当記事では、有力な現役の差し馬や、2021年のG1レースにおける差し馬の勝率などについて紹介していきます。
複数の現役の差し馬が世界ランク上位に入っており、このことから差し馬は現代の競馬でも注目すべき脚質と考えられます。
現役の差し馬について詳しくなりたい方、差し馬に興味がある方、競馬の知識を今よりもつけたい方は是非当記事をご参考ください。
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1:現役の競走馬の中で有力な差し馬3選
まず、現役の競走馬の中で有力な差し馬を3頭紹介します。
1-1:グランアレグリア
グランアレグリア
父ディープインパクト
生年月日:2016年1月24日 pic.twitter.com/RMetjGMVBE— 順一 (@junichi_1112) October 20, 2021
有力な現役の差し馬1頭目はグランアレグリアです。
JRAが公開している、2021年1月~9月5日を対象としたワールドベストレースホースランキングでは世界ランク11位であり、これは日本の競走馬の中ではトップの順位です。
歴代でも類を見ない名馬であるディープインパクトの産駒であり、ディープインパクトの圧倒的な瞬発力・スピードをしっかり引き継いでいます。
その高い能力により、どの脚質の走りも可能な競走馬ですが、その中でもディープインパクト同様特に差しを得意としており、差し馬というジャンルでも間違いなくトップだといえます。
通算成績は13戦8勝と非常に高い勝率を誇っており、2019年にはJRA賞最優秀3歳牝馬、2020年にはJRA賞最優秀短距離馬というタイトルを獲得しており、5歳となった2021年もG1をはじめ様々なレースで活躍しています。
1-2:シャフリヤール
シャフリヤールはジャパンC参戦 – https://t.co/jJ7P5hF3Tz https://t.co/7efWGHzRdx #競馬 pic.twitter.com/x6cqZAbvk8
— 馬券師ニュースまとめ (@quest_for_best) October 15, 2021
有力な現役の差し馬2頭目はシャフリヤールです。
ワールドベストレースホースランキングでは世界ランク18位であり、グランアレグリアと同様にシャフリヤールもディープインパクトの産駒です。
グランアレグリアと比べると差しの頻度が多く、2021年10月の時点で3歳であり、年齢が少し若いことが大きな違いです。
シャフリヤールも瞬発力・スピードに優れており、差しを得意としています。
通算成績は5戦3勝で、2021年にはG1も制しており、今後更なる活躍も期待できます。
1-3:クロノジェネシス
クロノジェネシス
父バゴ
生年月日:2016年3月6日 pic.twitter.com/67hxcbvAZw— 順一 (@junichi_1112) October 20, 2021
有力な現役の差し馬3頭目はクロノジェネシスです。
シャフリヤールと同様にワールドベストレースホースランキングで世界ランク18位を記録しており、2019年、2020年、2021年にG1で勝利を挙げています。
差しも得意ですが、グランアレグリアやシャフリヤールと比べると先行のレースが多いため、3番目に紹介しました。
3頭の中で唯一、ディープインパクトの血を引いていない競走馬です。
しかし、クロノジェネシスの血統を辿っていくと、ディープインパクトの父であるサンデーサイレンスが見られます。
血統も優れた瞬発力やスピードの要因の1つであると考えられます。
通算成績は16勝8勝で、ここまで紹介した2頭と同様に高い勝率を記録しています。
2:2021年のG1レースにおける差し馬の勝率を検証
本章では、2021年のG1レースにおける差し馬の勝率を検証します。
本検証の対象となるレースは2021年2月21日から10月3日までに行われた13レースです。
脚質は複数の競馬新聞を参考にしつつ、独自に調査したものです。
差し馬として扱うかどうかは、差しの位置取りをするレースの頻度や差しにおける勝率が主な基準となっています。
例えば、ダノンスマッシュやエフフォーリアは差しもありますが、先行との頻度が大きく離れているため、本検証では差し馬として扱っていません。
差しの脚質を持つ競走馬は先行の脚質も持っていることが多く、頻度に大きな差がない、または差しの方が多い場合は先行・差しと記載し、差し馬として扱います。
グランアレグリアはどの脚質でもレースで勝てる実力を備えており、差しの頻度が飛びぬけて高いわけではありませんが、他の脚質よりは比較的頻度が高く勝率も高いため差し馬として扱っています。
ピクシーナイトもどの脚質も持つため万能と記載していますが、比較的差しが得意というわけではないため、本検証では差し馬として扱いません。
開催日 | レース名 | コース | 優勝馬 | 脚質 |
---|---|---|---|---|
2月21日 | フェブラリーS | ダ1,600メートル | カフェファラオ | 逃げ・先行 |
3月28日 | 高松宮記念 | 芝1,200メートル | ダノンスマッシュ | 先行(稀に差し) |
4月4日 | 大阪杯 | 芝2,000メートル | レイパパレ | 逃げ・先行 |
4月11日 | 桜花賞 | 芝1,600メートル | ソダシ | 先行 |
4月18日 | 皐月賞 | 芝2,000メートル | エフフォーリア | 先行(稀に差し) |
5月2日 | 天皇賞(春) | 芝3,200メートル | ワールドプレミア | 差し |
5月9日 | NHKマイルC | 芝1,600メートル | シュネルマイスター | 先行 |
5月16日 | ヴィクトリアマイル | 芝1,600メートル | グランアレグリア | 万能だが特に差し |
5月23日 | オークス | 芝2,400メートル | ユーバーレーベン | 差し |
5月30日 | 日本ダービー | 芝2,400メートル | シャフリヤール | 先行・差し |
6月6日 | 安田記念 | 芝1,600メートル | ダノンキングリー | 先行・差し |
6月27日 | 宝塚記念 | 芝2,200メートル | クロノジェネシス | 先行・差し |
10月3日 | スプリンターズS | 芝1,200メートル | ピクシーナイト | 万能 |
2021年のG1レース(2021年10月6日現在)における差し馬の勝率を検証した結果、以下の結果となりました。
検証レース数 | 13 |
---|---|
差し馬が勝った回数 | 6 |
G1レースにおける差し馬の勝率 | 約46% |
3:【注意】差し馬かどうかは競馬新聞によって異なる場合がある
前章で行った検証で、2021年のG1レースにおける差し馬の勝率は約46%という結果になりました。
脚質を知る手段としては競馬新聞の馬柱が一般的ですが、脚質は競馬新聞によって異なる場合があります。
競馬新聞Aでは差し馬と表記されている競走馬が競馬新聞Bでは先行馬と表記されていたり、追い込み馬と表記されていたりします。
差し馬と認識するかどうかによって46%という勝率も変わってきてしまうため、馬柱を見る際に注意が必要です。
4:差し馬を軸にする場合は先行逃げ切り型の馬が疲れそうなレースを選ぶ
最後に、差し馬の特徴を踏まえた上で競馬で勝つポイントを紹介します。
G1に限らず、差し馬を軸にする場合は、逃げ馬や先行馬が終盤に疲れそうなレースを選ぶとよいです。
差し馬は最終コーナーから最後の直線にかけて先頭集団を追い抜く戦略をとるため、終盤に先頭集団を走る馬があまり疲れていないと追い抜くのが困難になります。
逃げ馬や先行馬が終盤に疲れそうなレースの特徴は、全体的にハイペースなレースであることや、走る距離が長いレースであることなどです。
まとめ
世界ランクで上位に入る日本の現役の競走馬には差し馬も多く、たとえば日本でトップのグランアレグリアは、どの脚質も持ち合わせていますが特に差しを得意とします。
差し馬には瞬発力とスピードが求められることもあり、現役の差し馬の多くはディープインパクトの産駒となっています。
2021年2月21日から10月3日までに行われたG1レースにおいて差し馬の勝率を検証したところ、46%という結果でした。
半分近くの確率で差し馬が勝っているため、差し馬を軸に予想を立てることは有効だといえるはずです。
その際、先行逃げ切り型の馬が疲れそうなレースを選ぶとさらに差し馬の勝率が高くなります。
なお、差し馬かどうかは競馬新聞によって異なるため、46%という勝率はあくまで参考程度の留めておくことをおすすめします。