競馬のレースでマスクをつけている馬を見たことがありませんか?
出走馬の中でもマスク1つでひと際目立ちますよね。
「オシャレ?」・「カッコいいから?」と思う方も多いでしょう。
実は馬のマスクにはポテンシャルを最大限に発揮するための効果があるのです。
当記事では競馬のマスクの種類と効果やマスクを付けている名馬をご紹介します。
また、マスクの有無で予想する方法もご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。
ぜひ最後までチェックしてください。
1:競馬で馬がマスクをつける意味は集中力アップ
馬がつけるマスクを付ける意味は「集中力アップ」です。
主に競馬でマスクは矯正馬具で、耳まで覆い隠したものが使用されています。
競馬のマスクは馬の視野を狭めたり騒音をシャットアウトすることで馬の集中力をアップする効果があります。
なぜなら、人間の視野が180度に対して馬の視野は約2倍の350度と広く、神経質な馬はコース沿いの観客や後方で走っている馬に注意を削がれ本来の力を発揮できないのです。
そのため、視野を前方に制限させたり騒音を低減したりすることで馬の不安感を減らし本来のポテンシャルを引き出す効果があるのです。
また、音に敏感な馬でなくてもレース中に砂が顔にかかり、やる気がなくなるのを防ぐためにもマスクが使われる場合があります。
2:競馬のマスクには5種類ある
主に競馬のマスクはメンコと言われ、「音」と「砂」の対策として使用されますが、マスクにはメンコを含めて5種類あり各効果が異なります。
- メンコ
- ブリンカー
- チークピーシーズ
- ホライゾネット
- シャドーロール
次項で各マスクの効果をご紹介します。
2-1:大人敏感な馬のマスク「メンコ」
メンコは一番レースで目にする馬のマスクで一般的に耳おおいがついたものが使用されます。
メンコを使用する馬は音に敏感な馬が多く、音に驚いたり砂が顔にかかるのを防止する効果があります。
2-2:神経質な馬の視野を制限して落ち着かせる「ブリンカー」
ブリンカーとは別名「遮眼革」と言われ、メンコの目穴の部分にカップを付け視野を制限することでレースに集中させるために使用されます。
カップの部分はプラスチックや天然ゴムが使用されカップの作りや大きさによって視野の制限範囲を調整できるのです。
主に臆病な馬や気性が荒く集中力に欠ける馬に使用されます。
ブリンカーは馬の視野を制限させることで集中力をアップさせる効果がある一方でレースに集中しすぎて騎手の指示を聞かなくなるケースがありブリンカーが効きすぎることもあるのです。
馬具の中でブリンカーだけでは届け出が必要となり、届け出を出したのにも関わらず付けていない場合、「道具忘れ」として調教師にペナルティーが下ります。
2-3:前方に意識を集中させる「チークピーシーズ」
チークピーシーズとは馬の目の後ろ、頬あたりにロール状のボアを装着することで前方に意識を集中させる効果のあるマスクです。
顔を覆われることを嫌がる馬に使用されることが多く、ブリンカーに比べて視野の制限範囲は狭くなります。
同じく視野を制限するブリンカーとは異なり、出走投票時に届出を提出する必要がなく、レース当日のコンディションによって使用の有無を判断しやすいことからブリンカーよりチークピーシーズのほうがよく使われます。
2-4: 砂が目に入るのを防止する「ホライゾネット」
ホライゾネットは別名「パシュファイヤーヤトンボ」と呼ばれ、目穴部分を網状のネットで覆われたブリンカーのようなものです。
主にレース中に前を走る馬が跳ね上げた砂が目に入るのを防ぐために使用されます。
その他にもブリンカーと同様に視野を制限してレースに集中させる効果もあります。
2-5:視野の下方を制限する「シャドール」
シャドールは頭絡の鼻革ロール状のボアを装着したものです。
主に視野下方の芝の切れ目や物陰などに敏感な馬に使用されます。
視野下方を制限することで前方に意識を集中させる効果があるのです。
また、レース中に頭を上下する癖の強い馬にも使用することで頭を下げさ馬を御しやすくする効果もあります。
3:初めてブリンカーを着用する下位人気馬をマーク
以上、競馬のマスクについてご紹介しました。
メリットの多い競馬のマスクですが、つけたらどんな馬でも集中力が上がり好走するわけではありません。
中にはマスクをつけられ視野が制限されること「恐怖心」を感じ動けなくなってしまう馬もいるからです。
では競馬予想においてマスクの着用有無「Bマーク」をどのように解釈するのがベストなのかご紹介します。
競馬新聞に記されている「B」マークはブリンカー着用の有無を表しています。
ブリンカーマークがある馬は何も着用しなくてもいつも通り走ってくれる馬というより、調子が上がらず試行錯誤の上、ブリンカーを着用させられている場合があります。
このように初めてブリンカーをつけた馬は下位人気に関わらず好走する場合があるのです。
初めてブリンカーをつける馬は英語では「ファーストタイム・ブリンカー」、日本では「初ブリ」と国外問わず予想において注目されています。
過去にブリンカーをつけたことがない下位人気がいましたら積極的に馬券に入れていくと大穴がくる可能性が上がりますので、ぜひご参考にしてください。
4:マスクを付けている名馬3頭
最後にマスクをつけた名馬を3頭をご紹介します。
4-1:クロフネ(ブリンカー)
クロフネとはブリンカーをつけたたダート界の史上最強馬として有名です。
G1レースであるJCDでは圧倒的な1番人気に支持され前年の覇者ウイングアローに7馬馬身をつけ圧勝しました。
4-2:ゴールドシップ(ブリンカー)
中央競馬GI最多勝利数、最多獲得賞金額の記録を保持しているゴールドシップはブリンカー着用馬で有名な競走馬です。
2014年宝塚記念ではブリンカーに加えシャドーロールも着用し臨み2着に3馬身差の完勝、宝塚記念連覇を達成しました。
4-3:オジュウチョウサン(チークピーシズ)
オジュウチョウサン鮮やかなやかなスカイブルーのメンコとチークピーシーズがトレードマークのは史上最多のJ・GI6勝をあげたJRA賞最優秀障害馬です。
2016年~2019年の中山グランドジャンプを制しヒーロー列伝コレクションも製作されるほど人気のある名馬です。
5:【人間用】競馬のデザインが書かれたマスクもある
競走馬や競馬関連のデザインが書かれた人が付けるマスクもあります。
コロナウイルスが猛威を振るう中、もはやマスクは生活必需品。
中央競馬の競馬グッズを販売している「ターフィー通販クラブ」では、さまざまなデザインのマスクを購入できるので、お気に入りの競馬マスクをゲットしましょう!
まとめ
以上、競馬で馬がつけているマスクについてご紹介しました。
マスクは馬を集中させる意味があり5種類のマスクには各効果があります。
予想において「初めてブリンカーをつける馬」は下位人気馬でも激走する可能性がありますので、積極的に馬券に入れると良いでしょう。