この記事は、騎手の引退についてまとめたものです。
騎手の多くは年収1000万円以上と言われており、中にはなんと1億円以上稼ぐ騎手もいる非常に輝かしい職業です。
ですが、どんなに実力のある騎手にも必ず引退は訪れます。
では、騎手はどのようなタイミングで引退を考えるのか、、、。
また、引退後はどのような仕事に就くのか、、、、。
これらの疑問が解消できるよう本文で解説していきます。
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1:騎手の平均引退年齢は30代後半
騎手の平均引退年齢は30代後半と言われています。
一般的なサラリーマンと比べると早い時期でのリタイアですが、身体に負担がかかるハードな仕事のため、当然といえば当然ですね。
しかし、実はプロ野球選手やプロサッカー選手と比べると寿命は長いのです。
プロ野球選手の平均引退年齢は30歳前後、プロサッカー選手に至っては20代後半です。
騎手はハードな職業ですが、自身が走ったりする必要はないため、野球選手やサッカー選手よりは寿命が長いと考えられます。
1-1:50代になっても活躍した騎手もいる
騎手の平均引退年齢は30代後半だと言われている中、50代になっても活躍し続けた騎手もいます。
例えば、武豊騎手は現在52歳(2021年11月現在)ですが、現役バリバリで活躍していますよね。
50代における年間勝利記録を保持しています。
他にも、岡部幸雄元騎手も50代になって活躍した騎手の1人で、武豊騎手が更新する前は50代における年間勝利記録を保持していました。
50代になっても活躍できる騎手は決して多くありませんが、野球やサッカーなどに比べると年齢を重ねても活躍しやすいといえるはずです。
1-2:なんと出産後騎手として復帰した女性騎手も
日本の女性騎手で初の1000勝を達成した宮下瞳騎手。
95年10月22日に18歳でデビュー。04年に結婚。11年に長男を授って一度引退。次男も出産。我が子の「馬に乗っているところが見てみたい」というひと言に一念発起。16年に騎手免許試験を再受験して現役復帰した。#宮下瞳 #女性騎手 pic.twitter.com/2Scc9lAlEm— 日刊ゲンダイ 競馬 (@gendai_keiba) November 18, 2021
なんと出産後に騎手として復帰した女性騎手もいるのです。
名古屋競馬所属の宮下瞳騎手は、出産のため5年間レースから離れていましたが、見事に復帰を果たしました。
復帰後は、子育てと騎手としての仕事を両立しています。
子育てと騎手としての仕事どちらかだけでも大変なのに、両立させるなんて本当にすごいですね!
騎手は騎乗するための筋力はもちろん、体重管理も求められます。
出産後に騎手として活躍できるだけの状態に戻すのは相当困難なはずです。
宮下瞳騎手は地方競馬で活躍していますが、JRA所属の女性騎手にも注目されており、女性騎手にとっていい影響を与える存在といえます。
2:騎手の引退理由3選
前章では、50代になっても活躍する騎手がいたり、出産後復帰する騎手がいたりすると述べました。
しかし、30代後半までに引退を迎える騎手も少なくありません。
では、騎手が引退する理由としてはどのようなものがあるのでしょうか。
- 体力の衰え
- 実績が残せず、依頼が来なくなる
- 体重管理が困難になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
引退理由①:体力の衰え
1つ目の理由は、体力の衰えです。
騎手は体力面で求められるレベルも高いため、年齢を重ねて体力が衰えると、技術はあっても引退を余儀なくされることもあります。
先述の武豊騎手や岡部幸雄元騎手も、50代にもなるとさすがに全盛期よりは多少勝利数や勝率は下がっています。
年齢は誰しもいつかはぶつかる壁なのです。
引退理由②:実績が残せず依頼が来なくなる
2つ目の理由は、実績が残せず依頼が来なくなることです。
20代や30代前半で引退する騎手の多くはこれに該当します。
レースに出場する機会をもらえないと、騎手としての資格を持っていても生活するだけのお金は入ってきません。
レースに出場する機会は、やはり実力・実績のある騎手に多く集まるため、実績が残せないと依頼がこなくなってしまいます。
騎手の世界は競争が激しく、志半ばで引退せざるを得ない場合もあります。
引退理由③:体重管理が困難になる
3つ目の理由は、体重管理が困難になることです。
騎手には厳しい体重管理が課せられ、目安ですが50kg前後を維持なくてはなりません。
一般的に年齢を重ねると体重は落ちにくくなるため、体重維持がより厳しいものとなり引退理由になる場合もあります。
3:騎手の引退後のキャリア5選
騎手の引退年齢は平均で30代後半と早めであり、多くの騎手が引退後にセカンドキャリアを選択することになります。
本章では、騎手の引退後のキャリアについて紹介します。
- 厩舎の仕事
- 調教師・調教助手
- 予想師
- 解説者
- 会社員
それぞれ詳しく見ていきましょう。
キャリア①:厩舎の仕事
比較的多いケースは、現役時代に関わりがあった厩舎で厩務員として働くというものです。
厩務員はサラリーマンと同じくらいかそれ以上の年収が期待できます。
実績があまりない騎手でも選択できるキャリアです。
キャリア②:調教師・調教助手
免許が必要ですが、調教師も人気のあるセカンドキャリアです。
現役のころから調教師免許の勉強をはじめ、試験に受かってから引退すればそのまま調教師として働くケースもあります。
しかし、多くは先述の厩舎の仕事をしながら調教助手として経験を積み、同時に調教師免許の勉強をして調教師を目指します。
キャリア③:予想師
騎手として長年競馬に携わった経験を活かし、予想師として活躍する方もいます。
競馬予想会社と契約を結んでプロ予想家として予想を販売するケースもあれば、競馬で得た利益で生計を立てるケースもあります。
キャリア④:解説者
細江純子、マジ神ってるな?
春GⅠ 1着馬予想? pic.twitter.com/Gs85uwnpd3— kumapan893@皆様に日々感謝2021【公式】 (@kumapan893) April 19, 2020
こちらは騎手としての知名度が求められますが、解説者という道もあります。
知名度が高い騎手は一般的に実績がある騎手であるため、解説者になれる騎手は限られ、狭き門です。
キャリア⑤:会社員
必ずしも競馬に関わる仕事に就くわけではなく、競馬とは関係のない企業で会社員として勤める方もいます。
この辺りはスポーツ選手と同様です。
4:引退する騎手の人数は1年辺り平均6.4人
最後に、引退する騎手の1年辺りの平均人数を算出した結果を公開します。
以下、直近10年の騎手の引退人数の一覧です。
年度 | 引退した騎手の人数 |
---|---|
2020年度 | 7人 |
2019年度 | 3人 |
2018年度 | 4人 |
2017年度 | 4人 |
2016年度 | 1人 |
2015年度 | 5人 |
2014年度 | 4人 |
2013年度 | 5人 |
2012年度 | 23人 |
2011年度 | 8人 |
引退する騎手の1年辺りの平均人数を算出した結果は、以下のようになりました。
10年間の合計引退人数 | 64人 |
引退する騎手の1年辺りの平均人数 | 6.4人 |
2012年が飛びぬけて多いため平均が跳ね上がっていますが、5人程度が標準といったところです。
まとめ
騎手が引退する年齢の平均は30代後半といわれており、1年間で約6人ほど引退してきました。
50代になっても活躍する騎手がいる反面、実績が出ずに若くして引退する騎手もいます。
引退理由としては、体力や体重管理といった、年齢が影響を与えるものに加え、若くても実績が出ないといった、悔しい思いを抱えるものもあります。
引退後は競馬関連の仕事に就く人が多く、現役時代の実績はもちろんですが、仕事に向き合う姿勢などもその後のキャリアに影響を与えるはずです。