「馬連ボックス」の難易度がよくわかるので、以下の表を見てみましょう。
難易度 | 券種 | 買い方 |
---|---|---|
当たりやすい
↑ ↓ 当たりにくい |
複勝 | ボックス |
単勝 | ||
ワイド | ながし | |
馬連 | ||
枠連 | フォーメーション | |
馬単 | ||
3連複 | ||
3連単 |
「馬連」は馬券の種類で言うと、4番目に当たりやすい券種です。
上の表を見て分かる通り、まさに真ん中の難易度といった感じで、決して当てるのは簡単ではありません。
難易度が真ん中だからこそ、ほどほどの配当も期待できます。
一方「ボックス」は、もっとも当たりやすい買い方です。
なんせ選んだ馬すべての組み合わせを網羅できるので、難しいことを考える必要がありません。
この、「真ん中の難易度」+「当たりやすいボックス」は、実は最強の組み合わせと言っても過言ではありません!
なんせ、両立の難しい的中率と回収率両面で期待値の高い買い方だからです。
そんな馬連ボックスについて、詳しく見ていきましょう。
1:競馬の馬連ボックスとは
馬連ボックスとは競馬予想で用いられる用語の1つであり、馬連でボックス買いをすることを指します。
馬連ボックスを理解するためには、馬連とボックス買いについてそれぞれ知っておく必要があります。
1-1:そもそも馬連とは
馬連とは競馬における券種の1つであり、1着と2着になる馬の組合せを当てるものです。
1着と2着が順不同であることから比較的当てやすい券種といわれており、万馬券が生まれることは少ないにせよそこそこの配当が出ることから、バランスがとれているといえます。
馬連と類似していて比較しやすい券種にワイドがあります。
馬連は選んだ2頭が1着~2着に入る必要があり、ワイドは選んだ2頭が1着~3着に入る必要があるという券種で、馬連はワイドよりも的中難易度は高いです。
その代わり、的中したときのリターンは馬連のほうが大きく、ワイドが平均配当600円程度に対し、馬連は5,260円ほど。
当たった時のリターンは馬連が断然抜けていますね。
馬連はワイドと比較すると的中条件が厳しい分高配当狙いだといえます。
もっとも、2頭の馬を選択し、かつ着順不同であるという点では共通しているため、使い分けがしやすいはずです。
1-2:競馬におけるボックスとは
ボックス買いとは、選択した馬(または枠)の組み合わせを全通り同一金額で買う買い方です。
例えば1,2,3,4番の馬を馬連でボックス買いする場合、その組み合わせは以下の6通りです。
1-3
1-4
2-3
2-4
3-4
この例の場合、選択した4頭のうちどの2頭が1.2着に入っても的中することになります。
この網羅性こそがボックス買いの最大の特徴です。
1-3:ボックスは馬連以外でも可能
馬連ボックスという言葉が広まっていますが、ボックス買いは馬連以外でも可能です。
別の例として、1~3着に入る3頭を予想する3連複の場合を考えてみます。
1,2,3,4番の馬を3連複でボックス買いする場合、その組み合わせは以下の4通りです。
1-2-4
1-3-4
2-3-4
このように、馬連以外でもボックス買いはできます。
2:ボックスとよく比較される「ながし」とは何が違う?
ボックス買いとよく比較される「ながし」という買い方についても少し触れておきます。
ながし買いとは、軸にする馬を決め、その軸馬以外の相手とする馬を網羅する買い方です。
例えば1,2,3,4番の馬を馬連でながし買いする場合、その組み合わせは以下の3通りです。
1-3
1-4
ボックス買いと比べると購入点数が少なくなる代わりに、軸馬が入らない場合は不的中という違いがあります。
軸馬に自信がない場合はボックス買いの方が無難であり、軸馬に自信がある場合はながし買いの方がコストを抑えられるため利益が大きくなりやすいといえます。
3:馬連の計算方法&簡単計算表!
馬連ボックスを購入するうえでぜひ覚えておきたい点数の計算式。
馬連の場合は下記の式を当てはめることで簡単に点数を算出できます。
購入頭数×購入点数(-1)÷2=組み合わせ数
例えば、馬連ボックスで5頭の馬を購入する場合の計算式は下記のようになります。
5×4÷2=10
馬連5頭ボックスにおける購入点数は10点になります。
馬連ボックスは計算しやすいため、早見表を見ることでも購入点数を確認できますよ!
▼馬連ボックスの早見表
1頭 | 2頭 | 3頭 | 4頭 | 5頭 | 6頭 | 7頭 | 8頭 | 9頭 | 10頭 |
– | 1 | 3 | 6 | 10 | 15 | 21 | 28 | 36 | 45 |
11頭 | 12頭 | 13頭 | 14頭 | 15頭 | 16頭 | 17頭 | 18頭 | ||
55 | 66 | 78 | 91 | 105 | 120 | 136 | 153 |
4:馬連ボックスの買い方
馬連ボックスはマークシートでもインターネット投票でも購入できます。
しかし、普段ボックス購入しない方はどのように購入したらいいのか、分からないという方もいるでしょう。
当項目ではマークシート購入とインターネット投票で馬連ボックスを購入する方法を紹介します。
買い方①:マークシートの場合
マークシートにはいくつか種類がありますが、ボックス購入で使用するのは赤のマークシートです。
赤のマークシートは両面印刷されていて、片面はボックス、もう片方はフォーメーション購入で使います。
1枚のマークシートに対して片面しか効果がないので、ボックスとフォーメーションを両方購入したい場合は2枚マークシートを使いましょう。
馬連ボックスで使う面は当然ボックスと書かれた方です。
マークシートにはいくつか記入欄がありますが、ボックス購入では最低5つの項目にチェックを入れたら馬券を購入できます。
- 馬名
- レース番号
- 式別
- 馬番
- 1点当たりの購入金額と単位
購入金額で記入するのはあくまでも1点当たりの金額です。
たまに、合計金額を記入する人もいますが、1点100円で5頭ボックスを購入したい場合は100円にチェックしましょう。
もしも、合計金額1,000円でチェックすると、1点当たり1,000円で購入することになるので、合計1万円必要です。
1万円札で馬券を購入するとちょうどぴったり購入できてしまい、大きな投資になってしまうので気をつけましょう!
買い方②:ネットの場合
インターネット投票にはいくつか種類がありますが、ここではもっともニーズが高くて便利な即パットについて解説します。
即パットは事前に対応している銀行口座でJRAの即パット専用口座を開設することで使用できます。
ページをログインすると、メニューページが表示されます。
最初に馬券を購入するためのお金を引き出しましょう。
『入出金ページ』から『入金指示』を開き、馬券購入金額を入金すると、銀行口座から即パット用口座にお金が入金されます。
即パット用口座に入っているお金の範囲内で自由に馬券を購入できますよ。
馬券を購入する際は、『通常投票』もしくは『オッズ投票』で購入できます。
当記事では『通常投票』から購入する方法を紹介します。
『通常投票』を選択すると、以下の5つの項目が表示されるので、チェックしていきましょう。
- 競馬場名
- レース番号
- 式別
- 方式
- 馬番と馬券購入金額
すべて入力したら、買い目がセットされます。
最後に、投票金額を手入力して『投票』をタップすると馬券購入は完了です!
即パットは非常に便利な買い方です。
なぜなら、入会費年会費無料ですし、競馬場や場外馬券売り場に足を運ばなくても、自宅や外出先から馬券を購入できるからです。
即パットは契約したその日から使えますし、登録しておいて損はないですよ!
▼スマホ版即PATの操作方法
▼パソコン版即PATの操作方法
5:馬連ボックス3つのメリット
馬連ボックスの概要を踏まえたうえで、以下のメリットについてそれぞれ見ていきましょう。
- 比較的的中率が高い
- 軸馬を決める必要がない
- 組み合わせによっては万馬券になる可能性もある
メリット①:比較的的中率が高い
1つ目のメリットは、高配当が狙いやすい三連系と比べると的中率が高いことです。
複勝などと比べるとさすがに劣りますが、配当とのバランスも考えると、比較的的中率が高いといえます。
馬連1点買いの場合は2頭をピンポイントで当てる必要がありますが、ボックス買いにすることで有力な馬全てを予想に含めることができます。
馬連単体では的中率はあまり高くありませんが、ボックス買いにすることで的中率を高くすることが可能です。
メリット②:軸馬を決める必要がない
2つ目のメリットは、ながし買いと比べた場合、軸馬を決める必要がないことです。
ながし買いの場合、軸馬が外れたらその時点で不的中が確定してしまいます。
「絶対的な自信のある馬はいないがこの4頭が上位を占めるはず」くらいの自信でも勝負できることはメリットだといえます。
メリット③:組み合わせによっては万馬券になる可能性もある
3つ目のメリットは、組み合わせによっては高配当になり、万馬券になる可能性もあることです。
馬連はボックス買いによって当てやすくなりますが、そこそこの配当という魅力がなくなるわけではありません。
当てやすさと配当どちらも良好な買い方だといえるはずです。
6:馬連ボックスの世間の評判口コミは!?
馬連ボックスは使い勝手のいい買い方ですが、全国の馬券購入者の方は馬連ボックスについてどう認識されているのか、気になる方もいるでしょう。
実は、馬連ボックスは多くの馬券購入者が使っているんですよ!
実は、馬連とボックス買いは相性が非常にいいんです。
当たれば高配当が見込める馬連。
しかし、着順不動とはいえ1.2着馬に来る馬を予想するのは容易ではありません。
そこで登場するのがボックスです。
ボックスは買い目を広く抑えることができるので、馬連と組み合わせることで馬連の弱点である的中率の低さをカバーできているんですよね。
そして、ボックスの弱点は馬連でカバーすることができます。
ボックスの弱点と言ったら購入点数が増えてしまうことです。
ながしやフォーメーションと比較してもボックスは的中率を上げられる反面、買い目は増えてしまいがち。
しかし、馬連は平均配当が5,260円もあるので、ボックス買いで買い目が多少増えてしまってもトリガミになってしまう可能性は少ないです。
そのため、馬連ボックスはシナジー効果の高い買い方と言えるのです!
7:馬連ボックス2つのデメリット
メリットに続いて、以下のデメリットについてもそれぞれ見ていきましょう。
- 買い目の点数が増えやすいためコストがかかる
- トリガミになる可能性が高くなる
デメリット①:買い目の点数が増えやすいためコストがかかる
1つ目のデメリットは、ボックス買いは買い目の点数が増えやすいため、コストがかかってしまうことです。
第1章で例に挙げた4頭の馬連ボックス買いの場合は6点買いとなり、5頭の馬連ボックス買いでは10点買いになります。
ながし買いと比べると買い目点数が多くなる点は最大のデメリットだといえます。
デメリット②:トリガミになる可能性が高くなる
2つ目のデメリットは、デメリット①とも関連しますが、コストがかかることでトリガミになる可能性が高くなることです。
馬連は複勝や単勝と比べて配当が高くなる傾向にあるため、本来はトリガミになりやすい券種ではありません。
しかし、ボックス買いによって点数が増えてしまい、その結果トリガミになる可能性が高くなってしまいます。
8:馬連ボックスで稼ぐための最強の必勝法5選
馬連ボックスのメリット・デメリットを踏まえたうえで、馬連ボックスで稼ぐためのポイントを5つ紹介します。
- トリガミにならないよう頭数を絞る
- 爆発力よりも安定感を重視
- ボックスのメリットが活きない時はボックスで勝負しない
- おすすめの点数は6点!!
- 人気→不人気馬で高配当をGET!
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ポイント①:トリガミにならないよう頭数を絞る
1つ目のポイントは、トリガミにならないよう頭数を絞ることです。
デメリットで紹介したとおり、馬連ボックスは買い目が多くなりやすく、トリガミになることもある買い方です。
特に5頭以上になると10倍を超える配当が必要になるため、トリガミになる可能性が高くなります。
可能な限り頭数を絞ることが求められます。
ポイント②:爆発力よりも安定感を重視
2つ目のポイントは、馬連は1着でも2着でもよいということを踏まえ、安定感を重視することです。
馬連ボックスで選択する馬は、ムラが大きいが1位になることもあるといった馬よりも、安定感のある馬の方が向いているといえます。
逆に、安定感はないが爆発力はあるという馬が多いレースは見送った方が無難でしょう。
ポイント③:ボックスのメリットが活きない時はボックスで勝負しない
3つ目のポイントは、ボックスのメリットが活きない時はボックスで勝負しないことです。
例えば、軸馬が決まってくるレースであれば、ボックス買いよりもながし買いの方が適しています。
馬連ボックスは買い目が多くなりやすいため、メリットが活きない時に選択するのはもったいないと考えられます。
メリットが活きるかどうかを考えることがポイントです。
ポイント④:おすすめの点数は6点!!
馬連ボックスで購入するうえでおすすめしたい購入点数は6点です。
6点のボックス買いといったら馬連4頭ボックスのことを指します。
馬連は固い決着になると配当が1,000円を切ることも多々あります。
例えば5頭ボックスは馬連10点買いですが、人気馬同士の決着で配当が1,000円を切るとトリガミになります。
しかし、馬連4頭ボックスは投資金額が600円なので、人気同士の決着になったとしてもあまりトリガミになりません。
そのため、人気同士の馬を4頭で固めて4頭ボックスで購入したとしても、プラス収支につながりやすいです。
ポイント⑤:人気→不人気馬で高配当をGET!
馬連で高配当を得たい方も多いでしょう。
馬連は2頭の馬の組み合わせで配当が決まりますが、人気馬と人気馬の組み合わせの場合は配当妙味は小さいです。
逆に、穴馬×穴馬の組み合わせは高額配当になるものの、なかなか配当に結びつかないです。
そこで、おすすめしたいのが人気馬と不人気馬の組み合わせです。
馬連は片方が人気の馬だとしても、もう片方が不人気馬であれば1,000円以上の配当はつきやすいです。
例えば、馬連4頭ボックスで人気馬→不人気馬の組み合わせが的中したらほぼ確実にトリガミは避けることができます。
ボックスなら人気馬と不人気馬の組み合わせも絡めやすいですし、もし不人気馬が馬券に絡まなくても、人気馬同士の決着で幅広く抑えられますよ。
9:馬連やボックスについてのQ&A
馬連ボックスは非常に使い勝手のいい買い方です。
当記事をここまでお読みになった方は馬連ボックスで馬券を購入してみたいと思った人もいることでしょう。
しかし、馬連やボックスについてよく分からないことがある人もいるはずです。
当項目では、馬連やボックスに関するよくある質問をまとめました。
FAQ①:馬連とワイド どっちがいい?
どちらも一長一短です。
1.2着の連対圏に来る馬が予想できるのであれば配当妙味のある馬連。
連対圏は読みづらいものの1~3着に来る馬が読めるなら的中重視のワイドで購入するなど、使い分けるのが良いでしょう。
FAQ②:馬連の正式名称は?
正式名称は、普通馬番号二連勝複式勝馬投票法といいます。
FAQ③:馬連の難易度は?
券種の難易度は組み合わせの数で変わります。
フルゲートにおける馬連の組み合わせは153通りあります。
これは、単勝や複勝、枠連よりも多く、馬単や3連単、3連複よりも少ないです。
そのため、馬連は全券種の中では真ん中くらいの難易度といえるでしょう。
FAQ④:5頭ボックスはいくら?
1点100円で購入した場合は1,000円になります。
ちなみに、ボックスの計算式は下記の数式で求められます。
購入頭数×購入点数(-1)÷2=組み合わせ数
FAQ⑤:ワイドボックスとはどう違う?
ワイドボックスは選択した2頭の馬が馬券内に絡めばいいですが、馬連は選択した2頭が1.2着に入線しないといけません。
また、ワイドは1-2着、1-3着、2-3着の3つの的中パターンが存在しますが、馬連は1パターンしかありません。
そのため、ワイドボックスは馬連ボックスよりも的中率が高いです。
代わりに、馬連ボックスは当たった時のリターンが大きいですよ。
まとめ
馬連ボックスは名前のとおり、馬連という券種をボックス買いで買うことを指します。
ボックス買いによって当たりやすくなる反面、馬券代もかかるようになり、結果としてトリガミになる確率も高くなってしまいます。
そのため、馬連ボックスで稼ぐためには、トリガミにならないよう注意しながら投票していくことが重要です。
また、ボックス買いには「軸馬を決めなくてよい」というメリットがあり、このメリットが活きない場合は、コストがかかるだけになってしまいます。
ボックス買いのメリットが活きる場合に馬連ボックスで勝負することをおすすめします。