競馬において全頭買いという言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
競馬とは基本的に、そのレースにおいてどの馬が勝つかを予想するものであり、当たれば嬉しい、外れたら悲しいといった競技です。
しかし、そんな競馬において当たることが約束されている買い方があり、それが全頭買いです。
名前のとおり出走馬全てに予想する買い方で、同じ馬でも順番や組み合わせによって異なる買い方が生じる場合、それらも全て買うことになります。
そんな全頭買いですが、実践するなら単勝がおすすめです。
当記事では、単勝における全頭買いについて解説した後、全頭買いのメリット・デメリットについても紹介します。
また、記事の後半では、プロの馬券予想で三連単の安定的中が見込める競馬予想サイトについても紹介します。
ぜひ、最後までチェックしてください。
1:競馬の全頭買いは単勝がおすすめ
冒頭で述べたとおり、全頭買いを実践するなら単勝がおすすめです。
その理由を説明する前に、そもそも全頭買いとはどういったものなのか解説します。
1-1:競馬における全頭買いとは
競馬における全頭買いとは、そのレースの馬券を全通り購入することです。
競走馬全頭に投票するという意味ではなく、全てのパターンに投票するという意味です。
18頭立てのレースの場合、単勝であれば18点になりますが、たとえばワイドであれば153点、3連単であれば4896点となり、買い方が多ければ多いほど点数も増えていきます。
馬券は100円から購入できるため、単勝であれば最低でも1,800円、ワイドであれば15,300円、3連単であれば489,600円必要になります。
配当がこの金額を上回らないと当たっても結局損をするということになってしまうのです。
配当が馬券代を下回ってしまい、トータルでは損をしてしまうことを「トリガミ」といいます。
全頭買いは的中した馬券が「トリガミ」になりやすいことが特徴です。
1-2:競馬の全頭買いは単勝がおすすめの理由
競馬の全頭買いにおいて単勝がおすすめの理由は、何より馬券代を抑えられることです。
先述のとおり、他の券種では最低でも万単位の馬券代が必要になることが一般的だといえます。
毎回万単位の馬券代を払える方はそう多くないはずです。
単勝であればフルゲートの18頭立てでも18点のため、馬券代がそこまで高騰せず、現実的に続けることができます。
全頭買いは必ず当たるとはいえ、トリガミになる確率が高く、利益が出るまでに負けが続くこともあります。
最低でも万単位で馬券代がかかってしまう場合、多くの方が現実的に続けられないはずです。
コスト面の理由で全頭買いは単勝がおすすめだといえます。
2:単勝における全頭買いで勝つためのポイント
前章の内容を踏まえて、単勝における全頭買いで勝つためのポイントを解説します。
ポイント①:オッズを見て、トリガミになりにくいレースを狙う
1つ目のポイントは、オッズを見てトリガミになりにくいレースを狙うことです。
実際に例を見ながら説明していきます。
ここでは1点100円で購入すると仮定します。
こちらの例では18頭立てのレースであるため、馬券代は1800円です。
そのため、単勝のオッズが18.0を超えていないものは当たってもトリガミになってしまいます。
オッズが18.0を超えていないものは4点であるため、トリガミになる確率は4÷18=約0.22で22%ということになります。
続いてこちらの例では16頭立てのレースであるため、馬券代は1600円です。
そのため、単勝のオッズが16.0を超えていないものは当たってもトリガミになってしまいます。
オッズが16.0を超えていないものは5点であるため、トリガミになる確率は5÷18=約0.27で27%ということになります。
最後にこちらの例では、18頭立てのレースであるため、馬券代は1800円です。
そのため、単勝のオッズが18.0を超えていないものは当たってもトリガミになってしまいます。
オッズが18.0を超えていないものは8点であるため、トリガミになる確率は8÷18=約0.44で44%ということになります。
この3つの例では、トリガミになる確率が最も低い1つ目のレースがねらい目ということになります。
もちろん、トリガミになりやすいかどうかは数だけで決まるわけではありません。
後述する2つのポイントも同時に考慮することをおすすめします。
ポイント②:荒れるレースを狙う
2つ目のポイントは、荒れるレースを狙うことです。
人気馬が1着になってしまうとトリガミになってしまうため、勝つためには人気の低い馬が1着になる、いわゆる荒れるレースを狙う必要があります。
荒れやすいレースかどうかの判断基準は様々であり、当記事の主旨と外れてしまうため、ここでは一部を紹介します。
基準の1つ目の例は、競走馬の過去のレースに関するデータが多いかどうかです。
調教や血統などによって競走馬の能力を推察することは可能ですが、実際にレースを走ってみないとわからないこともあります。
過去のレースデータが少ない場合、情報の信頼度が低いため、結果としてレースも荒れやすくなります。
2つ目の例は、馬場状態の良し悪しです。
馬場状態が悪化している場合、人気馬が実力を発揮することができず、結果として荒れるレースになる可能性が高くなります。
このような荒れやすい状況のレースを狙うことで、穴馬が1着になり全頭買いで利益が出る確率が上昇します。
ポイント③:多頭数のレースを狙う
3つ目のポイントは、多頭数のレースを狙うことです。
多頭数のレースの方が馬券代は高くなるため、むしろ避けた方がよいと思われるかもしれません。
しかし、ポイント②とも関連しますが、全頭買いは穴馬が勝たないとトリガミになってしまうため、人気馬が勝ちにくいことが非常に重要といえます。
一般的に、多頭数のレースの方が思い通りのレースがし辛いため、実力を発揮できず、人気馬が負ける確率が高くなるといわれています。
また、レース中のアクシデントが起きやすくなることも要因の1つです。
出走馬の数は初心者の方でもチェックできるはずですので、単勝で全頭買いをする場合は多頭数のレースを狙うことがおすすめです。
3:全頭買いのメリット・デメリット
最後に、単勝に限らず、全頭買いのメリット・デメリットについて紹介します。
メリット①:外れがない
メリットその1は外れがないことです。
トリガミになることはあっても、馬券代がそのまま損失になることはありません。
全頭買いであるため当然ではありますが、メリットだと考えてよいはずです。
メリット②:投票する馬を考えなくてよい
メリットその2は、投票する馬を考えなくてよいことです。
通常、競馬ではどの馬に、どのような組み合わせで投票するか熟考することになります。
全頭買いではその必要がなく、どのレースを狙うか、いくら賭けるか考えるだけでよいため、事前に考えることとしては少なくなるはずです。
デメリット①:コストがかかる
デメリットその1はコストが高くなることです。
単勝、複勝では1,800円以内に抑えることができますが、それ以外ではそういうわけにはいきません。
コスト面が最大のデメリットといえます。
デメリット②:確率論上では負ける
デメリットその2は、全頭買いに限ったことではありませんが、確率論上では負けることです。
競馬では、総売上のうち20~30%が運営側の利益となる競技であるため、確率論上では負けることになります。
全頭買いも例外ではないため、しっかりと投票するレースを選ぶ必要があります。
まとめ
競馬における全頭買いは、コストの観点から単勝買いがおすすめです。
単勝の全頭買いで勝つためには、トリガミにならないことが何よりも重要になります。
オッズや過去のレースのデータ、馬場状態や競走馬の数などに注目しながら、穴馬が勝ちやすいレースを見つけることが重要です。