当記事は、現役の競走馬の中で有力な逃げ馬を3頭選定して紹介した上で、2021年のG1レースにおける逃げ馬の勝率を検証し、逃げ馬の性格について考察したものです。
昨今では、序盤から飛ばして2着以下を大きく引き離す、いわゆる大逃げをとる競走馬は減ってきています。
そんな昨今において活躍する逃げ馬について初心者でもわかるよう解説していきます。
逃げ馬に興味がある方、現役の競走馬について詳しくなりたい方、競馬について今より詳しくなりたい方は是非当記事をご参考ください。
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1:現役の競走馬の中で有力な逃げ馬3選
まず、現役の競走馬の中で有力な逃げ馬を3頭紹介します。
最近では大逃げを多用する、いかにも逃げ馬といった競走馬が活躍する場面は少なくなってきていますが、脚質の1つとして逃げを持っている有力馬は複数存在します。
- レイパパレ
- ソダシ
- カフェファラオ
1-1:レイパパレ
2021/04/04 阪神競馬場
大阪杯
レイパパレ#keiba #競馬 pic.twitter.com/Z3jE3MGXCf— ajcc (@ajcc_2200) April 4, 2021
現役の競走馬の中で有力な逃げ馬としてまず挙げるのが、2021年10月18日現在で8戦6勝のレイパパレです。
2021年には大阪杯(G1)も制しています。
出場した8レース中6レースが全コーナー2着以内で通過しており、逃げ、または先行を得意としています。
序盤からハイペースで走り、かつ終盤ののびもあるため、逃げ以外の戦略も十分可能なポテンシャルを秘めています。
8レース全て4着以内と、安定感も抜群です。
安定感のある馬は軸馬にしやすいですよね!
今後も更なる活躍が期待できる競走馬です。
血統はあのディープインパクトを父に持ち、優れたスピードを引き継いでいると考えられます。
1-2:ソダシ
ソダシの走ってる姿カッコ良かった! pic.twitter.com/P3r42d8mzW
— バン太 (@vanta3uma) April 13, 2021
つづいての現役逃げ馬は、「阪神ジュベナイルフィリーズ」「桜花賞」とG1レースを2度制しているソダシです。
中央競馬での通算成績は7戦6勝と非常に優れた勝率を叩き出しており、実績では文句なしといえます。
しかし、レイパパレと比べると逃げの頻度が少なく、先行馬という見方もできてしまいます。
逃げ馬らしさという点ではやや劣りますが、間違いなく今後有力な競走馬といえるはずです。
血統面では、クロフネを父に持ち、クロフネはG1を2度制した実績のある競走馬です。
1-3:カフェファラオ
#カフェファラオ の写真入荷しました!
2021年2月21日東京11R #フェブラリーS C.#ルメール 騎手
【競馬ブック・ネットSHOP】#競馬 #keiba https://t.co/qbqwbGSWyV pic.twitter.com/MqfWZJUvuR— 競馬ブックネットSHOP (@keibabookshop) February 21, 2021
最後に挙げる現役逃げ馬は、2021年のフェブラリーステークス(G1)を制したカフェファラオです。
逃げ、先行、差し、追い込み全ての戦略をとれる万能な競走馬ですが、逃げ切って勝ったレースもあるため選出されました。
中央競馬で7レース、地方競馬で2レースと計9レース出場しており、うち8レースはダートとなっています。
中央競馬での通算成績は7戦5勝であり、勝率は非常に高いことから、今後もダートコースでの活躍が期待できます。
血統面では、アメリカンファラオを父に持っていることが大きな特徴です。
アメリカンファラオはアメリカクラシック三冠達成、G1レースで通算8勝など、輝かしい実績を持つ競走馬です。
2:2021年のG1レースにおける逃げ馬の勝率を検証
本章では、2021年のG1レースにおける逃げ馬の勝率を検証します。
本検証の対象となるレースは2021年2月21日から10月3日までに行われた13レースです。
脚質は複数の競馬新聞を参考にしつつ、独自に調査したものです。
逃げ馬として扱うかどうかは、逃げの位置取りをするレースの頻度や逃げにおける勝率が主な基準となっています。
逃げの脚質を持つ競走馬は先行の脚質も持っていることが多く、頻度に大きな差がない場合は逃げ・先行と記載し、逃げ馬として扱います。
グランアレグリア、ピクシーナイトはどの脚質も持つため万能と記載しており、逃げの戦略をとることもありますが、頻度がそこまで高くないため、本検証では逃げ馬として扱いません。
開催日 | レース名 | コース | 優勝馬 | 脚質 |
---|---|---|---|---|
2月21日 | フェブラリーS | ダ1,600メートル | カフェファラオ | 逃げ・先行 |
3月28日 | 高松宮記念 | 芝1,200メートル | ダノンスマッシュ | 先行(稀に差し) |
4月4日 | 大阪杯 | 芝2,000メートル | レイパパレ | 逃げ・先行 |
4月11日 | 桜花賞 | 芝1,600メートル | ソダシ | 逃げ・先行 |
4月18日 | 皐月賞 | 芝2,000メートル | エフフォーリア | 先行(稀に差し) |
5月2日 | 天皇賞(春) | 芝3,200メートル | ワールドプレミア | 差し |
5月9日 | NHKマイルC | 芝1,600メートル | シュネルマイスター | 先行 |
5月16日 | ヴィクトリアマイル | 芝1,600メートル | グランアレグリア | 万能 |
5月23日 | オークス | 芝2,400メートル | ユーバーレーベン | 差し |
5月30日 | 日本ダービー | 芝2,400メートル | シャフリヤール | 先行・差し |
6月6日 | 安田記念 | 芝1,600メートル | ダノンキングリー | 先行・差し |
6月27日 | 宝塚記念 | 芝2,200メートル | クロノジェネシス | 先行・差し |
10月3日 | スプリンターズS | 芝1,200メートル | ピクシーナイト | 万能 |
2021年のG1レース(2021年10月6日現在)における逃げ馬の勝率を検証した結果、以下の結果となりました。
検証レース数 | 13レース |
---|---|
逃げ馬が勝った回数 | 3回 |
G1レースにおける逃げ馬の勝率 | 約23% |
3:逃げ馬に向いている性格
逃げ馬に向いている性格は、闘争心が強いことです。
序盤から先頭に立つためにスピードを上げる分、差し馬や追い込み馬よりもスタミナの消耗が激しいといえます。
そのため、終盤での追い上げはある程度は避けられないと考えられます。
闘争心が強ければ、追い上げられても負けん気で逃げ切れる可能性が高くなることが主な理由です。
逆に闘争心が強くない場合、終盤の追い上げから逃げ切るための最後の伸びが生じにくくなってしまい、気持ちの面で負けてしまう可能性があります。
4:先行や差しではなく、逃げを選択するべき馬の性格
前章に引き続き本章でも逃げ馬の性格について解説します。
逃げのメリットとして、他の脚質に向いていないから逃げを選ぶことが可能な点が挙げられます。
先行や差しの場合、馬群の中で走る必要があるため、性格によっては本来の力を発揮できない可能性があります。
たとえば、他の馬との衝突や前の馬が巻き上げる砂でパフォーマンスが落ちてしまう性格です。
これらの脚質には、ある程度の妨害を物ともしないずぶとさが必要です。
追い込みも、最後の直線で他の馬を一気に抜く際に先行する馬群を割っていくケースがあることを考えると、同様にずぶとさが求められます。
逃げであれば馬群の中で走ることはあまりなく、先行する馬群を抜いていくこともないため、こういったずぶとさが無くても力を発揮できるはずです。
先行や差し、追い込みが苦手な性格の場合、消去法で逃げを選択するべきだと考えられます。
まとめ
現役の競走馬で有力な逃げ馬3選は
- レイパパレ
- ソダシ
- カフェファラオ
の3頭です。
3頭ともいかにも逃げ馬というよりは得意とする戦略の1つに逃げが含まれているといった競走馬で、逃げ馬の名馬として語り継がれるサイレンススズカやミホノブルボンのような競走馬は以前と比べると少なくなりました。
3頭とも高い勝率を誇り、2021年のG1も1度制していることから、今後も更なる活躍が期待できます。
逃げ馬に向いている性格として、真っ先に闘争心の強さが挙げられます。
また、馬群の中で走ることはあまりなく、先行する馬群を抜いていくこともないため、先行や差し、追い込みを苦手とする性格でも逃げなら力を発揮できることもあります。
序盤から1着を狙える脚力が大前提ではありますが、性格面で他の脚質が厳しくても逃げなら可能という点は逃げの魅力だといえるはずです。