競馬は人気馬ばかりを選んで馬券を買っても、なかなか回収率100%を超えません。
高い回収率を生み出すには、他の馬券購入者と少し違った点に目をつける必要があります。
そこで当記事では、回収率の上げ方を解説した後に、回収率100%を超える3つの方法を伝授します。
競馬初心者の方でも当記事を読めばその日から実践できますので是非ご参考にしてください。
競馬の回収率とは?
競馬の回収率とは、馬券を購入した金額に対し、回収できた金額の割合を指します。
馬券を購入した金額を100%とした場合、回収金額が100%を超えた場合は「勝ち」、100%を下回った場合は「負け」ということになります。
競馬の回収率はプロでも100%を超えることが難しく、70~85%前後に落ち着くともいわれているため、初心者は回収率の低い状態からいかにして回収率を上げていくかを考える必要があります。
競馬の回収率の計算方法
競馬の回収率は以下の方法で計算します。
回収率(%)=払戻金額÷購入金額×100
例えば1万円の資金を全て単勝にかけ、1.5倍の馬券が当たった場合は回収率150%となります。
これは1レース単位の回収率になりますが、年間を通じて様々なレースに参加するなかで、回収率は徐々に100%を下回ってくることでしょう。
なぜなら、競馬では勝負レースで負けることもあれば、参加予定でなかったレースに参加して負けてしまうなど、様々なドラマがあるからです。
その中でもいかに冷静になって、回収率を上げる方法を実践できるかが肝となります。
競馬の回収率を上げる方法とは?
競馬の回収率を上げる方法として、以下の4つを基本ルールとして押さえておきましょう。
- トリガミをしない
- 人気の低い馬ばかりを買わない
- さまざまな馬券式別を組み合わせる
- 勝負レースを決める
1つずつ解説していきます。
トリガミをしない
トリガミとは、購入した馬券が的中したにもかかわらずマイナス収支になってしまうことです。
つまり、回収率が100%を下回った状態を指します。
例えば、複数の単勝を購入し、ある馬券が的中したとしても、単勝の配当が馬券の購入金額を下回る場合はマイナス収支になります。
比較的配当金が高い3連単であっても、他の馬券を購入することでマイナス収支になってしまう恐れがあるため注意が必要です。
人気の低い馬ばかりを買わない
人気の低い馬は、入賞する確率が低いため、当たった際の配当金が大きくなります。
しかし、人気の低い馬は好走する可能性が低いことも考慮されて順位付けされているため、購入時点でそもそもの負けの確率が上がってしまうデメリットがあります。
したがって、配当が高いからといって人気の低い馬ばかりを狙わず、オッズは低いが人気の高い馬の馬券を購入することも検討することが重要です。
さまざまな馬券式別を組み合わせる
馬券にはさまざまな馬券式別(種類)が存在し、どの馬券を購入するかで配当金が大きく変わってきます。
よく知られる馬券には、単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単などがありますが、いつも同じ馬券だけを選んでいれば勝てるとは限りません。
レース出場馬の戦歴や特性、当日の競馬場の状況なども考慮しながら、最も可能性が高いと思われる馬券を選ぶ必要があります。
慣れてきたらトリガミをしないように、馬券を組み合わせて購入してみましょう。馬券の種類とおすすめの買い方については下記のページを参考にしてください。
勝負レースを決める
回収率を上げるには、勝負レースを決めることが重要です。
勝負レースとは、馬券の購入金額を普段のレースよりもアップして購入する方法で、自信のあるレースに対して用いる戦略になります。
勝てる見込みの低いレースにも平等に金額をかけるのではなく、勝てる自信があるレースに対して高い金額をかける姿勢が、回収率を上げていきます。
次の章から回収率100%どころか120%を超える買い方について解説していきます。
回収率100%どころか120%を超える3つの買い方を紹介!
ここからは具体的に回収率100%を超える買い方を3つ紹介します。
買い方①買い目の点数を絞る
競馬で最も難しいのは軸馬選びです。回収率120%を超えるには適切な軸馬選びがキーポイントとなります。
軸馬はある程度人気・信頼度の高い馬を選びましょう。
穴馬を軸にしてしまうと、極端に的中率がさがるのでおすすめできません。
出走する馬を大きく分けると「人気馬」・「中穴馬」・「下位人気馬」・「排除馬」に分類できます。
特に「排除馬」をうまく見極めはとても重要です。
排除馬を上手く見極めることで無駄な馬券を買わずに済み、必然的に回収率の向上に繋がります。
狙いは中穴馬
結論、1番儲かる馬は「中穴馬」です。
人気馬単体を買っているだけではなかなか回収率100%を超えることはできません。
逆に排除馬のように期待値が限りなく低い馬は万が一はまれば高額的中となりますが収支が不安定で不的中馬券も多くなります。
「中穴馬」はそこそこ的中して配当も良く、中には過小評価されている美味しい馬もいます。
中穴馬を狙うということは「世間一般で評価以上のポテンシャルを持った可能性のある馬」を狙うということです。
つまり中穴馬は一般的に注目されず盲点になっている馬です。
中穴馬の選び方
では「中穴馬」とは具体的にどのような馬のことを指すのでしょうか?
一般的に「4番人気から9番人気馬」が中穴馬と言われてたり「オッズ10倍から40倍」、「7倍から50倍」などの馬が中穴馬と言われたり定義が定まっていません。
しかも過去のデータでは6番人気馬が最も回収率が高くなっていますが7番人気ではなぜ駄目なのか。
数字で中穴馬を定義するには「過去のデータで回収率が良かった」くらいで境界線が非常に曖昧です。
そこで当記事では「オッズ」を中心として「オッズの断層」という考え方で中穴馬を洗い出します。
オッズの断層とはどこでオッズの差が開いているかを見ることです。
例えば2018年5月5日(土) 3回京都5日のレースを見てみます。
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引用元:https://race.netkeiba.com/top/
上記のオッズの分布に断層があるところにラインを引きます。
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上記の断層は単勝オッズを使用しますが複雑なオッズの付き方をしているレースでは馬連のオッズなども見ると良いでしょう。
「Aゾーン」・「Bゾーン」・「Cゾーン」・「Dゾーン」に分類しAが人気馬Bが中穴馬、Cは下位人気馬、Dが排除馬です。
このようにオッズを断層に分けることで世間的な馬に対する評価が客観的に見られます。
中穴馬を買う場合Bゾーンから選ぶと良いでしょう。
軸馬は上位人気ゾーンから選ぶ
一般的に上位人気の馬は高確率で勝ちます。
よっぽど何かトラブルが起きない限りはAゾーンから軸馬を選ぶのがベターです。
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このゾーンからは馬連や3連複、3連単などのフォーメーションでいう1列目を選ぶことをおすすめします。
ただしAゾーンから単勝や複勝を選ぶのは止したほうが良いでしょう。
世間的に最も注目されている馬なのでオッズは低く的中率は良くても回収率を上げることは 難しいです。
Cゾーンからは確信できる馬とヒモに加える馬として選ぶ
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Cゾーンは「下位人気馬」です。「この馬は来る!!」と確信できる馬はBゾーンの中穴馬と同じく扱ってもかまいません。しかし的中率が低くなる覚悟は必須です。
Cゾーンは3着以内に入選するかもしれないと思われている馬です。
排除馬ほど能力がないというわけではありませんので、もし買い目に入れるか迷う時は排除馬のように捨てるのではなくヒモとして考えると良いでしょう。
同様にAとBゾーンからも下手に排除するよりは拾い上げることをおすすめします。
ヒモ選びに迷う場合があれば馬連やワイドでAからBを基本としてBに気になるCゾーンの馬を入れると良いでしょう。
Dゾーンは基本切る
回収率120%を超えるためには無駄な点数を徹底的に省く必要があります。
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そのような時には期待値0のDゾーン馬は基本切ったほうが良いです。
Dゾーンの排除馬を切ることによって買い目の無駄が削れ回収率が向上します。
時にはDゾーン馬の激走で超特大の大穴的中になる場合もありますが、それは単発で長期的に見ると回収率は低い傾向にあります。
Cゾーン同様に馬券圏内に確実にくるといった確信材料がある時だけヒモに加えるのは良いかもしませんが、大抵、何も期待されていませんのでこのゾーンのオッズになっているということを念頭に置いておくと良いでしょう。
買い方②馬券の買い方例
上記のゾーン解説を基に馬券の買い方を紹介します。
・単勝・複勝:1点(Bゾーンから選出)
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・馬連:A→B(C)
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・ボックス AB(C)
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※Cゾーンの馬を選ぶ際には入選する判断材料の強い馬を選びましょう。
・馬単:流し A→BC(D)
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※Dゾーンの馬は基本的に排除馬です。Dを入れる際には重々ご注意ください。
・ワイド:流し A→B(C)
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・ボックス AB(C)
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・3連複:フォーメーション A→B(C)→ABC(D)
1頭流し B→ABC(D)
2頭流し AB→ABC(D)
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※馬単同様にDゾーンの馬を無理に入れる必要はありません。
「オッズ断層」を基にした馬券の買い方の一部を紹介しました。
他にも色々馬券の買い方はありますが上記の買い方が最も初歩的なものです。
流しやフォーメーション、ボックスの使い分けはレース毎に違います。絶対ではありませんので自分にあったスタイルや好みに合わせて使い分けると良いでしょう。
買い方③前走の内容を重視
また、馬選びのコツとしてオッズ断層の他に「前走の内容」も重視すると良いでしょう。
前走のポイントとして4つありますのでピックアップします。
②直線の脚の伸びはどうだったか
③馬場や枠順、展開の恩恵無しに勝つことができたか
④不利な状況がなかったか
もし、上記のポイントに当てはまった場合、CゾーンやDゾーンの不人気馬の場合買い目に入れても良いかもしれません。
特に前走の内容が良かった馬や外から脚をよく伸ばして勝った馬、不利などがあって実力を発揮できずに負けてしまった馬などは狙い目ですね。
そのような馬は本来の評価よりも低くオッズが付く場合があります。
過去走のスピード指数をチェック
各競走馬の前走データは、競馬場も違えば、馬場コンディションも違うので、比較が難しいという側面があります。
その際に活用したいのが、スピード指数です。
スピード指数は、目に見えない競走馬の能力を数値化したもので、回収率を上げる大きな助けとなります。
「吉馬」というWEB競馬新聞では、過去5走までのスピード指数を完全無料で公開しています。
▼吉馬のスピード指数
吉馬 中央版
引用元:http://www.kichiuma-chiho.net/
スピード指数をチェックすることで、前走の内容をより分析して読み解くことが可能です。
レースの選び方にも注意すればさらに回収率UP!
これはオマケですが、レースの選び方も回収率100%を超えるちょっとしたコツなので紹介します。
Aゾーンの人気馬でもその馬が本当に1番や2番人気に値するか見極める必要があります。
もしその馬が圧倒的な力量で馬券圏内に絡んでくることが確実なら軸馬に選ぶことと良いですね。
しかし凡走する可能性が十分にある場合、そのレースは見送ったほうが良いでしょう。
まとめ
以上、回収率100%を超える3つの方法を紹介しました。
まずは当記事で紹介した「オッズ断層」でAゾーン・Bゾーン・Cゾーン・Dゾーンをしっかりと見極める必要があります。
この中で最も稼げるゾーンはBゾーンの中穴馬です。
中穴馬はそこそこ当たって配当も良い回収率を伸ばすのに最も適した馬です。なおかつオッズ表では過小評価されているゾーンでもあります。
また、前走の内容も回収率向上のためには重視すべき要素です。
もし前走が良くても不人気馬だった場合CゾーンやDゾーンの馬だったとしてもヒモぐらいに入れてみると面白いでしょう。
オッズ断層の見極め方は誰にでもできるとても簡単な方法なので是非参考にしてみてください。