「馬主になってみたい…」
馬主に憧れる競馬ファンは少なくないのではないでしょうか。
馬主になれば賞金の一部を受け取ることができ、何より馬主になったという充実感は他の手段では得られないはずです。
しかし、馬主にはそれ相応の費用がかかります…
この記事では、馬主の費用について、具体的な数字を挙げながら詳しく紹介していきます。
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1:馬主になるためには1,800万円必要
馬主になるのにかかる費用は馬によってピンキリですが、よく取引されるサラブレッドの1歳であれば、おおよそ1,800万円で馬主になることが可能です。
とんでもない金額ですね…
馬主になれるのはごく一握りの人間だといえます。
本章では、どのような計算で1,800万円という数字になったのか、また、馬主になるために必要な費用について紹介していきます。
1-1:最初に必要な費用について
馬主になるために最初にかかる費用は、主に馬の購入費です。
馬の購入はセリまたは生産者からの直接購入の2つが主なルートですが、どちらが安いかは一概にはいえません。
馬の金額はピンキリですが、サラブレッドの取引の場合、最も頻繁に取引が行われる1歳市場では、平均価格が1,043万円、中間価格が453万円でした。
サラブレッドの馬主になりたい場合、500万~1,000万円は必要だと思っておいた方がよいです。
最高価格はなんと3億円近くで、馬によってはとんでもない金額になってしまいます。
馬の金額に比べると少ない金額に見えてしまいますが、馬主登録に10万円ほどかかります。
こちらも最初にかかる費用として認識しておく必要があります。
1-2:年間でかかる費用について
年間でかかる費用は主に預託料です。
預託料は、馬の飼育・調教を厩舎に依頼するのにかかる費用です。
金額は厩舎によって異なりますが、1ヶ月60~70万円が相場となります。
年間で720万円~840万円となり、非常に大きな金額がコストとしてかかってきます。
馬の価格が1,000万円、預託料が年間800万円と考えると、初年度に1,800万円かかるという計算です。
預託料は毎月かかる費用なので、2年目以降は年間の費用が800万円と考えて問題ありません。
1-3:地方競馬の馬主なら400万円でなれる!
地方競馬であれば、中央競馬では500万~1,000万円ほど必要な馬の金額が、100万円前後になります。
また、中央競馬では1ヶ月60~70万円かかる預託料が、20~30万円になります。
年間の預託料も240万円~360万円と、おおよそ300万円と考え、初年度に400万円必要という計算です。
中央競馬の馬主は無理でも、地方競馬の馬主ならいける!と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、やっぱり中央競馬の馬主になりたい方もいらっしゃいますよね!
次章では、1,800万円という高額な費用を負担せず、中央競馬の馬主になる方法を紹介します。
2:中央競馬の馬主は一口馬主が主流
中央競馬の馬主は莫大は費用がかかるため、実際は一口馬主が主流が主流です。
一口馬主になるにも費用はかかりますが、1,800万円もかかるケースはほとんどありません。
以下、一口馬主について詳しく見ていきましょう。
2-1:一口馬主とは
一口馬主とは、複数人で1頭の競走馬に出資して実質的に馬主になることです。
1人で1頭の競走馬を買うわけではないため、完全な馬主とはいえないかもしれませんが、個人で馬主になるのは困難な場合でも、一口馬主であれば気に入った馬に出資できます。
一口馬主になると、出資した競走馬が賞金を獲得したら、その一部がもらえるようになります。
気に入った競走馬に出資するだけでなく、投資目的で一口馬主になる方も少なくありません。
一口馬主になるには、クラブ法人の募集に応募する必要があり、一般的に40口から1万口の小口に分割されます。
1,000万円の競走馬を1,000口に分割して募集されていた場合は1口は1万円になり、自分が出資したい口数分出資できます。
預託料の負担については、自分が出資する口数分の割合です。
賞金や手当も、同様に口数分の割合が出資者に配当として与えられます。
高額な競走馬でも、自分の予算に応じた金額で出資ができる点が一口馬主の最大の魅力です。
2-2:一口馬主になる際にかかる費用
一口馬主になる際は、競走馬の金額のうち自分が出資したい口数の割合分が費用となります。
また、預託料も同様に自分が出資する口数の割合分の負担が必要です。
ここまでは、個人で馬主になる場合にかかる費用を、複数人で分担するイメージで問題ありません。
しかし、一口馬主になるとそれ以外の費用が生じてしまいます。
2-3:【盲点】一口馬主はその他諸費用がかかる
ここまで紹介した費用に加え、一口馬主は諸費用がかかります。
まず、クラブへの入会金です。
最初にかかる費用で、1万円~2万円が相場です。
毎月かかる費用としては、まず第一に月会費が必要で、金額は入会するクラブによって異なりますが、1,000円~5,000円が相場です。
他にも、競走馬の生活費に当てられる維持費が毎月必要だったり、保険料として年1回支払う必要があったりと、諸々費用がかかります。
この辺りは盲点になりやすいので、一口馬主になろうと考えている場合は、収支計画にしっかり組み込むことをおすすめします。
3:一口馬主は費用以上に稼げる?
一口馬主になるにあたって最も気になるのは、結局稼げるのかどうかですよね!
費用についてはここまで紹介したとおりですが、費用以上の収益は得られるのでしょうか。
結論からいうと、残念ですが、一口馬主は費用以上に稼げないことが多いです…
単純な投資として考えると、確率上おいしいとはいえません。
3-1:馬は生き物であることを理解するべし
また、馬は生き物であるため、予想外の展開になるリスクが高いと考えられます。
具体的には、急な事故で怪我をして走れなくなったり、病気になって予想より早く引退したりするリスクです。
生き物に出資する以上、このような予想もできない理由で大赤字になってしまう可能性も十分あります。
あらかじめ理解した上で、一口馬主になるかどうか決めるようにしましょう。
3-2:より競馬を楽しめることが大きな価値である
一口馬主は稼ぎやすいとはいえない投資ですが、好きな競走馬の馬主気分を味わえるという、お金以上の価値を得ることができます。
出資している競走馬に対する愛着も強くなるので、これまで以上に競馬を楽しめるはずです!
稼げるかどうかだけでなく、新たな楽しみに魅力を感じる方にとっては、一口馬主は非常によい制度だといえます。
まとめ
馬主になるには、最初に1,000万円ほど必要で、その後も毎月60万円ほどの費用がかかります。
地方競馬であれば、最初に100万円ほど、その後は毎月20万円ほどまで費用が下がりますが、それでもかなりの金額です。
そこまで費用はかけたくないが馬主にはなりたいという方は、一口馬主をおすすめします。
一口馬主であれば自分で出資額をある程度決めることが可能です。
一口馬主はあまり稼げないといわれていますが、複数人で共有とはいえ馬主になれるという、他にはない大きな魅力を持っています。