番人気とシンガリ人気だったサンドピアリスです。
エリザベス女王杯の前のレースでは900万下のダートに3回出走し、いずれも掲示板外に敗れているため、この評価は妥当と言えるものでした。
しかし、最後の直線では後方から他馬を一気に抜き去り、1着でゴール板を駆け抜けたのです。
単勝の配当は43,060円となり、単勝馬券ながらかなりの高配当となりました。
単勝万馬券を当てる3つのコツ
単勝万馬券が出る確率は1%未満と非常に低く、闇雲に馬券を買っていても的中させることはできません。
単勝万馬券を当てるためには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。
そこで、ここからは単勝万馬券を当てるために押さえておくべき3つのコツを紹介します。
過剰オッズを見極める
競馬は、ちょっとした情報でオッズが変動します。
マスコミのニュースが大きく取り上げられることによって、オッズが偏ることも珍しくなく、実力以上に人気をしてしまうことも珍しくありません。
そのため、高配当を的中させるためには、そんな過剰オッズを見極めることが重要です。
例えば、初のダート戦にも関わらず、芝レースで実績を残している方と人気になるケースも見られます。
しかし、実際にダートを走ってみないと実力が出せるかもわからず、危険な人気馬であることは間違いありません。
このような危険な人気馬がいるときには、1着に穴馬が飛び込む可能性も高くなります。
単勝万馬券を狙うならこういった過剰オッズとなっている人気馬を見つけ出し、実力が過小評価されている穴馬を抽出するようにしましょう。
血統から激走馬を見つけ出す
単勝万馬券が飛び出るようなレースでは、過去の成績で予想していては的中は難しいという側面があります。
単勝万馬券を演出した勝ち馬はほぼ全ての馬が近走で成績が悪く、人気を落としていた馬ばかりです。
そんな馬が激走する可能性を見い出すことが重要であり、そこで重視したいのが血統という予想ファクターです。
血統にはその馬が実力を発揮できる条件や特徴といった情報が詰まっています。
長距離が得意な血統なのに、短距離戦ばかりを走っていて惨敗している馬が、いきなり長距離のレースに走れば一変する可能性があります。
単勝万馬券を当てるためには、近走の成績と血統を照らし合わせながら、激走する馬を抽出したいところです。
展開が向く馬を探す
単勝万馬券となるような大穴の馬が勝つためには、レース展開に向く必要があります。
人気がないということは実力が足りていないの確かで、展開のアヤによって1着を狙わなければいけません。
レース展開に向くケースとして多いのは、逃げ馬や追い込み馬です。
人気薄の逃げ馬は軽視されることが多く、スローペースで単騎逃げという展開に持ち込めます。
また、追い込み馬も先頭争いが激しくなってハイペースとなれば、他の馬がバテて失速した中で、1頭だけ直線で伸びて1着となることもあります。
単勝万馬券が飛び出るレースでは逃げや追い込みといった極端な脚質の馬が勝っていることが多いので、高配当を狙うならレース展開を予測し逃げや追い込み馬を狙いたいところです。
単勝万馬券を当てるために見ておくべきサイト3選
単勝万馬券のような高配当を的中させるためには、出走馬やレース傾向などの情報を収集することが重要です。
多くのデータを集めることで精度の高い予想ができ、回収率アップには情報収集がカギとなります。
そこで、単勝万馬券などの高配当を的中させるために見ておきたいおすすめサイトを紹介するので、是非参考にしてみてください。
netkeiba.com
「netkeiba.com」は国内最大級の競馬情報サイトです。
JRA全レースの出馬表やオッズ・予想、ニュース、コラムといった豊富なコンテンツが揃っています。
プロ予想家たちの予想が見れるだけでなく、専門家たちによるコラムやオッズなどのレース情報など、予想に欠かせないデータが詰まっています。
精度の高い予想をするためには必要不可欠な競馬情報サイトであり、予想をするときには「netkeiba.com」を活用するようにしましょう。
ウマニティ
「ウマニティ」は、産経新聞社が発行する『サンケイスポーツ』、『競馬エイト』、『週刊Gallop』の3媒体から公式にサポートされている競馬予想サイトです。
「体験系」「予想系」「情報系」の3つのタイプのサービスがあり、「予想系」にはウマニティ公認プロ競馬予想家の競馬予想を提供が提供されている「競馬プロ予想MAX」があります。
こちらのコンテンツは有料になりますが、毎週の重賞レースを競馬予想・コラム・データなど様々なファクターからを駆使した予想が見れる「重賞レース攻略」は無料で閲覧が可能です。
様々なサービスが用意されているサイトなので、競馬予想の際には是非活用してみてください。
競馬ラボ
「競馬ラボ」は、業界最大級の無料競馬情報サイトです。
競馬ニュースやレースデータだけでなく、競馬関係者の注目のコラムや予想が見れる注目のコンテンツが用意されています。
各競馬場のコース特徴なども分析されていて、競馬予想に使える情報が盛りだくさんです。
競馬の知識が身につくサイトでもあるので、競馬初心者の方は「競馬ラボ」のコンテンツを閲覧して、予想に必要な知識を身に付けてください。
まとめ
2021年のJRAのレースにおいて、単勝万馬券は3465レース中23レース出ていました。
確率はわずか約0.6%となり、単勝万馬券が滅多に見られるものではないことがわかります。
そのため、単勝万馬券を闇雲に狙うことは良い方法だとは言えず、回収率が下がってしまう原因となります。
ただし、過去にはG1レースで単勝万馬券が飛び出た事例もあり、単勝万馬券を当てられれば一気にこれまでの負け分も取り返せるかもしれません。
誰もが予想していない大穴の馬が1着となった場合でも、実は血統や展開を考えると、