中京競馬場は、高松宮記念やチャンピオンズカップの2つのG1が開催されている左回りの競馬場です。
2012年3月に改修工事が終わりリニューアルオープンされ、芝コースの1周距離は1600mから1705.9mとなり、大きな競馬場へと生まれ変わりました。
「改修後の中京競馬場の特徴やレース傾向はどうなってるの?」
今回はそんな疑問を持っている方のために、中京競馬場の特徴や最新のレース傾向をご紹介します。
中京競馬場のレース予想をする際の参考にしてみてください。
1:中京競馬場の特徴は「阪神や東京より急な坂」!
中京競馬場は改修前は、平坦で小回りな競馬場でした。
ローカル状らしいコースが特徴だったのですが、改修後は1周距離も長くなり、起伏もついています。
特に直線に向いてすぐの地点に設けられている上り坂の勾配は約2%で、これは「阪神や東京より急な坂」となっています。
JRAの競馬場の中で最も急坂になっているのは中山競馬場ですが、中山の最大勾配は2.24%で大きな差はありません。
さらに、急坂を駆け上がった後に、ゴールまではまだ200mほどの距離が残っています。
リニューアルでタフな競馬場へと生まれ変わり、スピードだけでなく、スタミナやパワーも求められるようになりました。
また、7月開催の芝コースは馬場の傷みが顕著になり、荒れた馬場への適性も重要です。
時計がかかる馬場状態であることが多く、スピードタイプの馬は苦戦を強いられています。
最後の直線の長さは芝コースで412.5m、ダートコースで410.7mです。
これは決して短い距離ではなく、タフなレイアウトも影響して、差し・追い込み馬が活躍しやすいコースとなっています。
2:【中京芝コース】距離別の特徴や予想のヒントを解説
中京競馬場の芝コースは、2012年にリニューアルオープン以降、レース傾向も大きく変わりました。
そこで、ここからは中京競馬場の芝コースについて、距離別の特徴や傾向を見ていきましょう。
2-1:中京競馬場・芝1200m
中京競馬場の芝1200mは、向正面半ばからのスタートとなります。
緩やかな上り坂を駆け上がった後は、直線を向くまでずっと下り坂が続きます。
3~4コーナーはスパイラルカーブになっていて、スピードに乗りやすいコース形態です。
そのため、スピードに乗った逃げ・先行馬が好走しやすい傾向が見られます。
馬場状態が荒れると差し馬が上位に飛び込んで来ることもありますが、基本は逃げ・先行有利です。
また、コーナーをロスなく立ち回れる内枠が好成績を残しているので、内枠に入った逃げ・先行馬を狙いたいところです。
2-2:中京競馬場・芝1400m
中京競馬場の芝1400mは、向正面の直線入り口付近からのスタートとなります。
最初のコーナーまでは380mと距離が長いので、前半はハイペースになりがちです。
そのため、逃げ馬は苦戦傾向にありますが、それでも前は止まりにくい傾向にあるので、ある程度流れに乗った先行馬が活躍しやすいコースです。
枠順については、最初のコーナーまで距離が長いので、内枠と外枠での有利不利はありません。
周りの出方を窺える真ん中より枠が、好成績を残しやすいと言えます。
2-3:中京競馬場・芝1600m
中京競馬場の芝1600mは、1~2コーナー間の引き込み線からのスタートとなります。
向正面までの緩やかな上りと最後の直線の高低差2mの坂と2度の坂越えがあるので、マイル戦ながら持久力が求められるコースです。
そのため、バテた逃げ馬が差し馬に交わされる展開も多く、外差しが決まりやすい傾向が見られます。
外枠の馬が好成績を残していて、ある程度後方にいても、長い直線で巻き返しが可能なコースとなっています。
2-4:中京競馬場・芝2000m
中京競馬場の芝2000mは、スタンド前の直線半ばからのスタートとなります。
直線の上り坂の中間からのスタートなので、ペースは落ち着きやすい傾向が見られます。
そのため、逃げ・先行馬がマイペースにレースを進め、前残りとなる展開が多いのも特徴です。
枠順による有利不利は見られず、好ポジションに付けられるかが重要になってきます。
馬券を買うときには、スタートの得意な馬を選ぶようにしてください。
2-5:中京競馬場・芝2200m
中京競馬場の芝2200mは、スタンド前の直線入り口からのスタートとなります。
スタート直後に高低差2mの急坂を上るため、ペースは落ち着きやすいのが特徴です。
さらに、1周して再度高低差2mの急坂を上ることになり、持久力が求められます。
そのため、長距離向きの馬が活躍する傾向があります。
最初のコーナーまでの距離は非常に長いので、枠順による有利不利は見られません。
最後の直線でもバテずに走りきれるスタミナタイプの馬を狙うようにしてください。
2-6:中京競馬場の芝コースにおける馬券予想のポイント
中京競馬場の芝コースは、差し・追い込み馬が台頭しやすいコースです。
1200mなどの短距離では基本的に逃げ・先行馬が有利になりますが、外差しが決まるケースも珍しくありません。
また、最後の直線には高低差2mの急坂が設けられていて、タフなコースです。
スピードタイプの馬よりも、持久力に優れた馬が活躍しやすい傾向も見られます。
前走で好走をしている馬でも、前走が平坦な競馬場であれば、過信は禁物です。
タフなコースでも結果を残せる持久力を持っている馬を狙うようにしましょう。
3:【中京ダートコース】距離別の特徴や予想のヒントを解説
次は、中京競馬場のダートコースについて、距離別の特徴を解説します。
中京ダートコースの特徴を理解して、レース予想に役立ててください。
3-1:中京競馬場・ダート1200m
中京競馬場のダート1200mは、向正面端からのスタートとなります。
最初のコーナーまでは380mと直線が長く続くので、前半はハイペースになりやすい傾向が見られます。
最後の直線には勾配1.4%の坂が待ち構えていますが、それでも逃げ・先行馬が有利なコースです。
また、最初のコーナーまでの距離が長いので、スタートが苦手な馬でも逃げることは可能です。
そのため、前走までの脚質から一変して、逃げの手に出る馬もいます。
積極的なレースをすることが上位に入るための条件なので、スタート直後から良いポジションを取れる馬を狙うようにしてください。
3-2:中京競馬場・ダート1400m
中京競馬場のダート1400mは、2コーナー奥のポケットからのスタートになります。
芝コースからのスタートになり、ダートに入るまでの距離は約200mです。
スタート直後はしばらく芝コースを走ることもあって、レース前半はハイペースになる傾向が見られます。
ただし、ハイペースのまま押し切ってしまう逃げ馬も多く、やはり基本は逃げ・先行馬が有利です。
枠順による有利不利は見られないので、スタート直後からスピードに乗れる馬が狙い目です。
3-3:中京競馬場・ダート1800m
中京競馬場のダート1800mは、スタンド前の直線半ばからのスタートとなります。
スタート直後に坂を上り、1周した後にもう一度最後の直線で坂を上るタフなコースです。
かなりのスタミナを要求されるため、コーナーをロスなく立ち回れる内枠が有利です。
後方からの追い込みも厳しく、逃げ・先行馬がそのまま前残りとなるケースも珍しくありません。
ただし、チャンピオンズカップのようなG1では先行争いが激しくなり、差し・追い込み馬が台頭することもあるので注意してください。
3-4:中京競馬場・ダート1900m
中京競馬場のダート1900mは、ホームストレッチの上り坂手前からのスタートとなります。
最後の直線も含めて3度の坂を上ることになり、非常にタフなコースです。
そのため、ペースは落ち着きやすい傾向があり、スタミナを温存した先行馬の活躍が目立ちます。
また、コーナーでいかにロスなく立ち回るかも重要です。
コースロスの少ない内枠の馬の評価を上げるようにしてください。
3-5:中京競馬場のダートコースにおける馬券予想のポイント
中京競馬場のダートコースは、基本的に逃げ・先行馬が有利です。
短距離ではハイペースになりやすい傾向がありますが、それでも逃げ・先行馬が粘り切るケースが多く見られます。
また、最後の直線には勾配1.4%の坂が待ち構えていて、1800mと1900mでは2度もこの坂を越えなければいけません。
かなりのスタミナが要求されることになるので、持久力が試されるコースです。
短距離レースでもスピードで押し切ることは不可能で、坂で失速しないパワーが重要になってきます。
平坦コースで良い成績を残していても過信はできず、急坂を得意としている馬を狙うようにしましょう。
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