競馬の歴史は長く日本競馬は江戸時代から続き、現在まで愛されているスポーツです。
そんな愛される競馬ですが、競馬ファンの中でよく話題に上がるのはどの馬が最強なのかというテーマ。
競馬において最強を決めるのは難しいですが、今回は独自の選定基準で歴代最強馬をランキング形式で紹介します。
また、現役最強馬やジョッキーが選ぶ最強馬、ウマダネが思う凱旋門賞に出ていれば勝っていた日本馬についても解説するので楽しんでみてください!
ランキングの選定基準
一言で歴代最強馬といっても人によって最強は変わってきますよね。
当記事では下記の基準を元にランキングを作成しました。
- 通算の戦績
- G1での勝利数
- 勝率・連対率・複勝率
- 通算獲得賞金
これら4つの項目で見た歴代最強馬ランキングをお楽しみください!
歴代最強馬ランキング【2024年最新】
それでは早速歴代最強馬ランキングを見てみましょう。
一頭一頭詳しく解説していきます。
歴代10位:ウオッカ
名前 | ウオッカ(牝) |
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生年月日 | 2004年4月4日 |
獲得賞金 | 13億487万円 |
通算成績 | 26戦10勝 [10-5-3-8] |
連対率 | 68.18% |
複勝率 | 81.82% |
主な勝鞍 | 09’ジャパンC(G1) |
G1勝利数 | 7回 |
まず歴代最強馬10位に選んだのはウオッカです。
ウオッカは9位のダイワスカーレットとは宿命のライバルということは有名ですが、ウオッカは当時「牝馬は牡馬には勝てない」と言われていたのを覆す一頭。
2007年にはダービーを制し、2009年にはジャパンカップも制するほどの実力者、通算G1勝利数も7回と最強という名にふさわしい一頭です。
歴代9位:ダイワスカーレット
名前 | ダイワスカーレット(牝) |
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生年月日 | 2004年5月13日 |
獲得賞金 | 7億8,668万円 |
通算成績 | 12戦8勝 [8-4-0-0] |
連対率 | 100.00% |
複勝率 | 100.00% |
主な勝鞍 | 08’有馬記念(G1) |
G1勝利数 | 4回 |
歴代最強馬9位にランクインしたのはダイワスカーレット。
ダイワスカーレットは12戦のうち連対率が100%と驚異の数字を記録。
多くの人がダイワスカーレットを買っておけば間違いないと言える一頭でした。
ダイワスカーレットは10位のウオッカとライバルであることは有名ですが、ウオッカよりランキングが上になったのには、連対率から見える安定した走りにあります。
歴代8位:テイエムオペラオー
名前 | テイエムオペラオー(牡) |
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生年月日 | 1996年3月13日 |
獲得賞金 | 18億3,518万円 |
通算成績 | 26戦14勝 [14-6-3-3] |
連対率 | 79.17% |
複勝率 | 91.67% |
主な勝鞍 | 70’ジャパンC(G1) |
G1勝利数 | 7回 |
8位にランクインしたのはテイエムオペラオーです。
テイエムオペラオーは2000年の京都記念から驚異の8連勝を記録。
2017年まで総獲得賞金額18億3518万9000円は世界最高記録でした。
そんなテイエムオペラオーは別名「世紀末覇王」とも呼ばれる馬です。
実力は本物で、人気は15レース連続1位と人気っぷりが見えます。
歴代7位:シンボリルドルフ
名前 | シンボリルドルフ(牡) |
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生年月日 | 1981年3月13日 |
獲得賞金 | 6億8,482万円 |
通算成績 | 16戦13勝 [13-1-1-1] |
連対率 | 87.5% |
複勝率 | 93.8% |
主な勝鞍 | 85’天皇賞(春)(G1) |
G1勝利数 | 7回 |
シンボリルドルフはウマ娘でも人気な生徒会長ですが、実力は本物でした。
日本競馬初となる無敗三冠馬であり、史上初G1レース7勝をあげます。
当時の競馬では考えられない強さを持ち、競馬ファンを驚かせる走りを魅せまていました。
その後の産駒も優秀で、トウカイテイオーも活躍することでシンボリルドルフの評価も向上。
歴代6位:オルフェーブル
名前 | オルフェーヴル(牡) |
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生年月日 | 2008年5月14日 |
獲得賞金 | 13億4,408万円 |
通算成績 | 21戦12勝 [12-6-1-2] |
連対率 | 82.35% |
複勝率 | 88.24% |
主な勝鞍 | 13’有馬記念(G1) |
G1勝利数 | 6回 |
6位にランクインしたのはオルフェーブル。
オルフェーブルがランクインしたのには三冠もそうですが、何より二年連続で凱旋門賞で2着と世界でも通用する走りにあります。
そして引退レースとなった有馬記念では2着と8馬身差も付ける圧巻の走りで観客を魅了し、引退が惜しまれました。
歴代5位:エルコンドルパサー
名前 | エルコンドルパサー(牡) |
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生年月日 | 1995年3月17日 |
獲得賞金 | 3億7,607万円 |
通算成績 | 11戦8勝 [8-3-0-0] |
連対率 | 100.00% |
複勝率 | 100.00% |
主な勝鞍 | 98’ジャパンC(G1) |
G1勝利数 | 3回 |
5位に選んだのはエルコンドルパサーです。
エルコンドルパサーは国内・海外合わせて11戦8勝で海外でも活躍しました。
国内レースでは芝・ダートどちらもこなせるオールラウンドな走りで、三冠馬にもなり得ましたが、外国産馬の規制でかなうことはなかったです。
しかし、その連対率からみてもわかる通り世界で活躍できる実力者ということで、5位にランクイン!
歴代4位:キタサンブラック
名前 | キタサンブラック(牡) |
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生年月日 | 2012年3月10日 |
獲得賞金 | 18億7,684万円 |
通算成績 | 20戦12勝 [12-2-4-2] |
連対率 | 70.00% |
複勝率 | 90.00% |
主な勝鞍 | 16’ジャパンC(G1) |
G1勝利数 | 7回 |
4位にランクインしたのはキタサンブラックです。
キタサンブラックは競馬ファンだけでなく、多くの人から愛される一頭。
オーナーは、紅白歌手である北島三郎さんということもあり注目が集まりました。
当初はそこまで期待はされていなかったですが2015年菊花賞を制してから、実力にも注目され始めます。
翌年の天皇賞春を制し、意外と強いと言われていますが、結果引退レースでも1番人気の1着で引退。
その後産駒でイクイノックスも輩出していることで種牡馬としても注目が集まっています。
歴代3位:アーモンドアイ
名前 | アーモンドアイ(牝) |
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生年月日 | 2015年3月10日 |
獲得賞金 | 19億1526万3900円 |
通算成績 | 15戦11勝 [11-2-1-1] |
連対率 | 86.67% |
複勝率 | 93.33% |
主な勝鞍 | 20’ジャパンC(G1) |
G1勝利数 | 9回 |
3位にアーモンドアイです。
アーモンドアイは史上最多G1レースを9回制しています。
数字から見てもわかるように強いのは分かるのですが、アーモンドアイは2400mレースを最速の2分20秒で走り切り、世界最速を樹立。
更に引退レースのジャパンカップには、無敗で三冠馬を達成したコントレイルや牝馬三冠のデアリングタクトがいました。
そのレースでも見事に1馬身1/4差で制します。
これがアーモンドアイの実力。
牡馬でもG1レースを9回も制することができていないですが、先に達成するという最強の名が似合う牝馬です。
歴代2位:イクイノックス
名前 | イクイノックス(牡) |
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生年月日 | 2019年3月23日 |
獲得賞金 | 22億1544万6100円 |
通算成績 | 10戦8勝 [8-2-0-0] |
連対率 | 100.00% |
複勝率 | 100.00% |
主な勝鞍 | 23’ジャパンC(G1) |
G1勝利数 | 6回 |
歴代最強馬2位にランクインしたのはイクイノックスです。
イクイノックスは世界最強馬として知られていますが、彼が残した偉業はその名に恥じないものと言えます。
G1レースを史上最多6連勝を記録、天皇賞秋芝2000mで1分55秒2の世界記録、5戦目でG1レースを制覇するなどの記録を樹立し、ワールドベストホースランキングで1位になりました。
世界中に日本競馬の成長を知らしめることとなった一頭であり、今後種牡馬としてより強い産駒の輩出にも期待できるのでまだまだ注目です。
歴代1位:ディープインパクト
名前 | ディープインパクト(牡) |
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生年月日 | 2002年3月25日 |
獲得賞金 | 14億5,455万円 |
通算成績 | 14戦12勝 [12-1-0-1] |
連対率 | 100.00% |
複勝率 | 100.00% |
主な勝鞍 | 06’ジャパンC(G1) |
G1勝利数 | 7回 |
栄えある歴代最強馬1位はディープインパクトです。
ディープインパクトの名は競馬ファンでなくても一度は聞いたことがある名前だと思います。
圧倒的な強さを見せていたディープインパクトは、史上2頭目となる無傷の三冠制覇、歴代最多タイとなるG1通算7勝と様々な記録を打ち出しました。
そんなディープインパクトは「英雄」と呼ばれ、引退後も日本競馬界に貢献します。
産駒としてはコントレイルやジェンティルドンナという名馬を輩出。
様々な功績を残し、日本競馬を盛り上げた一頭であるディープインパクトは間違いのない日本最強と呼べる一頭です。
惜しくもランキング圏外:オグリキャップ
オグリキャップの特筆するべき長所は、持ち合わせていたパワーだと思います。
仮に凱旋門賞に出ていたら勝っていたのはオグリキャップだと思います。
凱旋門賞では比較的馬場が悪く豊富なスタミナとタフさが必要です。
その点においてもオグリキャップは適正といえるでしょう。
また前肢の掻き込みが強い馬が良い走りをするのが凱旋門賞では見られるので、オグリキャップはもしかしたら勝てていたかもしれませんね。
現役の最強馬を2頭紹介
歴代最強馬が分かったところで、現役の最強馬も気になりますよね。
直近まではイクイノックスがいたのですが、現役を引退後頭抜けた最強と呼べる馬はなかなか見当たりません。
しかしその中でもコンスタントに良い結果を出している馬の中から牡馬牝馬それぞれ一頭選出。
賛否はあるかもしれませんが一種の考えだと思ってみてください。
- ドウデュース
- リバティアイランド
現役最強馬①ドウデュース
まずは逆襲の末脚ドウデュースです。
ドウデュースは最強と呼ばれていたイクイノックスを一度破り、2022年のダービー馬となりました。
その後の凱旋門賞では大敗をしてしまい、そこから調子が戻ることが難しいと思われた中、京都記念で快勝。
その次のジャパンカップでも入着し、調子を取り戻すことに成功。
やはり記憶にも新しい、同世代最強馬イクイノックスの引退後初となる、有馬記念では武豊とコンビを組み堂々の1着になりました。
そんな、ドウデュースは今後の活躍がまだまだ期待できる現役最強な馬と呼べるでしょう。
現役最強馬②リバティアイランド
次に2023年三冠牝馬のリバティアイランド。
2022年の阪神ジュベナイルFからG1レースを4連勝と実力を見せ付けています。
その後に臨んだ最強馬が集まるジャパンカップ。
対戦相手はあの世界最強のイクイノックスやドウデュースなど名馬が集う中、リバティアイランドはイクイノックスに次いで2着に。
国内最強馬が集まるレースで好成績を残していることを考慮すると、今後の日本最強はリバティアイランドになることも考えられます。
まだまだ成長の余地があるリバティアイランドの走りには注目です。
ジョッキーが選ぶ最強馬
こちらの章では、これまで多くの競走馬に騎乗したジョッキーが選ぶ最強馬を紹介します。
競馬予想で以外にも重要なのは、ジョッキーの意見です。
なぜジョッキーはその馬を選んだのかも含めて解説するので、参考にしてみてください。
- 福永祐一騎手:シルバーステート
- 武豊騎手:サイレンススズカ
幻の最強馬シルバーステート
始めに紹介するのは、2023年に引退した福永祐一騎手が最強と選んだシルバーステートです。
この馬はたったの5レースしか出走していません。
ましてや、重賞レースも一切なしという、これだけ聞くと最強とは言い難い競走馬です。
しかし5戦4勝という成績を残し、父はあの歴代最強馬であるディープインパクトということもあり、馬自体強いのは分かります。
そんなシルバーステートは少ない出走数でしっかりと強さを見せつけたので、巷では幻の最強馬と呼ばれ、右前脚屈腱炎を発症し引退が悲しまれました。
そんなシルバーステートに対して福永祐一騎手は「とにかく規格外のエンジンを持っていた馬でした。排気量の大きさでいうと、今まで乗った馬のなかで間違いなく一番で、その評価はコントレイルと出会った今でも変わりません。」クラシック三冠のコントレイルと比較してもシルバーステートの能力は高かったと評価をしているほどです。
サイレンススズカ
次に武豊騎手が選んだ最強馬はサイレンススズカです。
武豊騎手はサイレンススズカに対して「自身が乗った中で一番強い馬」というほど強さを身に染みて感じています。
サイレンススズカは規格外の大逃げで有名な馬でありますが、クラシックを一度も制したことはないのです。
しかし、1998年に入ってから6連勝を記録します。
7連勝をかけたG1レース天皇賞秋では1000m57秒4という圧倒的ハイペースでレースを進め、優勝が間違いないと思われた4コーナー目前で、突然サイレンススズカが失速、競走を中止しました。
その後サイレンススズカは左前脚の手根骨粉砕骨折で予後不良と診断され、そのまま競馬場内で安楽死の処置がとられます。
この出来事があり、異次元の逃亡者と呼ばれたサイレンススズカの競走馬としての幕を閉じました。
時が経った今でもサイレンススズカの逃走劇は、逃げ馬最強と呼ばれるほどの走りです。
歴代最強馬に関するよくある4つの質問
歴代最強馬というキーワードに関して寄せられたよくある質問に回答していきます。
質問①追い込み馬最強は?
ウマダネが考える追い込み馬の歴代最強馬は「デュランダル」です。
成績が優秀なだけでなく、ほとんどのレースで前半は最後方に位置し終盤で一気に抜き去るという、いかにも追い込み馬という走りであったことが最強に挙げた主な理由です。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
質問②差し馬の最強は?
差し馬の最強は本ランキングでも1位の「ディープインパクト」です。
瞬発力とスピードが優れているため、レースの前半は後方に位置しても、最後の直線で一気に抜き去る走りが可能です。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
質問③歴代最も人気だった馬は?
こちらも「ディープインパクト」になります(笑)
人気を裏付けるかのように、ディープインパクトの種付け料はなんと4000万円にも及びます。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
まとめ
今回は歴代最強馬をランキングで10頭紹介しました。
また現役最強馬やジョッキーが選ぶ最強馬も紹介しましたが、最強の歴史を塗り替える馬が今後出てくるのが楽しみですね。
イクイノックスも最近までは現役だったですが、歴代最強2位になる程競馬界を盛り上げたのは確かです。
このように最強馬を自分で考えてみるのも楽しいので、皆さんも考えてみてはいかがでしょうか?