今回は5月12日に開催されるヴィクトリアマイル2024を過去データや傾向から予想を行います。
・ヴィクトリアマイル2024はどんなレースなのか知りたい。
・過去のデータや追い切り情報から好走しそうな馬を調べたい。
・今すぐ予想が欲しい!
1つでも当てはまる人は、ぜひこの記事を読んで予想の参考にして下さい。
また、週末には追いきり評価も追加して、最終予想を更新中です。
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ヴィクトリアマイル2024の概要
ヴィクトリアマイル2024の概要
- 2024年5月12日
- ヴィクトリアマイル(GⅠ)4歳以上オープン(牝)(定量)
- 芝1600m
牝馬の春はマイルが舞台。
東京芝1600mでスピードの持続力を問いつつ、牝馬の武器たる瞬発力で雌雄を決するヴィクトリアマイルは今年で19回目を迎えます。
初代女王はダンシングキイの仔ダンスインザムード。北村宏司騎手がはじめてGⅠを制しました。
以後、ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネ、アーモンドアイ、グランアレグリア、ソダシ、ソングラインと名牝が名を連ねています。
連覇はヴィルシーナ、ストレイトガールの2頭。煌びやかな歴史に彩られた春の女王決定戦。今年、女王の座に就くのはどの馬でしょうか。
ヴィクトリアマイル2024 コース情報
「スピードの持続力を問われる」東京芝1600m。安田記念の舞台でもある東京芝1600mは2000mをこなせるスタミナが必要とされています。向正面スタートから3コーナーまで約400m。そして、最後の直線525.9mとコースに占める直線部分が長いため、ペースが落ちる部分が少ないレイアウトです。
一般的にコーナーは自然な形で速度を緩めるため、その分、ペースを落とせます。いわばコントロールしやすい区間です。
スピードに長けたマイラーが緩む区間の少ないコースを走れば、当然、ペースは速くなりがちですが、ヴィクトリアマイルは牝馬同士とあって、若干、ペースが緩む年が多く、その分、究極の瞬発力勝負になりやすく、牝馬らしい切れ味を求められるレースです。
ヴィクトリアマイル2024 登録馬の情報
馬名 | 枠 | 馬番 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|
ライラック | 1 | 1 | 牝5 | 56.0 | 戸崎圭 |
フィアスプライド | 2 | 2 | 牝6 | 56.0 | ルメール |
スタニングローズ | 3 | 2 | 牝5 | 56.0 | 西村淳 |
コンクシェル | 4 | 3 | 牝4 | 56.0 | 岩田望 |
ウンブライル | 5 | 3 | 牝4 | 56.0 | 川田 |
マスクトディーヴァ | 6 | 4 | 牝4 | 56.0 | モレイラ |
ハーパー | 7 | 4 | 牝4 | 56.0 | 池添 |
サウンドビバーチェ | 8 | 5 | 牝5 | 56.0 | 松山 |
テンハッピーローズ | 9 | 5 | 牝6 | 56.0 | 津村 |
ナミュール | 10 | 6 | 牝5 | 56.0 | 武豊 |
ルージュリナージュ | 11 | 6 | 牝5 | 56.0 | 横山和 |
キタウイング | 12 | 7 | 牝4 | 56.0 | 杉原 |
モリアーナ | 13 | 7 | 牝4 | 56.0 | 横山典 |
フィールシンパシー | 14 | 8 | 牝5 | 56.0 | 横山琉 |
ドゥアイズ | 15 | 8 | 牝4 | 56.0 | 鮫島駿 |
昨秋、藤岡康太騎手が代打騎乗でマイルCSを勝ったナミュールが参戦します。前走ドバイターフでは勝ち馬と猛烈な競り合いを演じ、アタマ差2着。昨年は東京で不利続きでしたが、左回りの直線が長いコースは申し分ありません。
阪神牝馬S快勝のマスクトディーヴァや前走で牡馬相手に揉まれたスタニングローズ、モリアーナ、ハーパーら多士済々。春の女王決定戦は今年も絢爛豪華な一戦になりそうです。
ヴィクトリアマイル2024予想 過去10年の傾向とデータ分析
次にヴィクトリアマイルの過去のデータと傾向を紹介します。
ヴィクトリアマイル過去10年の人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 2 | 2 | 1 | 5 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
2番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
3番人気 | 0 | 3 | 0 | 7 | 0.0% | 30.0% | 30.0% |
4番人気 | 2 | 2 | 0 | 6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
5番人気 | 2 | 0 | 2 | 6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
6番人気 | 1 | 0 | 2 | 7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
7番人気 | 1 | 0 | 2 | 7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
8番人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
9番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10番人気以下 | 1 | 3 | 2 | 79 | 1.2% | 4.7% | 7.1% |
※過去10年
1番人気2勝、2、3番人気0勝と名牝たちのステージは意外にも波乱傾向です。
4~8番人気が7勝で、人気の盲点になった馬たちの激走が目立ちます。
実績だけで単純に勝ち馬を当てられないのは、牝馬限定戦らしいともいえますね。
ヴィクトリアマイル過去三連単の配当
2019年④→⑨→③175,040円
2020年⑫→⑱→⑯7,340円
2021年⑥→⑧→①28,750円
2022年⑤→⑪→⑦43,780円
2023年⑥→⑯→②12,830円
過去5年の平均配当は53,548円です。人気の傾向の割に三連単は大きな配当が出ていません。
アーモンドアイとグランアレグリアが勝った20、21年など一本かぶりがいた年はさすがに配当が伸びませんでした。
ただ、19年ノームコア5番人気や22年ソダシ、23年ソングライン4番人気など意外と人気に推されなかった実績馬も勝っており、ちょっとした順番違いに注意したいですね。
◎上位人気は意外と不振
ヴィクトリアマイル過去10年の年齢別成績
年齢別成績 | |||||||
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
4歳 | 3 | 6 | 3 | 61 | 4.1% | 12.3% | 16.4% |
5歳 | 5 | 3 | 6 | 56 | 7.1% | 11.4% | 20.0% |
6歳 | 1 | 1 | 1 | 24 | 3.7% | 7.4% | 11.1% |
7歳以上 | 1 | 0 | 0 | 4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
※過去10年
年齢は4歳3勝、5歳5勝、6歳以上2勝で世代に偏りはありません。
勝率でわずかにリードするのは5歳勢。
5勝のうち、18年ジュールポレールを除く4頭はGⅠ馬、ナミュールは5歳好走イメージにぴったりです。
4歳はソダシ以外、前年クラシックで結果を残せなかった馬たち。
ウンブライルやモリアーナが近いかもしれません。
◎5歳GⅠ馬、4歳は非GⅠ馬
ヴィクトリアマイル過去10年の枠順別成績
枠番別成績 | |||||||
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0 | 0 | 3 | 17 | 0.0% | 0.0% | 15.0% |
2枠 | 2 | 1 | 2 | 15 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
3枠 | 5 | 0 | 1 | 14 | 25.0% | 25.0% | 30.0% |
4枠 | 0 | 2 | 1 | 16 | 0.0% | 10.5% | 15.8% |
5枠 | 0 | 3 | 0 | 16 | 0.0% | 15.8% | 15.8% |
6枠 | 1 | 1 | 0 | 18 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
7枠 | 2 | 0 | 1 | 25 | 7.1% | 7.1% | 10.7% |
8枠 | 0 | 3 | 2 | 24 | 0.0% | 10.3% | 17.2% |
※過去10年
1枠こそ未勝利ですが、2、3枠で7勝と基本は内が優勢。東京芝は良馬場なら高速馬場で絶好の状態を維持できるため、やはり最短距離を通るルートがよさそうです。
特にヴィクトリアマイルはゆったり流れて末脚勝負になるため、外を回るコースロスは痛く、6~8枠の数字が悪いのはこの点が影響しています。
◎理想はインから攻めて、直線抜け出し
ヴィクトリアマイル過去10年の脚質別成績
位置取り別成績 | |||||||
位置取り | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
先行 | 2 | 3 | 3 | 29 | 5.4% | 13.5% | 21.6% |
中団 | 7 | 6 | 5 | 62 | 8.8% | 16.3% | 22.5% |
後方 | 0 | 1 | 1 | 46 | 0.0% | 2.1% | 4.2% |
※過去10年
末脚比べのレースらしく、中団に控え、最後に速い脚を繰り出す形がベスト。スローを味方に前で粘り込む馬たちを最後に瞬発力でとらえる。そんなレースが多い印象です。
中団から上がり最速を繰り出すと、2-2-0-1。ある程度の位置で運び、瞬発力で逆転する。これもナミュールと一致します。極端に後ろから競馬しない限り、崩れそうにありません。
また、先行勢も速い上がりに対応できるタイプでないと厳しそうです。
◎中団から瞬発力で逆転。これが理想
ヴィクトリアマイル2024の重要な予想ポイント
ヴィクトリアマイルの予想をする前に重要なポイントを押さえておきましょう!
ポイント①前走牡馬相手のGⅠ出走
前走高松宮記念が1-0-3-16と着外の数字を大きくしていますが、前走牡馬相手の国内GⅠだと4-1-4-18。高松宮記念を除くと、3-1-1-2と非常に好成績です。
- スタニングローズ
- ハーパー
ポイント②前走阪神牝馬Sは着順に注目
トライアルの阪神牝馬Sは4-3-4-57。頭数が多く絞りづらいですが、1着0-1-0-9は気になります。2~5着2-2-4-18、6着以下2-0-0-30。連勝ではなく、巻き返しが理想のシナリオです
- ウンブライル
- テンハッピーローズ
- ドゥアイズ
- モリアーナ
- ライラック
- マスクトディーヴァ
ポイント③前走牡馬相手のGⅢ
前走GⅢ1-5-1-44は、中山牝馬S1-1-0-11、福島牝馬S0-1-1-20が数字の大半を占めています。これら以外、さらに牡馬相手に限ると、0-2-0-8。マイル戦に限定すると、0-2-0-6です。
- サウンドビバーチェ
ヴィクトリアマイル2024予想 追い切り評価BEST3
ヴィクトリアマイル出走馬の最終追い切りが終了したので、追い切りでの評価が高かった順に紹介します。
第3位:ハーパー
最終追い切り
栗東坂路
【53.1-38.3-25.3-12.6】
前走後は2週間ほど休み、4月半ばに乗り込み再開。
2週前、1週前は池添騎手が騎乗し、ウッドできっちり負荷をかけてきました。
1週前は3頭併せを敢行し、併走馬が走りすぎて遅れはしたものの、最後まで一杯に追われ、充実具合を感じさせます。
今週はレースに向けて気持ちを重視した調教。
馬なりでリラックスしたリズム感ある走りを披露しており、完調といっていいでしょう。
第2位:ウンブライル
最終追い切り
美浦ウッド
【85.0-68.3-53.0-38.2-24.1-11.3】
これまで周囲を気にする慎重な気性が出世を阻んでいましたが、「いよいよそういった面も薄れてきたのでは」そう感じさせる最終追い切りでした。
ウッドで3頭併せを行い、最後は真ん中へ入り、馬なりのまま、しっかり反応し、ラスト11.3と武器でもある瞬発力を繰り出しました。
気性面の成長さえあれば、G1タイトルはすぐそこです。
第1位:マスクトディーヴァ
最終追い切り
栗東坂路
【52.9-38.8-24.9-12.1】
1週前はウッドで3頭併せ。ラスト2ハロン11.7-11.5ときれいにギアチェンジ、併入に持ち込みました。
折り合いもつき、負荷もかかったいい調教。最終追い切りは坂路へ。
心肺機能を鍛えつつ、リズムも整う理想的な走りで、ラストまでしっかり駆けました。
ヴィクトリアマイル2024 有力馬3頭を予想
追い切りを終え、ヴィクトリアマイルで期待できる有力馬3頭を紹介します。
有力馬①ナミュール
昨秋、ムーア騎手が当日落馬負傷により、急遽乗り替わった藤岡康太騎手に導かれ、待望のGⅠタイトルを手にしました。
桜花賞1番人気の世代屈指の才女はそれまでいばらの道を歩んでいたといっていいでしょう。
強いけど、勝てない。そんなもどかしい状況を打開した昨秋は香港マイル3着。
そして今年の春はドバイターフ2着と海外であと一歩という競馬が続きました。
国内に目標を切りかえ、さらに牝馬限定となれば、負けるわけにはいきません。
ただ、ヴィクトリアマイルは昨年7着と不利があったにせよ、力を出せませんでした。
東京新聞杯も敗れており、実績最上位とはいえ、東京との相性は気になるところです。
有力馬②マスクトディーヴァ
ローズS1着、秋華賞でリバティアイランドの2着と4歳牝馬を代表する一頭です。
年明け初戦の東京新聞杯こそ、休み明けで仕上げ途上だったか6着と敗れましたが、阪神牝馬Sを勝ち、マイルへの対応力を証明しました。
好位につけ、瞬発力で抜け出すというレース内容は安定感もありますし、ナミュールの末脚を封じる場面もあるかもしれません。
手の内に入れたモレイラ騎手騎乗も頼もしいですね。
有力馬③ウンブライル
新馬特別を連勝しながら、その後は足踏み状態が続き、桜花賞出走を叶えられませんでした。
しかし、ニュージーランドトロフィー2着、NHKマイルC2着とその実力を証明。出世を阻んだ気性難も4歳になり、徐々に解消されつつあります。
阪神牝馬Sでは上がり最速タイ32.9の末脚でマスクトディーヴァを追い詰めており、いよいよ待望のG1が見えてきました。
兄ステルヴィオは木村哲也調教師に初GⅠをプレゼントした厩舎にとって思い入れのある血統。
ウンブライルをG1馬にしたい。そんな陣営の意気込みを味方につけましょう。
ウマダネが激推しする穴馬はフィールシンパシー
登録馬を見回しても、飛ばす馬は見当たらず、今年はスローペースまでありそうな組み合わせです。
マイル戦での先陣争いなら、コンクシェルより速いのがフィールシンパシーです。
中山のイメージもありますが、東京でも勝ち鞍があり、決して適性がないわけではありません。長い距離を経験し、スタミナが強化されたいまなら、粘り込みも期待できます。
先手を奪って、マイペースを決めれば、残り目があってもおかしくないでしょう。
G1初騎乗の横山琉人騎手、迷わず馬を信じて逃げてください。
ヴィクトリアマイル2024最終予想
- ◎ウンブライル
- ○ナミュール
- ▲フィールシンパシー
- △ハーパー
- △コンクシェル
- △モリアーナ
ヴィクトリアマイル2024予想まとめ
今回は5月12日に開催されるヴィクトリアマイルの傾向から予想を行いました。
ヴィクトリアマイルはどんなレースなのか知りたい。
過去のデータや追い切り情報から好走しそうな馬を調べたい。
今すぐ予想が欲しい!1つでも当てはまる人は、ぜひこの記事を読んで予想の参考にして下さい。