競馬を一層楽しむためには、馬券の勝率を上げることが不可欠です。数ある馬券の中でも、投資金額を抑えて、かつ高額配当が狙える馬券に「馬連」があります。「馬連」は二頭の馬を選び、その二頭が1位と2位を占めることを予想する馬券です。
本記事では、「馬連流し」という高回収率を狙える買い方に焦点を当て、そのメリットやデメリット、そして的中率を上げる買い方を詳しく解説します。当選してもトリガミを起こしてしまっている方や、少額投資で競馬を楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
そもそも馬券の「馬連」とは?
馬連とは、ある特定の2頭の馬が1着と2着を占めるという結果を予想する馬券の一種です。具体的には、2頭の馬を選び、その中で1着と2着になる馬を当てるというものになります。この馬券は、選んだ2頭が1着と2着に入れば順番に関わらず的中となるため、馬単と比較して当てやすいのが特徴です。
例えば、あるレースで「3番の馬と6番の馬」を馬連で購入した場合、3番が1着で6番が2着でも、逆に6番が1着で3番が2着になっても的中となります。つまり、馬連とは「どの2頭が1着と2着になるか」を当てる馬券であり、その柔軟性が競馬初心者にとっては魅力的であると言えるでしょう。
馬連のメリット
馬連とは、競馬で2頭の馬を選び、その2頭が1位と2位に入る結果を予想する馬券です。では、なぜ馬連がおすすめなのでしょうか。
まず、少ない資金で高額払い戻しが狙える点がメリットです。例えば、1位・2位の着順に不人気の馬(オッズの高い馬)が入ると、配当が跳ね上がる可能性があります。これは予想の難しさを補って余りあるほどの魅力と言えるでしょう。
「馬単」よりも当てやすいことも大きなメリットです。馬単は1位と2位の馬を正確に当てる必要がありますが、馬連は2頭が1位と2位に入れば当選になるため、より当てやすい馬券であることが分かります。
少ない資金で高額払い戻しが狙える
馬連はその構造上、他の馬券よりも少ない投資で高額な払い戻しを狙うことが可能です。具体的には、馬連では2頭の馬が勝つ組み合わせを当てるだけなので、「三連複」や「三連単」よりも購入金額を抑えられる傾向にあります。
例えば、1レースで5頭の馬に賭ける場合、三連複・三連単では組み合わせが多くなり、投資額が増えます。しかし馬連流しでは、1頭を軸にして他の4頭に流すだけなので、必要な投資額は少なくなります。
馬券種 | 購入馬数 | 組合せ数 | 必要金額(1組合せ100円とした場合) |
---|---|---|---|
三連複 | 5頭 | 10組 | 1,000円 |
三連単 | 5頭 | 60組 | 6,000円 |
馬連流し | 5頭(1頭を軸にする) | 4組 | 400円 |
このように、資金が少なくても馬連流しを利用すれば、多くの馬に対して賭けることが可能です。その結果、高額な払い戻しを狙うことが可能となります。
「馬単」よりも当てやすい
馬単と馬連、この2つの馬券の大きな違いは、「馬単」は1着と2着を正確に予想する必要があり、その順番まで当てなければならない点です。一方、馬連は1着と2着を当てるだけで、その順番は問いません。
馬券種類 | 予想内容 |
---|---|
馬単 | 1着・2着を正確に当てる |
馬連 | 1着・2着を当てる(順不同) |
当然ながら、順番まで予想する馬単より、順番を問わない馬連の方が的中率は高くなります。これまで「馬単」で馬券を購入していた場合は、同じ予想でも馬連に切り替えるだけで、的中率が上がる可能性があります。回収率に課題がある方は、一度「馬連」を検討してみるとよいでしょう。
馬連のデメリット
馬連にはメリットだけでなくデメリットも存在します。まず、間違った買い方をすると「トリガミ」を起こす可能性があります。トリガミとは、投資した金額よりも払い戻しが少なくなる現象を指します。具体的には、人気馬同士の馬連を購入した場合、当たっても配当が少なく、投資金額を回収できないことがあります。
また、馬連は「馬単」に比べて配当金が少ないというデメリットもあります。馬単は1着と2着を正確に選ぶ必要がありますが、その分配当が大きくなります。しかし、馬連は1着と2着を当てるだけで順番は問わないため、配当が少なくなる傾向があります。
これらのデメリットを理解し、馬連の購入を慎重に行うことで、より効果的に的中率・回収率を上げることが可能です。
間違った買い方だと「トリガミ」を起こす可能性がある
馬連の買い方によっては「トリガミ」を起こす恐れがあります。トリガミとは、投資した資金がそのまま返ってくる、あるいは投資した金額を下回る払い戻しがあった場合の馬券のことです。
例えば、1番人気と2番人気の馬をピックアップし、それらに馬連を組んで購入した場合を考えてみましょう。この組み合わせが的中したとしても、その配当(オッズ)は低く設定されています。そのため購入した馬券の金額が配当金とほぼ同額、あるいはそれ以下となることがあります。
これが「トリガミ」です。それでは、どうすればトリガミを避けられるでしょうか。一般的な手法としては以下の2つが知られています。
- 配当が少ない組み合わせは避ける
- 適度な人気差がある組み合わせを選ぶ
これらの点を押さえて馬券を購入することで、「トリガミ」を避け、より効率的な賭けを行えます。
「馬単」よりも配当金は少ない
馬単とは、1着と2着を正確に予想する馬券のことで、的中させる難易度は高いですが、配当金はそれだけ多くなります。対して、馬連は1着と2着を当てるだけで着順は問わないため、的中させやすい反面、配当金は馬単よりも少なくなります。
馬券種 | 的中難易度 | 配当金 |
---|---|---|
馬単 | 高 | 多 |
馬連 | 中 | 少 |
しかし、少ない配当でも馬連流しを上手く活用すれば、大きなリターンも期待できます。あえて難易度の高い「馬単」に挑むよりも、的中率を上げられる「馬連」に注力し、確実な収益を得る方が賢明です。
馬連とワイドの違い
馬連は、選んだ2頭の馬が1着・2着になることを予想します。一方のワイドは、選んだ2頭が1着・2着・3着内に入ることを予想し、その順位は問いません。したがって、馬連と比べると当たりやすい特徴がありますが、配当は少なくなります。
馬券タイプ | 当てる条件 | 配当 |
---|---|---|
馬連 | 選んだ2頭が1着、2着になる(順不同) | 高 |
ワイド | 選んだ2頭が3着以内に入る(順不同) | 低 |
競馬初心者向けの馬券「馬連」の買い方とは?
競馬初心者が取り組みやすい「馬連」の買い方は、主に「馬連流し」と「馬連ボックス」の2種類があります。
「馬連流し」とは、確実に来ると考える軸馬1頭を決定した後、それ以外の全ての馬と組み合わせて馬券を購入する方法です。例えば、1番人気の馬を軸にして、それ以外の全ての馬と組み合わせるといった具体的な買い方が一般的とされています。
一方、「馬連ボックス」とは、指定した数の馬全てが1着か2着に入る組み合わせを全通り購入する方法です。例えば、3頭の馬を指定すると、それぞれの馬が1着か2着に入る3通り(1-2、1-3、2-3)全てを購入します。
馬連流し
馬連流しとは、競馬において特定の1頭(軸馬)と、その他全馬との組み合わせを買う購入方法です。具体的には、3頭以上の馬をピックアップし、その中から1頭を軸馬に選び、その他の2頭以上が2着以内に入ることを予想します。
馬連流しのメリットは、軸馬さえ決まれば後は自由に馬を選べることで、組み合わせの数を増やすことが可能な点にあります。その結果、的中率の向上が期待できるでしょう。
例えば、5頭の馬から1頭を軸馬に選び、残りの4頭を2着候補とする場合、買う組み合わせは以下の4通りになります。
- 軸馬+馬A
- 軸馬+馬B
- 軸馬+馬C
- 軸馬+馬D
このように組み合わせを増やすことで高配当を期待することが可能となります。ただし、買う組み合わせが増える分、投資額も増えるので、その点は注意が必要です。
馬連ボックス
馬連ボックスとは、選んだ複数頭の馬が1着、2着になる全ての組み合わせを購入する方式のことです。それにより、選択した馬たちがどのような順番でゴールに入っても当選する可能性を抱えることができます。
例えば、1,2,3,4番の馬を選び、馬連ボックス買いを行った場合、その組み合わせは以下の6通りとなります。
- 1-2
- 1-3
- 1-4
- 2-3
- 2-4
- 3-4
馬連ボックスは、選択した馬の組み合わせを全通り購入する方式であるため、初心者でも当てやすい買い方と言えます。しかし、全ての組み合わせを買うため、購入する馬券の枚数が増える分、投資額も増えていきます。馬連ボックスを購入する際は、購入額と配当額のバランスを見ながら慎重に候補馬を選ぶ必要があることを覚えておきましょう。
競馬初心者は「馬連流し」一択で勝負!
競馬初心者にとって、「馬連流し」は理想的な買い方と言えます。その理由は、 馬連流しは一頭の軸馬に対して、予想外の結果を出す可能性のある他の馬を組み合わせる戦略であり、当たれば高額配当が期待できる馬券だからです。
基本的な考え方は以下のようになります。
軸馬 | 流し馬 |
---|---|
1~3番人気 | 4番人気以降の全馬 |
つまり、1~3番人気の馬を軸馬と見立て、それ以外の馬全てを流し馬とするわけです。このようにすることで、2着以降に予想外の結果が出た場合でも的中の可能性を広げることができます。
また、馬連流しは投資額もそこまで多くないため、初心者が手を出しやすい馬券の一つと言えます。ただし、軸馬の選び方や流し馬の数により、回収率は大きく変動します。常にオッズの変動をチェックし、臨機応変に組み合わせを選ぶことが重要です。
馬連流しで回収率100%を狙う6つの買い方
馬連流しで回収率100%を狙う6つの買い方は以下の通りです。
- オッズ理論で軸馬を絞る
- 【基本】人気馬を軸に10番人気以内の不人気馬へ流す
- 1番人気と2番人気が圧倒的に強いレースは勝負しない
- 不人気馬2頭で馬連を狙わない
- オッズに差が出る10~12頭出走のレースを狙う
- 重賞レースは積極的に馬連を買う
オッズ理論で軸馬を絞る
オッズ理論を用いて軸馬を絞り込むことは、馬連流しを成功させるための重要なステップです。オッズとは、その馬が勝つと予想される確率を示したもので、低いほど勝率が高く、高いほど勝率が低いと考えられます。
まず、オッズ表を見て軸馬を決める際は2~3番人気の馬を基本的に選びます。理由としては、1番人気馬は配当が少なく、4番人気以降は予想が難しくなる傾向があるからです。
例えば以下のようなオッズ表だと、2番人気の馬を軸にします。
人気 | 倍率 |
---|---|
1番 | 1.8倍 |
2番 | 3.6倍 |
3番 | 5.2倍 |
4番 | 9.0倍 |
このようにオッズ理論を活用して軸馬を選び、そこから流れるように他の馬を選ぶことで、的中率と回収率を上げられます。
【基本】人気馬を軸に10番人気以内の不人気馬へ流す
馬連流しの基本的な買い方は「人気馬を軸に10番人気以内の不人気馬へ流す」方式です。
まず、軸となる人気馬を一頭選びます。この馬が必ず1着になると想定し、その他の馬はこの軸馬との組み合わせを狙います。次に、10番人気以内の不人気馬をピックアップします。この買い方を行うことによって、予想外のレース結果となった場合に配当が跳ね上がることが期待できます。
1番人気と2番人気が圧倒的に強いレースは勝負しない
競馬のレースで馬券を購入する際、1番人気と2番人気が圧倒的に強いレースは勝負を避けることをおすすめします。なぜなら、馬連流しの狙いは、人気馬と低人気馬の組み合わせから高額回収を狙うことにあるからです。
1番人気と2番人気が圧倒的に強いレースは、馬連流しでの購入を控え、他の戦略を考えることが賢明と言えます。
不人気馬2頭で馬連を狙わない
競馬の馬連で一番避けたいケースとして、不人気馬2頭を選び、馬連を狙う選択があります。この選択は、一見すると大きなリターンが期待できるように思えますが、実際にはそうではありません。
まず、不人気馬が1位と2位になる確率は非常に低いです。不人気馬が優勝すること象自体がレアケースであり、それが2頭同時に起こる可能性は更に低くなります。
また、仮にそのような結果が出たとしても、その回で大きなリターンが得られるかどうかは、他のレースでの投資結果に大きく左右されます。つまり、一度大きく当てたとしても、その他のレースでの損失が大きい場合、トータルのリターンはマイナスになる可能性があります。
オッズに差が出る10~12頭出走のレースを狙う
馬連流しにおいて重要なのは、オッズに大きな差が出るレースを狙うことです。特に、出走頭数が10~12頭のレースは絶好の狙い目と言えます。なぜなら、出走頭数が少ない場合、人気馬のオッズが低くなりがちで、高額配当が期待できないからです。
それに対して、10~12頭のレースでは、オッズの差が適度に広がり、高額配当を得やすくなります。また、オッズ理論等を使えば軸馬を決めやすく、流し馬の絞り込みも容易になります。
重賞レースは積極的に馬連を買う
重賞レースとは、競馬レースの中でも特に質の高い馬たちが集まる機会です。そのため不人気の馬でも良い結果を出すことが多く、馬連による高額配当が期待できるレースとされています。
中でも馬連流しを用いると、可能性がある馬を広範囲に渡って選択できるので、一瞬で大きな利益を得るチャンスがあります。重賞レースでは、1〜3番人気馬を軸にして、その他の馬に流すという方法が効果的です。
馬連流し まとめ
馬連流し戦略の整理として、まず重要なのは軸馬の選定です。オッズ理論等を使って人気馬を中心に据えると高配当を期待できます。対象とするレースの選定も大切で、特に10~12頭立てのレースや重賞レースは積極的に狙うべきレースです。
以下に馬連流しの具体的な戦略を表にまとめます。
戦略 | 詳細 |
---|---|
軸馬選定 | オッズ理論・人気馬を軸に |
レース選定 | 10~12頭立て・重賞レースを狙う |
流し方 | 10番人気以内の不人気馬へ流す |
間違った買い方をするとトリガミを起こす可能性があるため、1番人気と2番人気が圧倒的に強いレースや、不人気馬同士の馬連は避けた方がよいでしょう。これらの戦略を踏まえ、楽しみながら馬連流しを実践してみてください。