
的中率をアップしたい人は必見です。自分の予想が全然当たらない…こんな経験がある人も多いでしょう。競馬は「ブラッドスポーツ」とよく言われます。ブラッドっとはつまり「血」のこと。自分が注目している馬や予想に組み込んだ馬はどんな血統の馬なのか調べたことはありますか?血統表の見方をマスターして的中率をアップを目指しましょう!

Contents
1:【ポイント1】初心者でも簡単!血統表の見方
血統表って見方が難しいのでは…実はそんなことはなく、競馬初心者でも血統表の見方を覚えるのは簡単ですよ。人間に例えるなら家系図みたいなもの。誰が親で子なのか、それを一目見てわかるようにしたものが血統表です。
1-1:1番左側が近親
引用元:netkeiba.com
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102636/
なんか難しそうな表が出てきた!と思ったそこのあなた。意外と見方は簡単なので安心してください。血統表の見方はいたってシンプル。一番左がお父さんとお母さんで、でそこから右にいくにつれて世代が古くなって行きます。表をみただけで目まいがする人もいるかもしれませんが、まずは騙されたと思って上の血統表をみてください。一度は名前の聞いたことのある、オルフェーヴルの血統表。オルフェーブルの父はステイゴールド、母はオリエンタルアートというわけですね。
1-2:右にいくにつれ古い世代に
改めてオルフェーヴルの血統表をみてみましょう。
引用元:netkeiba.com
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102636/
オルフェーブルの父はステイゴールドで母はオリエンタルアートですが、その右にいくにつれて世代が古くなります。父と母の右側はオルフェーブルの祖父母ということになります。血統表の見方は一番左が親、右にいくにつれ世代が古くなる。血統表の見方についてはこれだけを覚えておけば問題ないでしょう。
1-3:初心者が血統表を覚えるなら3代目まででOK
血統表の見方がわかったから自分の好きな馬の血統を覚えて置きたい!このように感じている人も多いです。親はこのレースに強いから、子も強い…というのは想像できますが何世代もさかのぼるときりがないですよね。なので、まず特に覚えておくのは3代目までで問題ありません。さかのぼるにつれて特色も薄れていくのでまずは3代目まで覚えておくのベストです。

2:【ポイント2】インブリードとアウトブリードとは
なんだそれは!聞いたことがない…と受け付けないかもしれませんが意味は簡単!インブリード=近親交配、アウトブリードはその逆と覚えましょう。
2-1:なぜ近親交配が行われるのか
インブリード=近親交配という意味。ではなぜ近親交配を行うのでしょう。理由はその血を濃くすることによってその馬の遺伝能力を高めることが期待できるから。近親の馬は能力が似ていることが多いため、その能力をより高く受け継がせることが目的というわけなのです。
2-1-1:過去に好成績を残したインブリードの馬
ではインブリードの馬で好成績を残した馬を例に紹介しましょう。
オルフェーヴル→6勝(G1勝利回数)
引用元:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/d4?p=orf201&d=d4_animal
ブエナビスタ→6勝(G1勝利回数)
引用元:競馬予想ブログ竜太◎競馬ラボ
http://keiba-labo.com/2017/08/22/buena-vista/
ストレイトガール→3勝(G1勝利回数)
引用元:日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/image/race/181407/41527
血統表で例にあげたオルフェーヴル、実はインブリードの馬。ここにあげたのはほんの一例でですがインブリードで生みだされた馬が強いことは明白になりましたね。
2-1-2:奇跡の血量は18.75%
血が濃すぎればいいということではなく、ベストな血量は18.75%と言われこれを「奇跡の血量」といいます。
近親交配は、その共通する祖先の能力を大きく引き出せるといわれる反面、濃すぎる血量は虚弱体質や気性難など弊害もあるといわれています。そのギリギリのバランスがこの奇跡の血量18.75%と考えられています。
引用元:wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E8%A1%80%E9%87%8F
インブリードが強い馬を生み出すのに有効なことがわかりましたが、欠点もあります。濃すぎず薄すぎすこの絶妙なバランスをとったのが奇跡の血量というわけです。
2-1-3:奇跡の血量を持つ馬の例
奇跡の血量を持つ馬の例をあげていきます。
コダマ:ブランドフォードの18.75%の血量
皐月賞、東京優駿(1960年)
トウショウボーイ:ハイペリオンの18.75%の血量
皐月賞、有馬記念(1976年)、宝塚記念(1977年)
マックスビューティ:ナスルーラの18.75%の血量
桜花賞、優駿牝馬(1987年)
ヴィクトワールピサ:ヘイローの18.75%の血量
皐月賞、有馬記念(2010年)
ブエナビスタ:ニジンスキーの18.75%の血量
阪神ジュベナイルフィリーズ(2008年)、桜花賞、優駿牝馬(2009年)
オルフェーヴル:ノーザンテーストの18.75%の血量
皐月賞、東京優駿、菊花賞、有馬記念(2011年)、宝塚記念(2012年)
ストレイトガール:ヘイローの18.75%の血量
ヴィクトリアマイル、スプリンターズS(2015年)、ヴィクトリアマイル(2016年)
引用元:競馬情報
http://www.keibainfo.jp/956
先ほど過去に好成績を残したインブリードの馬で紹介した3頭も実は奇跡の血量を持つ馬。ただインブリードの馬なだけではなく奇跡の血量を持った馬が好成績をおさめていることは明白な事実ですね。
2-2:アウトブリードの馬は弱いのか
結論からいうと答えはNO!必ずしもそうとは限りませんし、アウトブリードでも強い馬はたくさんいます。アウトブリードには血の交わりがかなり薄くなるため、健康な子供が生まれやいといったしっかりしたメリットがあります。競馬ファンの中にはインブリード派とアウトブリード派で別れるくらい好みが分かれます。アウトブリードの馬で好成績をおさめた馬を下記にて紹介します。
2-2ー1:過去に好成績を残したアウトブリードの馬
ではアウトブリードで好成績をおさめた代表的な馬をみてみましょう。
ディープインパクト→7勝(G1勝利回数)
引用元:Horse Memorys
http://horse-memorys.com/gallery/horse_memorys_005_003.htm
ナリタブライアン→5勝(G1勝利回数)
引用元:うま速@競馬まとめ
http://umasoku.com/archives/1044436124.html/
ジャスタウェイ→2勝(G1勝利回数)
引用元:フォト蔵
http://photozou.jp/photo/show/745137/190580834
競馬をしない人でも一度は聞いたことがあるディープインパクトもアウトブリードの馬です。もちろんインブリードの馬が強いという事例はありますが、一方でアウトブリードの馬もそれに負けないくらいの実力があることを忘れてはいけません。

3:【ポイント3】BMSとニックス
血統をみる上で重要なのがBMSとニックス。競馬の予想に血統を加味したいという人は覚えておくといいでしょう。難しい単語にきこえますが意外と簡単ですよ。
3ー1:BMSってなに?
BMSとは母の父と覚えましょう。BMSはブルードメイサイアーの略。なぜBMSが血統に重要かというと、血統に置いて父の血が大きく影響すると言われていますが、最近の研究では母系の血の影響も大きいことが分かってきています。つまり母の父の要素が注目されているわけですね。
3ー2:ニックスとは?
ニックスとは配合の組み合わせのこと。主に父馬と母父馬の相性のことを言います。この関係で生まれた馬で強い馬が生まれた場合にはニックス関係があると言えます。ニックスとは昔からある考え方。血統表を見るときには注意して見るといいでしょう。

4:血統の種類は大きく分けて5つ
血統の種類は大きくわけけて5つあります。
ノーザンダンサー系(画像はノーザンダンサー)
引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC
雨や雪など悪天候での荒れた馬場状態を難なくこなす道悪の強さが特徴。ダートでも力を発揮できる馬が数多くいる系統。長距離は苦手とする馬が多く、短距離〜クラシックまでのレースで重要視したい血統。
ナスルーラ系
引用元:サラブレッドの世界
http://gyudoki2.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%83i%83X%83%8B%81%5B%83%89&vs=&tid=seesaa_hotspot&hid=167&c=12&search=1&ic=shift-jis
※画像はナスルーラ
芝を得意とし、ダートコースは若干勝率が下がりますがとくに2200m以上では勝率がグンとアップ。2000m以下で負けていたが2200m以上に出走などの機会に高配当が狙える可能性が高い系統。
ネイティブダンサー系
引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC
※画像はネイティブダンサー
ダートの活躍馬が多い系統。芝・ダートともにこなせる万能タイプで中山・阪神では好成績をおさめています。短距離~長距離まで活躍する産駒を排出しているのが特徴。
ターントゥ系
引用元:Pinterest
https://www.pinterest.jp/pin/567594359256678703/?lp=true
※画像はターントゥ
そのほとんどがサンデーサイレンスとブライアンズタイムの子孫。中距離以上で活躍する産駒が多く、どちらかと言えばダートで成績を上げる馬が多のが特徴。段々と調子が上がっていく馬が多い系統。
サンデーサイレンス系
引用元:サラブレッドの世界
http://gyudoki2.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%83T%83%93%83f%81%5B%83T%83C%83%8C%83%93%83X&vs=&tid=seesaa_hotspot&hid=167&c=12&search=1&ic=shift-jis
※画像はサンデーサイレンス
この系統に属する代表馬にはディープインパクト、スペシャルウィーク、ステイゴールド、ハーツクライなどがいます。パワーよりもスピード型。マイル以上の距離で活躍が期待されます。
これまで血統表の見方について触れてきましたが、主にこの5系統の特色を踏まえてから、予想の参考にするといいでしょう。血統表と見比べて予想してみると今後の競馬がより面白くなるかもしれません。

まとめ
いかがでしたでしょうか?競馬の予想において血統が軽視できないものであり、むしろ重要視するべきものであるということは、はっきりしましたね。これからの自分の予想に血統を取り入れたうえで、予想をしてみるといい結果が得られれるかもしれませんね。また、自分の好きな馬がどのような血統なのか知ることも競馬の楽しみの一つでしょうね。