天皇賞(秋)の過去を徹底解説~数多くの名馬・名手による名勝負~

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天皇賞 秋 過去

天皇賞(秋)が3,200メートル戦から2,000メートル戦に変更となったのは1984年。

この距離短縮により、これまでの中・長距離路線で活躍していた馬と、マイル路線など短い距離のレースを中心に活躍してきた馬たちが対決するレースに変貌しました。

さらに、東京競馬場の芝2,000メートルはややトリッキーな構造のコースであるために、騎手の実力も問われるレースになったのです。

過去の天皇賞(秋)で活躍した名騎手、そして名馬をご紹介しましょう。

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1:天皇賞(秋)で輝いた騎手

東京競馬場の芝2,000メートル戦は1コーナー奥のポケット地点からスタートします。

スタートしてわずか200メートルほどで2コーナーのカーブとなることから、スタート直後から騎手同士による気の抜けない駆け引きが展開されてきました。

厳しい駆け引きの中、勝利を掴んだ名騎手たちの物語をご紹介しましょう。

1-1:「男・フトシ」が魅せた、内枠からの大外直線一気~1995年優勝馬サクラチトセオー~

1995年 天皇賞(秋)(GⅠ) | サクラチトセオー | JRA公式

スタートしてすぐに2コーナーということは言うまでもなく、外枠を引いた馬は不利となります。

かつて起きたメジロマックイーンの降着騒動も、この特殊なコース形態と無関係ではありません。

一方で「内枠を引いた馬が有利になるか?」と考えると、必ずしもそうは言い切れません。

内側の方が走りやすいと考えた人馬が殺到して、前に壁ができてしまうからです。

後方で脚を貯め、最後の直線での末脚に全てを託そうとする人馬にとって、内枠は有利な材料とは言えません。

この年の天皇賞(秋)で言えば、サクラチトセオーと小島太騎手(当時)がそんな存在でした。

最後の直線に全てを託す馬が1枠2番を引いてしまったのです。

その小島太騎手ですが、あるニュースがきっかけで多くのファンがこのレースでも大きな注目を集めていました。

調教師試験に合格し、翌年2月末での騎手引退が事実上決定したのです。

「サクラ」の勝負服が最も似合う「男・フトシ」を見ることができるのもあと僅か….。

春秋の天皇賞で騎乗するのも、このサクラチトセオーとのコンビが最後となってしまいました。

前年の3冠馬ナリタブライアンに1番人気こそ譲りましたが、サクラチトセオーは単勝オッズ5.3倍で2番人気。

小島太騎手の手綱さばきに注目が集まります。

出走取消が1頭出て17頭立てとなったこのレースで、サクラチトセオーと小島太騎手は馬群の内側で後方から2番手というポジションでレースを進めます。

そして4コーナーから最後の直線に入ったところで、馬場の内側を走っていたサクラチトセオーは馬群の外に進路を切り替え、猛然と外から追い込んで来たのです。

ターフビジョンには、渾身のムチでサクラチトセオーを鼓舞する小島太騎手の姿が….。

レース前は「ナリタブライアンの復活はあるのか?」という点が気になっていたファンも、「男・フトシ」の姿に声を挙げます。

前で粘り込んでいたのは、この年の皐月賞馬ジェニュインでした。

最後はそのジェニュインと並んでゴール板を通過します。

写真判定の結果、軍配は勝利への執念で勝るサクラチトセオーと小島太騎手に!!

サクラチトセオーは、これが初めてのG1勝利でした。

一方の小島太騎手は最後の天皇賞騎乗を見事に勝利で飾ったのでした。

1-2:天覧競馬で輝いた騎手~2005年優勝馬ヘヴンリーロマンス~

2005年 天皇賞(秋)(GⅠ) | ヘヴンリーロマンス | JRA公式

レース名の通り、天皇賞は皇室と非常に関係が深いレースです。

表彰式で優勝馬主が手にする「天皇楯」は、白い手袋を着用して授与されることが慣わしとなっています。

ところが、天皇皇后両陛下が競馬場に臨席されて行われることはなかなかありません。

その天覧競馬が初めて実施されたのが、2005年の天皇賞(秋)だったのです。

両陛下は東京競馬場の4コーナーよりにあるメモリアル60というスタンドの最上階で、レースをご覧になられていました。

レースは単勝オッズ75.8倍で14番人気の伏兵、5歳牝馬のヘヴンリーロマンスが勝利します。

3連単の払戻金は1,226,130円という大波乱になりました。

大荒れの決着で、多くの人が馬券を外してしまった秋天だったのですが、レース後にそんな波乱の決着となったことを忘れさせてくれる出来事がありました。

ゴールの後、ヘヴンリーロマンスと鞍上の松永幹夫騎手(当時)は両陛下がお待ちになられていたメモリアル60の前へと進みます。

そして馬上でヘルメットを脱いだ松永幹夫騎手は両陛下の前で深々と一礼。

両陛下も、ヘヴンリーロマンスと松永幹夫騎手に拍手を送られました。

その姿に場内から歓声が上がります。

松永幹夫騎手の行動は、JRAがこのレースに騎乗する全ての騎手に対して事前に出していた指示に基づく対応だった、と言われています。

しかし、甘いマスクで女性ファンも多かった松永幹夫騎手だったからこそ、見事に決まった両陛下に対する一礼だったのではないか、という声が各方面から聞かれました。

ヘヴンリーロマンスも両陛下の前では全くイレ込む素振りを見せず、静止して松永幹夫騎手にあわせて一礼しているようにさえ見えた、という意見も数多くありました。

大波乱となったレースでしたが、実は天覧競馬で勝つべき人馬が勝ったのではないか、という声がファンの間からも多かった天皇賞(秋)だったのです。




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2:天皇賞(秋)を勝って存在感をアピールした名馬

自らの強さを証明する上で、勝利というのは最も効果的な道具となります。

過去の天皇賞(秋)では、その勝利で自らの存在感をアピールした馬たちがいました。

次に挙げる2頭も、レース後にその評価が大きく変わった名馬でした。

2-1:全ての批判を勝利でシャットアウト!!~2001年優勝馬アグネスデジタル~

2001年 天皇賞(秋)(GⅠ) | アグネスデジタル | JRA公式

当時、天皇賞(秋)には外国産馬に対する出走制限がありました(現在は撤廃されています)。

国内の馬産地保護の観点から、天皇賞(秋)には外国産馬が2頭しか出走できなかったのです。

ふたつしかない外国産馬枠のうちのひとつは、この年の宝塚記念を勝ったメイショウドトウが確保。

賞金順でもうひとつの枠は、アグネスデジタル、クロフネという順番でした。

アグネスデジタルは、日本テレビ盃(船橋)、マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡)と地方競馬で行われる交流重賞を連勝しています。

そのため、アグネスデジタル陣営はこのままダート路線を歩み、天皇賞(秋)にはNHKマイルカップを制したクロフネが出走するのだろう、と多くの関係者やファンは思っていました。

クロフネはまだ3歳馬で将来性も高かったことから、天皇賞(秋)での活躍を期待する声も多かったのです。

ところが、アグネスデジタル陣営は天皇賞(秋)への出走を決断し、クロフネは除外されてしまいました。

この決断に抗議の声を挙げるファンがいました。

またメディアの中にも、クロフネではなく、アグネスデジタルが出走することに対する批判的な論調も見られました。

この年の天皇賞(秋)はそんな騒動の中で行われたのです。

しかし、こうしてレース前は悪役という扱いだったアグネスデジタルですが、レース後は一転してヒーローになりました。

雨で力の要る重馬場となった東京競馬場の芝コースの真ん中を伸びて、当時は最強と言われていたテイエムオペラオーや、もうひとつの外国産馬枠で出走していたメイショウドトウに先着し、堂々と勝利します。

アグネスデジタルはクロフネとの実力比較で見劣るような馬ではないということを、自らの勝利で証明したのです。

レース後、アグネスデジタル陣営に対する批判はほとんど聞かれなくなりました。

一方のクロフネですが、アグネスデジタルと入れ替わるかのように前日の武蔵野ステークスを圧勝。

さらに続くジャパンカップダートも圧勝し、伝説のダート馬と呼ばれるようになりました。

そのクロフネの伝説は、アグネスデジタルが天皇賞(秋)に出走したからこそ生まれたものだったのです。

2-2:春のタイトルはフロックではない!!~2015年優勝馬ラブリーデイ~

2015年 天皇賞(秋)(GⅠ) | ラブリーデイ | JRA公式

1番人気でも、3.4倍というオッズは絶対的な存在ではないことを意味します。

この年の天皇賞(秋)でこうした評価を受けた馬が、勝ち馬となったラブリーデイでした。

宝塚記念を勝って、既にG1馬の仲間入りを果たしています。

しかしその宝塚記念は、3連覇が期待されていたゴールドシップが出遅れて全く走る気を見せないまま、凡走してしまったレースでした。

その為、ラブリーデイは棚ぼたでG1を勝利した、という評価もあったのです。

加えて、宝塚記念と前走の京都大賞典で手綱を取っていた川田将雅騎手が騎乗停止となり、浜中俊騎手に乗り替わりとなった点を懸念材料として指摘する人もいました。

こうした不安材料を抱えながらの天皇賞(秋)参戦だったのですが、ラブリーデイは自らの走りで全て払拭して勝利します。

浜中俊騎手を背に好位4番手で流れに乗り、最後の直線で馬群から抜け出すと、後方から猛然と追い込むステファノスを体半分凌ぎ、先頭でゴール板を駆け抜けたのです。

宝塚記念の勝利はフロックではありませんでした。




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3:天皇賞(秋)の傾向

それでは、過去の天皇賞(秋)から馬券検討に役立つレース傾向をご紹介しましょう。

調教技術の進歩から、レース傾向が少しずつ変化している点に注意が必要です。

3-1:近年は休養明けの馬が活躍

2019年と2020年に天皇賞(秋)を連覇したアーモンドアイは、2年続けて安田記念から休養を挟み、ぶっつけ本番で挑んでの勝利でした。

2021年の優勝馬で、3歳馬のエフフォーリアは日本ダービー以来となる休養明けでの勝利でした。

2015年の覇者キタサンブラックは、宝塚記念以来の出走でした。

このレースは休養明けでの勝利が目立ちます。

かつては、オールカマー、毎日王冠、京都大賞典といったレースをステップに天皇賞(秋)に挑む馬を狙うのがセオリーでしたが、調教技術の進歩と共に、近年は休養明けの馬が勝利するケースが目立ちます。

この後、ジャパンカップ、有馬記念とビッグレースが続くことを考えると、天皇賞(秋)は休養明けで挑みたいと考える陣営が多いのは確かですが、今日の競馬はその休養明け初戦から勝ち負けできる馬こそが名馬と呼ばれるべき存在となっています。

3-2:無謀な穴狙いは禁物?!

かつては11番人気のレッツゴーターキンが勝利したり(1992年)、前述したヘヴンリーロマンスは14番人気だったり、ということもありましたが、2014年に5番人気のスピルバーグが優勝して以降、1~3番人気馬以外の馬は勝利していません。

人気馬の実力を無視した無謀な穴狙いは、痛い目に遭う結果に終わりそうです。

上位人気馬が休養明けだったとしても、近年はその人気馬が好走するのですから、本命サイドの決着もやむなしと考えるべきレースとなっています。




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まとめ

天皇賞(秋)が2,000メートルに距離短縮となった時、春と比べて格が落ちた印象を抱いた人も少なくありませんでした。

しかし、近年の名勝負を見る限り、その立場は完全に逆転しました。

ジャパンカップ、有馬記念へと続く古馬の中長距離G1戦線の初戦として、天皇賞(秋)は関係者の間でも、ファンの間でも定着したのです。

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