スポーツ新聞を見たことがある人なら一度は目につく競馬データ。正直な話、データの見方の知識がなければ意味不明ですよね。
実は競馬新聞に掲載されているデータは予想に欠かせない重要な情報がぎっしり書き込まれています。
一見難解な印象の競馬新聞でも覚えてしまえば案外簡単なもので、出走馬の過去の戦績や経歴などのデータが一目瞭然に分かります。
競馬新聞に記載されているデータを細かく紹介していますのでぜひご参考にしてください。
1:プロフィール欄では父馬と母馬がわかる
ブラッドスポーツと言われる競馬ではその馬の父や母がどの馬なのかは大変重要なデータです。この欄では父馬や母馬がどの馬なのかわかるようになっています。
また、この欄ではその他にその馬が今までいくら稼いできたのか確認できます。
多く稼いできた馬は好成績を収めていることが多く期待できる馬です。
また、追い込み型か逃げ切り型か誰が騎乗していたのかもチェックできます。
1-1:プロフィール欄の詳細
①馬番号
②馬が入る枠の色と騎手が被る帽子の色
③枠の番号
④父馬の名前
⑤出走する馬の名前でカタカナ2から9文字で表記されます。
⑥母馬の名前
⑦出走馬のオーナの氏名
⑧母馬の父馬の名前
⑨負担重量
騎手の体重や鞍など馬が背負う総重量です。
負担重量はレースや馬年齢・性別で変わり、ハンデ戦では力量のある馬ほど重量が重くなります。
⑩騎手の名前
デビューから引退するまで同じ騎手が乗る馬もいればレース毎に騎手が変わる馬もいます。
⑪性別と年齢
⑫馬の毛色
⑬脚質
脚質とはその馬の得意な走り方で5つの型がありますので紹介します。
「逃」:スタートから馬群の先頭を走る馬
「先」:馬群の2~4番目の位置から抜け出す馬
「差」:先行馬のうしろ から最後の直線で追い越す馬
「追」:馬群の後方から直線勝負で追い抜く馬
「自」:特に決まった脚質はなくレースによって型を変えるトリッキーな馬
2:競馬記者の予想欄は印が多い程注目されている
競馬予想を生業としている記者の予想が印で表示されています。
印が多い程注目されている馬です。
◎:本命
最も勝つ確率が高い馬に付けられます。
〇:対抗
本命に対抗できる馬に付けられます。
▲:単穴
3番目に勝つと注目される馬に付けられます。
△:連下
2着に入る可能性がある馬に付けられます。
3:距離別の自己ベストタイムと着順
過去のベストタイムとそのレースの着順が記載されています。
上記の表だと2,000mのレースのベストタイムは阪神競馬場の芝・良好場で1分58秒0で1着でした。
4:今までの距離ごとの成績
競馬のレースは様々な距離で行われます。
例えばフルマラソンで記録を出す人がいれば100メートル走で記録を出す人がいるように馬にも適正距離があります。
この欄は縦に読みます。上から順番に1着・2着・3着・4着以下です。
例えば図の一番右、2,000mならこの馬は5回1着で勝利していますので2,000mに適正のある馬と言えるでしょう。
5:前走成績やレース内容が略語で掲載
前走レースの成績やレースの内容を1か所にキュッと収めた欄です。
前走とは一番最近出走したレースのことで予想を行う際にとても重要なデータとなります
5-1:前走成績欄の詳細
①:開催日と馬場の状態
開催日の横についている数字は馬場の状態を表しています。
上から「良」・「稍重」・「重」・「不良」です。
②レースが行われた日
③レースの条件
上記の画像だと前走は重賞のG1レースということになります。
④レース名(レース名は略語で表記されることが多いです。)
⑤着順
⑥着差(馬身)
1着の場合は2着との差が記載されます。2着以下の場合は1着との差です。
⑦レース距離と馬場の種類
上記だと2,400m・芝コースです。
⑧前走のタイム
⑨負担重量
⑩馬に乗った騎手
⑪着差(タイムの差)
1着の場合は2着とのタイム差。2着以下は1着とのタイム差です。
⑫単勝人気
⑬馬番号と前走に出走した馬の数
⑭レースでの位置取り
【11】【11】【7】は2コーナー、3コーナー、4コーナーでの馬の番手を表しています。
⑮レースでのペース
レースのペースは「S」・「M」・「H」の3つに分類されます。
「S」:スローペース
「M」:平均ペース
「H」:ハイペース
⑯レースの評価(短評)
⑰馬の体重
⑱スタート3ハロン(前)と最後の3ハロン(後)のタイム
⑲2着になった馬の名前
この馬が1着でない場合は1着の馬名が記載されます。馬名は短縮されることがあります。
6:重賞レースの成績
左から1着に入選した数、2着、3着、4着以下に入った数が記載されています。
7:前走からの期間
前走からそのくらいの間隔が空いているのか記載されています。
この馬の場合、1回出走して1着1回です。中3週とは次に走るレースまでに3週競馬開催があったということで今回のレースは前走から4週間ぶりです。
8:2着までに入選した回数
連対とは2着までに入選することです。
上記の表だとこれまでに指しで11回、追い込みで1回連対していることになります。
脚質的に差しが得意な馬です。
9:コースの経験回数
重賞レースでの成績と同様にコースで1着・2着・3着・4着以下に入った回数が掲載されています。
芝コースで雨が降った馬場での経験はありません。
10:各コースごとの成績
競馬場には左回りコースや右回りコースがあり、さらに芝コースダート(砂)コースに分かれます。
例えば「東京芝」なら東京の芝コースで、「右芝」なら右回りの芝コースです。
「全」は全成績ををまとめたもので1着・2着・3着・4着以下になった回数がわかります。
上記の画像だとこの馬は12戦中11戦勝利していることになります。
11:データを基に買い方を実践
上記のデータを基に買い方を実践してみます。
ディープインパクトは阪神競馬場の芝・良好場でベストタイムを出している一方で雨天時の経験はありません。
また2,000メートルのコースで前レース一着で入選していることから2,000m芝コースに適正のある馬で重賞成績も10回中9回1着に入選しています。
ただし前走りから4週間空いていることがネックですが1番人気馬。
この馬がもし重賞芝2,000m(晴)に出走する場合、単勝人気は1番なのでオッズは低くなりますので3連複や3連単の軸馬にすると良いでしょう。
まとめ
以上、競馬新聞に掲載されているデータの見方を紹介しました。
各新聞には様々なデータがあり新聞によっても表記方法が若干異なります。
競馬新聞は一見難解ですが、意味をしっかり掴めば予想の心強い味方になってくれます。
競馬初心者の方や当記事を見て競馬に興味を持った方の参考になれば幸いです。