1番人気のナミュールが大敗し、7番人気馬スターズオンアースが勝利するという大波乱の決着となった2022年の桜花賞。
続く3歳牝馬3冠戦線第2弾のオークス(優駿牝馬)も、波乱の決着が予想されます。
2021年のオークス(優駿牝馬)も、16番人気のハギノピリナが3着に入り、3連単532,180円の大波乱となりました。
果たしてオークス(優駿牝馬)で狙うべき穴馬はどの馬なのか、様々な角度から検証します。
2022年オークス(優駿牝馬)の注目穴馬予想!
これまでの戦績を基に、次の3頭を2022年オークス(優駿牝馬)の穴馬候補として推奨します。
いずれもノーマークは危険と思われる馬ばかりです。
果たして、波乱の主役となる馬は….?
注目穴馬①:プレサージュリフト
桜花賞とオークス(優駿牝馬)の大きな違いは、1600mと2400mという距離もありますが、右回りコースの阪神競馬場から、左回りコースの東京競馬場に舞台が変わるという点にもあります。
そこで見直したいのは、2月に東京競馬場で行われるクイーンカップというレースです。
当時の勝ち馬はプレサージュリフトでした。
前年10月に同じ東京競馬場での新馬戦で勝利し、連勝の形でクイーンカップにも勝ち、重賞ウイナーとなりました。
しかし、続く桜花賞では11着と大敗します。
これまで左回りコースの東京競馬場しか経験がなかった馬が、いきなり右回りコースの阪神競馬場まで輸送されてのG1レースだったのです。
未経験であった点が大敗した原因と言えそうです。
オークス(優駿牝馬)は走り慣れた東京競馬場に舞台が戻ります。
このプレサージュリフトが巻き返す可能性は十分にあると考えていいでしょう。
注目穴馬②:ベルクレスタ
このクイーンカップで3着だったベルクレスタも桜花賞で7着という結果に終わりましたが、左回りコースの東京競馬場では変わり身を見せる可能性が高いです。
前年6月に中京競馬場でデビューして2着。
続く新潟の未勝利戦で初勝利を挙げます。
中京も、新潟も左回りコースの競馬場です。
3戦目は左回りコースの東京競馬場で行われたアルテミスステークスで、後に阪神ジュベナイルフィリーズを優勝することになるサークルオブライフとクビ差の接戦を演じて2着に入りました。
左回りコースでは常に馬券圏内に入っている馬なのです。
ところが右回りコースでは、阪神ジュベナイルフィリーズで6着、桜花賞で7着と、結果が出ていません。
左回りコースに変わるオークス(優駿牝馬)では、大駆けが期待できる1頭です。
巻き返しが期待されます。
注目穴馬③:スタニングローズ
毎年3月に中山競馬場でフラワーカップというレースが行われます。
まだ3歳牝馬の多くが桜花賞へ向けての戦いを続ける中、桜花賞よりも距離が長い1800m戦で争われるレースです。
2022年のフラワーカップはスタニングローズが勝利しました。
例年ならフラワーカップから桜花賞に駒を進める馬もいるのですが、スタニングローズの陣営は桜花賞には出走せず、オークス(優駿牝馬)に直行する模様です。
2400mのオークスに早くから照準を合わせている証拠です。
鞍上は、短期免許で来日中のダミアン・レーン騎手が務める予定となっており、オークス(優駿牝馬)に賭ける陣営の想いも伝わってきます。
軽視できない穴馬と言えます。
前走・桜花賞組以外の馬では、最も注目したい1頭です。
2022年オークス(優駿牝馬)の注目人気馬予想!
2022年オークス(優駿牝馬)で上位人気が予想される馬についても確認しておきましょう。
上位人気馬の死角を考えると、上記の穴馬に浮上の余地が多くあることが理解できます。
いずれも前走は桜花賞組ですが、その桜花賞の内容から、乗り替わりと成長力が大きなポイントとなります。
次の人気馬4頭は果たして…?
注目人気馬①:スターズオンアース
桜花賞を勝ったスターズオンアースは、オークス(優駿牝馬)でも有力な1頭と言えます。
スターズオンアースはクイーンカップで2着でした。
初勝利も東京競馬場でした。
左回りコースの東京競馬場でも不安はありません。
桜花賞では人気薄でしたが、オークス(優駿牝馬)は上位人気が予想されます。
1冠目の桜花賞は川田将雅騎手が手綱を取りましたが、今回はクリストフ・ルメール騎手が騎乗予定です。
川田将雅騎手は、忘れな草を勝ったアートハウスに騎乗予定です。
この乗り替わりが何を意味するのか、勝敗を左右する要素となる可能性があり、不安材料でもあります。
注目人気馬②:ウォーターナビレラ
桜花賞2着のウォーターナビレラも上位人気が予想されます。
今回も武豊騎手が手綱を取ります。
前年のファンタジーステークスを勝利し、阪神ジュベナイルフィリーズでも3着に入っている実績馬です。
オークス(優駿牝馬)でもチャンスが十分にあることは間違いありません。
但し、不安材料が2点あります。
東京競馬場での出走も、左回りコースでの出走も、今回が初めてとなります。
武豊騎手の経験がウォーターナビレラをどう導くのか、その手腕が問われる一戦です。
さらにチューリップ賞(5着)から馬体重が14キロも減っていた点も気になるところです。
成長過程にある馬が10kg以上の馬体重減ですので、その反動が気になるところです。
注目人気馬③:サークルオブライフ
前年の阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったサークルオブライフは、桜花賞では4着でした。
アルテミスステークスを勝っていますので、左回りコースの東京競馬場も不安は全くありません。
今回もクリストフ・ルメール騎手が手綱を取ります。
但し、未勝利戦から3連勝の形で阪神ジュベナイルフィリーズを勝ちましたが、2022年に入ってからはチューリップ賞で3着、桜花賞で4着と勝ち星がありません。
さらなる成長が見込めるのか、他の出走馬たちが成長過程にある状況下だけに、懸念材料と言えます。
注目人気馬④:ナミュール
桜花賞で人気を裏切ったナミュールも巻き返しに期待する人は多いです。
左回りコースの中京、東京で新馬戦、1勝クラスを連勝し、2022年もチューリップ賞を制しています。
桜花賞の敗因をどう考えるべきかがポイントですが、デビューして2戦目に440kgあった馬体重が桜花賞では426kgであった点も気になるところです。
ナミュールも、サークルオブライフと同様、成長力に不安が残ります。
[banner file=’ad-banner28′]オークス(優駿牝馬)の過去10年の騎手別成績
名手と呼ばれる騎手たちは、牝馬に乗った時にその実力がより現れます。
オークス(優駿牝馬)での実績は、その騎手の実力を測るバロメーターと言えます。
そのオークス(優駿牝馬)における上位10名の騎手を紹介します。
クリストフ・ルメール騎手 | (2・1・0・3) |
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ミルコ・デムーロ騎手 | (2・0・2・3) |
川田将雅騎手 | (1・2・0・5) |
池添謙一騎手 | (1・0・1・2) |
岩田康誠騎手 | (1・0・0・7) |
松山弘平騎手 | (1・0・0・3) |
浜中俊騎手 | (1・0・0・3) |
武幸四郎騎手(引退) | (1・0・0・0) |
戸崎圭太騎手 | (0・3・0・5) |
内田博幸騎手 | (0・1・1・5) |
クリストフ・ルメール騎手やミルコ・デムーロ騎手といった外国人騎手が上位の成績を挙げています。
ダミアン・レーン騎手も短期免許で来日中ですので、こうした外国人騎手たちの動向に注目が集まるオークス(優駿牝馬)となります。