当記事では、歴代追い込み馬最強ランキングトップ5を紹介した後、追い込み馬の魅力について解説します。
選定の理由としては、実績はもちろんですが、追い込み馬らしいレースが多かったかどうかも考慮に入れています。
追い込み馬について詳しくなりたい方、競馬をより楽しみたい方は是非当記事をご参考ください。
1:歴代追い込み馬最強ランキングトップ5
まず、追い込み馬の最強ランキングをトップ5まで紹介します。
- ランキング1位:デュランダル
- ランキング2位:ミスターシービー
- ランキング3位:ブエナビスタ
- ランキング4位:ブロードアピール
- ランキング5位:ハープスター
- 番外編:ディープインパクト
ランキング1位:デュランダル
【マイルCSの思い出馬】
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2003年、2004年より
〝デュランダル〟
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強烈無比な、極上の切れ味を身上とする
追い込みを武器にマイルCS連覇。
良でも不良でも関係なく、ほぼ最後方から
直線だけで前をゆく全馬を撫で切った。
名刀の切れ味は、池添騎手に追い込みを教え、
育てていった。 pic.twitter.com/mVvpdq27fG— 『奇跡の名馬』著者【海猫】兼目和明 〜世界名馬研究・馬民俗学研究家の記録譚〜 (@umineko1981) November 21, 2021
血統 | 父:サンデーサイレンス 母:サワヤカプリンセス |
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獲得賞金 | 5億323万円 |
通算成績 | 18戦8勝(GⅠ2勝) |
歴代追い込み馬ランキング1位はデュランダルです。
GⅠ2勝をはじめ成績が優秀なだけでなく、ほとんどのレースで前半は最後方に位置し終盤で一気に抜き去るという、いかにも追い込み馬という走りであったことが1位に挙げた主な理由です。
短距離を得意とし、出場した18レースは全て1,800m以下であり、16レースが1,200mまたは1,600mのレースです。
短距離のレースは、中長距離に比べて逃げ馬や先行馬が後半スタミナ切れを起こす確率が低いため、追い込み馬は先頭集団が失速していない状態で終盤に抜き去る必要があります。
どちらかというと追い込み馬が不利といえる状況で追い込みでここまで勝ってきたのは見事だといってよいはずです。
最後方から一気にごぼう抜きする走りに魅了されたファンも大勢いました。
また、気性が荒いことも特徴の1つで、ゲート内で落ち着きがないためにスタートを苦手としていました。
追い込み馬として活躍したのは、スタートが苦手というマイナスな要素もあったと考えられます。
追い込み馬らしさにおいても文句なしのランキング1位です。
ランキング2位:ミスターシービー
ミスターシービー 牡馬
15戦8勝 内GI 4勝
主なGI勝鞍 皐月賞、日本ダービー、菊花賞、天皇賞・秋1983年JRA賞最優秀4歳牡馬、JRA賞年度代表馬に輝いた馬
1986年に顕彰馬となった
史上3頭目のクラシック三冠馬 pic.twitter.com/mPx1x2UPzk— かおす@なちゅきーず (@h5wINpWfoMux6aX) July 25, 2020
血統 | 父:トウショウボーイ 母:シービークイン |
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獲得賞金 | 3億9,080万円 |
通算成績 | 14戦8勝(GⅠ1勝) |
歴代追い込み馬ランキング2位はミスターシービーです。
1983年に中央競馬史上3頭目、19年ぶりのクラシック三冠を達成したことがランクインの主な理由です。
間違いなく追い込み馬の名馬と呼べる実績ですが、実は父も母もスピード自慢の競走馬で、血統面ではむしろ逃げ馬としての活躍が期待されていました。
スピードはしっかりと受け継いでいましたが気性が激しく、スタートがあまり上手でなかったことが、追い込み馬として活躍する要因でした。
気性と同様にレースも荒々しく、見ていてハラハラするレースを展開してきましたが、最後の追い込みは見事なものです。
デュランダルと同様、終盤に一気に追い上げる走りは圧巻で、見る人を魅了させてきました。
実績でも追い込み馬らしさの面でも文句なしの名馬です。
ランキング3位:ブエナビスタ
ブエナビスタって馬が大好きだったんだよな。基本逃げ馬が好きだけど、この馬は追い込み馬だったけど思い出深い。この頃はちょうど高校生で競馬ってモノを好きになった時でその頃付き合ってた彼女によくブエナビスタの話をしてた。引退レースの有馬記念は7着でテレビ観ながら悔しくて号泣してた。 pic.twitter.com/ZGBP3SA49m
— アスラン@ (@Asuran_0211) May 5, 2020
血統 | 父:スペシャルウィーク 母:ビワハイジ |
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獲得賞金 | 13億8,643万円 |
通算成績 | 23戦9勝(GⅠ6勝) |
歴代追い込み馬ランキング3位はブエナビスタです。
何といってもGⅠ6勝・の実績が素晴らしく、ランキングに外せない競走馬といえます。
一見勝率が低いように思えるかもしれませんが、出場した23レースのうち16レースがGⅠであるため、レースのレベルが高いことが理由だと考えられます。
逆にいえば、GⅠにここまで出場できるほど実力が認められていたということです。
さらに、GⅠで6度2着になっていることも注目すべきポイントです。
16レース中12レースで2着以内に入っており、GⅠでの連対率(2着以内に入る確率)が75%という驚異の数値を叩き出しています。
GⅠでなくても高い数値なのに、ハイレベルなGⅠでこの数値というのは本当にすごいですね!
終盤の追い込みも素晴らしく、上位3頭の差はほとんどないと言ってよいでしょう。
ランキング4位:ブロードアピール
ゴールデンシャヒーンが見たくて見たくて、親にグリーンチャンネルを懇願した。。。
ガーネットSも見に行ったし…#ブロードアピール
知ったのは、うずしおステークス。
毎年毎年、『恋をした日』を思い出しているのは本当の話。 pic.twitter.com/lu906JiVCQ— るりかけす (@nagareumizaru) September 8, 2021
血統 | 父:Broad Brush 母:Valid Allure |
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獲得賞金 | 4億4,135万円 |
通算成績 | 32戦12勝 |
歴代追い込み馬ランキング4位はブロードアピールです。
芝とダートどちらにも出場しており、トータルでは若干芝のレースの出場数が上回っていますが、ダートにおける追い込み馬のイメージが強いかもしれません。
何より、ダートの短距離という、追い込み馬にとって非常に不利な条件で勝っていることが特徴です。
ダートは芝と比べてスピードが出にくく、加えて直線が短い傾向にあるため、最後の直線で一気に抜くという追い込みの戦略がとり辛いです。
加えて、短距離の場合、逃げ馬や先行馬が終盤にスタミナ切れを起こす確率が低くなるため、こちらも追い込み馬にとって向かい風となります。
このような状況で見事に追い込みで勝ちを重ねてきたのがブロードアピールです。
GⅠでの勝利がない分、上位3頭と比べると見劣りするかもしれませんが、ファンにとってたまらないレースを見せてくれました。
記録以上に記憶に残る、追い込み馬の名馬です。
ランキング5位:ハープスター
第74回桜花賞・ハープスター pic.twitter.com/jg2XaGFV36
— OJCのミッド??????@10/31天皇賞(秋) (@midnightbet) April 13, 2014
血統 | 父:ディープインパクト 母:ヒストリックスター |
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獲得賞金 | 3億6,024万円 |
通算成績 | 11戦5勝(GⅠ1勝) |
歴代追い込み馬ランキング5位はハープスターです。
ディープインパクトの圧倒的な瞬発力をしっかりと引き継いでおり、最後方から一気に抜き去るという圧巻のレースを見せてくれました。
疲労のため4歳で現役を引退することになってしまいましたが、実績以上の実力を持っていた競走馬といえます。
番外編:ディープインパクト
ディープインパクトが亡くなって約4年。
知らない人も多いと思いますが、観客をこんなにワクワクさせる勝ち方をする馬がいました。
pic.twitter.com/v4t7C4OsgB— 最多情報局 (@tyomateee) March 26, 2023
血統 | 父:サンデーサイレンス 母:ウインドインハーヘア |
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獲得賞金 | 14億5,455万円 |
通算成績 | 14戦12勝(GⅠ7勝) |
追い込み馬最強ランキングの番外編として、ディープインパクトを紹介します。
言わずと知れた名馬であり、競走馬としても種牡馬としても最強と呼べる実績を残しています。
長距離での追い込みは圧巻で、爽快感溢れるレースを見せてくれました。
ランキングには入れなかったのは、ディープインパクトは差しも得意としているためです。
最終コーナーまで最後方に位置し、最後の直線でごぼう抜きという、いかにも追い込み馬らしいレースは多くないため、番外編としました。
差し馬でもあり追い込み馬でもあるといったディープインパクトですが、最強ランキングを作るにあたっては外せない競走馬です。
2:追い込み馬はレースの見ごたえも最強
追い込み馬の最大の魅力は、何といってもレースの見ごたえです。
最後の直線でごぼう抜きする姿は見ていて圧巻ですよね!
追い込み馬は記録以上に記憶に残る競走馬が多いという特徴を持ちます。
追い込み馬に注目して競馬予想をする際は、その馬のレース中の走りにも注目することを推奨します。
きっと勝ち負け以外の新たな楽しみが広がることでしょう。
まとめ
追い込み馬の最強ランキングトップ5は以下のようになりました。
- ランキング1位:デュランダル
- ランキング2位:ミスターシービー
- ランキング3位:ブエナビスタ
- ランキング4位:ブロードアピール
- ランキング5位:ハープスター
- 番外編:ディープインパクト
実績だけでなく、追い込み馬らしい、爽快感のある追い込みを見せてくれたかどうかも重視して選定しています。
追い込み馬のレースは非常に見ごたえがあり、熱狂的なファンも少なくありません。
最強ランキングに入るような追い込み馬が今後も生まれる可能性もあり、きっと競馬ファンをワクワクさせるレースを見せてくれるでしょう。
追い込み馬の走りに注目することで、競馬をより楽しめるようになるはずです。