
大阪杯は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(G1)です。
2017年にG1へと昇格し、春の中距離路線の大一番として注目されているレースです。

編集長
ハイレベルなメンバーが集う注目のG1レースです!
今回は2023年大阪杯へ向けて、過去10年のデータを基にしたレース傾向を紹介します。
ぜひ予想の参考にしてください。
Contents
「大阪杯」予想に使えるコースの特徴
大阪杯(G1) | |||
競馬場 | 阪神競馬場 | コース | 芝 2000m |
---|---|---|---|
性齢 | 4歳以上 | 負担重量 | 定量 |
大阪杯は、阪神競馬場の芝2000mで施行され、内回りコースが使用されます。
スタート地点は正面スタンド前で、スタート直後に急坂があるため前半はペースが上がりにくいというのが特徴です。
さらに、4回コーナーを回ることになり、直線距離は356.5mと短いので内枠の逃げ・先行馬が好走しやすいコースです。
ただし、阪神競馬場は開催を重ねるにつれて馬場が荒れ、時計の掛かる馬場になることも多い傾向も見られます。
その場合は内ラチ沿いを通れる内枠のアドバンテージは少ないので、馬場の良いところを通れる外枠を狙うことも必要です。
「大阪杯」過去3年のレース結果
2022年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 8 | ポタジェ | 牡5 | 吉田隼 | 8 | 58.7 |
2 | 7 | 14 | レイパパレ | 牝5 | 川田 | 3 | 9.2 |
3 | 5 | 9 | アリーヴォ | 牡4 | 武豊 | 7 | 47.5 |
2021年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 8 | レイパパレ | 牝4 | 川田 | 4 | 12.2 |
2 | 1 | 1 | モズベッロ | 牡5 | 池添 | 6 | 68.8 |
3 | 5 | 7 | コントレイル | 牡4 | 福永 | 1 | 1.8 |
2020年 | |||||||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 5 | ラッキーライラック | 牝5 | Mデム | 2 | 4.1 |
2 | 8 | 12 | クロノジェネシス | 牝4 | 北村友 | 4 | 5.2 |
3 | 6 | 8 | ダノンキングリー | 牡4 | 横山典 | 1 | 3.8 |
大阪杯はハイレベルなメンバーが揃うレースであり、混戦模様となることも多いのが特徴です。
2022年は前年の年度代表馬エフフォーリアが単勝オッズ1.5倍と圧倒的支持を受けていましたがまさかの着外に沈み、8番人気のポタジェが接戦を制してG1初制覇を達成しました。
2021年は4番人気レイパパレが無敗で大阪杯を制し、1番人気コントレイルはなんとか3着を死守したものの、突如現れた新星にまさかの敗北という結果でした。
過去3年で1番人気は3着が最高着順であり、1番人気以外の馬も活躍が見られるレースです。
大阪杯で初G1制覇を達成する馬も多いので、古馬になって急に力を付けた新勢力にも注目したいところです。
●2022年は圧倒的1番人気エフフォーリアが着外
●過去3年で1番人気の最高着順は3着
「大阪杯」過去10年のデータとレース傾向
大阪杯で馬券を当てるためには、過去データからレース傾向を掴んでおくことが大切です。
そこで、大阪杯の過去10年のデータをまとめてみましたので、レース予想の参考にしてください。
傾向①:【血統】から見る「大阪杯」
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 6- 3- 5-24/38 | 15.8% | 23.7% | 36.8% |
ブラックタイド | 1- 1- 0- 0/ 2 | 50.0% | 100.0% | 100.0% |
ハーツクライ | 1- 0- 0- 6/ 7 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
ステイゴールド | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.5% | 12.5% | 12.5% |
オルフェーヴル | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
ゴールドアリュール | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
マンハッタンカフェ | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
ハービンジャー | 0- 1- 0- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
ルーラーシップ | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
バゴ | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
過去10年の大阪杯での種牡馬別成績を調べると、最も多く勝ち馬を輩出していたのはディープインパクトでなんと6頭もの勝ち馬を輩出していました。
多くのディープインパクト産駒が大阪杯に出走しているので母数が多いのも事実ですが、連対率23.7%・複勝率36.8%と好成績を残している点は見逃せません。
ディープインパクト産駒は瞬発力が活かせる阪神競馬場との相性が良く、大阪杯でも注目の種牡馬です。
また、ブラックタイド、ハーツクライ、ステイゴールドなどサンデーサイレンス系の種牡馬が良い成績を残しています。
大阪杯ではディープインパクトを中心に、サンデーサイレンス系の種牡馬を中心に馬券を買いたいところです。

編集長
大阪杯では、ディープインパクト産駒が明らかに好成績を残していますね!
傾向②:【枠順】から見る「大阪杯」
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 0-11/12 | 0.0% | 8.3% | 8.3% |
2枠 | 0- 0- 1-11/12 | 0.0% | 0.0% | 8.3% |
3枠 | 2- 4- 1- 9/16 | 12.5% | 37.5% | 43.8% |
4枠 | 3- 1- 2-11/17 | 17.6% | 23.5% | 35.3% |
5枠 | 1- 1- 3-13/18 | 5.6% | 11.1% | 27.8% |
6枠 | 1- 1- 1-16/19 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
7枠 | 2- 1- 1-15/19 | 10.5% | 15.8% | 21.1% |
8枠 | 1- 1- 1-16/19 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
大阪杯の過去10年の枠番別成績を調べると、最も好成績を残していたのは3枠で、連対率37.5%・複勝率43.8%でした。
馬場の傷んだ内側を避けつつ、やや内寄りでコースロスなく立ち回れる3枠は有利な枠順と言えます。
ただし、内枠の1~2枠はどちらも複勝率8.3%と苦戦傾向にあります。
1~2枠の内枠よりも、7~8枠の外枠の方が良い成績を残しているので、大阪杯では外枠の馬にも警戒した方が良さそうです。

編集長
過去10年で1~2枠から勝ち馬が出ていないので、内枠有利とは言えないデータです!
傾向③:【人気】から見る「大阪杯」
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 1- 3- 3/ 10 | 30.0% | 40.0% | 70.0% |
2番人気 | 3- 2- 1- 4/ 10 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
4番人気 | 2- 1- 3- 4/ 10 | 20.0% | 30.0% | 60.0% |
5番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
6番人気 | 0- 3- 1- 6/ 10 | 0.0% | 30.0% | 40.0% |
7~9人気 | 2- 1- 1- 25/ 29 | 6.9% | 10.3% | 13.8% |
10~12人気 | 0- 0- 0- 26/ 26 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
13~15人気 | 0- 0- 0- 15/ 15 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16~18人気 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
大阪杯の過去10年の単勝人気別成績を調べると、1番人気と2番人気が高確率で馬券に絡んでいました。
1番人気は複勝率70.0%、2番人気は複勝率60.0%と高い確率で馬券圏内に入っているので、3連単や3連複などの馬券では1番人気と2番人気を積極的に絡めておきたいところです。
また、10番人気以下の馬は過去10年で一度も馬券圏内に入っていません。
大阪杯では10番人気以下の穴馬が上位に食い込む可能性は低く、穴馬を狙う場合でも少なくとも9番人気以内の馬を狙いたいところです。

編集長
1~2番人気の信頼度は高そうです!
上位人気馬が実力を発揮しているので、大穴の馬ばかりを狙うのは止めましょう!
傾向④:【馬齢】から見る「大阪杯」
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 4- 3- 6- 25/ 38 | 10.5% | 18.4% | 34.2% |
5歳 | 6- 5- 2- 27/ 40 | 15.0% | 27.5% | 32.5% |
6歳 | 0- 1- 2- 27/ 30 | 0.0% | 3.3% | 10.0% |
7歳 | 0- 1- 0- 13/ 14 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
8歳 | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の大阪杯における年齢別成績を調べると、勝ち馬が全て4~5歳馬となっていました。
特に好成績を残しているのは4歳馬で複勝率は34.2%と、かなりの確率で上位に食い込んでいます。
4歳馬は人間でいう20歳と、体力的にピークを迎えている時期なので、ハイレベルなレースの大阪杯では4歳馬を中心に馬券を買いたいところです。
また、7歳以上になると一気に成績が落ちていて、過去10年で7歳以上の馬は1頭しか馬券に絡んでいません。
過去に実績を残していても、7歳以上の馬は評価を下げたいところです。

編集長
過去10年で4歳もしくは5歳の馬しか勝っていません!
馬券の頭は4~5歳馬の中から選びましょう!
傾向⑤:【脚質】から見る「大阪杯」
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
先行 | 4- 5- 3- 22/ 34 | 11.8% | 26.5% | 35.3% |
差し | 2- 3- 5- 45/ 55 | 3.6% | 9.1% | 18.2% |
追い込み | 2- 1- 0- 26/ 29 | 6.9% | 10.3% | 10.3% |
まくり | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
過去10年の大阪杯の脚質別成績を調べると、 逃げ・先行馬が好成績を残していました。
逃げ馬は連対率20.0%・複勝率30.0%、先行馬は連対率26.5%・複勝率35.3%で、差し・追い込みに比べ高確率で馬券圏内に入っています。
阪神芝2000mは内回りコースが使用されるため、基本的には逃げ・先行有利です。
ただし、連対率は高くありませんが差し・追い込み馬から4頭の勝ち馬が出ているので、レース前半がハイペースになるかどうかも重要なカギとなりそうです。

編集長
直線距離は356.5mと長くはないので、最後の直線までに先頭争いに加わっておきたいところです!