ワイドは比較的的中率が高い分、配当は控えめな印象を持たれがちです。
しかし、ワイドは平均配当の観点からも「おいしい券種」とも言われます。
当記事では、ワイドの平均配当について解説した上で、ワイドの実際の配当額を検証しました。
ワイドの平均配当について知りたい方、ワイドで実際どのくらいの配当がもらえるのか知りたい方は是非当記事をご参考ください。
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1:約600円!競馬におけるワイドの平均配当
平均配当の算出については様々な考え方がありますが、初心者の方はとりあえずワイドの平均配当は600円前後であると認識しておくことをおすすめします。
単純な計算だと2000円程度になりますが、これは極まれに出る高額配当が平均を引き上げている結果であり、実際に2000円程度の配当を受け取れる機会は多くありません。
初心者が「平均配当が2000円程度だからこのくらいは負けが続いても大丈夫」といった認識で勝負をかけてしまうと失敗してしまうはずです。
以下、ワイドの平均配当を踏まえた上で、ワイドの特徴について解説していきます。
1-1:ワイドは平均配当の割に初心者でも当てやすい!
ワイドは単勝や複勝と比べて平均配当が高い割に、初心者でも当てやすいというメリットを持ちます。
ワイドとは、1~3着に入る馬のうち、2頭を順不同で当てる馬券で、順不同であるという点や、予想に含めていない馬が1着になっても的中することがあるという点において、初心者でも当てやすいといえます。
初心者にとっては当てやすさは非常に重要ですが、配当が低すぎても回収率が追いつかなくなってしまうため、ワイドのバランスのよさは大きな強みだといえるはずです。
1-2:還元率77.5%で稼ぎやすい
還元率(払戻率ともいわれる)とは、売上のうち馬券購入者に還元される金額の割合を示したものです。
単純に高ければ高いほど勝ちやすいことを示しており、競馬に限らず様々なギャンブルで還元率が設定されています。
競馬では券種毎に還元率が設定されており、1番高いもので80%、1番低いもので70%です。
ワイドの還元率は77.5%であり、これは全体で2番目に高く設定されているものです。
還元率が高いことは稼ぎやすいことを意味するため、還元率の高さもワイドの魅力だといえます。
1-3:ワイドは初心者にとっても使いやすい券種といわれている
ワイドは初心者にとっても使いやすい券種だといわれています。
「競馬 ワイド」でネットで検索をかけると「競馬 ワイドおいしい」という予測変換が出てくるくらい、ワイドにプラスイメージを持たれています。
本章で述べた2項目もその理由ですが、他にも大きな要因があります。
それについては次章で解説します。
2:ワイドが人気な理由は複数的中にあり
ワイドが人気な大きな理由の1つが、「複数的中」が期待できることです。
ワイドは1回のレースで的中する買い目が複数生じます。
たとえば、18頭立てのレースで、1番の馬が1着、2番の馬が2着、3番の馬が3着になったと仮定します。
その場合、当たりとなる買い目は
1番と3番
2番と3番
の3通りです。
もしこの3通りとも馬券を買っていた場合、1つのレースで3つ的中することになり、その分配当も大きくなります。
このように、1つのレースで2つないし3つ的中する可能性があるという点が、ワイドが人気な大きな理由の1つです。
補足ですが、ワイドで馬券を買って2つ同時に的中したら「ワイドダブル的中」、3つ同時に的中したら「ワイドトリプル的中」と呼びます。
これらの複数的中を狙っていくことがワイド攻略のポイントです。
3:ワイドで複数的中を狙った場合の配当額を検証
実際に、ワイドで複数的中を狙った場合の配当額を検証します。
2021年8月21日(土)に新潟競馬場で開催された、以下のレースを例として検証していきます。
レース番号は12R、3歳以上1勝クラスのレースです。
このレースは、1番人気の馬が1着、3番人気の馬が2着、4番人気の馬が3着と、前評判とのずれが少ないレースとなりました。
このレースで、「1番人気から4番人気の馬が上位3着に入るだろう」という予想を立てたとします。
複数的中も視野に入れて、1番人気から4番人気の馬をボックス買いした場合を考えます。
ここで補足ですが、ボックス買いとは、選択した馬の組み合わせを全通り同一金額で買う買い方のことをいいます。
たとえば、1,2,3,4番の馬をボックス買いする場合、その組み合わせは以下の6通りです。
1-3
1-4
2-3
2-4
3-4
今回の検証では、1番人気から4番人気の馬をボックス買いするため、買い目となる馬番号の組み合わせは以下の6通りです。
3-9
3-11
6-9
6-11
9-11
今回の検証では、1点100円で購入するものとします。
馬券代としては総額600円となります。
レース結果及びオッズは以下のとおりで、3-6、3-9、6-9のワイドトリプル的中となりました。
馬券代が600円のため、利益は1,150円、回収率は約292%という結果でした。
平均配当は600円程度であるため、複数的中でなければ平均配当とあまりずれはないという結果ですが、複数的中によって平均配当の約3倍の配当を手にすることができると判断できます。
本来ワイドは比較的配当は低めであり、馬単や馬連、3連系と比べると配当が低い代わりに当たりやすいという特徴を持つ券種です。
しかし、今回のレースでは、トリプル的中によって馬連、馬単の配当を超えるという結果になりました。
このように、複数的中によって配当が大きくなるという点も、ワイドの人気に影響を与えています。
複数的中を狙うといわれると、敷居が高く、初心者には難しいと思われるかもしれません。
ですが、今回は「1番人気から4番人気の馬をボックス買い」という手堅い買い方であり、買い目も6点であるため、初心者でも十分可能なはずです。
また、初心者向けではなくなってしまいますが、人気馬が上位に来ない場合、複数的中によって万馬券狙いも可能になります。
以下は先ほどの例と同じ日付の、同じ競馬場の別のレースで、5番人気の馬が1着、6番人気の馬が2着、8番人気の馬が3着となったレースです。
こちらの払戻金は以下のとおりです。
ワイドトリプル的中が成功すれば払戻金の合計は12,700円となり、トータルでは万馬券といえます。
ワイドで万馬券が生まれることは少ないといわれていますが、複数的中を含めるとその限りではありません。
4:まとめ
競馬の券種の1つであるワイドの平均配当は600円程度だという認識で問題ありません。
単純に計算すると2,000円程度になりますが、これは稀に出る高額配当が平均を引き上げた結果であり、トータルで稼ぐために平均を考える際は2,000円程度で計算しないことをおすすめします。
ワイドは平均配当のわりに当てやすく、人気な券種であるといわれています。
その理由は様々ですが、大きな理由の1つとして、複数的中が狙えることが挙げられます。
ワイドは1度のレースで3通りの馬券が的中するため、最大で3つ分同時に配当を受け取ることが可能です。
複数的中によって手堅い予想でもそれなりの配当を手に入れることができ、レースによっては結果として万馬券となることもあります。
ワイドで勝負する際は複数的中を狙うことで、平均配当以上の配当を受け取ることが可能になります。