競馬のG1レースは1年間で計24レースが開催されます。
(障害G1を含めると26レース)
レースで最も格付けの高いG1レースですが、実はレースによって賞金額には差があります。
同じ12月に開催される「阪神ジュベナイルフィリーズ」と「有馬記念」ですが、
レース名 | 1着本賞金額 |
---|---|
阪神ジュベナイルフィリース | 6500万円 |
有馬記念 | 5億円 |
1着の賞金額差は、なんと4億3500万円。
ひとえにG1と言っても、これだけの差があります。
馬主や、陣営の立場から言っても強い馬であればできるだけ高額賞金レースを狙いたいですよね。
この記事では、G1レースの各賞金額について紹介します。
実は、2024年は賞金額が大幅にUP!?
また、世界の賞金ランキングもまとめていますので、ぜひご参考にしてください。
【賞金】2024年G1格付けランキング
2024年平地G1の1着本賞金額ランキングは以下の通りです。
2024年G1レース別賞金ランキング | ||
1位 | 5億円 | ジャパンC/ 有馬記念 |
3位 | 3億円 | 日本ダービー |
4位 | 2億2000万円 | 天皇賞(春・秋)/宝塚記念 |
7位 | 2億円 | 菊花賞 / 皐月賞 / 大阪杯 |
10位 | 1億8000万円 | マイルCS / 安田記念 |
12位 | 1億7000万円 | 高松宮記念 / スプリンターズS |
14位 | 1億5000万円 | オークス |
15位 | 1億4000万円 | 桜花賞 |
16位 | 1億3000万円 | NHKマイルC / ヴィクトリアマイル / エリザベス女王杯 |
19位 | 1億2000万円 | チャンピオンズC / フェブラリーS |
21位 | 1億1000万円 | 秋華賞 |
2023年から賞金額大幅UP!ジャパンカップも5億円に!!
2023年は各レースに設定された賞金額が大幅に上乗せされました。
有馬記念やジャパンカップを勝つと、驚異の5億円!
これは、近年の競馬人気に伴う収益UPが要因ですね。
2022年と2023年からの変更点を以下の表にまとめました。
2022年と2023年のG1レース別賞金額 | |||
2022年 | 2023年 | レース名 | |
4億円 | ▶ | 5億円 | ジャパンカップ / 有馬記念 |
2億円 | ▶ | 3億円 | 日本ダービー |
2億円 | ▶ | 2億2000万円 | 天皇賞(春・秋)/宝塚記念 |
2億円 | ▶ | 2億円 | 大阪杯 |
1億5000万円 | ▶ | 2億万円 | 皐月賞/菊花賞 |
1億8000万円 | ▶ | 1億8000万円 | 安田記念/マイルCS |
1億7000万円 | ▶ | 1億7000万円 | 高松宮記念/スプリンターズS |
1億4000万円 | ▶ | 1億5000万円 | オークス |
1億3000万円 | ▶ | 1億4000万円 | 桜花賞 |
1億3000万円 | ▶ | 1億3000万円 | NHKマイルC / ヴィクトリアマイル / エリザベス女王杯 |
1億2000円 | ▶ | 1億2000万円 | チャンピオンズC / フェブラリーS |
7000万円 | 朝日杯 / ホープフル | ||
6500万円 | 阪神JF |
ジャパンカップや有馬記念、日本ダービーの賞金UPに目が行きがちですが、菊花賞と皐月賞も5000万円UPと2億円の大台に乗ります。
【2024年】競馬のグレード格付け一覧
2024年のグレード格付けは、基本的に2023年と大きな変更点はありません。
GⅠ | GⅡ | GⅢ | |||
フェブラリーS | 日経新春杯 | 中山金杯 | 七夕賞 | ||
高松宮記念 | アメリカJCC | 京都金杯 | プロキオンS | ||
大阪杯 | 東海S | シンザン記念 | 函館2歳S | ||
桜花賞 | 京都記念 | フェアリーS | 中京記念 | ||
(障害)中山グランドジャンプ | 中山記念 | 愛知杯 | 函館記念 | ||
皐月賞 | チューリップ賞 | 京成杯 | アイビスサマーダッシュ | ||
天皇賞(春) | 弥生賞 | 根岸S | (障害)新潟ジャンプS | ||
NHKマイルC | (障害)阪神スプリングジャンプ | シルクロードS | クイーンS | ||
ヴィクトリアマイル | フィリーズレビュー | 東京新聞杯 | レパードS | ||
オークス | 金鯱賞 | きさらぎ賞 | エルムS | ||
日本ダービー | スプリングS | クイーンC | 関屋記念 | ||
安田記念 | 阪神大賞典 | 共同通信杯 | 小倉記念 | ||
宝塚記念 | 日経賞 | ダイヤモンドS | 北九州記念 | ||
スプリンターズS | ニュージーランドT | 京都牝馬S | (障害)小倉サマージャンプ | ||
秋華賞 | 阪神牝馬S | 小倉大賞典 | 新潟2歳S | ||
菊花賞 | フローラS | 阪急杯 | キーンランドC | ||
天皇賞(秋) | マイラーズC | オーシャンS | 札幌2歳S | ||
エリザベス女王杯 | 青葉賞 | 中山牝馬S | 新潟記念 | ||
マイルチャンピオンシップ | 京都新聞杯 | フラワーC | 小倉2歳S | ||
ジャパンC | 京王杯スプリングC | ファルコンS | 紫苑S(GⅡに移動) | ||
チャンピオンズC | (障害)京都ハイジャンプ | 毎日杯 | 京成杯オータムH | ||
阪神ジュベナイルF | 目黒記念 | マーチS | (障害)阪神ジャンプS | ||
朝日杯フューチュリティS | 札幌記念 | ダービー卿チャレンジT | シリウスS | ||
(障害)中山大障害 | セントウルS | アーリントンC | サウジアラビアロイヤルC | ||
有馬記念 | ローズS | アンタレスS | アルテミスS | ||
ホープフルS | セントライト記念 | 福島牝馬S | ファンタジーS | ||
オールカマー | 新潟大賞典 | みやこS | |||
神戸新聞杯 | 平安S | 武蔵野S | |||
毎日王冠 | (重賞)葵S | (障害)京都ジャンプS | |||
京都大賞典 | 鳴尾記念 | 福島記念 | |||
府中牝馬S | エプソムC | 京都2歳S | |||
(障害)東京ハイジャンプ | 函館スプリントS | 京阪杯 | |||
富士S | ユニコーンS | チャレンジC | |||
スワンS | マーメイドS | 中日新聞杯 | |||
京王杯2歳S | (障害)東京ジャンプS | カペラS | |||
アルゼンチン共和国杯 | ラジオNIKKEI賞 | ターコイズS | |||
デイリー杯2歳S | CBC賞 | ||||
東スポ杯2歳S | |||||
ステイヤーズS | |||||
阪神C |
賞金の配分は馬主が80%、騎手は5%
競馬では、獲得した賞金は以下のように配分されます。
馬主 | 80% |
調教師 | 10% |
騎手 | 5% |
厩務員 | 5% |
賞金のほとんどは馬主の元に入り、騎手には5%だけ。
つまり、有馬記念で勝利した場合は以下の通りになります。
2023年有馬記念(1着:5億円) | |
---|---|
馬主(80%) | 4億円 |
調教師(10%) | 5千万円 |
騎手(5%) | 2500万円 |
厩務員(5%) | 2500万円 |
有馬記念で勝利した騎手には、
200万円の賞金が入ることになります。
5%と言えど、
かなりの金額ですよね!
やはり賞金面から見ても、ビックレースのタイトルは騎手を含めて競馬関係者誰しもが手にしたいタイトルと言えます。
2023年世界の競馬賞金ランキング
世界の競馬の賞金、気になりますよね!?
日本を含めた世界の賞金総額ランキングをご紹介します。
レース名 | 国 | 賞金総額 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | サウジカップ | サウジアラビア | 28億2000万円 | 14億000万円 | 5億0000万円 | 2億7000万円 | 2億0000万円 | 1億3500万円 |
2位 | ジ・エベレスト | オーストラリア | 19億2000万円 | 10億0000万円 | 3億2000万円 | 1億7000万円 | 9600万円 | 5700万円 |
3位 | ドバイワールドカップ | UAE | 16億2000万円 | 8億8000万円 | 2億8700万円 | 1億5000万円 | 8400万円 | 5000万円 |
4位 | ザ・ゴールデンイーグル | オーストラリア | 9億6000万円 | 5億0000万円 | 1億6000万円 | 8600万円 | 4800万円 | 2900万円 |
5位 | ジャパンカップ | 日本 | 9億5500万円 | 5億0000万円 | 2億0000万円 | 1億3000万円 | 7500万円 | 5000万円 |
6位 | 有馬記念 | 日本 | 9億5500万円 | 5億0000万円 | 2億0000万円 | 1億3000万円 | 7500万円 | 5000万円 |
7位 | メルボルンカップ | オーストラリア | 8億4000万円 | 4億4000万円 | 1億4000万円 | 7600万円 | 4200万円 | 2500万円 |
8位 | BCクラシック | アメリカ | 8億4000万円 | 4億4000万円 | 1億4000万円 | 7600万円 | 4200万円 | 2500万円 |
9位 | ドバイシーマクラシック | UAE | 8億4000万円 | 4億4000万円 | 1億7800万円 | 8900万円 | 4400万円 | 2200万円 |
10位 | 凱旋門賞 | フランス | 7億8000万円 | 4億4500万円 | 8900万円 | 4400万円 | 2200万円 | 1260万円 |
世界で最も高額賞金のレースは、サウジアラビアで行われるサウジカップです。
獲得賞金は21億円にも及び、ジャパンカップや有馬記念の3倍以上と規格外の賞金設定です。
サウジカップは2020年に創設された歴史の浅い国際競争で、ダート・1800mのレース。
ちなみに、サウジカップにおける日本馬の成績は以下の通りとなっています。
回 | 開催日 | 参戦馬名 | 性齢 | 騎手名 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|
第1回 | 2020/2/29 | ゴールドドリーム | 牡7 | C.ルメール | 6着 |
クリソベリル | 牡4 | C.スミヨン | 7着 | ||
第2回 | 2021/2/20 | チュウワウィザード | 牡6 | 戸崎圭太 | 9着 |
第3回 | 2022/2/27 | テーオーケインズ | 牡5 | 松山弘平 | 8着 |
第4回 | 2023/2/25 | パンサラッサ | 牡6 | 吉田 豊 | 1着 |
カフェファラオ | 牡6 | J.モレイラ | 3着 | ||
ジオグリフ | 牡4 | C.ルメール | 4着 | ||
クラウンプライド | 牡4 | D.レーン | 5着 | ||
ジュンライトボルト | 牡6 | R.ムーア | 7着 | ||
ヴァンドギャルド | 牡7 | M.バルザローナ | 11着 | ||
第5回 | 2024/2/24 | ウシュバテソーロ | 牡7 | 川田将 | 2着 |
デルマソトガケ | 牡4 | ルメー | 5着 | ||
クラウンプライド | 牡5 | モレイ | 9着 | ||
レモンポップ | 牡6 | 坂井瑠 | 12着 |
2023年にパンサラッサが逃げ切り見事1着を達成!
初の日本馬の優勝ということで競馬界が湧きあがりました。
賞金総額が2番目に高いドバイワールドカップは、ダート・2000mのレースです。
回 | 施行日 | 参戦馬名 | 性齢 | 騎手名 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|
第6回 | 2001/3/24 | トゥザヴィクトリー | 牝5 | 武豊 | 2着 |
第16回 | 2011/3/26 | ヴィクトワールピサ | 牡4 | M.デムーロ | 1着 |
トランセンド | 牡5 | 藤田伸二 | 2着 | ||
第25回 | 2021/3/27 | チュウワウィザード | 牡6 | 戸崎圭太 | 2着 |
第26回 | 2022/3/27 | チュウワウィザード | 牡7 | 川田将 | 3着 |
第27回 | 2023/3/26 | ウシュバテソーロ | 牡6 | 川田将 | 1着 |
2011年には、ヴィクトワールピサが1着、トランセンドが2着と日本場が大活躍。
そして、記憶に新しい2021年にチュウワウィザードが2着に入る好走を見せています。
さらに2023年にはウシュバテソーロが優勝し、日本馬が活躍する機会が増えてきました。
【競走馬】歴代獲得賞金ランキング
順位 | 馬名 | 獲得賞金 |
---|---|---|
1位 | イクイノックス | 22億1544万6100円 |
2位 | アーモンドアイ | 19億1526万3900円 |
3位 | キタサンブラック | 18億7684万3000円 |
4位 | ウシュバテソーロ | 18億7629万9800円 |
5位 | パンサラッサ | 18億4466万3200円 |
6位 | テイエムオペラオー | 18億3518万9000円 |
7位 | ジェンティルドンナ | 17億2603万400円 |
8位 | オルフェーヴル | 15億7621万3000円 |
9位 | ブエナビスタ | 14億7886万9700円 |
10位 | ディープインパクト | 14億5455万1000円 |
11位 | ゴールドシップ | 13億9776万7000円 |
12位 | ウオッカ | 13億3356万5800円 |
※1ドル:131.865円換算
2024年は1米ドルあたり141.4円換算
競馬の賞金はどこから来ているの?
競馬の賞金は競馬ファンの馬券購入費が財源となっています。
馬券収入の約75%が払戻金、約10%は一国庫納付金として納付され国の一般財源になります。
そして約15%がJRAの運営費かつ賞金として使われます。
まとめ
以上、2024年中央競馬の全G1レースの賞金一覧をご紹介しました。
ランキングにすると以下の通りになります。
2024年G1レース別賞金ランキング | ||
1位 | 5億円 | ジャパンC/ 有馬記念 |
3位 | 3億円 | 日本ダービー |
4位 | 2億2000万円 | 天皇賞(春・秋)/宝塚記念 |
7位 | 2億円 | 菊花賞 / 皐月賞 / 大阪杯 |
10位 | 1億8000万円 | マイルCS / 安田記念 |
12位 | 1億7000万円 | 高松宮記念 / スプリンターズS |
14位 | 1億5000万円 | オークス |
15位 | 1億4000万円 | 桜花賞 |
16位 | 1億3000万円 | NHKマイルC / ヴィクトリアマイル / エリザベス女王杯 |
19位 | 1億2000万円 | チャンピオンズC / フェブラリーS |
21位 | 1億1000万円 | 秋華賞 |
また、2023年からは賞金額が以下のように大幅にUP!
2022年と2023年のG1レース別賞金額 | |||
2022年 | 2023年 | レース名 | |
4億円 | ▶ | 5億円 | ジャパンカップ / 有馬記念 |
2億円 | ▶ | 3億円 | 日本ダービー |
2億円 | ▶ | 2億2000万円 | 天皇賞(春・秋)/宝塚記念 |
2億円 | ▶ | 2億円 | 大阪杯 |
1億5000万円 | ▶ | 2億万円 | 皐月賞/菊花賞 |
1億8000万円 | ▶ | 1億8000万円 | 安田記念/マイルCS |
1億7000万円 | ▶ | 1億7000万円 | 高松宮記念/スプリンターズS |
1億4000万円 | ▶ | 1億5000万円 | オークス |
1億3000万円 | ▶ | 1億4000万円 | 桜花賞 |
1億3000万円 | ▶ | 1億3000万円 | NHKマイルC / ヴィクトリアマイル / エリザベス女王杯 |
1億2000円 | ▶ | 1億2000万円 | チャンピオンズC / フェブラリーS |
7000万円 | 朝日杯 / ホープフル | ||
6500万円 | 阪神JF |
世界の賞金を見ると、サウジカップが総額28億円など、規格外の設定となっています。
しかし、日本競馬は相対的な賞金価格が世界の水準と比較しても高額設定です。
だからこそ、ヨーロッパのシーズンオフには世界のトップジョッキーが短期免許を取得して日本に騎乗しにやってくるのです。
我々競馬ファンは、日本にいながら世界のテクニックを目のあたりにできる。
これは、とてもありがたいことですね!!