競馬における「平場レース」とは、特別レースや重賞レースと異なり、レース名がつかないシンプルな条件戦です。
重賞や特別レースほど注目されないため、一般的には「名もなきレース」と見なされがちですが、実は平場には独自の魅力と攻略ポイントが多く存在します。
本記事ではそんな平場レースの特徴とその攻略法について紹介します。
競馬の平場レースとは
そもそも競馬の平場とはどんなレースなのか紹介します。
JRAのレース体系は「クラス分け」と「レース名」の二つの軸で分類されており、クラス分けでは、勝利数に応じて馬が新馬未勝利から1勝クラス、2勝クラスと段階を踏んで上位クラスに進みます。
一方、レース名は「重賞」「特別」「平場」と分けられますが、平場レースには名称がないため、注目されにくいレース。
しかし、名前がないからこそ、シンプルな条件戦であり、馬券の妙味や若手騎手の活躍など、特別レースにはない魅力が隠れています。
競馬の平場を予想する際のコツ
馬券の妙味や若手騎手の活躍など、魅力がたくさんある平場レース。
ですがどのように予想すればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで、競馬の平場を予想する際のコツを3つ紹介します。
- 若手騎手と減量得点を狙う
- 人気薄の馬に注目する
- 最終レースは積極的に狙う
コツ①若手騎手と減量特典を狙え
平場レースで注目すべきポイントの一つが、若手騎手に与えられる「減量特典」です。
免許取得から5年未満の若手騎手や女性騎手には、斤量を減らすことができる特典が存在。斤量が軽くなることで、馬の負担が減り、レースでの走りが有利になるため、馬券購入者にとっても見逃せない要素です。
2023年のデータによると、平場レース全2523レースのうち、減量騎手が勝利したのは439勝、勝率17.3%という高い数値を記録しています。特に馬体重が軽い馬は斤量減の恩恵を受けやすく、平場レースでの注目ポイントとなります。
コツ②人気薄の馬に注目する
平場レースでは、減量による若手騎手の激走や人気薄の馬が活躍することが多く、馬券の妙味が高まります。
特にローカル競馬場のダート中距離コースは、減量特典を活かした若手騎手の台頭が目立つ傾向に。
2023年のデータでは、福島ダート1700mでの減量騎手の勝率が高く、単勝回収値は179と大きなリターンを見込めることがわかっています。
短距離よりも中距離のダートコースで、人気薄の馬に注目することで、大きなリターンが期待できるでしょう。
最終レースは平場で勝負
最終レースも平場で行われることが多く、平場ならではの戦略が活きる場です。
中京競馬場の最終レースでは、特に芝のレースで人気薄の馬が勝利することが多く、単勝回収値が高い傾向があります。
中京の最終レースでは、展開のあやが発生しやすく、逆転劇が頻発するため、逆転を狙うには絶好のチャンス。積極的に狙っていくことで回収率UPに近づきます。
平場のコツを抑えつつ新馬戦や未勝利戦で未来のスターを探そう
平場レースには、新馬戦や未勝利戦も含まれています。つまり、まだ無名の馬が登場する場でもあり、将来のG1馬が隠れている可能性があります。
競馬ファンとしては、早い段階で将来のスター馬を見つけ出す楽しみがあり、パドックでの馬の状態やオーラを感じ取ることで、自分だけの「推し馬」を見つけることができるかもしれません。
今回紹介した3つのコツでぜひ平場の予想も楽しんでみてはいかがでしょうか。